ジェフリー・フェファーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本書の原題は「7 RULES OF POWER」。
相変わらずフェファー先生の著書にハズレなし!
リーダーは謙虚であれ、誠実であれ、といったリーダーシップ論とは一線を画す内容であり、なんとも言えぬ複雑な読後感を味わえる本書ではありますが、理想論だけで現実社会を生き延びることはできない、ということをまざまざと思い知らされます。
世界は必ずしもフェアで公正ではありません。
リーダーシップを考える上で、理想や価値観は重要ですが、そういった原則と、リーダーシップのスキルや戦術を混同することは問題があるようです。
「崇高で立派な目的」を達成するためには、ある意味でどんな手段を取っても許されてしまう、というのも一面では現実なのですから。
フェファー先生は、「権力の法則」は人格を変えることを求めてはおらず、ただのスキルでしかない、と主張しており、自分の殻を抜け出しさえすれば、学習し実践できるものだと言い切ります。
ここからはネタバレになりますが、その7つの法則とは…
法則1:自分の殻を抜け出せ
好かれよう、受け入れられようとして成果を上げられなくなったり、自分の利益や目標追求の妨げにならないよう気をつけなくてはならない。
自分の殻を抜け出し、目標達成の踏み台となる権力基盤を築き始めよう。
法則2:ルールを破れ
現行のルールで勝ち目がある人は、それに従い、周りの人にも従わせればいい。
だがそれ以外のすべての人にとって、効果が実証され実行可能な唯一の方法は、「ルールを破れ」なのである。
法則3:権力を演出せよ
人は基本的に他人を信じるようにできている。
たとえその人のキャリアや身分等の真偽が定かでなくとも、実際にどれだけの権力や能力を判断するのは難しいものだ。
そんなわけで、「権力を演出せよ」の法則を守り、できる限り権力を誇示しよう。
法則4:強力なパーソナルブランドを確立せよ
その方法の一つは、名のある人や組織とつきあうことである。物事が回り始めると、信頼とネットワーク、権力がどんどん広がる。
もう一つは、英雄の旅物語に重なる筋立ての物語を語るといい。聞き手の記憶に残るし、なにより励みになるメッセージは心に響きやすいからだ。
法則5:ネットワークをつくれ
ネットワークづくりや対人関係の構築が、権力の獲得や昇進に役立つことは数々の研究が証明している。
ネットワークづくりの4つの基本原則:
①「弱いつながり」を増やす
②仲介役になる
③ネットワークの中心に位置する
④価値あるものを提供する
法則6:権力を活用せよ
権力とそれを行使する意思があることを誇示し、実際に権力を利用して成果をあげ、権力を制度化する体制を整えていけば、「権力が権力を呼ぶ」状態になる。
ほとんどの人は対立を避けようとするから、先に動いて主導権を取れば、驚くほど多くのことを成し遂げられる。
そうしていったん権力を確立すれば、人は権力に群がるものだから、かつての敵は味方となり、ライバルは無力化され、地位は盤石になるのである。
法則7:成功すれば(ほぼ)すべてが許される
権力者は絶対に失墜しないということではないが、権威ある組織と関わりを持ち、自分の評判を高める物語を語り続ければ、権力者は正当化、合理化、称賛され、権力がさらなる権力を呼ぶのである。
またフェファー先生は、「知識は助けになるが、行動に移さない知識に価値はない。権力の法則の知識が役立つのは、その知識を行動に落とし込み、頻繁に実践してこそだ」とも言います。
決して、他者を顧みない傲慢な人間になれ、ということではなく、理想と現実の違いをよく踏まえた上で、自分自身の行動を変えていこう、という意味だと理解しました。
最後に、本書の中でイヤに印象に残った言葉を挙げます。
・リーダーシップは道徳的価値の探求ではない。
・たしかに世の中は残酷で不公平なことがある。私が教え子たちに言うように、あなたを蹴落とす人がいるとしたら、それは身近な人だ。
本書を読んで、自分自身の行動や、他人の行動・言動に色々と思い当たるフシがありましたので、一種の処世術としても役立てていきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
フェファー氏の著書にハズレなし!
原題は“THE KNOWING-DOING GAP”。
ビジネスに必要な知識は理解していても、それが行動に現れない「知識と行動のギャップ」に鋭く切り込む一冊です。
本書の初刊は2000年で、今回読んだのは2014年の復刊版ですが、初刊から四半世紀を経た今でもなるほどと思わされることばかり。
知識を行動に変えるマネジメントは、今もなかなか実践されていないということなのでしょう。
そこで、「行動を起こすためのガイドライン」(第8章)から印象に残った点を、自分なりにまとめてみます。
◯大事なのは哲学〜「どうやって?」より「なぜ?」と問うことで、行動の裏にある哲学にまで踏み込む
◯行動することや教えることで知識は身につく〜試行錯誤から学ぶ。
◯行動すれば間違いは起こる〜その時にどう寛容に対処するか。
◯恐怖心を追放する〜恐怖心は思いがけない過ちや無分別な行動を呼び込む。また、失敗するという恐怖は行動を妨げる。
◯社内競争・内部競争は有害〜内部で競争するのではなく外部と競争する。協力して仕事をする。仲間が成功することで初めて自分も成功する。
◯問題はリーダーの行動〜環境を整え、行動を通して仕事の効率を上げる手助けをする。
小さなことからでもまず行動に移しながら、組織的課題の解決に向かって進んでいきたいと思います。
-
Posted by ブクログ
ネタバレとても大事な哲学がこの本にはあったと感じた。
知識をどのように行動に繋げるかのプロセスを妨げる個人の感情や価値観だけでなくそれに影響している企業文化や評価システムなど、なるほど…っと考えさせられるものが多い。
最も大事な点と私が感じたのは知識には失敗の経験も含まれている点だ。
失敗に関する本でもここで書いてあることと同様にどう学び活かすかを重要視している…
が、この本ではそれを組織としてどう言う態度でその失敗と向き合い赦す文化を構築するかが大事だと私は読み取った。
この能力を伸ばすと言う考えよりも、組織として全体での生産性に繋げる考え方を学べる良書と私は感じました。
私個人としては
恐怖政治を引いて行動を促す傾向があるが、それらもこの本の考えが正しいなら、間違った組織行動になりそうなので、改善が必要そうだ。
だが、
言い訳になってしまうかもしれないが、
現場で人手不足で顧客や上司から叱咤される組織にいる身としては、この本の組織的活用は経営者や管理職の価値観や学びがない状態だと机上の空論にも感じてならない。
その点だけがこの本を読んで腑に落ちなかった点だが、組織行動論としての考え方として知識にし、個人的な行動の変化を与える薬となるよう努力していこうと思った。 -
Posted by ブクログ
本書のテーマは、こうです。
何をすべきかわかっているのに、だれもそれを実行していない。それを、「知識と行動のギャップ」と呼ぶことにする。
「知識をむやみに詰め込むだけではだめだ。いますぐ実行せよ」
「なぜ、実行できない」のかではなく、「どうすればできるのか」
①問題を話しただけで仕事をした気になる
・問題点を反し合っただけなのに、仕事をこなした気になることがある
・コンサルが実行まで提示してくることはまれである
・単純なアイデアはだれでも簡単にまねできる
②過去のやり方にこだわりつづける
・あらゆる決定を一からやり直すことはできないとはいえ、すべてを過去に頼ることも賢明ではない
・問題にぶつかると、人も組織もよく知っているやり方にかたくなにしがみつこうとする
・新しい組織を作るには時間がかかるが、その効率は大きい。歴史も前例もないので、行動の指針はすべて新たにつくらなければならない。
・初めにむだなルールや、形式的なやり方をつくらなければさらに賢明だ
③部下を動かすために恐怖をあおる
・恐怖心を追放すること
・恐怖心は職場の士気を高めるどころか、まったく逆効果になっていた。
・職場から恐怖心を追放するキーワードは、予測、理解、自制、思いやりの4つである
④重要でないことばかり評価している
・評価に関して会社は常識をもってほしいものだ
・アウトソーシングを増やすと、別の意味で失うものがある。雇用機会の確保より、コストや収益、効率などを優先するというメッセージが社内伝わることだ。
⑤業績を上げされるために競争させる
・競争があれば、怠惰で無能な連中は消えていく
・きちんと仕事をこなすことと、勝つこととは違う
なぜ、わかっていても実行できないのか
知識を行動に変えるマネジメント
著:ジェフリー・フェファー
著:ロバート・I・サットン
監:長谷川 喜一郎
ISBN:9784532319236
。出版社:日本経済新聞出版社
。判型:4-6
。ページ数:320ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2014年01月
。発売日:2014年01月20日1版1刷 -
Posted by ブクログ
1.ずっと気になっていたリーダーについての本音の部分だったので読みました。
2.「リーダーとは謙虚であれ」という理想を裏切る内容が書かれています。本書ではリーダーについての実態が調査され、実際に出世している人達はどのような人格なのか、どのような立ち振る舞いをしているのかを書いています。
3.謙虚とは控えめで素直であること、と定義されているのですが、リーダーにおける謙虚さは定義がズレるのだと思いました。そもそもリーダーは人の前に立つことが求められるので控えめでいることは難しいと思います。
リーダーにおける謙虚さは
・素直さ(ミスした時に他人のせいにしない等)
・人を傷つける嘘はつかない
と言ったことが当てはまると思いました。 -
Posted by ブクログ
1. 私の知り合いがブラック企業に勤めているものの、なんだかんだで辞めようとしない心理について知りたくなったので読みました。
2.ブラック職場の特徴は①裁量権がないこと、②ソーシャルサポートが整っていないことです。つまり、人間個人を尊重する意志がないことと、安全な環境を構築していないという特徴があります。これら2つが成り立たない理由としては社風や上司の機嫌、業界の構造上の問題など、様々な理由があります。本書では、このようなブラック職場を徹底的に分析し、どのような職場が良くないのかを具体的に述べています。
3.友人の場合はプライドが高いため、「今ここで辞めたら負け犬」というプライドがあることによって、自分を苦しめています。そしてさらに「今やめてもスキルがない」という気持ちが強いのだと思います。そのため、「スキルを身に着けてから」と言い訳をして逃げているのですが、私の経験では、こんなことを言っている人は一生転職できずに嘆き苦しんで人生を終えることとなります。そして、そのような人たちは自分が悪いわけじゃないという気持ちが強いため、自分を変えようとしません。友人を見捨てるのは心苦しいですが、自分からは何も言わずにしておこうと思いました。
そして、本書を読んで確信したことは「ブラック職場をなくすためには内部改善では無理、貝外部から強制撤退させるしかない」ということです。アメリカの場合は競争の過激化、日本の場合は伝統という幻想に縛られた考えによって、ブラック職場が普通であると認識されてしまいます。働く側としてできることは「ブラック職場を選ばないこと」です。これは非常に難しいことなのですが、ある種の選挙だと思っています。選挙で負ければ当然負けた人は市場から撤退するしかないため、ブラック職場を撤退させる方向へと導かなければなりません。そのためには、私たちはスキルを身に着けるだけではなく「選ぶ技術」を身につけなければなりません。
人が安心できる組織とは何なのか、これについて考え続けることで、ブラック職場が自動的に潰れる仕組みづくりをしなければならないと思います。 -
Posted by ブクログ
同じ著者が書いた前作「権力を握る人の法則」はあまり好きでなく後味悪い読書だったが、そうは言っても多々支持されている人なので続編も読んでおこうかという意識から読んだ。結果良かった。リーダー育成産業が盛んなのにも関わらず、なぜほとんどの人は上司に不満なのだろう。リーダー育成プログラムが役に立ってないどころか、まともなこと教えてないんじゃないの?という視点から書かれた本。確かに!人は役職が上がると、周りは皆真実を言ってくれない。間違っていても指摘されない。周りもも上に上るような人は間違いなどしない、という思い込みから、ゆがみが生じていくのは、確かになあ。
結局は自分の身は自分で守るしかないのだ。リーダーが常に正しくて正義感があって誠実だなんて限らない。良いリーダーについていてもそれは永遠なわけがない。なので、リーダーに頼ることはしない。また、そしてリーダーに依存しなくてよいシステムが作れたらそんな会社が最強だ、ということだ。これがこの本での私の最たる学びだ。
COVID19さなかの読書。賞賛されるNY州知事Cuomoが、文中に登場する。NY州検事総長だった彼は悪名高きビジネスマンからわいろを受け取っていたという・・・これが真実だとしたらとしたら、この本にあるように、Cuomoの悪事も忘れ去られているということか。
どんな不祥事を起こしても責任を取らされるリーダーは少なく、取ったとしても返り咲いているリーダーの多いこと。すごくげんなりするけどこれが現実。ただ、自分はそうなりたくないな。ってえらくないからその心配はない。ただ、目は養っていたい。
メモ)
裏切るのは、自己の利益が損なわれようとするから。裏切りは個人社会だと罪深き事とうつるが、ビジネスではそうならない。なぜなら裏切った相手が今後も利害関係が生じて、噛みつくことが時として利とならず、それどころか抑止するよう折り合いをつける事も生じる…信頼の裏切りは、コスト高を生む。 -
Posted by ブクログ
●監訳者のあとがきより(プラウドフットジャパン)
個人としての日本人は、知識も行動も一流なのに、組織に入ると実行力不全になる人が沢山いる。「当たり前のことを、当たり前に、確実にできるようにせよ」という指示が非常に難しい。これまでの成功体験が邪魔して、「分かっているのに、実行できない」という状況となってしまう。
●本当に実行できる知識は、本を読んだり人に聞いたり、考えたりして学ぶことよりも、行動から得られることが分かってきた。
企業が不足しているのは「行動力」。知識と行動の間に大きなギャップがある。
問題が起こっても組織はすぐに行動を起こさず、机上で討議したり、理屈で説明しようとする。ビジネススクールや経営コンサルティングは、スマートな発言をすることで、会話市場で勝者になることこと勢力を握る鍵だと考えている。企業活動を変えることとは思っていない。
●WHY?
初月の量と「質」は即座に評価できるため。リーダーシップやマネジメント能力、仕事をやり遂げる力などを評価するには時間がかかり、具体的な結果が出るまで評価を先送りすることになる。そのため、すぐに評価をしたい場合は「発言」が優先される。昨今の結果主義がよりその傾向を加速させている。
●逆に「実行」にフォーカスすると?
単純なアイディアは、誰でも簡単に真似できる。複雑で誰にも真似ができないからこそ、価値がある。こうして「常識」呼ばわりされるのは侮辱だという考え方が生まれる。しかし、常識と呼ばれるものは賛辞
である。マネジメントの世界では、常識ほど希少価値のあるものはない。
複雑さは、知識を行動に移すときに「邪魔」になる。知識を実行するには、あちこちに散らばっている多くの人々が理解していなければならない。複雑なコンセプトを広く伝えるのは難しい。確実に実行されるには、その知識が永続性のあるしっかりしたものでなければならない。
ライバルは、逆に「そういった単純なことでは他社と差がつかない」と思い込んで、実行よりも知識を優先する傾向になり、単純なことをコツコツ実行する会社といつの間にか大きな差をつけられることになる。
言葉を言葉で終わらせずに、行動に変えている組織では、言葉もフォローアップも、計画や決定も、あくまでも行動中心である。自分が行動を変えれば、どんなことを語り、計画しようとも、そこに知識と行動のギャップはない。人は行動から学ぶのである。行動を変えれば、信念も新しくなる。
→「なぜできないのか?」ではなく「どうすれば実行できるか?」の考え。
●結果主義、恐怖政治の弊害
多くの企業には、個人が知識を溜め込んで、自分を強化できたと考える傾向にある。罰せられることを恐れ、会社の利益よりも自分の生き残りを意識するような組織体制だと、新しいアイディアを受け入れ、自分の知識を人に伝えるような行動を周りが取ることはない。今まで通りにやっている方が楽だと考えてしまう。
「たくさん試してみる。効果のあるものとないものが分かる。そこから得た知識を検討する。もう一度試してみる」という姿勢。知識を上手に行動に変えている企業では、恐怖心を追放している。
●知識を行動に変えるのを助けるのは何か?
組織はプロセスより結果を評価しがちである。結果を評価するばかりでは、なぜそうなったのか、その理由は分からない。
知識の実践を評価している組織はさらに少ない。
会社のリーダーは、たとえ小さくとも知識と行動にギャップを見つけたら、それを埋める方法を考えなければならない。何よりもまず、知識を行動に変えるシステムを作ることである。 -
Posted by ブクログ
とても素晴らしい本だった。
できるところから実践していきたい。
・実績と昇進は関係ない
・上へ行くためには、上の人に存在を知らせ、評価してもらわなければならない
・自分が階層の頂点でない限り、上には必ず誰かがいる。したがって大事なのは、上の人間があなたの昇進を望むように持っていくことである。
・将来の目標達成のために自分を変える
・組織内のパワーポリティクスを理解する
・7つの資質:①決意、②エネルギー、③集中、④自己省察、⑤自信、⑥共感力、⑦闘争心
・自分は優秀だと思い込むと自信過剰になり、ひいては傲慢になりやすい
・キャリアをスタートさせるときには、やりたいことを臆せず要求する意思と、自分を「その他大勢」から際立たせる演出力がモノを言う。
・何かを頼んだときに想定し得る最悪の結果は、断られること。断られたところで、どうと言うのだ。初めから頼まない場合と同じ結果になるだけではないか。
・あなたを昇進させるかどうかは誰かが決める。その誰かに選ばれるためには、あなたの存在に気づいてもらわなければならない。
・目指すべきポストがあれば、「その仕事には自分が最もふさわしい。皆さんは私を必要としている。」ぐらいのことを言うべきである。
・他人があなたをどう思うかなどあまり気にせず、欲しいもの、必要なものはとりあえず頼んでみよう。
・就職という人生の一大事が外見や演出で決まるのはどう考えてもおかしいが、世の中は正しいことばかりではない。
・失望よりも怒りを表す人間の方が、権力の座にふさわしいと見なされる傾向がある。
・まだそれほど偉大ではないのに、そんなに謙遜することはない
・強い立場にいる側が一段と優位に立つときの常套手段は、相手がつゆほども疑っていない基本的前提に疑義を提出すること
・すぐに立ち上がる:捲土重来を期すためには、自分を責めるのをやめなければいけない。敵をつけ上がらせてはいけない。手をこまねいていると、世間から失敗者の烙印を押されかねない。
・内心は不安でも自信があるようにふるまう術を身につけることは、とても大切。
・挑戦しなければ、絶対に成功しない。
・結局のところ、世界は常に公平なわけではない。だから、自分の高潔な人格や卓越した実力だけで上に行けると考えるのは、やめた方が良い。人間は勝ち馬に乗りたがるものである。あなたから階段を上ろうとしないなら、誰も後押しはしない。 -
Posted by ブクログ
201506/
実践から学べば知識と行動のギャップは生まれない/
人はリーダーとして任務を果たしながら、しだいにリーダーになっていく/
世界的な成功を収めた電力会社AESのCEOであるデニス・バッケはいう。「まず、いくつかの案を試してみる。どれが効果的かわかったら、それをわが社の戦略と呼ぶことにする」。こんなふうに戦略を語れる経営者は少ないだろう。/
言葉なしに組織は成り立たない。意思決定や実行にも言葉は欠かせない。知識をきちんと行動に変えている組織では、用語も組織もコンセプトも至って単純で、常識的なものだった。こういった事例は驚くほどまれである。/
リーダーも率先して自分の失敗を語る。特に失敗から学んだことを話す。/
①大事なのは哲学である:「どうやって?」よりまず「なぜ?」/
②行動することや教えることで知識は身につく/
③すばらしい計画やコンセプトより、行動がまさる/
④行動すれば間違いも起こる:企業はこれにどう対応するか/
前途有望な若い役員が、リスクの大きなベンチャーにかかわって1000万ドルの損失を出した。これは大事件だ。ワトソンから電話がきた。不安におびえるこの役員はいった。「辞職は覚悟しています」。ワトソンはいった。「冗談いっちゃいけない。1000万ドルかけて、君を教育したんだぞ!」/
⑤恐怖心はギャップを広げる:まず、恐怖心を追放しよう/
知識を実行している企業には、恐怖心ではなく、尊敬の念や愛情を大事にするリーダーがいる。/
⑥似ている言葉に気をつけよう:互いに張り合うのではなく、「競争」を相手に戦おう/
⑦何が大切なのか?知識を行動に変えるのを助けるのは何か?/
⑧問題はリーダーの行動だ:リーダーは時間をどう使い、資源をどう配分すればよいか?/