アンドリ・S.マグナソンの作品一覧
「アンドリ・S.マグナソン」の「タイムボックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「アンドリ・S.マグナソン」の「タイムボックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
ミヒャエル・エンデの『モモ』のような話?と思いながら読み始めた。
経済危機が悪化した現在から逃れようと、人々はタイムボックスに入る。ボックスから出てきたシグルンは、変わり果てた町でグレイスに出会う。グレイスは、シグルンら子どもたちに「オブシディアナ姫の物語」を聞かせて…。
動物に人間を襲わせ世界征服を果たしたパンゲア国の王、ディモンと、時間の箱に閉じ込められたオブシディアナ姫を中心に物語は進むが、一番おどろいたのはこの場面!
「こびとの首がころがった瞬間、刃の下で石の床が割れ、裂け目がひび割れ、谷間になり、深い峡谷になる。そこに水が流れこんで水路となり、ついには波だつ海となった。パンゲア国はまっぷたつになり、現在の南米大陸とアフリカ大陸に分裂したのだった——」
試しに二つの大陸を合わせてみると、確かにピッタリだ!
大西洋中央海嶺が島の中央を貫くアイスランドは著者の出身地。今も島では噴火を繰り返しているそうで、自然の脅威を知る著者だからこの作品を生み出すことができたのだと思う。
タイムボックスに入り、都合の悪い時間をやり過ごそうとした人々。
モモのように奪われた時間を取り戻すどころか、何もしないまま「時間に滅ぼされる」ことの怖さを感じる作品だった。
グレイスは何者なのか・・
終盤を二度読みして、シグルンのタイムボックスがなぜ開いたのか?その理由がわかった気がする。
幻想
長いながいファンタジー。
幻想的で,残酷で,悲しくて,道徳的。
宗教的で,哲学的。
あまりにも悲惨な運命を辿ったオブシディアナ姫。
時間を征服することとは,天国に行くことなのかもしれない。