見田宗介のレビュー一覧

  • 社会学入門 人間と社会の未来
    社会学に対する興味があって読んだのだが、結論、どんな壁もない(センスは必要ではあるが)ので、この著者のように、哲学志向の人でも、やっていける。ただ、やはり人間という関係を重視するのが社会学の重要な役割と見た。

    個人的には時計に針が一本しかないものがあったというのは驚きだった。後はアメリカ人学生が日...続きを読む
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    BIBLIOTHECAで紹介された本。
    「高度経済成長」を完了し、「高原社会」に至った現在の日本は、どのような意識で、どんな方向に進めばいいのか考えさせられた。
  • 社会学入門 人間と社会の未来
    言っていることは文字の上ではわかるし、大事なことは書かれてるんだけども、自分の中にうまく噛み砕いて理解できてないのですぐ忘れそう...。
    入門とついていますが、大学初年度クラスということで馴染みがないとこれでも難しいですね。補稿でさらにそれを思い知らされました。
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    やや古い印象はあるが、序章は現代日本の置かれた現状の補助線として、多くの人が同意する見解の一つだろう。
    全体のボリュームが少ないにもかかわらず、構成が散漫な印象を受ける。
  • 戦後思想の到達点 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る
    社会学者の大澤真幸が、日本の戦後~現代を代表する社会思想家として柄谷行人と見田宗助の両名を選び、対談及び自身の解説文によって両名の思想を描き出す一冊。

    両名の著作にあまり触れたことがない人でも理解できるように書かれた解説文や、大澤真幸自身の優れたインタビュアーとしての論点設定により、両名の思想の入...続きを読む
  • 社会学入門 人間と社会の未来
    大学入試対策本カンザキメソッド「志望理由書のルール」で社会学部の参考図書として紹介されていた本。
    社会学の入門書なるものを読みたくて、文字通り「社会学入門」という本書を手にしたが、うーん、これが入門書なのか。私にはやや難しく感じた。さらっと読んでわかろうとする安易な気持ちを反省しつつ、なんとか最後ま...続きを読む
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学
    永山則夫についての本。
    ラベリング理論についての本として読むことができるが、
    素直だが社会的に弱い立場にいる人間が周りの人からの心無い視線や一方的なラベリングによって苦しみ、自分の精神を守るために非行や不法行為に走ってしまうことを生々しく想像させられる。
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    2011年「定本 見田宗介著作集」第一巻『現代社会の理論』、あるいは2016年「現代思想」総特集『見田宗介=真木悠介』で一度ならず二度までも触れていた論でした。たぶん、前もそう感じたと思いますが、捉えている視野の大きさと視点の能天気さが今回も。そこが社会学ピーターパン(勝手に命名)、見田宗介節の真骨...続きを読む
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    文明のパラダイムの転換とでもいうべきものの見取り図を示す。壮大なお話であながち間違っているとも思わないが、やはり日々を生きる我らの関心事とはズレているというかそれらが無視されている観があって、不満も残った。たとえば人口減少にどう対処するかとか、AIが社会や経済をどう変えるのか、とかそうした点への言及...続きを読む
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    希望を伝えたい意志はよくわかる。ヨーロッパと日本の若者が現状を「幸せと考えている」こともよいことだろう。しかしそれは未来へ向けた希望のありかなのだろうか。現代が歴史上の大きな変曲点であることは水野和夫も指摘しているとおりだろう。ではこの現在の「幸せな現在を全世界に広げること」をどのように現実化させる...続きを読む
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと
    『現代社会はどこに向かうか』見田宗介
    見田宗介さんの『現代社会の理論』は、消費社会の仕組みをわかりやすく、取り出してれる感銘を受けた本だった。
    今回の著書は、2000年以降を描こうとしたようだけど、正直、ロスジェネ世代、団塊ジュニアのわたしには、言い尽くされたことばかりに思えた。
    見田さんは1937...続きを読む
  • 社会学入門 人間と社会の未来
    理系なのですが「社会学」について勉強したくて、手に取りました。
    後半は特に内容が難しくて私には大変でした。
    でも、『時間を使う』のではなく『生きる』という考え方やその他近代人が忘れてしまったことを教えてもらえて、目から鱗が出た所もたくさんあり、ためになったと思います。
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    情報化で社会の何が変わるのか
    情報化ー>消費化=デザイン広告
    環境問題として 発展のための農業
    公害は米国→米国 →日本 →中国(資源のない国)
    情報化による貧困
    北 システム化により作られた貧困→システム導入で自給できない
    南 強いられた貧困 相対的→絶対的になる
    ポストモダン消費 コンセプト
    1...続きを読む
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学
    死刑囚永山則夫の生涯を下敷きに社会からのまなざしに病んだ当時の(そして現代も)社会を切り取る。永山則夫の死刑が執行された年は、神戸の少年Aによる事件が起きた年。見られることから逃れる犯罪から、見られようとする犯罪へ。まなざしというキーワードで語られた見田宗介の社会学の名著。
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    「デザインの勝利は次のようなことを示す。すなわち車の外見には決定的なものがない。」決定的なものがない、というこの空虚な無根拠性が、「形式の自由な世界を開く」。潜在的に無限の容量をもつ市場を見出したということである。
  • 社会学入門 人間と社会の未来
    社会学の入門、と銘打った本の割には、果たしてコレは入門書なのか?と思えた一冊。

    前半はわかり易かった。戦中戦後、近代から現代までの流れの中で、社会の様相の変化に伴い変わってきた人々はまぁわかりやすいよなぁと。

    ただ後半はなんだかまぁわかるようなわからないような話になってしまった。というか自分には...続きを読む
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    見田宗介(1937-)。専攻は現代社会論、比較社会学、文化の社会学。

    目次(抜粋):
    はじめに
    一 情報化/消費化社会の展開 自立システムの形成
    二 環境の臨界/資源の臨界 現代社会の「限界問題」Ⅰ
    三 南の貧困/北の貧困 現代社会の「限界問題」Ⅱ
    四 情報化/消費化社会の転回 自立システムの透徹...続きを読む
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    前にボードリヤールを読んでいたので、はぁはぁこれは消費社会と文明のお話ね、と理解した。
    前半はなんだかよくわからない自己満足的な文章が続くが、中盤の環境に関する話以降は比較的読みやすい。
    なんか読後感としては、ボードリヤールとバタイユを読みなさいってことかなと。
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    初版から16年という期間は、現代社会を考えるうえではあまりにも長い。

    リーマン・ショックが無いのは当然のこととして、9.11もなければイラク戦争もない。
    ITで言えばWindows95が出て、ようやくインターネットという言葉をみんなが知りだした時代。

    もちろん、現代にも通じる内容は数多くある。
    ...続きを読む
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来
    学部生時代に手にして、途中まで読んでほっぽりだしてしまっていた。


    部屋の整理をしたら久々に目にしたので、再読してみたら、当時とは違って読み終えられた。
    少しは成長したのだろうか。

    四(章?)の、情報のコンセプトの二つの位相という件がよくわからなかった。
    何を言わんとしているのか、また寝かせた後...続きを読む