城田真琴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
NRIの城田さんの本は比較的こうしたテックトレンドについて、わかりやすく説明してくれる感があって安定感があると思っており、本書はいわゆるFintechのトレンドの中でも近年の重要な概念とされる組み込み型金融サービスことEmbedded Financeについてまとめたものである。
Embedded Financeの特徴は、決済・融資・貯蓄などの金融サービスが、非金融系のサービサーが提供する諸々のサービスの中に融合され、ナチュラルなユーザー体験を提供する、という点にある。その点では、いわゆるFintechの初期から言われてきたような金融サービスのアンバンドリングの議論の流れにあるものであるが、よ -
Posted by ブクログ
既存サービスに金融サービスを組み込んで提供を行う「エンベデッド・ファイナンス」について、事例を紹介しながら説明した本。サービス実例が豊富に紹介されており、まさに冒頭の「すべての企業は金融サービス企業になる」という言葉通りだなと感じた。
消費者と多くの接点を持つ非金融企業はBAASを利用することで
自社サービスに金融サービスを組み込んでワンストップな顧客体験を提供できる。ビル・ゲイツ氏の「銀行機能は必要だが、銀行は必要か?」というのはまさにこのことだと感じる。エンベデッド・ファイナンスに取り組む企業は決済エコシステムの確立を狙っているが、顧客接点を失いつつある金融機関やスマートなサービスを享受 -
Posted by ブクログ
執筆時時点でのICTを中心とした最新テクノロジーの解説本。全くの新しいテクノロジーや現時点で未注目のテクノロジー等の説明はないので、「大予測」というほどではないように思った。
あと、ブロックチェーンの解説のところでちょっと気になったのが、ASICやFPGAがブロックチェーン専用の半導体部品の名称のような書き方がされているところ。
ASICやFPGAはあくまで半導体部品の一般名称なので、ブロックチェーン用のものもあれば、車用であったり、デジカメ用等々がある。
とは言っても最新テクノロジーの概要が理解できるという点で有用な本である。
10~20年後くらいにこの本を見返したとき、本書の予測がどれほど