見田宗介のレビュー一覧

  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    ‪三章 南の貧困/北の貧困
    すばらし。この人の講義を受けた人は幸せだな。
    一つ残念なのは文章が難解で万人受けではないこと。‬全集、まだ読めていません。

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    2017年06月05日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    高2の夏休みに課題図書として読まされたときは何が何だかサッパリだった。大学で専門の勉強をした今、再読してみると面白いぐらい引き込まれる。素晴らしい本を紹介してくれた、国語の教科担当の先生に感謝。

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    2014年04月23日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    再読…

    ひとりの人間にとって大切な問題は、必ず他の多くの人間にとって、大切な問題とつながっています。「生きた」問題、アクチュアルな問題を追求して行けば、必ずその生きた問題、アクチュアルな問題に共感してくれる先生たち、友人たち、若い学生たちに恵まれ、こそに〈自由な共同体〉の、輪が広がります。

    なんとも、心に響きます。

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    2014年03月04日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    今まで読んだ本の中で1番衝撃的だった。他人に対してひどいことをしていなくても、我々の気づかぬうちに人を傷つけていく。そしてそれが他人の人生を変えてしまう可能性が十分にあるということ。今まで知らなかった自分が恥ずかしい。今後どのように人と接していけばいいのか考えさせられる内容だった。

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    2013年05月02日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    言葉が手に取るように分かるとき、意味は胸に浸み込む。本書を読むと、ビジネス本の堅い言い回しが空疎に感じられてならない。本書は1968年周辺の世相を題材に取り、田舎から「金の卵」として大量に都市へと送り込まれた若者たちの孤独を鋭く抉り、『無知の涙』で知られる連続ピストル射殺事件の犯人の実像に迫る。1968年は僕らが現代日本を考える上で重要だ。それは、安田講堂落城、3億円事件、連合赤軍といった歴史的な事件があったせいではなく、貧しかった僕らの両親が青春時代を過ごしたからだ。本書で指摘されているように、「金の卵」と呼ばれた若者たちは従順な労働者として重宝されたのであって、自由意志を持つ者は「生意気だ

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    2013年03月18日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    アクチュアルなもの、リアルなもの、実質的なものがまっすぐに語り交わされる時代を準備する世代たちの内に、青青とした思考の芽を点火することだけを願って、わたしはひとつの発端を世界の内に放ちたい(p188)

    この著者の願いを、しっかり引き受けていきたい。

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    2013年02月14日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    大学時代のバイブルです。最近読み返したら、鉛筆で線がいっぱい引いてあって、無い頭を捻りにひねって考えながら読んだことを思い出しました。

    ・・・どうやら「構造」というものがあるらしい。それによって世界はまわっていて、「南」の貧困、あるいは「北」のなかの貧困を固定しつつ、様々なリスクを生み出しながら、危ういバランスのうえで、ぼくたちは大学やバイトに行ったり、日々を生きている。


    「途上国の8人家族が飢えに苦しみ・・・」というニュースを聞くと、何でそんなに子どもつくるんだよ自業自得!
    「コーヒー豆がスタバに買い叩かれるんだ!」と荒ぶる農民をみて、じゃあ別の仕事しろよ依存してるだけやっぱり自業自得

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    2013年01月25日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    読んでいて、手がとまらない、どんどん先を読みたいと思わせてくれる本だった。社会に対する見方、特に消費/情報に対する考え方がかわった。

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    2013年01月31日
  • 二千年紀の社会と思想

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    「これからの千年を人類はどう生きるべきか?」

    震災をはさんで『atプラス』でおこなわれた対談に加筆を加えて収録するとともに、90年代の重要な対談、そして大澤さんの原発事故に関する論考 を収録。ものごとを大きな射程でとらえるという前提に立ち、「人間とはどう生きるべきか、社会はどうあるべきか」について、真摯に語り合っていた だいています。

    日本を代表する社会学者による師弟対談集。

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    2012年04月24日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    消費社会の問題とその打開、それらをわかりやすく解説してくれる良書だと思います。

    ただ単に問題提起だけにとどまらず、それの解決にも触れているところが共感を持ちます(不十分なのかもしれませんが)
    現状は情報化社会へと移りつつありますが、それが何を目指していくべきかなどを考える際にも出発点となるのではないでしょうか。

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    2011年08月31日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    現代社会は消費社会と情報社会である。資本主義の限界を克服するため、消費する意欲それ自体を自己で生み出す(欲望の創出)。現在ではそれは最も良い社会だと考えられるが、その一方で陰の部分もある。無限の消費の可能性に対して、有限である地球の資源。国内が豊かになるための、後進国の貧困等の、「南北問題」。
    消費化・情報化と定義した現代社会の問題点を改めて提示し、今後の方向性を示した良書。

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    2011年01月23日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    「永山基準」で有名な、1968年に起きた連続射殺事件の本人・永山則夫が立脚していた意味世界を、見田宗介が鮮やかに描いた論考。

    集団就職の時代、郷土から上京してきた青年は転職を繰り返した挙げく逸脱行為に走る。しばしば背景は、「都市が不可避的に課す孤独でや労働の問題である」と語られる。親密圏の形成や、労働疎外は現代でも無縁社会論や派遣の問題との布置連関で語られる。だけど、物事はそう単純ではない。

    見田宗介が指摘するのは、「孤独」ではなく翻って「濃密な人間のまなざし」。上京青年を対象に行なった当時の統計資料をもとに、彼らが最も欲しかったものは、自分独りの空間と時間。
    永山則夫を逸脱に走らせたのは

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    2010年12月23日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    情報社会は、何のために。



    新しい幸せの形の「発見」のために。

    消費社会は、「解放」のために。

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    2010年12月19日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    まずは論理学の野矢先生の言葉から。
    「私は、『入門書』というものには少なくとも二種類あると思っています。ひとつは、これからもっと進んで勉強していくひとのために、その第一段階の基礎を教える入門書。(中略)私が考えるもうひとつのタイプは、少し唐突な言い方ですが、『哲学』です。つまり、その学問の根本的なところ、その本質を、つかみとり、提示する。(中略)表面的なあれこれを拭い去って、根本を取り出そうとするその態度は、まさしく哲学です。」(野矢茂樹『入門!論理学』中公新書)

    本書はまさしく、「哲学」型入門書です。社会学の根本問題、社会とは何で、どのように形成され、どのようにあるべきか、という問題が、人

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    2010年05月25日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    「まなざしの地獄」、副題は「尽きなく生きることの社会学」。

    この本は1960年代後半から70年代へと至る時期のの本社会にスポットを当てていて、その中でも連続射殺事件を起こした当時19歳の少年N・Nの境遇を基軸を置いている。少年は網走の刑務所で生まれその後青森に渡りそこでで母親に冬の間捨てられた経験を持っている。それゆえ彼は中学校を卒業すると同時に東京に上京する(故郷を捨てる)少年は東京で、“尽きなく生きようとしていた”、つまり自分自身の不可欠な存在としての確証を得ようとしていた。だが東京という都市が彼に提示したのは、社会的上昇と確固たる存在性という甘美なものではなく、「まなざしの地獄」であっ

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    2011年03月07日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    「GNPを必要とするシステムの中に投げ込まれてしまった上で、GNPが低いから貧困なのである」 

     新書だからといって読者に迎合なんかしない。考えるままに書いているから、著者の思考と同じぐらい難解で難しい。
     難しすぎるから、一番肝要な、情報化・消費化社会のこれからに対する著者の見解がわからなかった。消費という概念を転回する必要があるってことだろうか。

     
    日ごろから否定的な言説で語られる情報や消費だけど、資源や環境の限界性を乗り越えるためには、情報や消費で回る無限性の社会が不可欠。ブランドのマークがついてるだけで、何倍もの値段がつけられる市場なんだから、同じ利潤を稼ぐために必要な資

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    2009年10月04日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    永山則夫が都市で味わった孤独という実存的な地獄を、見田宗介は〈まなざし〉の問題として提起している。現代社会の犠牲者の象徴的問題として有名であるが、いま一度、都市問題の原点を振り返るのに丁度良い。

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    2009年10月07日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    これを読んで、「社会学」というものに興味を持った。人間が“よりよく生きる”ための社会のあり方を著者が提供する一冊。

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    2013年02月17日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    述べられていることは一貫している。主張内容の論拠が妥当なものであるかは、この書籍の内容からだけでは判断が難しい。しかし、私的な過去の経験や感じてきたことを踏まえると納得感があった。
    人生の目標や目的の達成を求められるが、それらが本当に適切なものかは誰も保証できず、自身で決めるしかない。にも関わらず、周囲からの明示的・暗黙的な圧力による誘導がある。その圧力がどこから忍び寄っていたのかを気づくきっかけとなった。社会・経済などのマクロ的な流れに無自覚に流されてしまわないよう学んでいきたいと感じた。

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    2024年01月01日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    社会学とは何かを序章で簡潔に説いて、実証と思弁を行き来しながら、現代社会、自由とそのためのルールへと進めていく。

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    2023年12月02日