青羽悠のレビュー一覧

  • 22歳の扉

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    登場人物の感性や感情が描かれていて面白かった。
    大学に通う醍醐味はこういうところだと思い出した。
    自分の子どもにも、こういう時間を過ごす意義が大学にはあるんだと経験してもらいたいと思った。

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    2024年05月31日
  • 凪に溺れる

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    主人公十太の歌によって「何かができる」「どこかに辿り着ける」と感じさせられた人達が、悩み、成功し、挫折する、そんな物語りでした。
    安っぽいドラマのようになりそうなテーマと思いましたが、よかったです。深く考察されて、実話なのかなと思わせる感じもあり。星4つです。
    「ヒカリノオト」(河邉徹)と印象がかぶりました。

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    2024年05月04日
  • 凪に溺れる

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    327ページ
    1600円
    1月19日〜1月28日

    中学時代に出会った十太と夏佳。十太が夏佳に送った曲が、時を越えて様々な人に感銘を与える。夏佳が再び十太の存在に触れる時、真実が明らかになる。

    十太というキーパーソンが始めから亡くなっているところから始まる。なぜそうなったのか少しずつ輪郭がハッキリしていく。

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    2024年04月05日
  • 星に願いを、そして手を。

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    夢の話。
    私はまだみる方だからこそ考えさせられる作品でした
    今高2(新高3)なんですけど、この1年で感じられたので、夢のためにうける大学選択がせまってきていて、現実の厳しさを感じることを感じることがあります。そこで諦めて違う選択をとる人もいたり、踏ん張る人もいます。この話は夢の大切さを伝えるというより、夢のあり方を教えてもらったなと感じます。今色んな選択ができる時代だからこそ昔よりも諦める選択をしなくてはいけない時が多いのではないかと思います。すごく響きました。
    この青羽悠さんは昨年「凪に溺れる」で完全に虜になって文章というか世界観・考え方にほんまに好きで何周かしたんですけど、もうこれも好きで

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    2024年03月20日
  • 凪に溺れる

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    孤高のミュージシャンと彼を取り巻く人たちを描いた物語。

    懐かしさ、衝動、諦め、上手く言葉にならない感情を見事に表現していて、とても良かった。

    思春期に抱いていた、どこまでも行ける、これなら何者へとなれるという衝動と予感、現実と諦めと絶望、ままならなさ。
    誰の心の底にもあって、埃をかぶっている感情をもう一度共鳴させてくれる一冊。

    ☆4.0

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    2024年03月11日
  • 星に願いを、そして手を。

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    一つの物語で終わらせず、登場人物それぞれの過去や未来までを想像させてくる書き方が面白かった。ただ、宇宙や夢について繰り返し語られていて少し疲れてしまった。話の流れもまぁそうなるだろうなって感じ。

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    2024年02月04日
  • 凪に溺れる

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    「大事なことは忘れないように何度も繰り返す」
    繰り返すことを諦めてしまったあの頃を思い出す
    記憶は「切り取られた画像」でしかないけど
    さまざまな人達の「今」という現実に繋がっていく

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    2023年12月18日
  • 星に願いを、そして手を。

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    夢をテーマにした作品。高校時代、近くの東海高校に在学する同年代の子がすばる賞を受賞したという背景を相まって印象深い。
    みんな大人になるにつれて何かを諦めながら歳を重ねている。そして、まぁこんなもんかと終着していくと思うのだが、そんな中でも最後まで夢を追い続ける自分でありたいと思った。

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    2023年11月05日
  • 凪に溺れる

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    読み終わったあとうまく息ができなかった、
    自分も「凪に溺れる」のタイトルと共にどこか遠くへ行ってしまうじゃないかと不安になった
    良い話だった、面白かったそんなありきたりな言葉で片づけられない。もっと魂の奥底で響くような話
    この話を読んで感じたのは、人は皆どこかで繫がってるんだなと強く感じたこと。
    この物語は、霧野十太に影響を受けた者達が、その影響を信じていいのかというところでそれぞれ葛藤していく物語。



    個人的には、夏佳が十太とくっついてほしかった
    でもくっつかなかったこそ、十太は皆が一目置く存在になったとも思う。

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    2023年10月07日
  • 幾千年の声を聞く

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    我々の住む世界とは違う世界なのか、それとも我々の住む世界が時を経てこうなるのか。
    謎に満ちた巨大な「木」のある世界。そこで人々は暮らしていたが反乱が発生する。
    ファンタジーかと思いきやハードSFの世界観だ。読者を突き放すような作風だから評価もパックリ割れるだろう。木は何者が持ち込み、そして何の役割を果たしているのか。人々はこの世界でどう生きていくのか。不思議な一冊だった。

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    2023年10月04日
  • 凪に溺れる

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    ネタバレ

    面白かったけど、聖来がイマイチ好きになれず、本当は夏佳とくっついてほしかった。
    でも初恋なんてそんなもんか。
    霧野十太が歌う歌を聴いてみたい。
    恐らくビジュアルが私好み。

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    2023年08月20日
  • 星に願いを、そして手を。

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    ネタバレ

    2016年作品

    夏バテや気分も滅入っていたので、心のビタミン剤として、爽やかそうなこの本を選んだ。
    よく読む恩田陸は後回しに。

    16歳でこの本を書けるとは経歴を見ると頷ける。
    現在、京都大在学中。
    主人公24歳、他同級生、孫16歳、天文学というプロットが上手く16歳で創作しやすく、背伸びせずフレッシュ感があり、賞を得たと感じる。

    館長が無くなり、科学館閉館する話で、館長の過去や主人公の思い出、孫の話で3つの時間も表現している。

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    2023年08月14日
  • 凪に溺れる

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    ネタバレ

    凪に溺れる/the noise of tide

    バンド好きだから分かる部分が多かった
    あの曲のあのフレーズが胸に沁みる
    泣けて仕方ない経験なんてたくさんある

    下北沢のライブハウスでひっそり人気で
    でも爆発的に売れるわけでもなく若くして死ぬ

    天才ほど短命ってよく聞くけど綺麗事だと思う
    天才ほど長生きして色んな才能をみせつけてほしい
    いろんな人を虜にしたアーティストだけど晴れ舞台もなく悲しかった

    十太みたいに才能に溢れてても花咲かない人なんて山ほど居るんだと思った

    YouTubeだったりTwitterだったり
    色んな媒体が現代ですごく今っぽさ全開の蒼さがあった

    2,000年生まれの作家

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    2023年07月05日
  • 幾千年の声を聞く

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    カバーがとても綺麗で、カバーを取ると表紙は物語の『木』の表面のような模様で素敵!

    大樹である『木』の元で暮らす人々の幾千年の営み
    ある時代では病が流行り、ある時代では機械文明になり
    変わらない木と共に変化していく世界の文明
    幾千年の民の移ろいを木と共に、様々な人の目線から窺い知る

    1話目から3話目まではファンタジー感が強く4話と5話がSF要素がお強め
    どの話も1部だけは繋がっているようで独立した物語
    物語の中で触れられる木の存在は不可思議要素満載
    最初はただの町にそびえる巨大樹なのかと思ったら、物語が進むごとに木の秘密が出てくる

    私の理解力の足りなかった部分もあるけれど、物語の雰囲気はと

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    2023年02月04日
  • 幾千年の声を聞く

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    注目する著者のこれまでとは方向性の異なる作品で、本来地球には存在し得ない巨大な〈木〉が世界の中心に聳えるパラレル世界の数千年にわたる歴史を5つの断章で紡ぐSFファンタジー的な小説。
    地球が舞台というものの完全な架空世界の話で最初はとっつきにくかったが、だんだん世界観に引き込まれた。生きる意味、文明の行きつく先など現実世界にも通じるテーマが織り込まれていて、読み応えがあった。
    ただ、小説中の年代の設定と話の内容に辻褄の合わない部分(具体的には、第3章と第4章の間が254年あるのは、登場人物の家族関係等から無理があるのではないかという点)があるように思い、そこは気になった。

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    2023年01月16日
  • 凪に溺れる

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    音楽によって、ゾクゾクするあの感じが伝わってくる。十太の音を聞きたくなる。
    十太と夏佳の中学時代が甘酸っぱい反面、十太がどうして聖来と一緒にいるのか、どこに惹かれたのかわからなくて淋しさ故なのか持て余してる空白からなのか、最後まで2人を応援できなかった。

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    2022年09月27日
  • 凪に溺れる

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    音楽をやりたいと思っていた私にはとても心に響くお話だった。天才の儚さに憧れてしまうような
    とにかくこの小説を読むと、
    ギターを弾きたくなり大声で歌いたくなる

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    2022年03月25日
  • 凪に溺れる

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    ハタチでこれを書いたのか。
    すごいな。

    霧野十太という無名アーティストひたむきな生き様が、
    いろんなことをあきらめかけている若者たちの人生に影響して、
    彼らが交差していく青春群像。

    十太が作ったある曲を通して、「何者かになりたい」「劇的な未来が待っている」そう信じたい、わたしたちのすぐそばにある物語でした。

    今後が楽しみな作者です。

    【本文より】
    ・「相手の退屈な話に付き合うのは、相手を突き放すのと同じことよ。相手を相手自身の檻に閉じ込めてしまう」

    ・大きな流れの中で、誰もが何かを諦める。それを大人になるとか言い換えて、のうのうと生きている。そんなもんだ。

    ・回想はいつだって美しい

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    2022年03月06日
  • 星に願いを、そして手を。

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    とても読みやすい小説だった。
    夢を諦めて公務員となった祐人と自分が全く一緒で感情移入してしまった。
    この小説を高校時代に読んでいれば、自分ももっと夢と向き合っていたかもしれないと感じさせられる小説であった。

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    2021年09月02日
  • 星に願いを、そして手を。

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    青春小説。

    高校生の時、こんな素敵な体験したかなって。

    高校の時にしかできないこと、感じられないことを全力でやって欲しい。

    大人の真似事したって面白くない。

    反抗したっていいけど、高校時代を楽しくできれば、いい社会人になるよ!

    そして、挫折したっていいじゃない、何回でもやれば!って思わせてくれる小説。

    是非読んでもらいたい。

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    2021年08月09日