見田宗介のレビュー一覧

  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    希望を伝えたい意志はよくわかる。ヨーロッパと日本の若者が現状を「幸せと考えている」こともよいことだろう。しかしそれは未来へ向けた希望のありかなのだろうか。現代が歴史上の大きな変曲点であることは水野和夫も指摘しているとおりだろう。ではこの現在の「幸せな現在を全世界に広げること」をどのように現実化させるのだろうか。その回答が胚芽を作るでは私はリアリティを持てない。野本三吉の「福祉は衝動だ」との言葉が胸に刺さった。

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    2018年07月16日
  • 現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと

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    『現代社会はどこに向かうか』見田宗介
    見田宗介さんの『現代社会の理論』は、消費社会の仕組みをわかりやすく、取り出してれる感銘を受けた本だった。
    今回の著書は、2000年以降を描こうとしたようだけど、正直、ロスジェネ世代、団塊ジュニアのわたしには、言い尽くされたことばかりに思えた。
    見田さんは1937年生まれ、団塊世代より上の世代だ。その世代にとって、この現状が事件なのかもしれない。でも、われらにとっては当たり前だし、それをメタな視点で解説してくれるわけでもなかった。自分自身や同世代に伝えようとしているのかもしれない。

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    2018年07月05日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    理系なのですが「社会学」について勉強したくて、手に取りました。
    後半は特に内容が難しくて私には大変でした。
    でも、『時間を使う』のではなく『生きる』という考え方やその他近代人が忘れてしまったことを教えてもらえて、目から鱗が出た所もたくさんあり、ためになったと思います。

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    2017年03月20日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    情報化で社会の何が変わるのか
    情報化ー>消費化=デザイン広告
    環境問題として 発展のための農業
    公害は米国→米国 →日本 →中国(資源のない国)
    情報化による貧困
    北 システム化により作られた貧困→システム導入で自給できない
    南 強いられた貧困 相対的→絶対的になる
    ポストモダン消費 コンセプト
    1大量生産による限界に贈与論
    2商品価値観の違い

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    2016年01月10日
  • まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学

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    死刑囚永山則夫の生涯を下敷きに社会からのまなざしに病んだ当時の(そして現代も)社会を切り取る。永山則夫の死刑が執行された年は、神戸の少年Aによる事件が起きた年。見られることから逃れる犯罪から、見られようとする犯罪へ。まなざしというキーワードで語られた見田宗介の社会学の名著。

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    2015年10月17日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    「デザインの勝利は次のようなことを示す。すなわち車の外見には決定的なものがない。」決定的なものがない、というこの空虚な無根拠性が、「形式の自由な世界を開く」。潜在的に無限の容量をもつ市場を見出したということである。

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    2013年10月06日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    ネタバレ

    社会学の入門、と銘打った本の割には、果たしてコレは入門書なのか?と思えた一冊。

    前半はわかり易かった。戦中戦後、近代から現代までの流れの中で、社会の様相の変化に伴い変わってきた人々はまぁわかりやすいよなぁと。

    ただ後半はなんだかまぁわかるようなわからないような話になってしまった。というか自分には難しかったですごめんなさい。

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    2013年05月16日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    見田宗介(1937-)。専攻は現代社会論、比較社会学、文化の社会学。

    目次(抜粋):
    はじめに
    一 情報化/消費化社会の展開 自立システムの形成
    二 環境の臨界/資源の臨界 現代社会の「限界問題」Ⅰ
    三 南の貧困/北の貧困 現代社会の「限界問題」Ⅱ
    四 情報化/消費化社会の転回 自立システムの透徹
    参考文献
    おわりに

    188㌻。1996年、岩波書店、定価700円(2003年第19刷、税別)。

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    2012年11月21日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    初版から16年という期間は、現代社会を考えるうえではあまりにも長い。

    リーマン・ショックが無いのは当然のこととして、9.11もなければイラク戦争もない。
    ITで言えばWindows95が出て、ようやくインターネットという言葉をみんなが知りだした時代。

    もちろん、現代にも通じる内容は数多くある。
    あるものの、一つ一つの例示や前提条件がどうしたって古臭さを感じざるを得ない。

    干支がひとまわりちょっとするだけであらゆるものが古くなってしまうこのスピード感、これはこれで現代社会っぽい。

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    2012年02月06日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    ネタバレ

    学部生時代に手にして、途中まで読んでほっぽりだしてしまっていた。


    部屋の整理をしたら久々に目にしたので、再読してみたら、当時とは違って読み終えられた。
    少しは成長したのだろうか。

    四(章?)の、情報のコンセプトの二つの位相という件がよくわからなかった。
    何を言わんとしているのか、また寝かせた後に再読したほうがよさそうだ。
    自分が成長していることを期待して。


    全体を通して、ヴィジョンを提示するというスタンスではなく、軌跡をなるべくコンパクトに理論的にパッケージングするというスタンス。
    初版1996年からもう15年程経過しているけれど、そこで語られていることは、今にも相当に当てはまる。
    それだけ汎用性の高い理論化だったということの証左であり、かつそれだけ当時から現在に至るまでのわたしたちの社会がよくもわるくも変わっていないということの象徴でもあるのかもしれない。


    とりわけ、ここで論じられている水俣病に関する件や、世界的な貧困に関する件は、今の日本社会が抱える「見切り発車であとはどうにかなるんじゃない」的な空気に符合する部分が多分にあるように感じられた。


    津田大介氏がどこかで述べていた気がするが、古典と呼ばれるものは、現代にその思想を投影して読んでみることに意味がある(私の曲解かもしれないが)とのこと。

    本書が「古典」と呼ばれるほどにtest of timeを経てきたかはわからないが、15年前の思想・理論を現代に援用して読み進められたのが、非常に好印象。

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    2012年02月05日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    たまには評論文のようなものも読まないと、と友達と話しその勢いでその友達と一緒に新書を借りにいった際に借りた本。

    過去何冊か新書を読んだことはありますが、これはそれぞれの章がコンパクトかつ、著者の海外での体験や各時代の詩などを関連づけて、論評してくれ読みやすかったです。

    後半は少し難しかったので、またいつか読み直してみたいです。

    こういう本を読むと少し賢くなったような気がする単純な自分です(笑)

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    2011年05月05日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    哲学って何?という話をしていた時に紹介していただのが見田宗介さんでした。
    西洋でなく日本から生まれた思想とは如何なるものかを知りたくて手始めに読んだのがこの『社会学入門』です。


    ★★★

    序章
    人間は、重層的な関係の中に本質を持つ。
    従って人間の学である社会学は、領域を横断する学問である。

    コラム
    社会のは主体的/客観的、共同体的/社会態的という2つの軸の組み合わせで存立する。
    社会という言葉は内部性/外部性の転変を見せてきた。

    一
    社会学は、比較から他者を知り、「当然」という既成概念を崩して人間の可能性への想像力を獲得する方法論である。

    二
    世界のあり方、存在するものに対する感覚は時代により異なる。
    近代は、分断されたものが再び一つ上の概念で結合すると同時に、個の孤立化を進ませた。

    三
    日本の高度経済成長期は3つの段階に分けられる。
    1945~60年は理想を現実にしようとした時代であり、60年の日米安保で理想の現実化に失敗したことで終わった。
    1960~73年頃は、近代合理主義化とそれによる人間関係の変化が生じる。始めは大衆幸福と経済繁栄が好循環を成すが、しだいに近代合理主義への反抗が起きる。
    1973~年は高度経済成長が終演し、熱さの喪失と同時に外的/内的共に生のリアリティが解体した時代である。

    四
    90年代前後の短歌から、共同体からの解放や人間関係の不確かさ、異質の他者との自由な結合という日本人の感覚の変化が読み取れる。

    コラム
    人間の生は物質的拠り所と精神的拠り所を必要とする。
    これらは市場経済と核家族、情報化で満たされ、愛情は濃縮された後に散開する。

    五
    21世紀は、個人レベルではなく共同体同士の固定化された認識による関係の絶対性に支配されていた。
    関係の絶対性は永遠に繰り返してしまうため、今後乗り越える必要がある。

    六
    人口はS字曲線を描き、現代は人口爆発から定常への過渡期である。
    現代は生命性→人間性(道具・言語)→文明性(農耕・文字)→近代性(工業・マスメディア)→現代性(消費・情報化)の獲得という革命の重層的な構造を持つ。今後は共存を基軸とする革命が起こると予想される。

    補
    社会構想には、
    生きる意味と喜びの源泉としての他者との関係(交響体)‐間‐生きることの相互の制約と困難の源泉としての他者との関係(連合体)
    という形式を持つ。
    実際には、交響体は交響性/ルール性のバランスで定義され、その規模や一個人の多元的帰属も自由である。
    自由な社会とは、万人がルールを作り相互に共存する社会である。

    ★★★


    全体としては、思想というより社会学、コミュニティ論のような印象を受けました。

    私は90年代始めに生まれたので、第三章の時代の空気の変化にはリアリティがありません。
    また、第四章で述べられる90年代の共同体の解体・個の不確実性の自覚は、いわばそれを前提として生きてきているので価値判断が出来ません。

    そのような状況のもと最も印象的だったのは、終盤の社会構造及び今後の見通しに関してです。

    おそらく今は第五章のS字曲線の過渡期も後半、定常期に片足を踏み込んでいるのでしょうか。
    次は「共存」の時代であり(共存というキーワードは最近よく聞きます)、それが消費化及び情報化と関わっているのは納得できます。


    社会構造についても非常に納得がいきます。
    1年ほど前に読んだ『コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来』(ちくま新書・広井 良典著) では、一定の目的のもと集った人で形成されるコミュニティ/所属する組織により規定されるコミュニティという二元論が使われていました。
    これと比べると、見田さんの提示する重層的かつ有機的な構造はよりリアリティがあります。


    強いて言うならば、この本が発行された2006年と言うといわゆるSNSがまだ普及していない時代かと思います。
    この数年で一気に「共存」を支える情報化において大きな変化がありました。
    それがどのように今後の社会形成に影響しうるのか、また、この本で提示された社会構想モデルに変化を及ぼしているのかを考えてみたいです。

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    2011年04月25日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    東京大学名誉教授の見田宗介が、「ゆたかな社会」のダイナミズムと魅力の根源を様々な視点から分析。環境と資源の限界や、各地の貧困の問題を解決すると同時に、私たちはどのような手法で経済を発展させていけば良いのかを考えていきます。背景知識の浅い私にとっては難解だったのですが、情報化・消費化社会に対する見方が大きく変わったことは確かです。更に勉強した後、再度読み返したいです。

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    2009年11月30日
  • 現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来

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    96年に書かれた著書なので、現代とマッチしていないところもある。

    格差問題について触れているところはみそ。

    消費問題から社会へアプローチしているところは腑に落ちるように読めると思う。

    書かれた年がネックになったので、☆3つ。

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    2009年10月07日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    文体を統一してほしかった。敬体と常体が入れ混じっていたのは講義の臨場感を出したかったからなんだとは思うけど、読みにくい。911が起きるのはわかっていた的なことを書いていたのも嫌い。結構宗教的な側面もあって、ふーんってかんじ。科学と超常の混在。「関係の絶対性を、関係の絶対性によって否定することはできない。関係の絶対性は幾千年を生き延びて、また死に延びてでも復讐する。」

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    2011年11月02日