青羽悠のレビュー一覧
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夢の話。
私はまだみる方だからこそ考えさせられる作品でした
今高2(新高3)なんですけど、この1年で感じられたので、夢のためにうける大学選択がせまってきていて、現実の厳しさを感じることを感じることがあります。そこで諦めて違う選択をとる人もいたり、踏ん張る人もいます。この話は夢の大切さを伝えるというより、夢のあり方を教えてもらったなと感じます。今色んな選択ができる時代だからこそ昔よりも諦める選択をしなくてはいけない時が多いのではないかと思います。すごく響きました。
この青羽悠さんは昨年「凪に溺れる」で完全に虜になって文章というか世界観・考え方にほんまに好きで何周かしたんですけど、もうこれも好きで -
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ネタバレ凪に溺れる/the noise of tide
バンド好きだから分かる部分が多かった
あの曲のあのフレーズが胸に沁みる
泣けて仕方ない経験なんてたくさんある
下北沢のライブハウスでひっそり人気で
でも爆発的に売れるわけでもなく若くして死ぬ
天才ほど短命ってよく聞くけど綺麗事だと思う
天才ほど長生きして色んな才能をみせつけてほしい
いろんな人を虜にしたアーティストだけど晴れ舞台もなく悲しかった
十太みたいに才能に溢れてても花咲かない人なんて山ほど居るんだと思った
YouTubeだったりTwitterだったり
色んな媒体が現代ですごく今っぽさ全開の蒼さがあった
2,000年生まれの作家 -
Posted by ブクログ
カバーがとても綺麗で、カバーを取ると表紙は物語の『木』の表面のような模様で素敵!
大樹である『木』の元で暮らす人々の幾千年の営み
ある時代では病が流行り、ある時代では機械文明になり
変わらない木と共に変化していく世界の文明
幾千年の民の移ろいを木と共に、様々な人の目線から窺い知る
1話目から3話目まではファンタジー感が強く4話と5話がSF要素がお強め
どの話も1部だけは繋がっているようで独立した物語
物語の中で触れられる木の存在は不可思議要素満載
最初はただの町にそびえる巨大樹なのかと思ったら、物語が進むごとに木の秘密が出てくる
私の理解力の足りなかった部分もあるけれど、物語の雰囲気はと -
Posted by ブクログ
注目する著者のこれまでとは方向性の異なる作品で、本来地球には存在し得ない巨大な〈木〉が世界の中心に聳えるパラレル世界の数千年にわたる歴史を5つの断章で紡ぐSFファンタジー的な小説。
地球が舞台というものの完全な架空世界の話で最初はとっつきにくかったが、だんだん世界観に引き込まれた。生きる意味、文明の行きつく先など現実世界にも通じるテーマが織り込まれていて、読み応えがあった。
ただ、小説中の年代の設定と話の内容に辻褄の合わない部分(具体的には、第3章と第4章の間が254年あるのは、登場人物の家族関係等から無理があるのではないかという点)があるように思い、そこは気になった。 -
Posted by ブクログ
ハタチでこれを書いたのか。
すごいな。
霧野十太という無名アーティストひたむきな生き様が、
いろんなことをあきらめかけている若者たちの人生に影響して、
彼らが交差していく青春群像。
十太が作ったある曲を通して、「何者かになりたい」「劇的な未来が待っている」そう信じたい、わたしたちのすぐそばにある物語でした。
今後が楽しみな作者です。
【本文より】
・「相手の退屈な話に付き合うのは、相手を突き放すのと同じことよ。相手を相手自身の檻に閉じ込めてしまう」
・大きな流れの中で、誰もが何かを諦める。それを大人になるとか言い換えて、のうのうと生きている。そんなもんだ。
・回想はいつだって美しい