野沢佳織のレビュー一覧

  • 熊と小夜鳴鳥

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    ネタバレ

    小夜鳴鳥が馬の名前だとは思わないじゃん?
    精霊っぽいから姿を変えられるのかもしれないけど。
    両親を亡くした3人はこれからどうするのか。兄が大公に挨拶に行くから次巻の舞台はモスクワなのかな?
    しかしこんなに不美人を明言されてるヒロインも珍しい。カエルだのイタチだの酷い言われようw

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    2024年01月31日
  • 魔女の冬

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    ネタバレ

    第3部 〈完結編〉
    堕ちた神父に煽動された暴徒たちによって愛馬を殺され、魔女として捕らえられて火刑に処される寸前でかろうじて異界へ逃れる…と、初っ端からまたしても満身創痍すぎるワーシャ。あまりにも強大で邪悪な敵に対し、17歳の少女がたった1人でどうやって立ち向かえばよいのか(やめておけばいいのに、なぜ何度もわざわざ危険な目に遭うのか…)。 孤立無援の苦しい旅の中で、初めて現れた小さな仲間(キノコの精)や馬たちとの交流が微笑ましい。そして、再会した冬の王とのロマンスも。。

    クライマックスは、ルーシの諸公国が結束して敵国タタールの襲来を打ち破ったクリコヴォの戦いという史実に基づいているが、ワーシ

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    2024年01月22日
  • 塔の少女

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    少女がありのままに生きるには厳しい社会。どうやって切り抜けて行くのだろう。悪魔のささやきも司祭の思惑もエイッと投げ捨てて、前へ進んでいくことを貫き通せるのだろうか彼女は

    続きを読みたい!!

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    2023年07月28日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    人ではない者を見る少女はその性質も普通ではなかった。少女らしさのない子供。扱いにくい子供 等々。
    自然とともにある聖霊は八百万の神々に共通するところがあるような気がする。厳しい自然を生き抜くには神様は一人では足りないのかもしれない。

    そして、少女は成長する……

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    2023年07月28日
  • 塔の少女

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    ネタバレ

    第2部
    生まれ育った村を追われる形で、首都モスクワへと辿り着くワーシャ。 途中、盗賊と戦って攫われた少女たちを救出したり、宮廷に渦巻く陰謀に巻き込まれたり、自らの出自にまつわる因縁の魔術師との対決、という怒涛の展開。
    当時、ロシアの一定の身分の女性はテレムと呼ばれる小高い住居に篭って暮らし、自由に外を歩くことさえ許されなかった。 年頃になれば、結婚して夫のテレムに移りそこで子を産み育てるか、もしくは出家して修道院に行くか…自由奔放なワーシャにとってはどちらも監獄と同じである。 馬に乗って1人旅立ち、寒さや飢えや身の危険に晒されたとしても広い世界を見たい!というワーシャの望みは叶うのか。

    ふと

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    2023年07月02日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    第1部
    精霊たちの姿を見、会話することができる娘ワーシャが、異端視され魔女と迫害されても自分の世界を信じて困難に立ち向かっていく。ロシア版 精霊の守り人…?
    ヒロインのワーシャは美しくない、醜いと形容されるが、美しい緑の瞳と赤みを帯びて輝く黒髪を持ち、その強さと勇敢さで人の心を惹きつける。 これからどんな苛酷な運命が待ち受けているのだろう。

    可愛い表紙イラストからしてライトなファンタジーかと思いきや、意外にも重厚なストーリーでかなり読み応えがある。 中世ロシアの陰鬱な農村の暮らし、厳しい寒さと飢え、そして民間信仰などが丁寧に描かれ、なかなかページは進まない…。華々しい冒険活劇というわけでもな

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    2023年07月02日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    ネタバレ

    海外SFやファンタジーにあるあるだけど、導入なっが……!! 本編始まる前にめげる人いらっしゃるのでは。でも、赤ん坊からだらだら続く異世界転生が流行っているから、さほど苦でもないのかしら。

    それはさておき、あまり馴染みのない場所のお話ではあったので慣れるまで少し時間はかかったけど、慣れたらあっという間だった。強い女の子好き。妹がひねくれていないのも可愛い。あの継母の子なのに。
    家から離れたヒロインのこの先が楽しみ。昔に読んだことあるおとぎ話的なのも散りばめられていた感じ。

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    2023年04月28日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    昔のロシア、モスクワあたりを舞台にお伽話と現実が混ざりあった世界が広がる。
    死の王、その弟の邪悪な熊、精霊、魔女に狂信的な教会の神父、家族への愛など沢山の要素が集まって骨太の物語となっている。ワーシャの優しさと勇気にその他の沢山の愛に感動した。

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    2023年02月28日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    14世紀半ばロシアで、北の豊かな領主の娘として産まれたワーシャ(ワシリーサ)には祖母の精霊を見る力が受け継がれていた。しかし、時代はキリスト教に変わり、新しい美しい司祭によって精霊達の力は衰え、熊と呼称される、まがまがしい力が復活しそうになる。熊と冬の王マロースカ(死の神カラチェン)は兄弟で、マロースカは恐ろしい力を持つものの、人に害はなさない存在。後半、ワーシャは力を復活させたいメドベード(熊)に狙われるが…というところが、この本の概要。昔話の要素を多く取り込み、重厚なフォンタジーだった。そして、長い。三部作なのだけど、この本だけで本編474ページ!こういう民俗的要素取り込んだファンタジータ

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    2023年02月07日
  • タイムボックス

    ネタバレ 購入済み

    幻想

    長いながいファンタジー。
    幻想的で,残酷で,悲しくて,道徳的。
    宗教的で,哲学的。

    あまりにも悲惨な運命を辿ったオブシディアナ姫。
    時間を征服することとは,天国に行くことなのかもしれない。

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    2021年01月20日
  • タイムボックス

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    物語の中に物語があると思っていたら,物語の前に物語があった.永遠も自分の時だけが止まるという事では悲劇でしかない,タイムボックスは呪いである.

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    2016年12月18日
  • タイムボックス

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    ネタバレ

    アイスランド文学賞を受賞した、との事前情報なしで読めばよかったかも。
    いきなりフケイキが終わるまでタイムボックスに逃げ込む選択をする大人たち。はて?タイムボックスに経済危機が去ったと知らせるのは誰なんだろう。
    昔話風に始まる今はないパンゲア国のオブシディアナ姫の物語。父のディモン王は妻に先立たれた悲しみを癒すため、動物に人を襲わせてはならぬ、という戒めを破る。更に姫を大切に思うあまり時間を止められる箱に姫を閉じ込める。そして世界征服のため、戦いに明け暮れる。
    オブシディアナ姫は何も聞かされず、箱から出る度にどんどん周りの人たちは歳をとっていく。知らぬ間に再婚していた父王と新しい王妃の間には2人

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    2025年09月16日
  • 魔女の冬

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    ネタバレ

    1巻からずっと辛いし痛いしが続いたけど、ようやく終結。
    3巻は多少?ほんの少しだけ?ユーモアを感じるところがあって、まだしもだった。

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    2025年05月29日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    ネタバレ

    な、長い・・・
    話が動き出すまでのシンデレラ状態の描写が長くて後半のスピード感に置いてかれました。
    三部作なので最後まで読めばきっとスッキリするタイプでしょうか。
    次回からはいじめられる部分はないと思うので、自由に外へ出たワーシャがどう描かれるのか楽しみではあります。

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    2025年03月13日
  • ぼくの心は炎に焼かれる 植民地のふたりの少年

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    1950年代のケニア、白人の少年マシューの家で、キッチンボーイをしているキクユ人のムゴ。白人のだんなさまに信用されている使用人家族ではあるが、それでも黒人と白人の差は厳しい。ケニア独立に至る前の差別社会を描く。
    第二次世界大戦が終わっても、アフリカ諸国の独立までは、不条理な社会が厳然として存在していたのだ。

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    2024年09月18日
  • 熊と小夜鳴鳥

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    物語が動くのが後半からで、それまでは伏線だったり説明だったりが続くのだが面白くなるまでがとにかく長い。(3部作というから仕方ないっちゃ仕方ないが…)
    主人公がテンプレみたいに冷遇されてばかりでもうそれでお腹いっぱいになってしまった。
    続きを読むかどうかは他にも読みたいものがあるのでちょっと悩む…。

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    2024年04月27日
  • モノクロの街の夜明けに

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    社会主義・全体主義政権のもとで抑圧されていた、革命前夜のルーマニアを舞台とした小説です。

    それまで「嘘」だと信じていた西側諸国の豊かな生活が本当に存在することや、ベルリンの壁崩壊を中心に周囲の社会主義国家が続々と自由化してゆくことを知り、自分たちだけが取り残されていることに言いようのない不安を感じます。
    また、密告が横行する社会の中で、友人・恋人はもとより家族のことさえも信じられない状況や、「周囲の目・耳があるために事情を離せない」ことで生じた誤解によるすれ違いや仲違いは見ていて辛くなります。
    たしかにこの作品は「フィクション」ですが、当時のルーマニアでは本当にあった生活がリアルに描かれてい

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    2024年03月09日
  • 魔女の冬

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    海の王は森の魔女を妊娠させて逃げたクズなのか、魔女が身を隠したのかどっちだ。

    全体的に恋愛要素が申し訳程度で、チョルト達との交流や冒険メインなところが良い。

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    2024年02月10日
  • 塔の少女

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    冒頭の貴族女性たちのバチバチが良いね。オリガがすっかり立派になって。

    マロがワーシャに付き纏っているのかと思ったがワーシャもマロが必要なのか。

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    2024年02月10日
  • タイムボックス

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    時間をテーマにしたファンタジー。パンゲア国の王様は、姫がいつまでも美しいままでいられるように、姫を時間が止まる魔法の箱に入れてしまう。その箱を開くのは、過ごす価値のある特別な日だけ。一年のうち、数日しか箱の外に出ることのできない姫は、周りの時間の流れから取り残され、いつしか人々から崇められる存在になる。彼女が欲しいのは友だちだったのに。

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    2016年12月29日