花沢健吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゾンビの不気味さという点で、古今東西最強の作品ではと思う。これはスゴイ画力だ。手足の不気味な動きであるとか、バットなどで損傷し変形した体の部位とか。這う動きは楳図かずおを連想するところがある。
噛み付いてそのままベランダから落ちてくる降ってくるゾンビ、車に轢かれるゾンビ、飛行機の車輪につぶされるゾンビ。「まんま」と言って母親を羞じる幼児ゾンビ、顔が爆発するゾンビ。よくまぁこれだけ気持ち悪いゾンビを書けたものだ。グロといえばグロなのだけど、画力と想像力があるので低級な感じはしない。恋人を噛み付いてゾンビ化しないように歯を折ってるとか、顔を見せたくないので帽子をかぶるといったかすかに残された知性 -
Posted by ブクログ
ネタバレまだまだ呑気に避難生活をしてる人たちに遭遇する。
けどそれがパニックに繋がるんや…。
今巻は新しい局面を迎えることになります。
以下ネタバレ----------------
今までで一番人口密度のでかい場面でハザードに。
読者的にはもう何が起こるか一目瞭然なのでもうハラハラ。
今までいろんな年代の奴らをみかけてきましたがついにあの年代の奴らが登場!
幼子です!
これは怖い…。
人がいっぱいいるところの足元を掻い潜ってくるんですよ。
英雄君は多分足元の奴らは見えなかっただろうけど悲鳴と空気の変化ですぐに察知したことでしょう。
奴らはここでおいておくとして、今巻では -
Posted by ブクログ
題名にBOYSとRUNの英単語と顔面どアップの表紙...アツイ感じ。不器用な人達と恋愛と青春...テイバンな感じ。ニガテな要素満載。買う前に躊躇。
ところが読んでみるとオモシロイ。
えっえっおっあっうっえっって声が出るくらい展開が速い(多分「えっ」が1番多くて、「あっ」が2番目、「おっ」という期待は大抵裏切られる)けど次の展開が気になって、展開の速さに引き摺られながらも次のページをめくるのがやめられない。
足がむっちゃ速い人に手引っ張られてたらあれ、おれ何時の間にか一緒に走っちゃってる、て思わされる様な作品。
あっ、そっか。これ書いてて気付いたけど、だから題名がボーイズオンザランなんだね -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近アツくてかっこいいキャラが出てくる疾走感のあるマンガばっか読んでたから、英雄の行動や物語の進み方にイライラしてしかたなかった。
けど、よくよく考えたら、現実に生きている人間なんて、事なかれ主義で、自分自身で考えて行動することがめんどくさくてすぐ多数派の考えに泥んでしまうし、自分を持ってない、他人の事もどうでもいい、そんな奴らばっかなんだよな。
つい最近までそうやって「普通」に現代日本に生きてきた人間である主人公が、いきなりアクション映画よろしく派手に銃をぶっ放すわけがないんだよな。
そういえば、これって疾走感とか爽快感とは真逆にあるマンガだった。
ゾンビ(ZQN?)よりも、本当にぎりぎり