マシュー・サイドのレビュー一覧
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失敗とは成長とよりうまくやり直すためのチャンス
①犠牲を払って得た失敗は次の世代に伝えること。伝えないことは人道的に許されない
・進化とは失敗による淘汰の繰り返し
・質を高めるには量を行って改善を繰り返すこと
・失敗はより賢くやり直すためのチャンスに過ぎない(フォード)
・誤りは災厄ではなく好機
・失敗、間違いなしに成長はできない。成長とは失敗や間違いから学ぶこと
・仮説が正しいか検証するにはあえて間違えること
EX.2、4、6がどんなルールで並んでいるか検証するには、8、10、12と答えるより、7、8、9と回答してみる方が早い(偶数昇順ではなく、単なる昇順かもしれない)
②自分の信じてい -
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失敗を成長の糧とする方法
航空業界の事故分析や医療ミスの事例を通じ、失敗を隠す文化が学習を阻害し、イノベーションを妨げることを指摘。
失敗をオープンに共有し、システム改善につなげる航空業界のアプローチを高く評価し、対照的に医療業界の隠蔽体質を批判。
心理学や経済学の知見を交え、失敗を恐れず試行錯誤を重ねることの重要性を説く。
特に「エラー関連陰性電位」や「事前検死」などの概念は新鮮で、個人や組織のマインドセット変革に示唆を与える。
日本の失敗を避ける文化にも一石を投じる内容だ。文章は具体的で読みやすく、ビジネス書ながら物語のように引き込む。
ただし、事例が多岐にわたり、結論に至るまでやや冗長な印象も。
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Posted by ブクログ
多様性が組織にどれだけのメリットをもたらすのか、CIAやエベレスト登山隊、キャリケース開発秘話を元に、ストーリーとして読みやすく解説してくれる。
Tipsを纏めると、
①マネジメント(リーダー)が形成するヒエラルキーには2種類ある。支配によって強制的に形成するものと、まわりから尊敬を集めることによって形成するもの。力を誇示するのではなく、自らの行動と知恵を示すことが大事
②「ブレインライティング」各自のアイデアをカードなどの紙に書き出し、全員に見えるように壁に貼って投票する。意見を言うチャンスが全員にある。チーム全員の脳から生み出すアイデアにあs九セスできる。ルールは誰のアイデアか書かないこ -
Posted by ブクログ
マシュー・サイドの本はこれで3冊目だった。失敗の科学があまりにも良かったので期待し過ぎてしまったところがあった様だ。それでもこの本を読みながら、グリフィス対パレット戦やキンシャサの奇跡の戦いなどYouTubeで検索しながら描かれている事を追って行くとまるでガイドブックの様な機能も果たしてくれたこの本に感謝したい。内容は多岐に渡りしかも、各スポーツ行ったり来たりするのでスポーツごとに分類すると言う方法もあったかも知れない。ただスポーツの歴史的瞬間を後追いするだけでも価値があると思う。今はいつでも過去の試合が見れる便利な時代になったのだから。
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Posted by ブクログ
『多様性』を大切にと叫ばれる昨今、それを少し、間違えたり、勘違いしたり、利用したり、いきすぎじゃないかなぁと思ってしまう場面に出くわすと、なんだかやりにくい世の中になってるなぁと思わなくもない。個人的な意見ですが。
気を取りなおして、本書はそういうことではなくて多様性を失うといかに盲点を生んだり画一的になりがちかを様々な例で教えてくれます。
たとえば、CIAと9.11テロから始まり会社でのヒエラルキーや人事、会議の意味、動物社会まであらゆることが多様性を欠くとろくなことにならないそう。
そしてその多様性と一口にいっても人種などの違いなどの人口統計学的多様性、
考え方や見方などの違いからくる -
Posted by ブクログ
ネタバレ多様性とは何なのか。我々の直感はあてにならない。多様性を真に理解したいなら必ず読むべき。
画一的な集団。これが集団的な知性として考えると低くなる。
多様な人を入れると最初は相互理解に手間取る。一方、画一的な集団では見られない、発想も得られる。
しかし、多様性があれば良いという訳ではない。求められるドメインに対しては多様。かつそのドメインに合致しない人をあえて入れる必要はない。とは言えこの判断は難しい。なぜならば、画一的な集団に属していれば、ドメインを狭く定義しかねないからだ。
不均等なコミュニケーション。これはその集団にヒエラルキーがある場合だ。階級が下のものは発言しなくなる。軍隊的な統制が必