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夢を追うべきか、諦めるべきか。「小説すばる新人賞」史上最年少受賞でデビューを飾った若き才能が、青春の難題を真っ向から描く! ●あらすじ 二〇一九年、無名のアーティストが歌う『凪に溺れる』という曲が、突如ネット上で拡散され始めた。その曲は多くの人々を魅了するが、後日、公式サイトにて、ボーカルの霧野十太(じゅった)が一年前に亡くなったことが発表される。なぜ今になって『凪に溺れる』が注目を浴びているのか。霧野十太とは何者なのか――。一人の天才音楽青年と、彼が作った歌を軸に、夢と現実との狭間で藻掻く六人を描いた著者渾身の青春小説。
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Posted by ブクログ
遺された作品に感銘を受けること。
不思議と作り手が生きていることを求めない。
時間だけが超越したように、作品に価値を与えていく。
「凪に溺れる」は、そんな名曲なんだろう。
でも。小説においては、作り手である十太と、インスピレーションを与えた夏佳が描かれる。
それを〝読む〟と、十太を「神様」と呼びたくない自分がいるのだ。
きっと、人と音を重ねることに焦がれたであろう十太を。
きっと、夏佳と再会することを、心のどこかに持ち続けていたのではないかという期待を。
してしまう。
だから、納得したくないのだ。
「凪に溺れる」が名曲だとしても。
十太を、神様にはしないで欲しかった。
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