マシュー・サイドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
失敗の科学や多様性の科学を記した筆者による一冊.タイトルに冠した才能は存在せず,成功の秘訣は努力だというのが本著の主張である.才能とはなんだろうか,
ゴルフで圧倒的な実力を示したタイガーウッズや人類史上最速のウサイン・ボルトは才能に恵まれていたから,その成功を収めることができたのだろうか.筆者は才能だけではないと主張している.成功の裏には莫大な時間の努力が存在し,成功者たちは莫大な時間を投じることができる環境に育ったことがその要因だと述べている.タイガーウッズは小さいことからゴルフの英才教育を受けていたし,ジャマイカでは貧困的であり,球技等が普及していないことが短距離走へ集中する構造を生み出しているからウサイン・ボルトが誕生したとされている.遺伝子などの要素は成功の理由として説明するには弱く,努力がモノを言うとのこと.努力,大事!! -
Posted by ブクログ
■感想
Numberのスポーツ記事を読んだ感覚
①専門性を獲得するためには1万時間必要。1日1時間としたら約27年間
・スポーツで差を生み出しているのは遺伝子の違いではなく、練習量と質の違い。アンドレ・アガシはベビーベッドの上からテニスを始め、毎日2500球以上を怒鳴られながら打った。優れた選手は同じ時代、同じ地域から偏って生まれる
②自分が作ったルールを破って叱責されたら納得し、最終的には感謝する。上から指示されたルールを破って叱責されたら、反感を持つ。自身で意思決定させ、目標やルールを自分で決めさせる。
・プレーすること自体が報酬となる選手が長く続けられる。長く続けるには、目の前の人参ではなく、走ること自体を楽しむこと。
・責任を与えれば、人はたいてい成長する。当時者意識を持ち、自分で決めたことは守ろうとするから。
③多くの人は自分が実際より優れていると思い込む。
選ばれなかったのは実力不足ではなく、上司の偏見や好き嫌いだと思う。自分のせいだと受けいれて、新たな努力をすべき
・誰か一人が不正をしているのを見ると、自分もだ大丈夫だろう、自分だけやらないのは不公平だとなりやすい -
Posted by ブクログ
ネタバレ★3.5
スポーツで一流の活躍している人に焦点を当てて描いたビジネス書。
同じ著者の『多様性の科学』では、科学的なアプローチで“何故多様性が必要なのか”、“多様性があることによってどんなメリットがあるのか”という事が描かれていましたが、こちらの書では科学的アプローチは少なめ。というか、ある意味、一流のスポーツ選手の事は、科学では解明しきれないという事なんでしょうかね。その人となりや、生活、活動、心理などに関しての描写が多かった気がします。
ところで、著者はランス・アームストロングが大嫌いみたいですね。ハッキリとそう書いてあるわけでは無いですが、描き方の端々から、軽蔑しているという印象を受けました。
中々面白かったです。 -
Posted by ブクログ
継続した努力こそが報われるが基本ベースにある本
個人とその周りの人がどうするかに焦点を当てている
作者は卓球・テニス・サッカーの話題が多く
この3種目に興味の無い人はかなりきつい
ゴルフやツールドフランスやボクシングなどは少し
手でくる程度
そのスポーツに時間を割くかが
一流になるかの境目ではあるが
最低10000時間という途轍もない時間を投下して
始めて判断されるレベルに到達するという
皮肉にも程がある
名言
打たなかったショットの失敗率は100%だ
一流の選手が持っているのは、反応力ではなく
卓越した予測力。この複雑なスキルは
生まれ持った特性ではなく、長年の練習によって
脳に書き込まれたものなのだ
など
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Posted by ブクログ
作者は「オックスフォード哲学政治経済を主席卒業、卓球全米王者4度、五輪出場2度、主要メディアでリポーターやコメンテーターを務めるタイムズのコラムニスト」だそうです。わぉ。
9.11CIA、英国人頭税、暗号解読、コックピット、エベレスト登頂チーム、ジョブスの動線、白人至上主義、フラットGoogle、ダイエット、スーツケースの車輪などなど、多くの人に分かりやすい例をあげながら「多様性を失うことがいかに危険か」を展開していく。
お勉強は出来るけど学者さん(まではいかない)ではない物書きが書いたっぽい特有の読みやすさがいいですね。各種実験も絶妙な切り貼り具合といいますか。
褒めてますよ。
人間は(というか同じ目の構造を持っている生物は全て)物理的にも盲点を持っているわけで、それは思考においてもまぁ同じような感じなんですよね。優秀な人たちを集めても思考の盲点が重なるだけで補完出来ないし、その穴は存在すら認識されないと。ただだからといって多様ならなんでもいいというわけではなく「優秀」でなければならないと。まぁここがむずい。
2章では「多様性大事だけどバカはダメ」
7章では「優秀で多様な」とある。
最後の最後に挙げられた例にあるように女性だから、黒人だからとの理由で採用から外されるべきではない。能力をフラットに評価して、とはいうものの、その「能力」の物差しがね。
でもおもろいですね。
(いつものように)主題とは離れますが、ヒエラルキーは人間の出現よりもずっと前にあった、序列の中で暮らすように出来ている、だからヒエラルキーから逃れられないし無いと具合悪いってのがいいですね。グーグルのフラット人事が例にあがってましたでしょうか。責任者がいないことで責任の所在が不明ってのは、逆に全員が無責任なリーダーにもなりえるような。「船頭多くして船山に登る」みたいな?ヒエラルキーがないことは不要なリーダーがたくさんいるのに一周回って近くなる。
あとはこの原始的なヒエラルキー、声の聞こえない状態で部屋の外から眺めていても誰がリーダーか分かるとする実験も話されている。多様性とは関係なくなっちゃうかもだけどここも納得。
ボディランゲージの重要性というよりは、ボディランゲージこそが「ことば」なのでは。話すことや書くことと並列ではなくこの上に2つ建ってるよね。
同じようなスペックでチーム組んで課題に取り組ませる、例え結果が多様性チームに劣っていたとしても途中の議論に好印象を持ったままだし間違っていてもあまり気にしていないってのも納得の実験ですねぇ。
ジョブスの例だったと思いますが「寄り道」「気晴らし」の重要性も納得。睡眠時間がマストなのは別次元の絶対真実だとしても、ちょっとした休憩なんかも。働きアリだってサボってたり仲間と全然違う道に行く奴がいるからこその効率向上(近道発見)ですしね。ただそういうのを言い訳にしてタバコ休憩とかに行かれるとこいつん家のベッドに濡れたタバコの吸い殻が20本あればいいのにとは思います。思うだけですよ。
ダイエットの章はそりゃそうかもと思うものの実験の精度というか条件が少し気になる。
フィルターバブルとエコーチェンバー。
あー。これって勧誘やってる宗教団体がそうですよねぇ。うまく騙 じゃなくて 迷える子羊を真実の道に導くことができればそれはそれでラッキー じゃなくて 救済だし、多くの場合のように失敗してもそこで聞かされた反対意見や拒絶すらも自説の強化に使われる(更に先輩から手厚くカバーされることで教団への忠誠心、依存も強化される的な) ねぇ。
こないだ読んだ「一神教VS多神教」がおもろすぎてまだ引きずってんですよね。
多様性、大事よ。うん。
でも一神教への信仰を自我の大きな大きな支えにしてる人達が話す多様性が厚みを持つことは可能なのかしら。もしくはどれほど厚く見えてもすぐに剥がれちゃうような。
SDGsよりはマシでしょうけど。
文章も上手で取り上げられる事件や実験もおもろいので350ページすぐ読めます。
主題の「多様性」「反逆者の意見」「集合知」も納得オブ納得。
長くておもろい新聞のコラムかウェブ記事。
地方の空港でしか売ってない有名なお土産お菓子を食べた時のような満足感。
褒めてます。
マジで私にはちょうどいいレベルでした。