PHP研究所のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンパンマンの作者・やなせたかし氏の人生を振り返り、逆境の中でも歩みを止めなかった言葉が詰まった一冊。
アンパンマンがブレイクしたのは70歳。
そこに至るまで漫画家として代表作を持てず、詩・放送作家・広告など様々な仕事をしながら、諦めず前に進み続けたという背景を知ると、一つひとつの言葉の重みが違ってくる。
特に刺さったのは
「毎日一歩一歩積み上げていくと、平凡は非凡になる」
という言葉。
派手な才能だけが成果を生むのではなく、地味な努力の継続こそが唯一の近道なのだと背中を押された。
また、正義に対する彼の視点も深い。
「正義とは悪人を倒すことではなく、弱い人を助けること」
という価値観は、分断が進む現代でこそ必要なメッセージだと強く感じた。
文章はとても読みやすく、優しい言葉で、でも本質に鋭く届いてくる。
疲れたとき、行き詰まったときに読み返したくなる本。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「雨が降れば傘をさすように、病気で熱が出れば無理をせずしばらく休養する、何かでお世話になった人にはていねいにお礼を言う。あるいは、借りたものは返す、約束したものは守る。このようなごくあたりまえのことをあたりまえに行なっていけば、あらゆることがもともとうまくいくようになっているのだと思うのです」
当たり前のことを当たり前に、特別意識しなくてもできることは大事だと思った。
「仕事というのは、それがどんなものであれ、世の中に何らかの役に立つから成り立つのであって、もしそれが世の人々のために何の役にたたないというのであれば、どんなに自分がしたいと思っても、仕事としては成り立たない、いいかえますと、私たちが日々何気なくやっている仕事でも、それはみな何らかのかたちで直接間接に人々の生活向上に役立っているんです」
働くとは、はたを楽にすること、と聞いたことがある。
仕事ではついつい、目の前のこと、見えている部分にしか意識がいかないが、人々の生活向上に役立っているという捉え方は、そうか!と納得。
「人間が人間の本質を把握しなければ決してよりよい社会は生まれない。羊飼いであれば、羊の性質や特性を十分に知っておかないと羊飼いとしての成功はできない。仮に羊を犬と同じように考えて飼育したら、羊は非常に苦痛で迷惑。それと同じように、より良き社会生活を送る為には、本質をはっきりと知らなければならない」
とてもしっくりくる言葉だった。
羊飼いは羊についてしっかり知る必要がある、かあ、、、、
同じことが、社会や、自分の人間関係にも当てはめられるなあと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『キュン』って、恋愛ものだよなと思いながら読んだ。恋愛ものが多い。でも、他のものもあるので恋愛だけが「キュン」ではない。
『プロローグ』がすでにキュンキュンしてしまった。キャンディマシンのレバーを引くように本の頁をめくる……本好きの『キュン』のツボをしっかり押さえてる。
子供にも本好きにも狙い撃ちしてるような文章がすごくよかった。
19編の短編があるけど、今回も気になったものだけ感想を書く。
『理想のクリスマスデート』
今どきのオチだな……と思ったけど、これはスマホがなければノートに書くとか脳内だけなどパターンがありそうなので、今どきとも言えないのかな。
『今どきの機器を使っている』というのと、『今どきの子どもだけができる事』は全く別。むしろ、スマホがある事で『定型通りの理想像』で人間味ゼロになっているのかも。
『ランナー』
むちゃくちゃキュンキュンした。最初の話と違って『スマホが使えない』という設定と『願いを叶える』というファンタジーの物語。恋愛ものというよりも友情モノに近い感じも好き。会えなくても好きという切なさもキュンポイント高い。
『肝だめしにご用心』
怖がりなのにお礼を言いに肝試しに参加……。少し設定に無理があるようなと思ったけど、オチは好きだし、女の子のお兄さんへの憧れのようなものも好き。
『ウソツキすぎる彼女』
設定が無理やりすぎる。一番、無理と思った。心の声が聞こえて『自分を好き』だから、女の子に「つきあう?」と聞く。……これ、『自分(男の子)』は女の子を好きではないし、なんなら「付き合いたい」わけでもないのに告白する失礼な奴でしかない。
自分を好きだと言ってくれるなら、誰でもいいとしか見えないので、キュンポイントゼロ。
『お花をあげる』
妖精が出てくるがっつりファンタジー。
人のために頑張る主人公が素敵。王道な気もするけど、人のために頑張ってる姿にはキュンとする。
『お父さんの宝物』
亡くなったお父さんのフィルムカメラで写真を撮る家族の物語。
フィルムカメラ……懐かしい。恋愛ものでもなく、家族の物語なのもいい。フィルムカメラならではのオチも素敵だなと思う。
『さいごに咲かせた花は』
バス停に来る男の子と女の子を見守る桜の話。
木の視点の静かでしっとりとした物語。キュンはしないけど、桜の静けさと男の子と女の子の静かな出会いと再会が素敵。
恋愛ものが多かったけど、毛色の違うものもあって楽しく読めた。
ごちそうさまでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレプロローグ含めて20の短編。サクッと読める。
全体的に優しいお話が多くて読みやすい。一部、ヒヤッとするホラーみたいな話も混ざっているけど、それもいいアクセントになってる。
気になった短編の感想だけ。
『加奈の守り神』
いちばんやさしい物語な気がする。
お守りをたくさんもってる加奈。加奈のお守りの神様たちは自分が先に加奈を助けると喧嘩をするが、車にひかれそうになった加奈を助けたのはお母さんのマフラーだったというオチ。
神さまの喧嘩シーンもコミカルで好き。
『おやつを食べてあげましょう』
最初は横柄な神さまの話かとおもったけど、最後には猫である事が明かされる。確かに猫はこんな風に考えていそうと思えるほのぼの話。猫の視点で書かれているのが面白い。最後にはちゃんと人間視点で説明が入っている。
『神様ビーム!』
試験中の神様の争いの話。テストの罠『ケアレスミス』が面白い。
そして、記号で答える問題を、つい『単語』で答えてしまうのとか……テストあるあるなだけに面白く読めた。
『今日の運勢』
占い好きな結衣子がメールの占いを信じて行動して、恋人ができる話。誰かが操っているんだろうなとは思ったけど、付き合った相手が実は最初から仕組んでたストーカーなのは気持ち悪すぎた。
ただ、時代が少し古いのでは……とも感じてしまった。今の子はホームページなんて作るのだろうか?メールでURLを知らせるのも、今の時代だと迷惑メールに入る可能性の方が高いし、学生がメールを使っているイメージもあまりない。
『神様の休日』
カミサマこと、上条奏を幼馴染にもつ夕菜の話。事あるごとに奏を頼る夕菜は、奏が実は部活の先輩が好きな事に気が付く。先輩は夕菜のクラスメイトが好きで、それに奏は力を貸した。奏が自分の想いを告げない事を決めているように、夕菜も奏が好きな気持ちを告げない事にして、奏の幸せを願う。
さらりと書かれてるのがすごくよかった。『女の子に目の色を変えたりしなかった』というのは気になるけど……単に興味ないだけの人もいるので『女の子に目の色変えない=男性が好き』でもない。この辺りの書き方も十年後には変わると良いなとも思う。
奏ちゃんがカミサマみたいに優しい設定な事がいろいろと隠しているのかなと思う点はあるけど、二人の関係性も素敵なので満足。
奏と夕菜が結ばれる話ではないのがいいなと思う。
気になったのはこれくらいだけど、どれも素敵な物語だった。 -
Posted by ブクログ
『ほのぼの』とした話が多かった。ラストでしっかりとオチはついているけど、お話として人の優しさ中心。
ホラー系の話は皆無。
ほのぼのの中でもちょっと異色だった数作。
『告白のタイミング』
宇宙船で惑星脱出を5人でするけど、仲間の裏切りで1人だけ置き去りにされる。
仲良くない話はこの本の中では異色だなと思った。
『課金悪魔』
これは悪い事をして悪魔に願いをかなえてもらう話。
最終的に好きな相手を振り向かせようとするが、善行で天使を味方につけている女の子が好きな彼と付き合う事になる。
【悪い事】が子供らしくてかわいくて、ほのぼのしてしまう。
でも、やっぱり悪い事なので最終的に【良い事】は起きないという教訓付。
『魔女の願い』
魔女と呼ばれている女が実は戦争を止めていたというお話。
おとぎ話のような淡々とした文章で語られているのがよかった。好み。最終的に戦争になるオチだけど、こういう話好き。
【人が人を大事に思う気持ち】の種を植えて育てて戦争を食い止めているという設定がほのぼのしてしまう。
この三つが気になったお話。他にもたくさんの短編が入っているけど……ほのぼのしてしまうお話ではあるケド、私の好みとは少し違う。
【望みの果て】はラストの作品がいいなと思えたけど、【涙の宝石】はラストまでほのぼの。
代わりに『プロローグ』が付いていた。
プロローグは涙の宝石にぴったりのプロローグ。ちょっと詩的な部分が好き。
面白かったのです。ごちそうさまでした。 -
Posted by ブクログ
サクッと読める短編集。児童書らしく可愛い話が多い。
今ずっと考えているのが『トランスとは』というもので、この中にも一作「女子会?」という短編で書かれていた。
仲良し4人組の中の美少女が、突然「心の中は男なんだ」と言って、足を組んで座りテーブルに肘をついて、短髪のかつらを取り出す。
分かりやすい『男らしさ』だけど、なぜそれが『男なのか』が私はずっと疑問だ。心の中の男性や女性と概念は聞けば聞くだけ『性的役割を元にした文化的価値』の範囲内から逸脱しない気がする。
足を組む女の子がいてもいい。肘をつく女の子がいてもいい。短髪の女の子がいてもいい。なぜそれが『男』として語られなければいけないのか。
この作品だけが、モヤッとした。
けれど他は最後でどんでん返しがあり楽しめた。残念ながら大半が予測がついてしまうが、それでも面白いと思える。
タイトルにある『望みの果て』は、仲間で願い事をし合う話なのかと思えば、意外と闇が深い話だった。でも、私の好み。
他の話も『願い事をした結果』というような話が多い。
『数学・実践問題』は解いてみようと思ったけど……解き方が分からなかった。中学の問題のはずだけど、難しい。
X-{0.3X+0.9(0.3X)}=22
X+{0.3X+0.9(0.3X)}=22
少し考えたけど、めげた。エックスは何?
そして、最後の作品「さすらうページ」
最後を飾るにふさわしいお話で読んでいてぞくぞくしてしまった。本好きにはたまらない。読んでもらえなかった本の登場人物たちの呪い……のお話。
楽しく読ませていただきました。 -
Posted by ブクログ
ほんとに、ラストで「まさか」という。
黒板
名前に運命を感じた。そういう事を、考えつくことがすごいと思った。
彼は霧の向こうへ
枕元にかけられた「佐伯時生」というネームプレートを見ていると、なぜだか涙がこぼれた。 というセリフが好き。そして、絵も意味が深くて面白かった。
初恋なんだ
まさか、声をかけられたあの人が自分の初恋の人。こんな感じに再会するなんてびっくりした。
秋が降る公園
話していた相手が、事故で死んでしまっていた。彼女には、先輩のことが見えなかった。切なくて面白い恋の物語だった。
彼の好みは
侑真くんの話していたことは、全て犬のことだったのが、面白かったwww 恋をするとこんなに必死になるんだなぁと分かった。
恋妖奇譚
不思議な子と出会い、ある人物を探すことになる。そして、当たり前だけど大切なことを知る。
「今の時代は、自由に殿方を好きになっていいのですよね?わたくしも、トモエも」
マジカルナイト
「騎士でもなく、兄でもなくなった今、やっと言えます 」恋と魔法が詰まった物語
友だち想い
人を消せる不思議な人形、唯にとっては好都合。でも、万紀をふった相手が自分のことを好きだった。すごく、複雑な関係が生んだ物語。
「あれから果たして、だれかが消されたのかどうか……?だれも覚えていない。」
最初で最後の恋
自分が、恋をした人が死神でした。
「人は自分で生死を選べない。人には、それぞれの人生でやるべきことがあるんだ。おまえも命があるうちは、やるべきことをやれ」
そして、自分がおばあちゃんになったある日死神が迎えに来てくれた……
君と僕とラーメンと
女子が苦手だった僕。そんな、僕がクラスの女子とラーメンを食べる。新学期初日から、その子のことを探してしまう。その子は、転校してしまった。1回だけ、一緒に食べただけなのに……
「ぼやけた視界で食べる今日のラーメンは特別においしくて、少ししょっぱい味がした。」
サンタクロースの悩み
僕は、サンタクロースだ。まだ、18だけどね。みんなの願いを叶えるためにいる。初めてのサンタクロースさ。っとここで、問題発生!ある、少女のお願い事だ。「健康な足が欲しい」人形をあげた、気に入ってくれない、服や足が不自由でも楽しめるものをあげたけれど……
「彼女のお願いは、毎年変わることがなかった。プレゼントを見た時の表情も、毎年同じ、悲しそうな笑顔、その年も、次の年も、その次も、ずっと……。」 紙を握りしめたまま……どうしても涙が止まらなかった。
次の年は、サンタさんをお願いします。 -
Posted by ブクログ
気分転換にテケテケ歩いたり、目の保養をしたいと思うことがある。遠出しづらい時季なので、「死ぬまでに一度は行ってみたい 絶景・神社」と言うタイトルが気になり読んでみた。
「日本各地にある絶景神社を1年12ヵ月をとおして紹介」している。
気になった絶景神社がいくつかある。最初は、奈良県の吉水神社だ。春になると見事な吉野桜が満開になり目の保養になる景色が広がる。3万本ものヤマザクラをこの目で見てみたいものだ。
創建は、天武天皇の時代にまでさかのぼる。吉水院と呼ばれていたが、明治時代に神仏分離令よって吉水神社と改められた。
吉水神社 (yoshimizu-shrine.com)
次は、栃木県にある磯山神社だ。28種2500株のアジサイが植えられていて、毎年6月下旬から7月初旬になると、境内一帯でアジサイが咲いて辺りに彩りを添える。
しかも、夕暮れからは提灯に明かりが灯され、ファンタジーの世界に入りこんだような気持ちになるそうだ。
そんな磯山神社は、988年に創建された伝統のある神社だ。
磯山神社(いそやまじんじゃ) « 栃木県神社庁 (tochigi-jinjacho.or.jp)
もう1ヶ所、気になる神社は、山形県の出羽神社だ。出羽三山は、月山、羽黒山、湯殿山の総称で、それぞれ山の名前のつく神社がある。冬になると月山、湯殿山に参拝できないので、羽黒山に三神合祭殿がある。
出羽神社の五重塔は、約600年前に建てられた東北最古のものだ。社殿に行くには、2446段もの石段を上る必要がある。石段をヒーヒー、ハーハー言いながら上るだけでも、現代に生きるモクモク羊のようなひ弱な生き物にとっては修行のようなものだ。
出羽三山神社 公式ホームページ (dewasanzan.jp)
コロナウイルスが落ち着いたら、新幹線と在来線を乗り継いで行きたいなあ。