見田宗介のレビュー一覧
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これからの千年を人類はどう生きるべきか?千年の射程で人類のビジョンを示す、日本を代表する社会学者による奇蹟の対談集。
私の『社会と思想』に関わる思考の基礎は、見田さんとの出会い、見田さんの本から出来ていると思う。
そんな見田さんの対談集。全てを読み込むことは出来ていないけど、見田さんの思考の一部が、私の中に溶け込んでくる感覚が堪らなく好きだ。
『気流の鳴る音』、『現代社会の理論』、『社会学入門』…にして、何度も何度も読み返す中で、体に馴染んできたように思う。
この本も、何度か読み返しながら…『時間の比較社会学』、『自我の起源』も少しずつ読み進めたいとは、思っている…自分の思考の基礎を -
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社会学"入門"というタイトルではあるけれど、自分には充分に歯応えのある本だった。それは自分が初めて社会学に触れたからかもしれない。
自分の中で消化し切れていない部分が多分にあるけど、それを差し引いても、この本を読めて良かった。また数年後、数十年後に読み返したら理解はもっと進むだろう、という深みも感じた。
死者の日の「余分な一人分の食事」とマックス・ウェーバーの「プロ倫」の比較から見えてくる、人間が失ってきたもの、それはすなわち「目に見えないもの、測定できないもの、言葉では説明できないもの」だった。そしてこれらは人間が生きていく上での核心たり得ることが多い(P39)。
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ネタバレ[ 内容 ]
「ゆたかな社会」のダイナミズムと魅力の根拠とは何か。
同時に、この社会の現在ある形が生み出す、環境と資源の限界、「世界の半分」の貧困といった課題をどう克服するか。
現代社会の「光」と「闇」を、一貫した理論の展開で把握しながら、情報と消費の概念の透徹を通して、“自由な社会”の可能性を開く。
社会学最新の基本書。
[ 目次 ]
1 情報化/消費化社会の展開―自立システムの形成(新しい蜜蜂の寓話―管理システム/消費のシステム デザインと広告とモード―情報化としての消費化 ほか)
2 環境の臨界/資源の臨界―現代社会の「限界問題」1(『沈黙の春』 水俣 ほか)
3 南の貧困/北の貧困― -
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ネタバレ[ 内容 ]
「人間のつくる社会は、千年という単位の、巨きな曲り角にさしかかっている」―転換の時代にあって、世界の果て、歴史の果てから「現代社会」の絶望の深さと希望の巨大さとを共に見晴るかす視界は、透徹した理論によって一気にきりひらかれる。
初めて関心をもつ若い人にむけて、社会学の「魂」と理論の骨格を語る、基本テキスト。
[ 目次 ]
序 越境する知―社会学の門
1 鏡の中の現代社会―旅のノートから
2 「魔のない世界」―「近代社会」の比較社会学
3 夢の時代と虚構の時代―現代日本の感覚の歴史
4 愛の変容/自我の変容―現代日本の感覚変容
5 二千年の黙示録―現代世界の困難と課題
6 人間と -
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人口のロジスティック曲線を紹介しながら、人類の発展過程をまず押さえる。
徐々の変化から爆破的時期に至る。爆発は世界、資源の発見による。しかし、その資源の有限性に突き当たるとき、曲線は徐々に増加をやめ定常状態に至る。この定常状態を論じたのが、本書だ。
最後に、否定主義(批判主義)、全体主義、手段主義に対して、肯定主義、多様性、コンサマトリーという指針を打ち立てるものの、まだ社会構想にはいたっておらず、この手の本の陥りがちな理念のみでロードマップや具体例なしという結末になってしまっている。
問題意識は切実で正しいので、読む価値が全くないわけではないのだが。 -
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社会学と私たちは見て聞いてどのような学問かを想像するのは、学部生然り、社会学を知る機会がある人、または書店等で見かけて手に取ることから始まる。本著は、わかりやすく社会学について広く学ぶことができ、私たち人間という生き物の行動や習性、癖なども見ることができる良書である。
さて、本著では、時代やその時の環境が及ぼした影響が過去の歴史からも多分にも影響を受け前に進んできて現在に至る証拠と言え、今という時代も歴史の一部だと知ることができる。社会とは言っても様々な形や状態、習性などそれぞれの社会で色があり、形も、文化も違う。今、私たちがいる社会とは異なる社会と触れ感じ学習することで、自明性(当たり前だと