見田宗介のレビュー一覧

  • 二千年紀の社会と思想

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    大学のゼミの先生とその恩師との対談集。現代社会の問題に対して、理論的に大きなスケールで構想されようとしている姿勢は素晴らしい。自分なりにも考える上で刺激を与えられる本。

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    2012年11月20日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    見田宗介の書くものは興味をそそられる。
    この人の社会をみる視線はおもしろい。

    久々に社会学に触れたくなったので、読んだが読んだ甲斐があったようにおもいます。

    もっとつっこんだこの人の論文をまた読みたいです。

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    2012年09月25日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    後半難しい。現代社会の理論のほうが面白かったし感銘を受けた。
    ただ、交響圏とルール圏の話は自分の中のもやもやとしていたものに光が差し込んだ気がした。
    あとがきにも書いてあったが、歳を重ねてからまた読み直したい。

    あと真木悠介ってペンネームだったんだ。

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    2012年05月01日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    消費社会のシステムについて考察している本。十五年ほど前の本なのだが、当時さぞホットだったであろうと、思われる話題が多い。情報社会の語り方が今とは大分違う。エコロジーと消費社会の問題について書かれている所を読んで、ウィーアーザワールドを思い出した。この辺を読んでて、私が小学生だった頃、このような問題についてよく考えていたなあと懐かしくもなった。ちょっとませてた笑(* ´ ∀` )

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    2012年04月01日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    勉強になりました。

    特に貨幣経済のなかに組み入れられてしまったために貧困になってしまうというのは発見でした。

    しかし、言葉遣いをもう少し平易にしていただけなかったのだろうか・・・。

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    2012年02月28日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    端的でわかりやすい。30年以上前に書かれたもので、少し自分の認識とズレがあるようには感じたが、それでも、こういう視点で社会を見渡せたら面白いだろうな。こういうものの見方ができるようになりたいな。

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    2011年12月13日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    貨幣、人口問題、福祉についての考察などは深く唸らされた。が、本書が本当の意味で、公害などの外部経済的な問題や南北問題をのりこえて、自由主義に価値を置きつつ、文明論的な転回をはかるのならば、まだ、説得力に乏しいと思われる。著者が後書きで予定しているような続刊の刊行が待たれる。

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    2011年05月12日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    社会学の入門、というより、エッセイに近い。
    前著が良かっただけに、期待していたが、つながりが見えず、雑ぱくな印象で残念。

    ただ面白い部分もあった。以下に抜き書き。
    ・時間を「使う」のは近代。その前は、時間を「生きる」
    ・貨幣は限定され/普遍化された交換のメディア
    ・関係の絶対性と中東問題
    ・〈自立〉の思想
    ・四つの産業革命は継起的ではなく、重層的。
    ・多くの〈良い集団〉のつまづきの石は、必要以上に圏域を拡大しようとしたことにあった。
    ・〈自由な社会〉とは、万人がシーザーである社会。

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    2011年05月12日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「ゆたかな社会」のダイナミズムと魅力の根拠とは何か。
    同時に、この社会の現在ある形が生み出す、環境と資源の限界、「世界の半分」の貧困といった課題をどう克服するか。
    現代社会の「光」と「闇」を、一貫した理論の展開で把握しながら、情報と消費の概念の透徹を通して、“自由な社会”の可能性を開く。
    社会学最新の基本書。

    [ 目次 ]
    1 情報化/消費化社会の展開―自立システムの形成(新しい蜜蜂の寓話―管理システム/消費のシステム デザインと広告とモード―情報化としての消費化 ほか)
    2 環境の臨界/資源の臨界―現代社会の「限界問題」1(『沈黙の春』 水俣 ほか)
    3 南の貧困/北の貧困―

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    2011年04月24日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「人間のつくる社会は、千年という単位の、巨きな曲り角にさしかかっている」―転換の時代にあって、世界の果て、歴史の果てから「現代社会」の絶望の深さと希望の巨大さとを共に見晴るかす視界は、透徹した理論によって一気にきりひらかれる。
    初めて関心をもつ若い人にむけて、社会学の「魂」と理論の骨格を語る、基本テキスト。

    [ 目次 ]
    序 越境する知―社会学の門
    1 鏡の中の現代社会―旅のノートから
    2 「魔のない世界」―「近代社会」の比較社会学
    3 夢の時代と虚構の時代―現代日本の感覚の歴史
    4 愛の変容/自我の変容―現代日本の感覚変容
    5 二千年の黙示録―現代世界の困難と課題
    6 人間と

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    2011年04月24日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    気流の鳴る音を読んで見田宗介(真木悠介)に興味を持ち読んでみた。気流の鳴る音は社会学に対する興味を抱かせてくれた1冊で、では社会学とは何かということを示しているのが本書なのかなと。

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    2011年03月26日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    近代以降の社会の変遷を読み解き、さまざまな例や文献を引用しながら社会学の初歩的な部分について述べた本。

    近代以降の日本社会の基底に何があったのか、筆者の見解も含みながら俯瞰的に社会学に触れているので、教科書的側面も持ちながらも退屈させない。
    様々な問題に通じる分野であるため、どんな分野の人にもおすすめできる。

    中でも「現実」の3つの対義語を挙げ、近代以降の日本を3期に分けて整理した歴史認識はわかりやすかった。
    間・関係性など、社会学に関する気になるキーワードがいくつも発見できる。

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    2010年07月08日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    すべては関係性。

    あたりまえだけれど、「関係性」というフレーズで思考の整理ができた。

    社会とは?
    ということを一度整理したい人にはおすすめ。

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    2010年06月28日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    一、情報化/消費化社会の展開
    二、環境の限界/資源の限界
    三、南の貧困/北の貧困
    四、情報化/消費化社会の転回

    情報化による消費の座標の無限生産 → 無限である欲望ばかりを見ていて、有限である資源の問題が考慮されていない
    さらに資本主義というシステムが抱える問題点(環境、貧困)

    それらの解決への出発点になるであろう思考が書かれているのではないかと

    ただちょい難しい

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    2009年10月04日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    「社会学入門」よりよほどおもしろい。おすすめ。10年前の書籍だが、先見の明とはこいうことをいうのだと思った。すごい。現代社会の病巣がすぱん!と切り取られ整理されている。消費のための消費の思想、というのと、相対的な貧困の構造、に感銘をうける。

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    2011年06月18日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    社会学と私たちは見て聞いてどのような学問かを想像するのは、学部生然り、社会学を知る機会がある人、または書店等で見かけて手に取ることから始まる。本著は、わかりやすく社会学について広く学ぶことができ、私たち人間という生き物の行動や習性、癖なども見ることができる良書である。
    さて、本著では、時代やその時の環境が及ぼした影響が過去の歴史からも多分にも影響を受け前に進んできて現在に至る証拠と言え、今という時代も歴史の一部だと知ることができる。社会とは言っても様々な形や状態、習性などそれぞれの社会で色があり、形も、文化も違う。今、私たちがいる社会とは異なる社会と触れ感じ学習することで、自明性(当たり前だと

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    2025年08月11日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    純理系です。社会の問題点を学際的に(哲学や経済学、心理学といったさまざまな学問を領域横断的に)考える、という社会学の側面に魅力を感じ、手に取ってみました。

    まず、「文章が読みづらいなあ」というのが率直な感想です。やはり文理の壁のせいか、比喩の多さや文章の長さ、定義の不確定性に苦労しました。

    しかしながら一方で、社会を(私にとって)斬新に捉えていたことや、やはり領域横断的にさまざまな学問を利用して物事を述べるその文章は大変魅力的に映りました。

    個人的に、序章、一章、二章、そして補章が面白かったです。
    もう一周必要だ、これは。

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    2025年05月30日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    一冊の中でわかりやすくスッと入ってくる部分と、難解でなかなか読み進めないところがある一冊だったような気がする。山登りのような成長時代の終焉と、緩やかな高原的なありようになることは実感や個人的な気持ちとして相関する。何に対して幸福感を感じるのか。世代や年代によって異なるのは当然と思うが、今の社会を考えると高原という響きには共感する。

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    2024年11月17日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    文章が難解で読みにくかった…。現代文の入試問題に使われていそう。。

    同じ筆者のまなざしの地獄という本を読んだので、面白そうだと思ったが、この本はとにかく読みにくかった。

    内容としては、冷戦終結後、この「情報化・消費化社会」がどうなるか、どうあるべきかを論評した本と解釈した。
    筆者は、あくまでこの情報化・消費化社会の原理的な部分を肯定しつつ、環境問題や南北問題に代表されるような他者収奪的な問題をどう解決するかを論評している。
    重要な観点が、原義としての消費=生の充溢と歓喜に直接的な享受にに立ち返ることと、「情報化」のメリット(データによるモニタリングと社会的費用を製品の中に組み込むこと、そ

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    2024年08月25日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    出版と共に読み、更に何年か後に再読した。
    合わせて「現代社会の存立構造」「人間解放の理論のために」も再読。

    本書は、薄い新書だが、その奥深さに驚かされる。
    社会学について語りながら、彼のマルクス理論を換骨奪胎した若き著作「現代社会の存立構造」という骨太の仕事にまったく触れていないことに、見田の転回(「気流のなる音」)を思う。
    彼にとって、「存立構造」という仕事は、上に登るための梯子に過ぎなかったのだ。
    登り終わったら、梯子は投げ捨てる。
    そんな、彼の生き方を思わせる。

    見田は、社会学という学問で、二つの課題に取り組んだ。
    ひとつは、ニヒリズムの問題であり、もうひとつはエゴイズムの問題だ。

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    2024年08月13日