あらすじ
今世紀最大の経営資源として注目されるパーソナルデータ。IT化が進む社会では、個人情報の活用が企業の成否を決定する。しかし、消費者の権利を侵害しかねない情報の活用には細心の注意が必要だ。欧米の先端事例から、各企業が抱える問題点、個人の対応法まで、IT社会で生きていくには不可欠の情報を解説。
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Posted by ブクログ
これがやりたかったのです。
絶対にこの考え方が正しいと思うし、こうなるのだ
と思います。これを実現させるのが使命のような
気もします。誰か一緒にやりましょうよ!!
これは、商売ではない、社会的な貢献だと思う。
収支なんてどうでもいい。社会貢献を達成するのだ・・
やっぱりNRIは賢い人がいると思います。
まあシンクタンクですから・・・
CRMからVRMへ
PDSの必要性・実現できる世界
英国の『マイデータ』米国の『スマートディスクロージャー』
ブルーボタン・グリーンボタン・マイデータイニシアティブ
QSとIoT
Posted by ブクログ
これはパーソナルデータ、いわゆる個人情報を巡るビジネスの話である。
個人情報を活用したビジネスときくと、「名簿屋」に代表される、胡散臭いブラックな裏ビジネスを想像する人が多いのではないだろうか。
父親のパソコンに、オムツや哺乳瓶といった新生児向けの広告が大量に届くためクレームを言ったら、実は高校生の娘が妊娠していたという笑えない話がある。
娘が父親のパソコンを使って検索した情報を取得されて、広告に利用されたのだ。
我々はもはや、自らの手に自身の個人情報を取り戻す術は無いのだろうか?
アメリカでは個人情報を一括管理するプラットフォームを提供するデータブローカーという人達がいる。ここでは通常と逆で、個人情報を開示する相手(企業)を自らが選択することができる。
全ての個人情報をプラットフォームで一見管理し、購買情報や資産情報等を開示することで、自分の利益になる提案を受けられる相手に対してのみ、情報を開示すれば良いのではって話。
Posted by ブクログ
ビッグデータ処理をマーケティングに活用するのが、当たり前のようになった昨今、そのビッグデータを構成するパーソナルデータに着目してビッグデータ処理の裏側に切り込みます。日本の名簿屋から米国のデータブローカーの実態からパーソナルデータの金銭的価値そしてパーソナルデータの主導権を消費者が取り戻す様々な試みを論じ、サービスの対価として差し出すパーソナルデータに自覚的であれと啓発する好著です。ブラウザの拡張機能をとして動作し、第三者による追跡を逆監視し、場合によっては追跡をブロックするツールがあるとのこと、これは知りませんでした。さっそく使ってみたい。
Posted by ブクログ
面白かった。ありきたりな個人情報保護論ではなく、上質なノンフィクションというべきか。さまざまな興味深い事例を通じ、企業と消費者との関係は本来どうあるべきなのかを考えさせられる。
Posted by ブクログ
個人情報の取り扱い
情報の入手・流用の方法
再利用・構成の方法
データリサーチ企業=一度登録した情報は消せない
隠すこと公開すること
どちらに利点があるのか
Posted by ブクログ
従来の個人情報という枠を超えスマートフォンやウェアラブルデバイスにより知らず知らずのうちに収集されるパーソナルデータ。「新しい石油」として、様々な関連ビジネスが生まれつつある中、主にアメリカ・イギリスの事例を中心に、最新のパーソナルデータビジネスの概況をまとめた一冊。
これを読むと自分が思っていた以上に、パーソナルデータに関するビジネスがアメリカでは活性化しつつあることに驚かされる。日本の闇中小企業的な名簿屋と異なり、圧倒的な量とオプトアウトの仕組みも兼ね揃えたアメリカのデータブローカーの存在や、EUにおけるパーソナルデータの管理の主導権を消費者側に取り戻させるための様々な法整備など、日本がだいぶ遅れている面は否めない。
是非はともかく、現状は日本でも自動車保険等の分野で活用されつつあるパーソナルデータの可能性を知るのに最適な印象。あっという間に読んでしまった。