見田宗介のレビュー一覧
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ネタバレ子育てで迷った時に読みたい本。
他者との交歓と自然との交感をたくさん経験させてあげよう。
positive 肯定的であるということ。
diverse 多様であること。
consummatory 現在を楽しむ、ということ。
自分自身でも大事にすることで子どもに伝えたい姿勢。
自分の親たちやさらにそのずっと前から無限を信じて築いてきてくれたもののおかげで生存のための物質的な基本条件の確保が達成され、それによって「現代」だけに固有の、二重のリアリティの喪失という経験をするが、有限と向き合い解放を実践することで、自分がここに一つの花を開かせることができるかもしれない。
私は宇宙への興味や挑戦する -
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見田宗介氏によると、キリストやブッダが宗教を説いていた人間の歴史の第Ⅰ局面に続く現代の第Ⅱ局面は、持続可能な幸福な世界が訪れるという。
その際のキーワードは、幸福感受性である。
来たるべき未来の目的のために現在の生を手段化し、耐え忍ぶのではなく、現在それ自体を楽しむ。
人々は、経済競争の呪縛から解放され、芸術や生自体を楽しむ。
格差など暗い時代に思うが、あまりにもオプティニズムに満ちた考えのように思うが、そういう暗い時代だからこそ、こういう意見は貴重で尊重されなければならないかも知れない。
非常に読み易く、薄い本なので、1日でほとんど読めました。 -
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予言の書みたいだ。20年以上前にこの本が書かれていることに驚愕する。
資本主義がこれまでぶつかってきた限界と課題
① 需要の限界 → 不況と戦争
・モノが人々の手に行き渡り、「必要」を根底とする需要が無くなる。市場が飽和するという限界。
・モノが売れなくなることで不況が発生し、不況を乗り越える(需要を創出する)ために、戦争が発生するという課題
★ 需要の限界は、需要創出を「戦争」以外の方法で乗り越えること、で克服された。
・ケインズ:政府によって、有効需要を作り出す(公共事業とか)
・情報(デザイン・広告・モード):
フォードとGMの例で説明する。
- フォートは、「便利な」車を、単一モデ -
Posted by ブクログ
<情報化/消費化資本主義>では、需要や欲望が無限であっても、資源が有限(「材料」と「ゴミ箱」が有限)であるため、限界にぶつかる(そして社会/人の精神構造が変容する)。人はよりシンプル、よりエコを、more lessを、志向する。ミニマリストも、グレタさんも、若者の○○離れも、SDGsも全て、つまりは「資源の有限性」から立ち現れている現象である。
一方、ここで見落としていけないことがある。それは、需要や欲望が、情報によって無限化されたのと同様に、情報によって、供給や資源も、無限化できると言うことだ。
「経済競争の強迫から解放された人間は、アートと文学と学術の限りなく自由な展開を楽しむだろう。 -
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2020年を控え、今こそ大局観を持とうと購読。数千年の歴史の中で人類は大きな曲がり角を経験している。一つ目は紀元前後の世界的宗教が確立した頃。それまで群・部族でしかなかった集団が、「現世は来世の幸せのためにある」という一つの世界観を共有し、何千キロを隔てても共通の価値観でものを語れるようになった。同時に、この見えないもので争うようになったが、それはより良い未来のために覇権をかけての争いである。第二の曲がり角はまさに現代であり、「未来・来世とはからなず良いものである」と信じられない世界。未来・来世がどうなるかわからないから、ものを所有することに意味はないし、耐え忍んだり苦行する意味もわからない。
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希望が持てる本であった。現代社会は歴史的に着実に進化している。マルクスが唱えた予言は資本主義が発展すれば、共産主義に移行するというものであったが、その予言が当たりそうである。ただし自由と民主主義があればとの前提だが。ただ、その予言がうまくいかなかったのは、1.否定主義(とりあえず妥当)、2.全体主義(三位一体という錯覚)、3.手段主義(終わりよければすべてよし)、が二十世紀を賭けた革命の破綻の構造だそうだ。「憎しみは人間を破綻に導く、最も強力な感情である」と、その通りである。この失敗を繰り返さないために、1.肯定的であること、2.多様であること、3.現在を楽しむ、これを統合したイメージが「胚芽
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今ここに一つの花が開く時、すでに世界は新しい。
ポジティブなラディカリズム。肯定する革命。
人に喜ばれることを喜びと感じられるように生きる。
(欲望の相乗性)
有限性の自覚。
自己を目的化しない。
二重疎外からの脱出。
・かつてに比べ、世代の距離は、ほぼ消失している。
歴史は加速度的に進化する(人々が未来を信じていた時代)という団塊世代との乖離。
・地球は、無限であり、有限。
・グローバリゼーションによって実証されてしまった「有限性」。その有限性にどう立ち向かうか。
・封建制とは、戦闘合理性。→近代の現実原則としての合理性。
それは、近代の理念である自由と平等の対極。
=近代家父 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。現代が消費化/情報化社会であるとして、その欠陥点が〈消費〉の概念を社会全体が正しく捉えられていないこととして指摘、その解決を情報化と〈生の直接的な充溢と歓喜〉へと消費の概念を見詰め直すことに見出している。
以下、昔書いたまとめを。
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<一章要点>
・資本主義という一つのシステムが、必ずしも軍事需要に依存するという事なしに、決定的な恐慌を回避し反映を持続する形式を見出したという事、この新しい形式として、「消費社会化」という現象をまず把握しておく事が出来るという事。
・自己否定、自己転回
・デザインと広告とクレジットを柱とする、ソフトなより包括的な戦略、「消費者の感情