城田真琴のレビュー一覧
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ポイントを抑え,非常にわかりやすく,それでいて綿密な調査・整理に基づいてまとめられている.
個人的には2022年5月のビタリック氏らの論文を契機とした「SBT」が面白かった.
Web3はエコシステムを透明性の高いデジタル技術で無人化,自動化する一方,なりすまし送金やコピーNFTの払い出しといった,既存の金融システムが築いてきた,アルゴリズムだけでは判断ができない善悪に対処することが難しいという点に着目し,マスアダプションする未来が見えなかったが.SBTはこれを大幅に緩和してくれそうである.
一方で,2017年のICOバブルのようになんでもありなWild Westの世界は狭まりそうで,棚ぼた -
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エンベデッド・ファイナンスについてよくまとまっている本。こういう本の傾向として旬を過ぎると読めなくなるけれど、まだ発売から1年ぐらいなので読むことができる。加えて著者が各ビジネスの構造をよく捉えているのも時の経過に抗える要因だと思う。
金融機関は土管化するかしないかというのは難しい問題。路面店もなく人件費負担が軽いGMOあおぞらのような新興は完全に土管化に舵を切れるけれど、ブランド力のあるメガはともかく、地銀はなかなか厳しいだろう。土管になりたくても土管として使ってくれる企業が少ないだろうし、土管になりきるには既存ビジネスをどうするのか問題がある。考えられるのは、路面店はサービス拠点にしてしま -
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●「『ビッグデータ』とは単にデータ量の増加だけを指すものではない。重要なのは、これまで無視してきたデータの価値に気づくことだ」。昨今のビッグデータを取り巻く環境の変化やビッグデータの活用について考える上で、筆者のこの主張は非常に興味深い。
●正直なところ、この本を読むまで、ビッグデータというのは消費者からネットや販売履歴等を通して、様々なデータを集めて、うまい具合にビジネスに活かすくらいの認識しかなかった。ところが、そんな単純な話ではなく、このビッグデータというものはそれこそ生活の有様や企業の在り方すら変えてしまいかねない大きな可能性に満ちていることがわかった。一見、データやITとは無縁そうな -
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いまの世の中は、インターネットをベースに、様々なデータが飛び交っている。
「ビックデータ」とは、よくぞ名付けたものです。
ビックデータに関する知識、ビックデータに着目した最新のビジネスモデルや注目企業の紹介など、興味深く読ませてもらいました。
ハドゥープ(Hadoop)なんてキーワード、初めて聞きました。
(お恥ずかしい…笑)
さらにこれからビックデータを担う人材は、コンピュータサイエンスや統計知識、分析スキルなど、文系ビジネススキルだけではなく、理系のバックグランドを有する「データサイエンティスト」が必要だとのこと。
そして、この手の話が最近多いけれど、この分野に関しても日本は世界より遅れて -
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「FinTech」という何やら得体の知れぬものを野村総合研究所らしく構成要素を分解し位置付けを整理し海外事例を引き合いに出しながら、既存金融に対するその衝撃度を伝える。
日本だと金融規制関連の法整備が追いついてない関係上、まだまだブレイクするまでには至ってないが、特に欧州におけるFinTechの躍進は顕著だ。ここはリーマンショックとイノベーションのジレンマに起因するところだが、AtomBankやOndeckに代表されるビジネスモデルの革新と、ブロックチェーンというテクノロジーの進歩によってまさにビッグバンが起きようとしている。本書内では日本独自のFinTechも提言されているが、規制事業的な -
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従来の個人情報という枠を超えスマートフォンやウェアラブルデバイスにより知らず知らずのうちに収集されるパーソナルデータ。「新しい石油」として、様々な関連ビジネスが生まれつつある中、主にアメリカ・イギリスの事例を中心に、最新のパーソナルデータビジネスの概況をまとめた一冊。
これを読むと自分が思っていた以上に、パーソナルデータに関するビジネスがアメリカでは活性化しつつあることに驚かされる。日本の闇中小企業的な名簿屋と異なり、圧倒的な量とオプトアウトの仕組みも兼ね揃えたアメリカのデータブローカーの存在や、EUにおけるパーソナルデータの管理の主導権を消費者側に取り戻させるための様々な法整備など、日本が