白井カイウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ話が一段落して、つまんなくなったと感じていたが、我慢して読んでいたら、また動き出した。
ミネルヴァことノーマンは鬼で権力の座から追い落されたギーラン家と組むことで、現在の世界を支配している王家・五摂家を滅ぼそうと画策。
一方、平和主義者エマは、そんなノーマンに疑問を抱く。
二人の主張の接点となりそうなのが、人を食べずともその形質を維持できる”邪血の少女”のエピソード。それは彼女たちが以前会ったソンジュとムジカのことだった。鬼はその血を飲むだけで、その体質を受け継ぐことができる。
ノーマンが鬼の仲間打ち計画を実行させる前に、ソンジュ達を見つけ出すことをエマは決意。7つの壁を越えて鬼たちの -
Posted by ブクログ
ネタバレ仲間を助けるための農園への潜入、そして、“ミネルヴァ”との出会い。
うーん、なかなかスリリングな展開が続く。
本当ならこの巻は涙が出るくらい嬉しい展開になるところだったけれど、それは束の間で、エマと同じようにモヤモヤが残る事態に。
あんなに現実的で冷徹でさえあったレイだったけれど、エマが抱えるモヤモヤをけして全否定せず、寄り添って考えてあげる姿に感動した。
エマと“彼ら”の違いはやはり同じ食用児であっても更に凄惨な現実を見てきたかどうかなのかもしれない。
もちろん、エマもGPでの恐ろしい死闘、そして、仲間の死を越えてきてはいるものの、“彼ら”自身が受けた扱い、見てきた同じ人間がされている -
Posted by ブクログ
ネタバレラートリー家の追手から逃げるエマたち、そして、エマたちを逃がすためにシェルターに残るユウゴとルーカス。
前巻の後半はバタバタしたものの、あんまり盛り上がれなかったんだけれど、今巻はなかなかハラハラの巻。
新しい登場人物も加わるよう。
今までも生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、という要素はあったと思うけれど、一気にバイオレンスな雰囲気漂うメンバーが出てきた。
ちょっときな臭いなぁと。
その中のメインのキャラクタは慈悲深い面はあるようだけれど、前述のメンバーを率いているくらいだからどこまでそうなのか。
人間はもちろん、鬼とでも極力話し合いたいと考えているようなエマとはぶつかるんじゃないだろうか。