見田宗介のレビュー一覧

  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    純理系です。社会の問題点を学際的に(哲学や経済学、心理学といったさまざまな学問を領域横断的に)考える、という社会学の側面に魅力を感じ、手に取ってみました。

    まず、「文章が読みづらいなあ」というのが率直な感想です。やはり文理の壁のせいか、比喩の多さや文章の長さ、定義の不確定性に苦労しました。

    しかしながら一方で、社会を(私にとって)斬新に捉えていたことや、やはり領域横断的にさまざまな学問を利用して物事を述べるその文章は大変魅力的に映りました。

    個人的に、序章、一章、二章、そして補章が面白かったです。
    もう一周必要だ、これは。

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    2025年05月30日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    一冊の中でわかりやすくスッと入ってくる部分と、難解でなかなか読み進めないところがある一冊だったような気がする。山登りのような成長時代の終焉と、緩やかな高原的なありようになることは実感や個人的な気持ちとして相関する。何に対して幸福感を感じるのか。世代や年代によって異なるのは当然と思うが、今の社会を考えると高原という響きには共感する。

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    2024年11月17日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    文章が難解で読みにくかった…。現代文の入試問題に使われていそう。。

    同じ筆者のまなざしの地獄という本を読んだので、面白そうだと思ったが、この本はとにかく読みにくかった。

    内容としては、冷戦終結後、この「情報化・消費化社会」がどうなるか、どうあるべきかを論評した本と解釈した。
    筆者は、あくまでこの情報化・消費化社会の原理的な部分を肯定しつつ、環境問題や南北問題に代表されるような他者収奪的な問題をどう解決するかを論評している。
    重要な観点が、原義としての消費=生の充溢と歓喜に直接的な享受にに立ち返ることと、「情報化」のメリット(データによるモニタリングと社会的費用を製品の中に組み込むこと、そ

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    2024年08月25日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    出版と共に読み、更に何年か後に再読した。
    合わせて「現代社会の存立構造」「人間解放の理論のために」も再読。

    本書は、薄い新書だが、その奥深さに驚かされる。
    社会学について語りながら、彼のマルクス理論を換骨奪胎した若き著作「現代社会の存立構造」という骨太の仕事にまったく触れていないことに、見田の転回(「気流のなる音」)を思う。
    彼にとって、「存立構造」という仕事は、上に登るための梯子に過ぎなかったのだ。
    登り終わったら、梯子は投げ捨てる。
    そんな、彼の生き方を思わせる。

    見田は、社会学という学問で、二つの課題に取り組んだ。
    ひとつは、ニヒリズムの問題であり、もうひとつはエゴイズムの問題だ。

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    2024年08月13日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    こちらも鈴木涼美先生おすすめの一冊。恥ずかしながらあまり理解出来ず内容もよく覚えていない。またいつか読み直したときにフムフムとなればいいな。

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    2023年11月08日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    高度経済成長を終え高原に辿り着いた現代社会の方向性を憂いながらも若干の希望を持ちながら論じた書籍。全体的に難解で消化不良気味ではあるが、結論的には自分たちの行く末は自分たちが決めなくてはいけない。そのためにどう振る舞うべきかを問われていると感じる。他の社会学者や思想家が書いた本と読み比べ、比較を通して理解を深めたい。

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    2023年08月22日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    社会学に対する興味があって読んだのだが、結論、どんな壁もない(センスは必要ではあるが)ので、この著者のように、哲学志向の人でも、やっていける。ただ、やはり人間という関係を重視するのが社会学の重要な役割と見た。

    個人的には時計に針が一本しかないものがあったというのは驚きだった。後はアメリカ人学生が日本に留学したときに「いつ帰るの」と言われたのがショックだったらしい。というのも日本に定住したい程、日本を愛していたから。帰国の後の不幸に衝撃を受けた。

    内容は古くミレニアムのころである。同時多発テロと報復テロだが、今のロシアとウクライナのあり方と変わりないし、今、タリバンがアフガニスタンを圧政して

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    2023年08月17日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    BIBLIOTHECAで紹介された本。
    「高度経済成長」を完了し、「高原社会」に至った現在の日本は、どのような意識で、どんな方向に進めばいいのか考えさせられた。

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    2023年04月26日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    言っていることは文字の上ではわかるし、大事なことは書かれてるんだけども、自分の中にうまく噛み砕いて理解できてないのですぐ忘れそう...。
    入門とついていますが、大学初年度クラスということで馴染みがないとこれでも難しいですね。補稿でさらにそれを思い知らされました。

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    2020年09月13日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    やや古い印象はあるが、序章は現代日本の置かれた現状の補助線として、多くの人が同意する見解の一つだろう。
    全体のボリュームが少ないにもかかわらず、構成が散漫な印象を受ける。

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    2020年08月09日
  • 戦後思想の到達点 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る

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    社会学者の大澤真幸が、日本の戦後~現代を代表する社会思想家として柄谷行人と見田宗助の両名を選び、対談及び自身の解説文によって両名の思想を描き出す一冊。

    両名の著作にあまり触れたことがない人でも理解できるように書かれた解説文や、大澤真幸自身の優れたインタビュアーとしての論点設定により、両名の思想の入門書として確かに良い一冊になっている。

    柄谷行人については、2010年に発表された『世界史の構造』以降のテーマである交換様式論が主に解説の対象とされ、かつ自身の恩師である見田宗介の思想との接続を図る最後のパートが非常に面白い。

    少なくとも研究室のメンバーで柄谷行人を読んでいなかった人は相当少ない

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    2020年05月03日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    大学入試対策本カンザキメソッド「志望理由書のルール」で社会学部の参考図書として紹介されていた本。
    社会学の入門書なるものを読みたくて、文字通り「社会学入門」という本書を手にしたが、うーん、これが入門書なのか。私にはやや難しく感じた。さらっと読んでわかろうとする安易な気持ちを反省しつつ、なんとか最後まで読み進めてみた。歴史的な流れを知ることができたのは、頭を整理するのに役立った。そして、最後の章、現代社会のグローバルシステムについての考察は非常に興味深かった。
    「グローバル・システムとは無限を追究することをとおして立証してしまった有限性である。」やや哲学的な論理ではあるが、グローバル社会を考える

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    2020年04月20日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    永山則夫についての本。
    ラベリング理論についての本として読むことができるが、
    素直だが社会的に弱い立場にいる人間が周りの人からの心無い視線や一方的なラベリングによって苦しみ、自分の精神を守るために非行や不法行為に走ってしまうことを生々しく想像させられる。

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    2020年03月07日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    2011年「定本 見田宗介著作集」第一巻『現代社会の理論』、あるいは2016年「現代思想」総特集『見田宗介=真木悠介』で一度ならず二度までも触れていた論でした。たぶん、前もそう感じたと思いますが、捉えている視野の大きさと視点の能天気さが今回も。そこが社会学ピーターパン(勝手に命名)、見田宗介節の真骨頂かも。

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    2018年10月28日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    文明のパラダイムの転換とでもいうべきものの見取り図を示す。壮大なお話であながち間違っているとも思わないが、やはり日々を生きる我らの関心事とはズレているというかそれらが無視されている観があって、不満も残った。たとえば人口減少にどう対処するかとか、AIが社会や経済をどう変えるのか、とかそうした点への言及はゼロだった。

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    2018年08月15日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    希望を伝えたい意志はよくわかる。ヨーロッパと日本の若者が現状を「幸せと考えている」こともよいことだろう。しかしそれは未来へ向けた希望のありかなのだろうか。現代が歴史上の大きな変曲点であることは水野和夫も指摘しているとおりだろう。ではこの現在の「幸せな現在を全世界に広げること」をどのように現実化させるのだろうか。その回答が胚芽を作るでは私はリアリティを持てない。野本三吉の「福祉は衝動だ」との言葉が胸に刺さった。

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    2018年07月16日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    『現代社会はどこに向かうか』見田宗介
    見田宗介さんの『現代社会の理論』は、消費社会の仕組みをわかりやすく、取り出してれる感銘を受けた本だった。
    今回の著書は、2000年以降を描こうとしたようだけど、正直、ロスジェネ世代、団塊ジュニアのわたしには、言い尽くされたことばかりに思えた。
    見田さんは1937年生まれ、団塊世代より上の世代だ。その世代にとって、この現状が事件なのかもしれない。でも、われらにとっては当たり前だし、それをメタな視点で解説してくれるわけでもなかった。自分自身や同世代に伝えようとしているのかもしれない。

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    2018年07月05日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    理系なのですが「社会学」について勉強したくて、手に取りました。
    後半は特に内容が難しくて私には大変でした。
    でも、『時間を使う』のではなく『生きる』という考え方やその他近代人が忘れてしまったことを教えてもらえて、目から鱗が出た所もたくさんあり、ためになったと思います。

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    2017年03月20日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    情報化で社会の何が変わるのか
    情報化ー>消費化=デザイン広告
    環境問題として 発展のための農業
    公害は米国→米国 →日本 →中国(資源のない国)
    情報化による貧困
    北 システム化により作られた貧困→システム導入で自給できない
    南 強いられた貧困 相対的→絶対的になる
    ポストモダン消費 コンセプト
    1大量生産による限界に贈与論
    2商品価値観の違い

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    2016年01月10日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    死刑囚永山則夫の生涯を下敷きに社会からのまなざしに病んだ当時の(そして現代も)社会を切り取る。永山則夫の死刑が執行された年は、神戸の少年Aによる事件が起きた年。見られることから逃れる犯罪から、見られようとする犯罪へ。まなざしというキーワードで語られた見田宗介の社会学の名著。

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    2015年10月17日