ジェフリー・フェファーのレビュー一覧
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本書の趣旨は、「人間原理」を正当化する物理法則の確立と、その正当性の主張である。
宗教家ならともかく、宇宙を作ったのが神であるという考え方には違和感を覚える人が大半だろう。だが、一流の物理学者ですら、宇宙やその構成物をつぶさに調べれば調べるほど、あまりにも精緻に作られたそれらが、人間を作り出すために存在するように思えるらしい。そう考えると、「なぜ宇宙は存在するのか?」や、「なぜ宇宙はこのようなのか?」といった物理学の目的的質問に対して、「人間が存在するから、そのような質問が発生する」といった回答がありえてしまう。これを人間原理と呼ぶ。それでは物理学が目的を失うためこれを忌み嫌う物理学者は多い。
一方で、下記に述べるように本書物理学者は、物理学者らしい「人間原理」の解釈を行い、非常に優れた論理展開を行う。
本書で考える宇宙とは、超ひも理論から結論される宇宙である。そのモデルに、宇宙定数やプランク定数といった宇宙を定める定数を物理法則が成り立つように適応ことにより様々な宇宙が存在しうる。それらすべての宇宙が本書のいうところのランドスケープを埋め尽くす。つまり、われわれが認知している宇宙は、物理法則がなりたつ宇宙のバリエーションの一つに過ぎない。そして、そのバリエーションでは、宇宙の変化が生命にいい塩梅に作用する。それにより我々のような知的生命体が存在できたのである。
こう考えることにより、人間原理の胡散臭さは、物理学に昇華するように思えるのだが、果たして、このランドスケープの存在を人類は探知できるのか? 著者はできると思っている。この結果が出るのを楽しみに待ちたい。 -
Posted by ブクログ
これはアメリカ人がアメリカ人に向けて書いた物である。日本人の感覚からすると少し違和感があるが、普遍的な真実を言い当てていると思うところもある。
曰く、アメリカのリーダーシップ論では以下の5箇条が良いリーダーの条件とされているらしい。
①謙虚さ、②自分らしさ、③誠実、④信頼、⑤思いやり。
この内①謙虚、③誠実な人はリーダーになる前の競争でふるい落とされるので、そもそもリーダーには備わっていない資質であり、またリーダーも一人の利己的な人間に過ぎず、闇雲に④信頼したり、⑤思いやりを期待したりするのは間違っていると言う。もっともである。ただ②自分らしさについて言えば、日本ではそれほど重視されない資質であり、個人の感情や都合を優先させない冷静で犠牲的な行動が評価される日本ではピンとこない。
でも、出来ないからと言ってそれを良しとするのはいかがなものか?自分が入社した25年以上前には、会社にも心から尊敬できるリーダーがいたのだ。いつの頃からか、狡猾かつ利己的で、自己主張が上手なだけのつまらないナルシストばかりが上に昇っていき、この本で書かれている通りの展開になっている。正直で部下思いで奥ゆかしい人は決して出世しないどころか、ある時期が来るとお払い箱となる有り様である。
著者も日本におけるリーダー像の変遷を研究すれば面白い成果が得られるのではないか? なんならウチの会社でも調べてみては? -
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著者は、文中でパワーポリティクス(権力闘争)の中で生き延びるノウハウとして読んでくれと言ってます。
”あなたの最大の敵は自分自身である”
確かにそう思います。
社会心理学でも学びましたが、人は自分の事が一番好きなのでしょう。
そのために、無意識ながら自分の事を誇大に伝えたり、自分自身に言い訳をする理由を捜したり、意図的に作ってしまう。(セルフ・ハンディキャッピング)
思えば、自分もその様な事をしている節があります。
人間である以上は、これらをやめることなんてできない。
ただ、このような知識を知った上で、様々な場面で思考&行動する時のヒントになるんだと信じたいものです。 -
Posted by ブクログ
スタンフォードのビジネススクールの教授が権力者がいかにその権力を手にしたのかを研究した成果。綺麗事ではなく、現実を見据えて淡々と打つべき手を打つ人間が権力を握っていく。
仕事ができる、成果を残す人間が必ずしも権力を握るわけではない。上手に上の人間にアピールし上の人間を気持ちよくしていく必要がある。権力を握るための7つの資質として決意、エネルギー、集中、自己省察、自信、共感力、闘争心が挙げられていて、知能はあまり出世に関係ない。その他に上昇する部門でキャリアをスタート、リソースを確保し強力な人脈を築く、権力者として振る舞うといったコツが紹介されている。
ただ権力を手にした人間が払う代償も大きい。衆人環視、時間とエネルギーの代償、人間不信など。ただ権力者の方がピラミッドの底辺の人間よりも長生きするらしい。 -
Posted by ブクログ
著者はスタンフォード大学ビジネススクールの教授。
本書は、長年やっている「権力への道(Path to Power )」という講座がもととなっている。
タイトルだけを見ると、権謀術数の限りを尽くしたマキャベリズムという感じであるが
内容はそんなに腹黒くない。
端的に言い表せば、本書のメッセージは以下の2行である。
・「勤勉に活動をして良い結果を出せば、いずれ認められる」という考え方はナイーブである。
・自分の見せ方を意識して戦略的に行動し、アピール上手になること。
たいていの人は、よい仕事をして規則を守っていれば
それに見合う待遇がちゃんと用意されると無邪気に考える。
そして、強引に自分を売り込んだり、上昇志向をむき出しにする他人を見かけると、こう考える。
あんな連中から学ぶべきことは何もない、あいつらは一時的に出世をするかもしれないが、いずれ馬脚を露して左遷されるに決まっている、と。
このような「世の中は公正にできている」思い込みを、社会心理学では
" 公正世界仮説"と呼ぶ。
なぜ、シコシコ頑張っているだけでは駄目なのか。
(1) 人間は偏見と感情の奴隷である
第一印象で失敗してしまった人間関係というのは、修復するのが非常に難しい。
なぜだろうか。
実証研究によると、人が初対面の人に会って最初の11ミリ秒で下す判断は
たっぷり時間をかけて相手を観察した後の判断と相当程度に一致するという。
これは第一印象の判断が正しいという事ではなく
第一印象の判断を正当化する形で、その後の情報の取捨選択や偏向的な解釈を行い
第一印象を持続・強化させているとの事だそうた。
(2) 自分のことで精一杯
地位のある人でも、そうでない人も、大抵の人は自分のことで忙しい。
自分自身に対する関心を100としたら
部下や同僚に、いくつぐらいの関心度を持っているだろうか。
だから、上司は自分のことを気にかけているとか
日頃の仕事ぶりをよく見ているなどと考えるのは間違いの元である。
自分の上司も同僚も、そもそも自分の仕事ぶりなどには
あまり注意を払ってくれていないと思った方が良い。
みんな自分の事で精一杯で、余裕がないのだから。
と、いうわけで
組織の中で権力を握りたい人も、平穏な暮らしを望む人も
世間に対する自分の見せ方を意識して普段から行動しましょう。
ん? 自己アピールするのが性に合わない?
そんな方には、本書の163ページより
イスラエルのゴルダ・メイア元首相の名言を。
まだそれほど偉大ではないのに、そんなに謙遜することはない -
Posted by ブクログ
出だしから権力を持つことは悪いことではなく良いことであり、権力は持つべきものだというパラダイム転換をしかけてくるような内容が目立つ。
その理由はいくつか述べられているが、最も印象的だったのは地位が高い人ほど長生きするというデータ。
著者も最後で述べているけど、やっぱり自分の状況を自分でどうにかできる方が心身の健康に良いということは、大手企業という上位下達が強い職場で働いてる自分にはよくわかる。上によって大きく左右される現状は心地よいものではない。
本書のメッセージは以下のように極めて単純。
ヒエラルキーがある限り、権力争いはなくならない。そしてヒエラルキー的な組織構造は社会から消えることは恐らくない。だとしたら、権力=醜いものというイメージを捨てて、権力を持ちましょう。
権力を持つためにどうすればいいのかという内容が中心だが、人として成長していくために大事なことでもあることが書かれているので、自己啓発本として読んでみるのも面白いかもしれない。ネットワーキングの大切などは自分に足りないところだから勉強になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読むまで、僕は社内での政治ゲームに軽い嫌悪感を抱いていた。
嫌いではあるが無関心ではなかったので、権力を握るということの意味を知りたくて本書を手に取った。
本書は、決して全員が全員権力を握るべく努力することを勧めるものではない。ただ、権力というものに対し少なからず知識を持った上で自分なりのスタンスを決めるべきだと訴えている。そのため権力を握るとどんな良いことがあるか、あるいは逆にどんな悪いことがあるかということが具体例を交えた上で解り易く説明されている。
僕は現在エンジニアをしているが、この本は出世に興味のないエンジニアのような人にも強く勧めたい。これはどちらかと言うと何かを得るためではなく、身を守るために。
かの天才スティーブジョブズが自分で作った会社を追い出されたように、権力闘争では一歩間違えると失職の淵に立たされることもあり得る。それは時として個人が望むか否かには関係なく降りかかって来ることもある。そうした時、どのように対処すれば良いのかがわからないと非常に危険だ。
恐らくこうした話は日本人には遠い話だと思われることだろう。事実僕も別に経験をしたわけではない。ただ、一組織人として生きている以上はそのコミュニティのルールに精通した上で働くのが本当ではないだろうか。かつてフジテレビがライブドアに買収されかけたとき、メディアは堀江の傍若無人ぶりを叩いた。しかし、あの買収劇はあくまでもルールの範囲内だった。良い悪いはともかく、フジ側の脇が甘かったことは間違いないだろう。本業に専念するのは、属するコミュニティのルールに精通した上でという条件付きの話だと思う。
なんだか脅し文句ばかりになってしまったが、当然良い面もある。それは、権力を握ることで自分のしたい事の幅が広がる可能性があるということだ。決定権を握るということはその分
自由度が増すということに近い(同義とまでは言えないが)。そのため、本業に専念するために敢えて権力闘争に参加するというのは一つの選択だと思う。
今回はずいぶん抽象的な感想になってしまった。
言いたい事を簡潔にまとめると
「権力に興味のあるなしにかかわらず、知っておくべきことが満載の一冊である」
以上。
以下ネタバレを含む自分用要点の書き出し
1:
能力もあり人間関係がうまくいっているがうだつのあがらない人間がいる。原因は「権力闘争をしたくない、あるいはできない」ため。
2:
管理職を母集団とした調査で明らかになったのは、出世しているのは人を大切にするグループや目標達成を最優先するグループでなく、地位や権力に興味のあるグループ
3:
リーダーは権力に無関心であるべきではない。世の中は公平ではないからだ。この世の不公平をきちんと認めるべき理由は二つ。一つは、あらゆる人からの学びを妨げること。もう一つ
は、思いがけず足元をすくわれる危険があるということ。
4:
リーダーシップ本からの学びには注意せよ。リーダーになってから必要な行動となるまでの行動ではずいぶん違う。既にリーダーになった者が後者を語るとは限らない。
5:
仕事で上に行くためには、仕事さえできれば良いというのは間違い。個人の評価への影響は、仕事の成績よりも上司との関係性が大きい。そのために大切なことは、上司に自分の存在に
気付かせ、自分に有利な基準で評価される働きかけをすること。上司との関係には、成績と同じぐらい気を配ること。
6:ほとんどの人間が褒めるということの威力を過小評価し、充分に使いこなしていない。
7:権力を手にするための7つの資質
①決意
②エネルギー
一休みしてからやろう、なんて言ってる人は結局何もできない。上司はエネルギッシュにはたらく部下を昇進させる。
③集中
業種や職種を一つに絞るのは一つの手
④自己省察
たくさん本を読み、自分を振り返る習慣をつける。学んだことをすぐメモすること。
⑤自信
権力や影響力を持っている人は自信たっぷりにふるまう。自信の無さを見せるのはいけない。
⑥共感力
相手への影響力を高めるために大事なのは、相手の視点でものを見ること。
⑦闘争心
ほとんどの人は争いを避けようとし、相手の無理な要求も面倒を避けたい一心で簡単に受け入れてしまう。すなわち、手ごわい相手にも同等と渡り合えるなら、大半の人より優位に立つ
ことができる。
8:
出世街道に乗るための部署・業種選び
部署間でのパワーバランスをよく観察する。会社の有力部門は力がある分熾烈な争いがある。新設部門は競争がない代わりに部署自体の力がないというデメリットがある。どちらを選ぶ
かは人次第だが、後者であれば今後伸びるかどうかを見極めることが大事
9:
出る杭になること。
自分が権力を持っていない側であれば、ルールを疑う必要がある。ルール通りのゲームでは、権力側が強いためだ。そういう出る杭になるために助けが必要であれば、相手をたてつつと
りあえず頼んでみることだ。
また、地位と権力を持つ上では愛されるより恐れられることが大事である。批判的な書評家はそうでない書評家と比べ頭が良くみられる傾向がある。
10:
ほぼ全ての組織では、予算と人事に口を出せる人が権力を持つ。金のある所に金が集まり権力のある所に権力が集まる。ではリソースを持たない人間はどうすれば良いか?それは、「時
間」と「関心」というリソースを気前良く提供することだ。権力者のためにちょっとしたお手伝いをするとか、話を聞いてあげるなどだ。
こうしたことは誰にでもできることではあるが、どんな場合においても最初に動いた人が独占権を得ることが多い
11:
役に立つネットワーク(人脈)を作る。人脈を築き維持することは誰でも可能。ある調査によると、出世に必要なスキルの一位が先進技術の理解度、二位がネットワーク力だった。
~ネットワークを作るために~
まず目的に会うネットワークをリストアップし、どこに手を出すのかを見極める。ネットワークは弱く広いものが最も役に立つ。特に人は自分のコミュニティから出たがらないので、仲
介役はお得な役目である。つまり多種多様な人と連絡を知りあうことが有効である。さらにネットワーク力のある人は、こまめに連絡をとっている。こうして複数のネットワークの橋渡
し役をするということの他に有効なのは、ネットワークの中心に位置することだ。こうすることでネットワークの動きが全てわかる。いずれにせよ役に立つ自分のステータスを高める方
法を挙げると、「高い理想を掲げ、社会的地位の高い人々が関心を持つような運動やプロジェクトを組織すること」である。
ただしネットワークを作るという作業、大変な労力がかかる。つまり戦略的に作る必要があるということだ。なお一度権力を持つと維持するのは割と楽なので、ネットワーク作りにかか
る時間は大幅に削減される。
12:
「権力」を印象付けるふるまいと話し方
臆することなく自信ありげにふるまうことが大事。権威を示すためには一部は自己研鑽だが、残りはハッタリ。だがハッタリを続けることで本当の自信に変わる。また、聴衆、他人から
どう見られているかを意識すること。姿勢を正して胸を反り気味にしたり、長く曲線的な動きでなく短く直線的な動きをする。会議などでは話を聞いている姿勢を強調するためにノート
パソコンや携帯はしまうべき。そして怒りっぽいと自己評価した人間の方が昇進しやすいことからもわかるように、権力の座にふさわしいとみなされるのは失望より怒りを表す人間であ
る。ただし当然良い人とは見られないので、どう生きたいかを考えよ。自分を笑い物にしたり謙遜したりするのは、偉大になってからで良い。
多くの人が充分に力強い印象を与えられないのは、不安や動揺を抱えたまま話はじめるから。そうならないためにはまず準備をすること。そして「見ている方がかなり長いと感じるほど
の間」をとって考えをまとめ、話す。感情をゆさぶったり連帯感や親愛の情をつ尾目る言葉は賛同を得られやすい(「私たち」など)。
議論テク
1:相手の話をさえぎったり、前提に疑問を呈することも使える。
2:敵対的構図を際立たせる
3:論点を箇条書きする
4:対比を使う
5:下書きやメモを使わない
6:ユーモアを交える
7:間を取る
13:
周りからの評判をよくしておく。
好印象を与えることのできる社員は、そうでない有能な社員おりも評価が高い。特に経営幹部クラスになると評判は一段と重要になる。
では評判をよくするためにはどうすれば良いか?
まず第一印象でほぼ全てが決まることを意識する。そのためキャリアをスタートさせた時点から評判作りを始めると良い。さらに評判は相手と自分の共通性というコントロール不能の要素も混じって形成されるため、多様な環境で評判を獲得しておくことが望ましい。
こうして背伸びをしているうちに好ましい印象が有利に働き、実力以上のイメージが実力になっていく。
重要なのは、どんな評判を起こしたいかを慎重に考え、計画をたてて取り組むこと。
ここで一つ気をつけるべきは、自分で自分を売り込むのではなく他人に褒めてもらうことだ。
14:
不遇の時期の乗り越え方
争いになった時、「この勝利は周囲の目にはどう映っているのか。自分は勝ってどうするつもりだったのか」と問え。敵を武装解除するために、個人的感情を度外視して重要な相手とつねに良好な関係を維持すること。データに集中し公平な判断を下すこと。これらを実践するためには、強固な自己規律と感情の抑制が必要。
相手より先に動く。そして負けた時、失意の中にある時は、できるだけ多くの人に、何が起きたのかを伝え、自分の立場を説明して回る。こうすることで意外と味方が多く、また味方してくれよう。
勝敗がついていないとき、勝者のように振る舞うと良い。大衆は勝者につきたがる上、状況は見方次第で変わるものだからだ。
15:
将来設計を考える時、本当に高い地位や権力が欲しいのか、その実態をわかっているのかをよく考える必要がある。高い地位は、手に入れるのにも維持するのにもそれなりのコストがかかるためだ。監視される苦しさ、時間の自由の消失、権力獲得・維持のための多大なエネルギー、人への猜疑心、権力の中毒性・・こういった障害を乗り越える自信が果たして本当にあるのか。トップになればその周辺は「自分こそがトップにふさわしい」と考えていることを肝に銘じ、誰が下剋上をしようとしているのかを見極め先手を打つ必要がある。
16:
権力者が失墜する原因
一言で言うと自分を冷酷に客観視できないから。例えば人を簡単に信頼して失墜というケースがある。どうすれば信頼できるかどうかを見極められるのか?それは言葉ではなく行動を見ること。疲れを感じたらそれは引き際の可能性がある。パーティが終わる前においとまするのがエレガントと心得て、せめて引き際は美しく
17:
人の営みがあるところには嫌でもヒエラルキーが発生する。そのため、権力闘争には必然的に巻き込まれることになる。巻き込まれても会社は一個人に対しそれほど関心がないので、自分の身は自分で守るしかない。
18:
まとめ
権力を握るのは難しくない。とくに、自分を目立たせ戦略的に位置づけること。大事なのは自分に適した環境を見極め、そこにいること。注意すべき点はふるまいである。常に自信を持ち状況をコントロールできると考えること。ルーズベルトいわく「あなたが自分から言わないかぎり、誰もあなたを劣った人間だとは思わない」
人間は勝ち馬に乗りたがるものである。自分から階段を上ろうとしない限り、誰も後押しはしない。
そして権力者に対して戦略的な行動をとること。間違っても上司に不用意に本音を漏らしたりしてはいけない。
最後に、ヒエラルキーの底辺にいる人は、頂点にいる人と比べ、志望率が四倍も高い。権力を手に入れることは、長寿を手に入れることにもつながるのだ。 -
Posted by ブクログ
実力があれば、黙っていても認められ出世をすると考える人が多い。しかし実際は実力はあって当然で、その上で如何に印象に残って引き上げられるかが重要と言う事を数多くの実例から紹介されている。確かに、良く知らない人を重要なポストに引き上げる事はしないだろうと考えれば、当然の結果だろう。
またこの本では、自分でネットワークを築くことの重要性を説いている。特に弱い結びつきの橋渡し役になる役割の位置してそれを維持することで成功した人の例がいくつも載っている。
印象に残った個所
P50 自分を変える努力に必要なこと
1.自分を変えることは可能だと信じること
2.自分自身を客観的に見つめ、良いこと、悪いことをしっかり認識すること
3.権力や影響力を獲得する重要な資質は何かを理解する。
P60 エネルギーの影響力
1.エネルギーは怒りや満足感と同じく伝染する。
2.エネルギーと時間を投じれば何事も達成できる可能性が高まる。
3.上司はエネルギッシュに働く部下を昇進させることが多い。
P97 頼みごとは案外うまくいく
P104 キャリアの振り出しで自分を目立たせることが大事
P107 愛されるより恐れられよ。 -
Posted by ブクログ
高い地位に到達する人とそうではない人の違いをあげています。
大きく二つ、まずは困難に挑戦しようとする意志と、そして、二つ目は、その意志を目標達成に結びつけるスキルだという。ここであげられる項目をリストアップして、自己チェックに使えそうです。
◎決意
◎エネルギー
◎集中
◎自己省察
◎自信
◎共感
◎闘争心
また、権力を手にした時の代償まで記載がある。これは、これから役員になる人たちに送りたい項目かと思います。
◎一挙手一投足を監視される
◎時間の自由を失う
◎多大な時間とエネルギーを取られる
◎人を信じられなくなる
◎権力は中毒になる
特に、後半の二つになってしまっている人を、最近見かけますが。
あと、権力者が転落する原因まで記載されています。これもかなり参考になりますね。
◎自信過剰になる、油断する
◎軽率に信頼する
◎自制心を失う
◎燃え尽きる
◎変化に取り残される
◎せめて引き際を美しく
大企業の権力者と、オーナー企業の権力者と、でる症状が違うかもしれませんが、参考になりました。 -
Posted by ブクログ
権力を良いことに使うためには、良い人に権力を与えなくてはならない。これが始まりの言葉です。
分析とデータを活用し続けることで、権力を手に入れることができます。権力は万能なツールであり、政治的スキルの有無によって今後の出世が左右されます。この本では、それらを身に付けるための法則が紹介されています。
まずは自分の物語を書き換えることから始めます。何が何でも成功すると言う決意、権力から逃げないことを肝に銘じ、自分自身をブランディングしていくことが大切です。
たまに、自分らしさやオンリーワンを主張する人がいますが、唯一や希少性と言うものは、集団の頂点に位置するものこそが、真のオンリーワンを意味します。本当のあなたを、ありのままに表現したところで、世間や周りの人たちはそれに興味を示す事はありません。
人に迷惑をかけない程度に、ルールを破っていくことも大切です。ルール破りはある意味意表をつくということにもなります。許可を得るより許しを乞うが楽だし、効果もかなり高いです。そもそも、ルールは権力者に有利にできているため、自分が権利を手に入れたいのであれば、ルール破りも1つの手段です。歴史上の社会変革も全ては規則を破ったところから始まります。
権力の演出性について、見た目や出世を作用します。顔つきから無意識のうちに推察された性格特性が日常生活にバイアスを与える事はもちろん、身長が高いほど年収が高いと言う特設を検証したところ、それらが学的に証明されていると言うことがスウェーデン研究でわかりました。ルックスの良し悪しも生涯年収や雇用可能性昇進などの出世を図る指標になると言うことがわかっています。力強い印象を与えることが不可欠ではありますし、自動的に人々を惹きつける武器になります。