ジェフリー・フェファーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そうか、そういうことだったんだ
世の中は、公平・公正ではないそうだ。
「不届きとしか思えないふるまいをしたり(いるいる)、強引に自分を売り込んだり(いるいる!)、上昇志向をむき出しにしたりする他人を見かけると(まさにアイツだ)、こう考える――あんな連中から学ぶべきことは何もない、あいつらは一時的には出世するかもしれないが、いずれ馬脚を露して左遷されるに決まっている、と」こんな無邪気な考えは、捨てたほうが身のためだそうなのだ。
この本は、「世の中のリーダーシップ本は眉唾である」と言っているように、美しく思いやりに満ちた世界を追いかけて、きれいごとやごまかしに騙されるのはもうやめよう、と呼びか -
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正論だけではない リーダーとしての資質。示唆に富んだ内容。リーダーはアイドルのような 偶像なのかもしれない。また 読みたい。
リーダーの資質に感動させる要素は必要ない。必要なのは事実であり データであり アイデアだ。激励や応援はスポーツの役に立っても仕事の問題解決にはならない。
上司の情報を収集しよう。新入社員の情報よりもよほど重要である。欠点のない人間はいない。
人間は誰しも 他人の仕事に駆り出されるとか上司の命令 よりも自分の仕事の方がやる気が出る。
男性は女性よりも ナルシストになりやすい 。男性 は 競争 好きだが女性は協調を好むことが原因だろう。
決定的な瞬間にリーダーに求 -
Posted by ブクログ
ネタバレーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局良いリーダーシップなんて理想論なんだね。
期待せず、自己の利益を淡々と追求しよう。
世間的に成果をあげたリーダーがよい人とは限らない。(スティーブ・ジョブズ、ビルゲイツ)
リーダーになったら、演技も必要。
自分らしさを出しすぎると失敗する。
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既存のリーダーシップ研修よろしくない。研修を受けた人が満足するだけで、実際の効果を検証していない。
★ナルシスト型の人はリーダーに向いている。
オーセンティックリーダーシップ(自分らしさを全面に押し出すリーダーシップ)教育が大流行だが、実はうまくいってる例がほと -
Posted by ブクログ
タイトル通りの本。非常におもしろい。
はじめに、の中で、「あなたの最大の敵は自分自身である」として、「セルフ•ハンディキャッピング」というコンセプトが説明される。これは、失敗の確率を高める細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではない、と言い訳できることを指す。(例: 数学の試験の前に、読書に耽る。)
一瞬、「まさか」と思ったが、言われてみれば思い当たることが多いし、研究で繰り返し実証されているのだそう。
「頼みごとは相手への賞賛である」(P99)という指摘も興味深い。頼み事をすることで、良い意味で目立ち、選ばれることが出来る、というのは、逆説的で、勇気付けられる。例え -
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ネタバレブラック職場で働く事10数年になるが、この本に書かれているダメなところがうちの会社には満載であることに気づいた。
変革の方法と手段も書かれている本書のやり方を私だけからでも会社で実行しようと思った!
裁量とソーシャルサポートの重要性は本書で理解できたが、裁量についてはわからないところがある。それは最良の範囲である。
おそらくその人に合った適切な裁量が与えられないと、その人がどうしたら良いかわからず崩れかねないことがあるとも感じた。
また、人によっては決めてくれたものをやりたいという自分で考えるということをしたくないという人が一定数いるように私は感じていて、その人たちに裁量を渡して果たして幸福 -
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邦題が俗っぽくてハウツー本みたいな印象になっているけれど、スタンフォード大学ビジネススクール教授が書いたお堅い本。内容は「リーダー論」は耳障りの良い嘘であり、実際のリーダー達を見ればそれが理想論でしかないことがわかると語っているなかなか過激なもの。リーダーシップ研修やセミナー、リーダーによる自叙伝やビジネス書に喧嘩を売るような内容だけれど、過去の権力者や成功者を振り返ってみれば確かにリーダーと人格者はイコールではないなと気づく。なぜか経営者に潔癖な人を求めているけれど、めったにいない人種を求めても仕方ないし、いたとしてもいつまでもその人がリーダーでいるわけではない。ではどうするのかというとこの
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ネタバレ日米の企業で管理職階を経験、ビジネススクールを卒業し、人事部経験もある僕からみて、フェファー教授の著作はガチ。名著「権力を握る人の法則」とあわせて読むことをお勧めします。
まず重要なのは、「アリソン・デービス=ブレークは、現在ミシガン大学ロス・ビジネススクールの学長である。このビジネススクールは全米トップテンにランクされ、公立では全米最高と言われることも多い」という一文。正しくは前学長だし、学校名もやや異なりますが、皆さん憶えて帰ってください。
そして、人事部時代に「人事研修はゼロでいい」と提唱して非難された身として、以下を引用して感想文を終わります。
・リーダーシップについて -
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Posted by ブクログ
本書の趣旨は、「人間原理」を正当化する物理法則の確立と、その正当性の主張である。
宗教家ならともかく、宇宙を作ったのが神であるという考え方には違和感を覚える人が大半だろう。だが、一流の物理学者ですら、宇宙やその構成物をつぶさに調べれば調べるほど、あまりにも精緻に作られたそれらが、人間を作り出すために存在するように思えるらしい。そう考えると、「なぜ宇宙は存在するのか?」や、「なぜ宇宙はこのようなのか?」といった物理学の目的的質問に対して、「人間が存在するから、そのような質問が発生する」といった回答がありえてしまう。これを人間原理と呼ぶ。それでは物理学が目的を失うためこれを忌み嫌う物理学者は多い。 -
Posted by ブクログ
これはアメリカ人がアメリカ人に向けて書いた物である。日本人の感覚からすると少し違和感があるが、普遍的な真実を言い当てていると思うところもある。
曰く、アメリカのリーダーシップ論では以下の5箇条が良いリーダーの条件とされているらしい。
①謙虚さ、②自分らしさ、③誠実、④信頼、⑤思いやり。
この内①謙虚、③誠実な人はリーダーになる前の競争でふるい落とされるので、そもそもリーダーには備わっていない資質であり、またリーダーも一人の利己的な人間に過ぎず、闇雲に④信頼したり、⑤思いやりを期待したりするのは間違っていると言う。もっともである。ただ②自分らしさについて言えば、日本ではそれほど重視されない資質で -
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著者は、文中でパワーポリティクス(権力闘争)の中で生き延びるノウハウとして読んでくれと言ってます。
”あなたの最大の敵は自分自身である”
確かにそう思います。
社会心理学でも学びましたが、人は自分の事が一番好きなのでしょう。
そのために、無意識ながら自分の事を誇大に伝えたり、自分自身に言い訳をする理由を捜したり、意図的に作ってしまう。(セルフ・ハンディキャッピング)
思えば、自分もその様な事をしている節があります。
人間である以上は、これらをやめることなんてできない。
ただ、このような知識を知った上で、様々な場面で思考&行動する時のヒントになるんだと信じたいものです。