【感想・ネタバレ】やなせたかし 明日をひらく言葉のレビュー

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Posted by ブクログ

高齢でヒット作品が出来きそれまで様々な挫折経験をされた著書の言葉には深みと説得力があります。特に印象的な言葉は「人生は椅子とりゲーム」です。諦めなければ必ずいつかはチャンスが来るというメッセージに勇気つけられました。

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2024年06月08日

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今年まだ2ヶ月しか経っていないけれど、年末振り返ったときに強く思い出すだろう本。幼い頃観ていたアンパンマンのアニメに込められていた深いメッセージにふれ、心が強く揺さぶられた。

パンにとってばいきんは毒だけど、酵母菌がなかったらパンは作れない。そして、ばいきんはパンがなかったら繁殖できない。だから、競い合う味方と敵だけど、それでも互いが互いを必要としている。これは、人間社会の理想のあり方そのものだ。

そんな世界にあって、アンパンマンは最弱のヒーローだ。顔が濡れたり、困った人に分け与えたりすればたちまちダウンしてしまう。ウルトラマンや仮面ライダーみたいに悪者を叩きのめすほどの力もない。ばいきんまんにやられそうになる。すんでのところでばいきんまんに勝つけれど、こてんぱんにはできない。でも、だから良いのだ。街並みを踏み壊してしまったり、光線で自然を焦がしてしまったりするヒーローとは違って、誰も何も傷つけない。第二次大戦で弟を亡くし、過酷な従軍体験を経たやなせさんが、幼児向けアニメで伝えたかった平和の姿と共栄のかたち、そして戦争に対する深い憤り。実は、それこそアンパンマンの本質だ。

そして、「手のひらを太陽に」の歌詞に込められた想い。
僕らはみんな生きている。生きているから悲しいんだ。
悲喜こもごもという言葉のとおり、嬉しさは、悲しさがなければ心から味わえない。僕たちは、悲しさがあってこそ、生きる喜びに深く感謝できる。

辛いとき。悲しいとき。やなせさんの作品を手にとると、そこにはいつだって人間への深い愛がある。勇気と希望がある。そのことに気付かせてもらいました。

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2024年03月09日

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見開きでまとまっていてとっても読みやすい。
元気と勇気をもらったのでまた読みたい。

年代が年代なだけに壮絶な生い立ち。
一貫して謙虚な姿勢で綴られているけれど、隠し切れない才能と生きてこられたのが伝わった。

まだ息子は唄えないけど、これからたくさん一緒にうたって、やなせさんのことばを伝えたいなと思う。

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2023年07月13日

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人生経験豊かな人の言葉は深い。
見習おうと思って見習えるものではないが、好きなものを諦めない大切さや影が光を引き立たせるという考え方は大切にしようと思った

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2022年01月26日

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やなせさんの人生を追いながら名言を多数紹介している。やりたいことや目標が明確で、90を超えてもポジティブに精力的にそれらをやり通したことを尊敬する。自身で言っているような才能がない人だとは思わないが、人と比較するよりそれぞれの歩幅でやれることを継続してやるのが大事とはその通りだと思う。

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2021年12月16日

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アンパンマンの生みの親が綴ったエッセイ。
漫画家としてなかなか芽が出なかったけれど、様々な経験を経てようやく70歳になろうとした頃にヒットしたアンパンマン。やなせさんは、正義についてとことん深くまで考えて、アンパンマンと言うキャラクターを作ったのだと思う。
「毎朝を笑顔で始める」「人を喜ばせたい」などシンプルな言葉が並んでいるけれど、その裏にはやなせさんの様々な経験が渦巻いているようで、ひとつひとつの言葉にものすごく重みがある。

子供を持つ親として心に刻んでおきたいのは、子供は物事の本質をストレートに感じ取っているということ。取り繕ったり適当に話をすると子供には伝わると思うので、できる限り真摯に向き合っていきたいと思う。

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2021年09月28日

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継続すること、楽しむこと、人が生きる上での酸いも甘いもを教えてくださる一冊でした。

やさせさんが漫画を描き始めたのが、いまの私の年齢よりも先の話で31歳になってからというのは衝撃でした。
90過ぎても忙しく、楽しいとはかっこいい人生だと感じました。

そこら辺の自己啓発本よりも全然刺さります。

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2021年03月09日

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子どもの時、自分自身も大変お世話になったアンパンマン。
今の子ども達も夢中になってる昭和から今現在、令和も変わらず愛されている作品で
やなせたかしってどんな人だろうかと、なんとなくのネットで転がってる話題くらいしか知らなかったけど
まさに晩年の晩年、超大器晩成型なのではないかと。
紆余曲折、いろんなことがあった半生の記録とか
作品も沢山出てきてとても良
一寸先は闇だというけど
その更に一寸先は光。
ただただ、奮い立つ。

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2020年12月15日

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『生きているから悲しいんだ』

うん、僕は生きている。
いつかこの悲しみが、
幸せの糧となるように。

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2017年08月31日

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敵と戦って勝つことだけがヒーローではない。

困った人を助けるのもヒーローだと教えてもらいました。

やなせさんの信念がアンパンマンにはこめられているんだな。

近いうちにアンパンマンミュージアムに行きたくなりました。

しかし、あの曲の歌詞がやなせさんだったのにはビックリしました。

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2016年07月29日

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小器晩成と仰っているが、とんでもない。
自分が子供の頃に好きだったアンパンマンが、今の子供にも大人気なのが凄すぎる。
この本を読めば、アンパンマンを作ったやなせたかしさんの生き様を垣間見ることができる。
今まで気にしたことはなかったが、アンパンマンにもやなせたかしさんにも、やはり歴史があるのだなと感じた。

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2022年08月09日

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#明日をひらく言葉
#やなせたかし
#PHP研究所
隙間時間に読みやすい構成。
生き方、苦難の乗り越え方、楽しみ方について押し付けがましくなく語られている。
今の自分なんてまだまだ若いんだな。と思わせてくれる。
苦労を知る人の言葉は深い。

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2021年12月16日

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ずっと手元に置いておきたいと思った一冊になりました!
詩と解説が見開きになっており読みやすかったです。
前向きな気持ちになれて心が温かくなりました。やなせさんはとても苦労された時代もあったようですが、やさぐれず前向きに生きていらっしゃったんだなぁと思いました。世代を超えてどの世代にも通じる信念や生きるヒントが散りばめられていました。

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2021年03月18日

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やなせたかしさんの著作から名言を選び、そこにご本人が言葉を添えたエッセイ集。アンパンマンで人気を得たのも50歳を過ぎてからで、それから40年間も第一線で走り続けたやなせさん。子供のころ苦労されたこと、戦争体験などを経て、最後にたどり着いたのは、人を喜ばせることが人間の幸せであるということ。
やなせさんの他の作品も読みたくなりました。

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2020年12月07日

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とても心に沁みるやなせ先生からのことばの贈りもの。見ひらきで2ページという構成も見やすくて良い。心が疲れたときに読むと、そっとやさしい言葉につつまれて涙する。

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2019年03月23日

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1ページ目から心を掴まれる。
やさしくて強い言葉に溢れた一冊。
手元に置いておき、折にふれて読みたい。
最近新しいデザインに変わってしまったが、三越のロゴがやなせたかしの筆だとは知らなかった。

<以下 ネタバレ>

・小学生のころに自殺したくなって、線路をさまよったこともある。原因は忘れてしまった。ちいさい蟻にとっては小石も越えがたいが巨岩に見え、水たまりも大海のようで絶望してしまう。兵隊にとられて中国の山野で銃をかついでいたときは、もう二度と祖国の土を踏むことはないとあきらめていた。生き延びて帰ると、優秀だった弟は人間魚雷「回天」に乗り死んでいた。
・運をつかむには自分のやりたいことをずっと継続してやめないことだ。「継続は力なり」という。同時に「継続は運」なのだ。
・絵本の世界で「良質な作品では読者がつかない」と言う人がいるが、読者がつかない原因はただおもしろくないからである。(子どもにとって)
・人間が一番うれしいことは人をよろこばせることだ。実に単純だ。人生は「よろこばせごっこ」。
・最後の入院となったある日、カミさんの体を拭いてあげた。「ああ、天国にいるみたい」とぼくを見て、かすかに笑ったカミさんの顔は今も脳裏から離れない。
・ばいきんまんの登場によって、アンパンマンにもうひとつのメッセージが生まれた。「共生」だ。
・キャラクターは善玉、悪玉いろいろだが、共通していることがある。みんな手をしっかり握っていることだ。悲しい時やつらいとき、涙がこぼれてきても、手のひらで拭くのでは弱い心を追い出せない。しっかり手を握り、拳で涙をふかなければダメだ。また、子どもが似顔絵を書きやすいし、キャラクターグッズも断然作りやすい。
・アンパンマンは人間魚雷「回天」に乗り込み戦死した弟の面影があり、ドキンちゃんは母親の面影、そして性質は妻に似ている。

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2018年12月09日

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漫画家として、またあるときには詩人や作詞・作曲家として多くの作品を世に送り出してきた、やなせたかし先生。
本書は、PHPのスタッフが先生の著書や雑誌などから心に刺さる言葉を精選し、制作したものだそうです。

右頁にキーワードとなる言葉、左頁にその解説‥というような構成で、一つの言葉を見開き1頁でまとめているので非常に読みやすいと思います。
章の合間にはコラムや先生が手掛けたお仕事が紹介されていて、巻末には略年譜も載っています。
巻頭に『アンパンマンのマーチ』の歌詞を載せてくれているのも嬉しいですね♪

〝人生は「よろこばせごっこ」〟(68-69頁)だという先生の、まさしく読むと生きる喜びが湧いてくる一冊だと思います!p(´∀`*)q

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2015年12月06日

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ネタバレ

やなせさんがブレイクしたのは、絵本の主人公であったアンパンマンがアニメ化された88年、69歳の時であった。多くの子どもたちと、そのご両親、おじいちゃん、おばあちゃんにまで、勇気を与え続けている。
やなせさんの本を読むのは『わたしが正義について語るなら』に続いて2冊目。やなせさんは、若い頃、出会いの中から様々な仕事をされていたが、漫画家として人気キャラクターを生むことはできなかった。やなせさんがブレイクしたのは、絵本の主人公であったアンパンマンがアニメ化された88年、69歳の時であった。やなせさんは、自分にとっては小さな花かもしれないが、多くの花を咲かせてきた。熟年になった時、その中の一つが大輪の花をつけ、多くの子どもたちと、そのご両親、おじいちゃん、おばあちゃんにまで、勇気を与え続けている。

次女は、まだ小さかった頃、アンパンマンが大好きだった。毎日、アンパンマンの絵が描かれた服を着ていた。遊具のある施設に行った時、偶然、アンパンマンの着ぐるみを着た(おそらく)お姉さんがいた。お姉さんは次女を抱きかかえてくれて、次女は満面の笑みを浮かべた。次女に正義を教えてくれたのは、マイケル・サンデル教授ではなく、やなせたかしさんだった。

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2015年09月13日

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来年の朝ドラの予習のために読んでみた

アンパンマンが誕生したのは50歳の時
アンパンマンがアニメ化されたのは70歳の時

人を喜ばせること
無駄なことはひとつもない
諦めなければ巡ってくる
楽しければ自然とお金がついてくる

50歳からの生き方探し中の私にとって、心構えというか、要は気持ちの問題なんだと教えてくれた。

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2024年06月02日

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【詩は、心にほころびを与えるものでなければいけない。気づまりな人生に吹き込むさわやかな風、ほっとするやさしさがなければいけない。】

・・・なんて優しい言葉なんだ。

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2024年02月11日

購入済み

やなせたかしをよく知れる

父を幼い時に失い、愛する母と生き別れとなり、優秀な弟を戦争で失いなんと悲しい人生なんだ。育ての親に立派に育てられやがて非凡な才能を開花させていく。遅咲きとはいえ、正義の味方アンパンマンを誕生させる。平和を求めて考えて行動しよう。

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2018年05月15日

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やなせさんのことばは優しくどれも響きました。
こんな人生送れたらいいな。
ひとに優しく、出来るだけ毎日を楽しく過ごそうと自然に前を向ける本です。

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2021年08月29日

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これ1冊読むだけで、やなせたかしさんの人生が大まかに見えた。もっとそれについて知りたいな!ってこともあったので、引用を参考に他の本も読んでみたい。
言葉をメインに、それにまつわるストーリーといった内容なので、深く気にすることないのかもしれませんが、お話の順番が時系列並んでなかったので私には凄く読みづらかったです。え?読み飛ばした!?という勘違いしたり…
たまに現れるイラストが可愛かったです。

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2021年06月10日

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手のひらを太陽に、アンパンマンマーチの作詞もやなせたかしさんだったのには驚いた。私達の時代から当たり前のようにうたわれていた「手にひらを太陽に」の歌詞を改めて読んでみて(そこに込められた思いを解説してもらって)改めて理解できた部分も多かった気がする。たくさんの言葉が綴ってあったけれど、やっぱり成功した人の言葉であり、凡人の私にはきつい一言だと思うところと私もこういう思いで頑張れたらいいな・・と思えるところがあったような気がする。

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2018年10月12日

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人生の最大のよろこびは人をよろこばせることだ・・
人生はよろこばせごっこ・・
あぁ、そぉだなぁって大共感
つらいことをたくさん経験し、苦労もしたその人は
とっても明るく そして優しい

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2015年07月28日

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ネタバレ

人生の最大のよろこびは何か?それはつまるところ、人を喜ばせることだと思った 見る前に跳べ!というのが僕の主義だ 運にめぐりあいたいならなんでも引きうけるといい 絶望の隣には、希望がそっと座っている 正義を行おうとすれば、自分も深く傷つくものだ。でも、そういう捨て身、献身の心なくして、正義は決して行われない

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2015年02月15日

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自分のペースで、人生楽しんで生きてきた人だったんだなと思った。

「だいたい同じくらいの実力だと感じるときは相手の方が少し上」確かに。

時間をおいてもう一度読むとまた違う発見がありそう。

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2014年07月28日

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やなせさんは苦労人だということを知った。
試験に受かってから、毎日必死で働いてきた自分。慣れてきて、これからの自分を考えることも多い。このままでいいのかと毎日焦っている。忙しい毎日に愚痴ばかりこぼれる。
でも好きな仕事ができることって幸せだし、人生まだこれからなのかなって、前向きになれた本。

なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはいやだ

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2015年10月21日

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人生のパイセン。子どもがアンパンマン好きでよくみてるから読んだ。かわいい歌詞に壮絶な人生観が詰まってた。70過ぎてアニメ化なんて。かっこええ。

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2021年06月12日

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やなせたかしさん、人生を長く歩まれていらした方の言葉には真実がある気がします。良いことばかりではなく、悪いことばかりではない、ほんとうにそうだ。

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2019年08月21日

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生粋の苦労人かと思っていたけれど、夢追い人(夢を追うからこその苦労)だったんだなと思いました。
よき理解者・支援者が周りに居た彼は、とても恵まれた、幸せなお方だったのだと思います。
彼の抱く類の劣等感は、裕福な人間ならではのものではないかと思いました。

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2015年03月03日

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