岩本ナオのレビュー一覧
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岩本ナオ劇場
物語のストーリーや世界観、優しい雰囲気はさすがです。
岩本さんにしか書けない独特の空気感が好きです。
ただ、世界観が独特すぎて考えたら負けな気がします。
今のところ、その点については考えるな感じろ的な視点で読むことにしてます。
感性だけで楽しんでます。
読み進めるうちに世界が完成されていくのを楽しむのもありだと思う一方で、いまひとつついて行けていない自分が残念なところではありますが、
作品は大好きです。 -
理解し辛い
話の設定等は面白いし引き込むんだけど何しろ話バラバラで解り辛い
作者の中では設定が出来上がって理解しているからこうなったんだろうけど
その作者の頭の中覗ける訳じゃないから解りにくくて混乱する
自分の中で出来上がった話を人に伝える努力がたりないかな
なのでこの評価で
もう少し読者に伝える努力さえしていれば設定は面白いから★5なんだけど
勿体無い -
Posted by ブクログ
魚住くんと,その周囲。切なくも痛い,生きること。
なんというか,ボーイズラブですね。よくよく考えたら商業作品で,最初からボーイズラブと銘打たれた(読者の解釈じゃなくて)小説って初めて読んだかもしれない。描写が踏みこんでいるような,さくっとしているような。いやでもインターネットで投稿小説がそんなに身近じゃなかった2000年を考えれば,これくらいの描写でも刺激的なんだろうか。いや,直接的に描かないから官能的なのかな。
男女問わず惹きつけて惑わせる魚住くん。その面倒をみることになってしまった久留米。研究室の先輩濱田,久留米の元カノのマリ,アパートの隣人サリーム,魚住の元恋人であり研究室の先輩響子 -
Posted by ブクログ
味覚など、普段生活していてもあまり意識しないだろう。当たり前にそこに存在しているものだからだ。では、味覚がなくなったら、どうだろう。何を食べても味がしない、食感が感じられる程度で、腐っていようが不味かろうが食べ続ける……。果たしてそれは、100%生きている状態と言えるのだろうか。
主人公の魚住真澄が味覚を失ったところから、物語ははじまる。彼の繊細で不安定な心は、この世界がもたらす強く、ときに不条理な刺激に耐えられない。鈍くあろう、鈍くあろうとするうち、心が半分死にかけ、味覚障害になってしまったのだ。
味覚を失うというのは、壮大な暗喩である。生と味覚は直結している。彼が味覚を回復するためには、生 -
Posted by ブクログ
シリーズ1、と表記してあるだけあって序章の話だなと思った。
これから久留米と魚住の関係がどうなるのか続きが気になる。
マリさんや響子さん、濱田さん等脇を固める登場人物たちがみんなすてきだったのが印象的。
恋に気付かない魚住と恋という自覚から逃げている久留米。こういうBL好きだな~!
そして、一般レーベルで完全なBLを出版しようと思った角川はすごいなと思いました。
帯にはBLって書いてあるけど…これ、BL苦手な人が読んだらどう思うかな。多少だけどR指定も入るし少し不安になった。
完結するころにはBLだとか気にならなくなるくらい素敵な作品に仕上がるんだろうなと思いながら続きを待機します。