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Posted by ブクログ
タイトルの【決定版】と書かれている通りweb3が生まれた経緯からweb3の主要なアプリケーションであるDeFiやGameFi,新たな組織形態であるDAO やトークノミクスについて説明がされていてよくわかった。
web3はまだ黎明期でいきなり急に今までweb2.0から変わることはなさそうではある。
ただそれでもweb3が少しずつ世界に浸透していくことにとても胸が踊る感覚があった。
Posted by ブクログ
ポイントを抑え,非常にわかりやすく,それでいて綿密な調査・整理に基づいてまとめられている.
個人的には2022年5月のビタリック氏らの論文を契機とした「SBT」が面白かった.
Web3はエコシステムを透明性の高いデジタル技術で無人化,自動化する一方,なりすまし送金やコピーNFTの払い出しといった,既存の金融システムが築いてきた,アルゴリズムだけでは判断ができない善悪に対処することが難しいという点に着目し,マスアダプションする未来が見えなかったが.SBTはこれを大幅に緩和してくれそうである.
一方で,2017年のICOバブルのようになんでもありなWild Westの世界は狭まりそうで,棚ぼた的一攫千金は今後さらに難しくなっていきそうである.
現状のWeb3は経済的インセンティブ,悪い言い方をすれば投機的魅力で盛り上がっているだけであり,つまらないGameFiが一瞬で盛り上がって冷めてしまうのはその好例.GameFiはゲームそのものが面白くなければダメ.そのほかにもWeb3の応用例として本書で紹介されていたDeSciのように社会的価値の創出につながるプロジェクトがもっと増えればWeb3の世界はもっと健全になるという筆者の見方にも合意.
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数あるWeb3,ブロックチェーン関係の本でも一般・ビジネスマン目線に特化している印象.
「そもそもビットコインとは,ブロックチェーンとは」といった古典や原理に揺れることもなければ,細かな技術的要素に触れることもない.
全てのブロックチェーンプロジェクトは経済的インセンティブ設計されており、それは必ず図解できる。
Web3プロジェクトは往々にして独自トークンの生成,分配,焼却等があるため,システムアーキテクチャのように必ずトークノミクスに関するアーキテクチャ(トークンネットワーク)を作ることができる.
トークン:
・投票権や疑似通貨,NFTなどとして機能.
・プロジェクトの成長=トークンの価値向上になっているか
・経済的インセンティブで参加者に特定の行動を促す.
・需要と供給のコントロールが肝
・インフレ型(BTC,BNB),デフレ型(ETH,SOL,DOGE)
・誰がトークンを買うのか:
需要=実用性,インセンティブ,コミュニティ
メタマスクは鍵管理・署名アプリ
SBT:SoulBountToken.譲渡不可能なトークン.学歴,職歴,資格
→取り消しは可能.
→透明性で効率的な信用スコア測定,エアドロップ,賃貸借契約に関する権利などより実生活に結びついた応用
→課題:プライバシー,不正