アンドリ・S.マグナソンの作品一覧

「アンドリ・S.マグナソン」の「タイムボックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • タイムボックス
    3.9
    世界の始まりの国・パンゲアで、中に入った人間の時間を止める魔法の箱がつくられた。王様は愛する姫を箱に入れて、いつまでも若く美しいままでいられるようにする。やがてその箱は王や姫の運命を揺さぶり、世界のあり方を大きく変えることに。そしてその呪いは、はるか先の現代にまでふりかかることになるのだった……。時空を超えた壮大な旅を通して、ほんとうの幸せや豊かさに気づかせてくれる1冊。 アイスランドで国民的人気の傑作ファンタジー! フィリップ・K・ディック特別賞受賞の著者による最新刊

ユーザーレビュー

  • タイムボックス

    Posted by ブクログ

    悲しく壮大なファンタジーで、とても感動的な物語なのだが、とにかく読んでいておもしろい。次はどうなる!と先を知りたくて知りたくて、一気に読んでしまった。ラストシーンが美しく、心を打たれる。読後のあまりの感動の大きさにその日の夜なかなか寝付けなかったほど。個人的にはここ数年で一番のお気に入り。この作品に出合えて良かった。

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    2021年05月20日
  • タイムボックス

    Posted by ブクログ

    経済危機をやり過ごすため、世の中のみんながタイムボックスに入る。
    その間誰も何もしなかったので、当然世の中はめちゃくちゃに。実は、それは遥か昔、世界の始まりの国パンゲアで起こったことに端を発していた。
    現代社会への痛烈な批判と示唆が含まれた意欲作。
    個人的には、登場人物に共感できなかったのと、場面展開の荒さが気になって、心から入り込めなかった。

    0
    2025年09月16日
  • タイムボックス

    Posted by ブクログ

    ミヒャエル・エンデの『モモ』のような話?と思いながら読み始めた。

    経済危機が悪化した現在から逃れようと、人々はタイムボックスに入る。ボックスから出てきたシグルンは、変わり果てた町でグレイスに出会う。グレイスは、シグルンら子どもたちに「オブシディアナ姫の物語」を聞かせて…。

    動物に人間を襲わせ世界征服を果たしたパンゲア国の王、ディモンと、時間の箱に閉じ込められたオブシディアナ姫を中心に物語は進むが、一番おどろいたのはこの場面!

    「こびとの首がころがった瞬間、刃の下で石の床が割れ、裂け目がひび割れ、谷間になり、深い峡谷になる。そこに水が流れこんで水路となり、ついには波だつ海となった。パンゲア

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    2025年09月17日
  • タイムボックス

    ネタバレ 購入済み

    幻想

    長いながいファンタジー。
    幻想的で,残酷で,悲しくて,道徳的。
    宗教的で,哲学的。

    あまりにも悲惨な運命を辿ったオブシディアナ姫。
    時間を征服することとは,天国に行くことなのかもしれない。

    0
    2021年01月20日
  • タイムボックス

    Posted by ブクログ

    物語の中に物語があると思っていたら,物語の前に物語があった.永遠も自分の時だけが止まるという事では悲劇でしかない,タイムボックスは呪いである.

    0
    2016年12月18日

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