青羽悠のレビュー一覧

  • 星に願いを、そして手を。

    感動しました

    読み終わったときに素直に感動しました。
    小さな青春もあり、ミステリーというか謎もあり、出てくる登場人物一人ひとりの個性を感じます。
    夢がある人、まだ夢がない人、夢を諦めた人、夢を追い続ける人。16歳が書いたとは思えない作品でした。次作にも期待します。

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    2020年01月04日
  • 星に願いを、そして手を。

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    小説すばる新人賞受賞作。

    著者が高一の時に、初めて書いた小説だと、巻末の解説を読んで知った。
    衝撃。さすがに何作も書いてきたうえに完成した作品だと思いながら読んでいた。
    というのも、読みやすく(序盤だけ読みづらかった)、構成が見事で、伏線もしっかり張られ、中だるみすることなく終盤に盛り上がって良い余韻の中で終わったからだ。

    学生が書いた作品らしく、青春物語。
    ただ宇宙科学の知識や、社会人の視点も違和感なく書かれていた。

    視点人物は3人。
    幼馴染の4人のうちの、祐人と理奈。そして科学館館長の孫の高校生、直哉。
    男2人の一人称は僕と俺で使い分けられてるからわかりやすいし、口調も区別されてて、

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    2025年11月21日
  • 星に願いを、そして手を。

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    今、就活中の私にすごく心に刺さった一冊だった。夢と宇宙をテーマにした3世代の脆い人間関係が鮮明に描かれていた。
    学生の頃の夢に対するあのトキメキと、大人になって感じる夢に対する焦燥や恐怖、この二面性のある感情がとても私には共感できる部分だった。16歳とは思えない文才や知識量、読んでいくうちに謎が明かされる構成力だったり、少しずつ物語にのめり込んで、気づけば私も登場人物の中のひとりになっていた。登場人物は3世代で分けられていて、それぞれの視点から読めるし、青春の甘酸っぱさや恋愛も入っていてとても感情移入できる部分もあって、とても読みやすいと感じた。
    16歳でこの文章力?!とも思ったが、16歳の著

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    2025年09月25日
  • 星に願いを、そして手を。

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    途中まではおもろすぎた
    4人の男女の高校生から青年にかけての夢に対する描き方が素晴らしい
    館長、館長の奥さん、細川先生の関係も入ってきて夢ってなんなんだろうって考えさせられる
    館長の死後に明かされる事実で細川先生と奥さんの絡みが全く描かれてなかったのか4になった理由

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    2025年09月22日
  • 22歳の扉

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    京都の大学に進学し、様々な人や場所に出会い、自分らしさも模索する主人公。将来に迷いながらも、人生の選択をしていく姿に共感しました。自分の大学時代をなんか思い出す、いい作品でした。

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    2025年07月13日
  • 22歳の扉

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    京都で過ごした4年間。ディアハンツのマスターを務めながら、友人の北垣とその彼女の三井さん、もはや腐れ縁?的な野宮さん、真っ直ぐに朔を見つめる日岡さんらとの日々。これらを朔に与えてくれた夷川が死んだ時、彼は京都を離れる決意をしていた。大学時代は良いなぁと思い出させてくれた一冊。

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    2025年07月01日
  • 凪に溺れる

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    一人の天才、霧野十太をその取り巻く人たちからの視点で書かれた物語。読んでいる私も霧野十太に引き込まれるような感覚になった。“凪に溺れる”という曲も本当にあるような錯覚に陥ってしまうほど……あったら聞きたい✨️音楽好きにもたまらない本だと思います!!

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    2025年05月13日
  • 22歳の扉

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    大学生の苦悩を描いた、どこか文学的で情緒的な作品でした。
    ただ流されるだけの人生、ただ好きな物を追い求めるだけの人生に疑問を持ち、青春を謳歌しながら自分なりの答えを出せた主人公の成長が感じられた。
    そこには僕らのすべてがあった。帯に書かれたその言葉がこの作品の全て。思い出が過去として消化されず、確かに胸の中にある。そんな境地に至れたのは、主人公の成長と呼べるのだろう。

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    2025年04月20日
  • 凪に溺れる

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    何かに想い焦がれ、目指し、そして思い知らされたひと。あるいはその途上にいるひと。きっとこころを揺さぶられるはず。

    凪に溺れる。

    波風もなく穏やかで凪いだ水面のような人生に、波乱を、変化を期待してもがいた若者たちの物語。

    映像化してほしい!

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    2025年03月27日
  • 星に願いを、そして手を。

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    第29回小説すばる新人賞受賞作。20代の若者たちが、青春を過ごした科学館の閉館を機に再会する物語。「夢とは何なのか」について、漠然とした不安を抱えていた10代や、色んな現実を知ったいま、共通する答えはなくても進んでいこうと思える作品。宇宙という爽やかな題材と、大人や後輩たちとの関わりの中紡がれる青臭いセリフが妙にマッチしている。

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    2025年03月03日
  • 星に願いを、そして手を。

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    ネタバレ

    最近の青春小説は理詰めであっさりしたものが多いですが(個人の感想です)、これは青臭くて、勿論好みは分かれると思うが私はとても好きな小説でした。

    内容は「自分の選択した道を突き進む」という明確なテーマが存在しており、たとえ自分が選ばなかった道が魅力的に見えても、私達は今の道を良いものにしていくことが重要であるという所はなるほどなと感じました。まだまだ長い人生、砂利道歩くより綺麗な並木道歩くほうが疲れなくて済みますよね。

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    2025年02月22日
  • 22歳の扉

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    ネタバレ

    色んな人の生き方があって、世界がある。
    大学生活が終わる直前に読んだ。
    バーに行ってみたくなった。

    ただ私は場所じゃなくて人に救われる。

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    2025年02月19日
  • 22歳の扉

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    またいつか読み返したいと思える本に久しぶりに出会った。静かに熱く流れる4年間を、沁み入る言葉と共になぞる感覚。少し暗めの装丁も似合ってる。

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    2025年02月06日
  • 22歳の扉

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    現代版リアル四畳半神話大系。
    大人と子供の狭間である大学生、彼らは確かに大人でありながら、大人になろうとしている子どものようにも見える。
    どんな4年間を過ごそうが、なるようになるというか過去は過去であって未来を生きる気力になる。全て忘れて消えてしまうけれど確かにそこに足跡がある。人に揉まれながら、好きを知り、他人を知り、自分を知っていく主人公がとても恵まれていて羨ましく見えた。
    大学生活って何故これほどに魅惑的な時間なのか。何に熱中してもいいし、全てを怠惰に過ごしてもいい。十人十色の生活の先に共通する価値観も存在すれば、全く異なる未来も創造される。それを能動的に行動できるならばそれ以上に素晴ら

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    2024年12月13日
  • 22歳の扉

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    表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。
    大学生のノリを思い出す。大学卒業が近づくたびに心がすこし動き出すあの感じも。

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    2024年10月12日
  • 22歳の扉

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    朔の4年間を通して、私も大学時代を過ごした京都の景色を少し懐かしく感じました。

    それにしても若いです。
    大学生だからこその馬鹿らしさ、青さを存分に楽しませてもらいました。
    その時間は楽しいけれども、乗り越えて先に進まないといけないもので、ある意味まだ学生気分を抜けれてないようです。
    でもこんなパワーもう私は失ってしまったかもしれない。
    没頭できるもののある人生を羨ましく思います。



    僕はただ、好きなものを好きだって言いたい。

    俺は面白いものが見たいんだよな。面白くないものを見てると、搾取されてる気分になるだろ。何だろうな、そう、面白いというか、弾けるというか、しがらみのないものが見たん

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    2024年08月18日
  • 22歳の扉

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    主人公は、京都の大学(おそらく京大)に入学した数学好きの田辺朔。大学生活になじめず、漫然と過ごしていた1回生の後期に、旧文学部棟の地下(通称「キューチカ」)でひっそりと営業されているバーのマスター夷川歩と出会って、大学生活が一変してからの4年間を描く。
    出会い、恋愛、友情、サークル、学問、進路の悩み・・・と大学生というものが凝縮されたような小説で、自分の学生生活の断片も思い起こされた。京都を舞台にした現代版『三四郎』という印象。「場所が人を救う」というのは言い得て妙だと思った。
    ただ、同じ京都の大学生活を取り上げる森見登美彦の作品などと比べると地に足のついた小説だとは思うのだが、どこか空想の産

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    2024年07月27日
  • 22歳の扉

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    変わらないなぁ、というのが感想である。
    Z世代とか様々な世代でくくりたがるのは世の中についていけなくなった老人たちで、我々はずっと彼らに振り回されている。
    本書に詰まった青春には「無駄」と「怠惰」が染み付いている。恐らくその昔から繰り返されてきた青春の日々が、この中には詰まっているのだ。数多の恋愛と、数多の痛々しい日々と数多の無駄。その二度と戻らない輝かしさを青春と呼ぶのかもしれない。
    いつの時代も青春というのは変わらないのだ。

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    2024年07月17日
  • 22歳の扉

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    青春の青さ、硬さ、痛さはいつの時代も変わらない。

    大学生という、大人でありながら社会に揉まれることのないモラトリアムな期間。
    時間と自由があるが故に自身について思い悩む。

    2000年生まれという主人公たちとほぼ同年代の作者が書いているせいか、表現に遠慮がなく、より真情が伝わるように思える。

    令和版「青が散る」か。

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    2024年06月21日
  • 22歳の扉

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    ネタバレ

    青春でした。
    基本的に、理系の主人公はどこか醒めていて淡々と話は進むけれど、大学生らしい恋愛・酒・タバコといった若々しい熱量や、変人の先輩、気になるあの子に翻弄される姿が爽やかに心へ爪痕を残します。

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    2024年06月18日