花沢健吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアイアムアヒーローがあまりに途中すぎて、この作者の完結した話が読みたくて手を出したのだが、気がつけば夢中で読んでしまった。
元々こういった、仮想現実と現実をテーマにしたSFが好きなので、そういう嗜好の人は面白く読めるのではないだろうか。
(ただ、性描写が結構きついと感じたので、注意が必要かも。)
あらすじを整理してみると結構ありふれた話なのかな、という気もしないではないが、今の日本の閉塞感の延長線上に描かれた話なので、設定や描写が妙に生々しく、思わず引き込まれてしまった。
(特に、現実を悲観した「非リア充」の中年が、欲望や悲しみのはけ口を仮想現実に求める様がリアルだ。)
ただし、途中から終盤にかけて、ちぐはぐな展開や性急な伏線回収が目につき、非常に惜しいと感じた。
(ネットで調べると3巻途中で打ち切りが決定したとのことなので、いたしかたないところか。)
今後第2部があるとすれば、是非読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ゾンビの不気味さという点で、古今東西最強の作品ではと思う。これはスゴイ画力だ。手足の不気味な動きであるとか、バットなどで損傷し変形した体の部位とか。這う動きは楳図かずおを連想するところがある。
噛み付いてそのままベランダから落ちてくる降ってくるゾンビ、車に轢かれるゾンビ、飛行機の車輪につぶされるゾンビ。「まんま」と言って母親を羞じる幼児ゾンビ、顔が爆発するゾンビ。よくまぁこれだけ気持ち悪いゾンビを書けたものだ。グロといえばグロなのだけど、画力と想像力があるので低級な感じはしない。恋人を噛み付いてゾンビ化しないように歯を折ってるとか、顔を見せたくないので帽子をかぶるといったかすかに残された知性などうまい設定もある。
これは傑作だと思いつつ気持ち悪いシーンがスローモーションのような続くので後味はよくない。読んでるほうがこれだから書いてるときはタイヘンだったろうと思う。ゾンビについて話題になったら(どういう状況だ)語られなくてはならない作品だ。