青羽悠のレビュー一覧

  • 星に願いを、そして手を。

    感動しました

    読み終わったときに素直に感動しました。
    小さな青春もあり、ミステリーというか謎もあり、出てくる登場人物一人ひとりの個性を感じます。
    夢がある人、まだ夢がない人、夢を諦めた人、夢を追い続ける人。16歳が書いたとは思えない作品でした。次作にも期待します。

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    2020年01月04日
  • 22歳の扉

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    ネタバレ


    学生の時に、あわよくば大学生になる前に読みたい本。
    時間があること、なんでもできると思ってしまう学生への羨望?というか嫉妬?
    私が学生の時は、この時間を大切にしたいなんて思わなかった。ただただダラダラと生きていたことを思い出した。この本を読んでいたら大学生活の過ごし方は確実に変わっていた気がする。何かしたいな、という気持ちになっていただろう。

    今もそうだけど、自分と向き合うことは、すごく気持ち悪くて、すごく身勝手で、すぐ他人に流される。汚くてずるい自分が見えてしまうんだよね。
    何でもない日常には不安を覚えて周りの出来事に焦ったり、考えすぎてしまう日には抜け出せないループにハマったり。
    それでも、汚い感情にも、素直に目を逸らさない方がいいなと最近は思ってます。自分が見えてきたことで確実に生きやすくなってる。

    ごちゃごちゃ語っていますが、大学生田辺朔の人生を覗き見したことで、20代後半に差し掛かった自分は、なんだか大人になったな、と思う作品でした。

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    2026年07月04日
  • 凪に溺れる

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    ネタバレ

    たった1人の存在が色んな人の人生に影響を与えた。人生を狂わされたり、何かを与えられたり。でも最後に辿り着くのは、彼が居たから今の自分があるということ。彼は誰からにでも好かれる人ではないけど、なぜかみんなの目を引く。誰もが彼に惹かれていく。恋愛の感情だけでは説明出来ない何かに。私も誰かの人生に影響を与える人間になりたい。
    凪に溺れる。誰もが彼に溺れる。

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    2026年02月15日
  • 星に願いを、そして手を。

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    小説すばる新人賞受賞作。

    著者が高一の時に、初めて書いた小説だと、巻末の解説を読んで知った。
    衝撃。さすがに何作も書いてきたうえに完成した作品だと思いながら読んでいた。
    というのも、読みやすく(序盤だけ読みづらかった)、構成が見事で、伏線もしっかり張られ、中だるみすることなく終盤に盛り上がって良い余韻の中で終わったからだ。

    学生が書いた作品らしく、青春物語。
    ただ宇宙科学の知識や、社会人の視点も違和感なく書かれていた。

    視点人物は3人。
    幼馴染の4人のうちの、祐人と理奈。そして科学館館長の孫の高校生、直哉。
    男2人の一人称は僕と俺で使い分けられてるからわかりやすいし、口調も区別されてて、初作品とは思えない完成度。

    館長のストーリーと、奔走しながら成長していく祐人には心動かされた。

    正直、この才能には嫉妬する。

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    2025年11月21日
  • 星に願いを、そして手を。

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    今、就活中の私にすごく心に刺さった一冊だった。夢と宇宙をテーマにした3世代の脆い人間関係が鮮明に描かれていた。
    学生の頃の夢に対するあのトキメキと、大人になって感じる夢に対する焦燥や恐怖、この二面性のある感情がとても私には共感できる部分だった。16歳とは思えない文才や知識量、読んでいくうちに謎が明かされる構成力だったり、少しずつ物語にのめり込んで、気づけば私も登場人物の中のひとりになっていた。登場人物は3世代で分けられていて、それぞれの視点から読めるし、青春の甘酸っぱさや恋愛も入っていてとても感情移入できる部分もあって、とても読みやすいと感じた。
    16歳でこの文章力?!とも思ったが、16歳の著者だから書けた内容だと思った。

    ここからは私の話を少ししようと思う。
    本書の登場人物たちのように私は、中学生の頃から他の子とは珍しく夢を持っていたし、その夢のために沢山の行動をしてきた。
    本書で描かれてる夢は、決して憧れやキラキラとした綺麗事だけを述べる「夢」だけではなく、夢を見る者、叶える者、そしてその夢を諦める者、諦められない者など「夢」に対するさまざまな面が映し出されていた。
    私にも夢がある。叶えたい理想の私がいる。
    学生の頃は、叶えられる気がしていた。
    だけど、中々簡単に上手くいかないことを知ったのは就活を始めた頃だった。
    行きたい企業から内定をもらえず、厳しい世界を知った。夢を叶えさせるチャンスも貰えなかった。
    私の夢はここまでだった、どう踠いても叶えられない夢もあるんだとかなりショックを受けた。

    けど本書でも描かれてるように、
    夢は今でも夢のままで。
    人によって夢の形は、違うし、その夢をどうやって自分のものにするかも、きっとその人次第なんだなって。

    この一冊を読んで、
    私は夢を諦めないことを選んだ。

    自分の夢を自分なりの形にしていくために
    もう少し踠いてみようと思う。

    そして最後に。
    計算ミスは人生のミスだっていう文章を背景を知らないまま読んだときはすごく落ち込んだ。
    小さい頃から今も変わらず、計算が大嫌いで、何度もミスをしてきた人生だったから(笑)

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    2025年09月25日
  • 星に願いを、そして手を。

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    途中まではおもろすぎた
    4人の男女の高校生から青年にかけての夢に対する描き方が素晴らしい
    館長、館長の奥さん、細川先生の関係も入ってきて夢ってなんなんだろうって考えさせられる
    館長の死後に明かされる事実で細川先生と奥さんの絡みが全く描かれてなかったのか4になった理由

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    2025年09月22日
  • 22歳の扉

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    京都の大学に進学し、様々な人や場所に出会い、自分らしさも模索する主人公。将来に迷いながらも、人生の選択をしていく姿に共感しました。自分の大学時代をなんか思い出す、いい作品でした。

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    2025年07月13日
  • 22歳の扉

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    京都で過ごした4年間。ディアハンツのマスターを務めながら、友人の北垣とその彼女の三井さん、もはや腐れ縁?的な野宮さん、真っ直ぐに朔を見つめる日岡さんらとの日々。これらを朔に与えてくれた夷川が死んだ時、彼は京都を離れる決意をしていた。大学時代は良いなぁと思い出させてくれた一冊。

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    2025年07月01日
  • 凪に溺れる

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    一人の天才、霧野十太をその取り巻く人たちからの視点で書かれた物語。読んでいる私も霧野十太に引き込まれるような感覚になった。“凪に溺れる”という曲も本当にあるような錯覚に陥ってしまうほど……あったら聞きたい✨️音楽好きにもたまらない本だと思います!!

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    2025年05月13日
  • 22歳の扉

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    大学生の苦悩を描いた、どこか文学的で情緒的な作品でした。
    ただ流されるだけの人生、ただ好きな物を追い求めるだけの人生に疑問を持ち、青春を謳歌しながら自分なりの答えを出せた主人公の成長が感じられた。
    そこには僕らのすべてがあった。帯に書かれたその言葉がこの作品の全て。思い出が過去として消化されず、確かに胸の中にある。そんな境地に至れたのは、主人公の成長と呼べるのだろう。

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    2025年04月20日
  • 凪に溺れる

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    何かに想い焦がれ、目指し、そして思い知らされたひと。あるいはその途上にいるひと。きっとこころを揺さぶられるはず。

    凪に溺れる。

    波風もなく穏やかで凪いだ水面のような人生に、波乱を、変化を期待してもがいた若者たちの物語。

    映像化してほしい!

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    2025年03月27日
  • 星に願いを、そして手を。

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    第29回小説すばる新人賞受賞作。20代の若者たちが、青春を過ごした科学館の閉館を機に再会する物語。「夢とは何なのか」について、漠然とした不安を抱えていた10代や、色んな現実を知ったいま、共通する答えはなくても進んでいこうと思える作品。宇宙という爽やかな題材と、大人や後輩たちとの関わりの中紡がれる青臭いセリフが妙にマッチしている。

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    2025年03月03日
  • 星に願いを、そして手を。

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    ネタバレ

    最近の青春小説は理詰めであっさりしたものが多いですが(個人の感想です)、これは青臭くて、勿論好みは分かれると思うが私はとても好きな小説でした。

    内容は「自分の選択した道を突き進む」という明確なテーマが存在しており、たとえ自分が選ばなかった道が魅力的に見えても、私達は今の道を良いものにしていくことが重要であるという所はなるほどなと感じました。まだまだ長い人生、砂利道歩くより綺麗な並木道歩くほうが疲れなくて済みますよね。

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    2025年02月22日
  • 22歳の扉

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    ネタバレ

    色んな人の生き方があって、世界がある。
    大学生活が終わる直前に読んだ。
    バーに行ってみたくなった。

    ただ私は場所じゃなくて人に救われる。

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    2025年02月19日
  • 22歳の扉

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    またいつか読み返したいと思える本に久しぶりに出会った。静かに熱く流れる4年間を、沁み入る言葉と共になぞる感覚。少し暗めの装丁も似合ってる。

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    2025年02月06日
  • 22歳の扉

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    現代版リアル四畳半神話大系。
    大人と子供の狭間である大学生、彼らは確かに大人でありながら、大人になろうとしている子どものようにも見える。
    どんな4年間を過ごそうが、なるようになるというか過去は過去であって未来を生きる気力になる。全て忘れて消えてしまうけれど確かにそこに足跡がある。人に揉まれながら、好きを知り、他人を知り、自分を知っていく主人公がとても恵まれていて羨ましく見えた。
    大学生活って何故これほどに魅惑的な時間なのか。何に熱中してもいいし、全てを怠惰に過ごしてもいい。十人十色の生活の先に共通する価値観も存在すれば、全く異なる未来も創造される。それを能動的に行動できるならばそれ以上に素晴らしく効率的なものはないが、そんなことは到底不可能である。そう。だからこそ、どっしりと構えて生きれば良い。自分を変えるのは確かに自分だが、人を変えるのは環境であるのだから。

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    2024年12月13日
  • 22歳の扉

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    表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。
    大学生のノリを思い出す。大学卒業が近づくたびに心がすこし動き出すあの感じも。

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    2024年10月12日
  • 22歳の扉

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    朔の4年間を通して、私も大学時代を過ごした京都の景色を少し懐かしく感じました。

    それにしても若いです。
    大学生だからこその馬鹿らしさ、青さを存分に楽しませてもらいました。
    その時間は楽しいけれども、乗り越えて先に進まないといけないもので、ある意味まだ学生気分を抜けれてないようです。
    でもこんなパワーもう私は失ってしまったかもしれない。
    没頭できるもののある人生を羨ましく思います。



    僕はただ、好きなものを好きだって言いたい。

    俺は面白いものが見たいんだよな。面白くないものを見てると、搾取されてる気分になるだろ。何だろうな、そう、面白いというか、弾けるというか、しがらみのないものが見たんだよ。



    We live in the top point of our past even though we forget the past.
    Just living means not forgetting everything.

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    2024年08月18日
  • 22歳の扉

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    主人公は、京都の大学(おそらく京大)に入学した数学好きの田辺朔。大学生活になじめず、漫然と過ごしていた1回生の後期に、旧文学部棟の地下(通称「キューチカ」)でひっそりと営業されているバーのマスター夷川歩と出会って、大学生活が一変してからの4年間を描く。
    出会い、恋愛、友情、サークル、学問、進路の悩み・・・と大学生というものが凝縮されたような小説で、自分の学生生活の断片も思い起こされた。京都を舞台にした現代版『三四郎』という印象。「場所が人を救う」というのは言い得て妙だと思った。
    ただ、同じ京都の大学生活を取り上げる森見登美彦の作品などと比べると地に足のついた小説だとは思うのだが、どこか空想の産物感があるというか、現実には存在しない大学生活の「理念型」を見せられているような感じはあった。特に、最近の大学生がこんなに煙草を吸うのかなとは思った。
    漢詩について愛を込めて澱みなく語る汀先生が、とても魅力的なキャラクターだった。

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    2024年07月27日
  • 22歳の扉

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    変わらないなぁ、というのが感想である。
    Z世代とか様々な世代でくくりたがるのは世の中についていけなくなった老人たちで、我々はずっと彼らに振り回されている。
    本書に詰まった青春には「無駄」と「怠惰」が染み付いている。恐らくその昔から繰り返されてきた青春の日々が、この中には詰まっているのだ。数多の恋愛と、数多の痛々しい日々と数多の無駄。その二度と戻らない輝かしさを青春と呼ぶのかもしれない。
    いつの時代も青春というのは変わらないのだ。

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    2024年07月17日