城田真琴のレビュー一覧
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読みやすく非常に面白い。
間違いなく近いうちにこうなるだろうという未来が描かれている。
LLM(チャットGPTやジェミニ)は指示に従う存在だが、本書で扱われているAIエージェントは世界に働きかけて行動する主体として設計されている。
そのため人間との関係は「主人と道具」ではなく「上司と部下」に近い。
AIエージェント時代に重要なのは、何をAIに任せ、何を人間が行うかを判断する力であるため、日常業務(メール作成や資料作りなど)からAIに任せていき、AIとの共生に備えようと思った。
また、AIエージェントは与えられた目標の達成は得意だが、目標設定は苦手であるため、人間には優秀なAIエージェントを適切な目的のもとで動かす力が求められるとのこと。
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生成AIをビジネスに解き放つ羅針盤
『生成AI・30の論点』を読み解き、未来を拓く
■はじめに:なぜこの本を読むのか
目まぐるしく進化する生成AIの波を、個人と企業が乗りこなすための確固たる羅針盤を求め、本書を手に取った。
単なる情報収集に留まらず、自身の業務や組織の未来に活かすための「行動変容」を促す具体的なヒントを得ることが目的であった。
■第一の論点:企業と組織の活用
本書は、すでに市場に存在する生成AIツールの利活用促進と、将来的なAIの在り方を定義し、自ら開発・運用していくという二つの側面から論点を提示している。
単にAIを使うだけでなく、組織としてAIをどう位置づけるかという戦略的な視点の重要性を再認識させられた。
■第二の論点:人材とスキルの変革
本書で最も心に響いたのは、人材とスキルの変革に関する論点だ。特に、米国の超党派AIタスクフォースが提唱する「IT能力の選別論」が印象深い。
これは、成長のために必要なスキルと、AIに代替され価値が薄れるスキルを明確に区別するものだ。例えば、定型的なコーディングやデータ入力といった作業はAIに任せ、人間はデータ分析に基づく戦略立案、高度なプロンプトエンジニアリング、そしてビジネス課題の根本解決に焦点を当てるべきだという明確な指針を示している。
これは、企業におけるリスキリングの方向性を考える上で、非常に重要な視座となった。
■第三の論点:国内外の潮流から見出す未来
生成AIの技術開発と製品化のスピードは、想像をはるかに超えている。本書は、単に技術トレンドを追うのではなく、この激流の中で、自社がどう舵を取るべきか、どう取捨選択すべきかという思考を促してくれる。
また、倫理的課題や社会への影響といった、より大きな視点にも触れており、未来の経営者やリーダーが備えるべき多角的な視点を提供している。
■おわりに:実践への一歩
この読書体験を経て、私は具体的な行動へのイメージを持つことができた。まず、社内の教育プログラムをAI時代のスキルセットに合わせて再構築すること。そして、IT部門だけでなく、全社員がAIを使いこなすためのロードマップを作成することだ。この書籍は、単なる知識の提供に留まらず、未来の課題を自らの手で解決するための羅針盤を授けてくれた。 -
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エンベデッドファイナンスの衝撃
近年のエンベデッドファイナンスの世界での流れや国内での流れについて幅広く書かれている。エンベデッドファイナンスとは何なのかを理解したい人にはうってつけの本であると感じる。エンベデッドファイナンスとは、一言でいうならば「人々の活動のコンテキストの中に金融体験を埋め込む(エンベデッド)ということ」である。では、なぜそんなことをするのか、それは経済活動のさらなる活性化のためである。現時点において経済活動が不活性化している原因があるとすれば、それは「カゴ落ち」をいう言葉に尽きる。「カゴ落ち」とは、何かを買おうとして買い物カゴにいれるのであるが、カゴに入れている間にいくつかの障壁を超えられず、結局買わずに終わってしまうことである。エンベデッドファイナンスの第一の目的は、購入までの導線の障害物をできるだけ取り除き、カゴ落ちを徹底的に減らすことである。例えば、何か買いたいけど今お金がないという場合には、その時点での利率で即座に融資を提案したり、分割払いや後払いを提案する。そして、その手続きも従来の細かい情報インプットなどはなく、既にそのインターフェイス上で受け取った情報をベースにして即座に行われることが基本である。コンテキストの中で行う上で、タイミングが何より重要であり、顧客の購買意欲が最大限に高まったタイミングを逃さないことがポイントだろう。こうした点でも、エンベデッドファイナンスの次の重要な点はタイミングとパーソナライズである。パーソナライズとは、それまでの行動や既にインターフェイス上に打ち込んだ情報から、すぐに金利や保険料率を提示することである。イメージとしては常連の美容室などに行った際に、自分の頭の形やいつもの髪型を理解している担当者が、阿吽の呼吸で物事を行ってくれているような形である。また、パーソナライズと言う観点では、性別や年収などの一般的な情報だけでなく、これまでのアクティビティデータやアクティビティログを参照するという点も画期的である。例えば、テスラの自動車保険では、テスラの車の運転データのよって保険料率を決定する。「あなたが誰であるかよりも、あなたがどのように運転するか」を評価するというコンセプトは、顧客の理解を得やすいであろう。 -
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昨年1月にJASIPA定期交流会でご講演頂いた著者の城田さん、打ち合わせのときに、「クラウド、ビッグデータ、パーソナルデータ、フィンテックと続いた衝撃シリーズ、次は人工知能ですか?」とお聞きしたら言葉を濁されてましたが、本書では、自動運転、音声操作、チャットボットなどを含む人工知能系を主軸としながらも、VR/AR/MR、バイオメトリクス、センシング、ブロックチェーンと多岐に渡って新しい技術でビジネスがどのように変化するかを展望しています。
VR/AR/MR、バイオメトリクスなどあまり注目してなかったところも含めて幅広く注目すべきテクノロジーとビジネスが未来が俯瞰できてとても良かった。 -
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今話題のFinTechがうまくまとめられています。
概要だけでなく、個々の例についてもうまくバランスされて書かれています。
個人的にはブロックチェーンはFinTechの中核ではなく、最も注目を集めた技術だと思っています。これは編集者が付けたタイトルでしょうか。内容は良いです。
この本が出たのが9月で、2016年の6月の時点の話も含まれていますが、10月のApple Payについて当時の判断(まだ時間がかかる)が含まれているので、環境の変化の激しさを改めて感じさせる一冊となっています。
そのため、読むならなるべく早くをお勧めします。
1章から5章まで解説で、6章で日本のこれからを予想しています。
2020年以降に予想が当たったか、再度6章だけでも読み直したいと思う本です。
参考文献(サイト)も充実していますので、もっと詳しく知りたい人にもおすすめです。 -
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クラウド、ビッグデータ、パーソナルデータに続く著者の衝撃シリーズ第四弾はフィンテック。フィンテックが勃興した背景を皮切りにフィンテックサービス実際について切り込み、従来の金融にはなかった新サービス、テクノロジーで使い易く安価なサービスとして生まれ変わった代替サービス、既存の金融サービスのインフラからより便利なサービスへ転換した補完サービスに分類して説明する。
フィンテックの中核テクノロジーであるブロックチェーンについては、その仕組みから多岐に渡る活用方法を現状の金融の問題点を含めて解説。
コンサルタント目線でその状況においての選択肢を挙げて金融機関のフィンテック戦略を解説し、専門特化しモジュール化する金融サービスの将来に言及しAPIの重要性を説く。
終章の日本に於けるフィンテックの方向性では、改正銀行法の早期成立など政府の異例とも言える支援にもかかわらず、米国などとの人口構成の違い(要するに日本は年寄りが多い)やスマホ普及率の低さなど難しい局面があることを指摘して、日本ならではのフィンテックを再考せよと締める。
金融という分かりにくい業界にも関わらず完結かつ丁寧な説明で抵抗無く読み進むことができて、とても勉強になりました。フィンテックには直接関係ないですが、日本のスマホの普及率が5割強で海外が7~9割との事実はまさに衝撃でした。