篠原健太のレビュー一覧
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長いような短いような、それでいて銀魂のように読み返せない長さにならず、しっかりと距離をとって終わりに向かっていた簡潔な作品だった。
銀魂と似てるようで読んでみたら実はまるで違う。
あっちはなんでもありの破茶滅茶が許されるけど、スケットダンスは毎話毎話ため息出るくらいお見事な構成でまとめていて、そりゃあ【彼方のアストラ】が生まれるわけだとしっくりきました。
コメディとシリアスのバランス、長距離でスイッチの大きな大きなストーリーを見せていく技など、全体を通しての見極めがとにかく上手かった。
初見だと100話〜150話あたりは読むの疲れるときもありましたが、その全てを青春時代の輝きに変え 儚く尊いも -
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人間関係面の事件と解決、親達の登場、アストラ号の問題を突きつけられての絶望感、と一気に情報量が増えてサスペンス度合いが高まった一冊
SKET DANCEだと「ボッスンが良いこと言おうとしてる⋯でも台詞がベタでクサい⋯」みたいな(オードリー若林君が「爆笑問題太田さんが時々優しすぎて本当につまらない」と酷評してるのに近いかも)ところがあったけれど「彼方のアストラ」は各キャラクターの内面が少しずつ出てきて本音を言うようになり結束力が高まり、でもその上で主に物理的な困難に立ち向かわないといけない中の希望要素として良い感じに場面場面にハマってる感じがする -
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ネタバレWebコミックだからできる中編作品(全5巻)の作りこみ
今風なマンガ大賞作品といえるのかも。
(当然、5巻揃えてイッキ読みした)
(以下、全巻通じての感想)
全編に仕込まれた伏線、キャラクター配置と掘下げ。
やや古典的な宇宙探検ものが、この緻密な謎解きの本筋があるために、読み手を引き付けていく。
(「11人いる!」は着想に大きな影響があっただろう」
若干古めだが、萌えもあるキャラデザは、広い読者層にも読みやすいだろう。
訪問先の生態や環境が、登場人物たちの状況生い立ちとダブルミーニングになっていて見事な点と、ちょっと既視感のあるものがやや混在。
ラストへの大ネタ(歴史云々)は必要性が弱いだ -
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久しぶりにジャンプ系列の少年漫画でハマりました。
序盤におけるキャラ好感度上げ個別エピソードは高校生たちが教室でワイワイやってるような雰囲気で、舞台が宇宙なだけでちょっと災難に巻き込まれたのかな?くらいのヌルいLOSTのような雰囲気を感じていました。それだけでも女の子はみんなかわいいし、男の子も個性があって格好いい、共感しやすいキャラづけがしっかりしている作品だと思います。
ところがそんな青春の1ページで終わらない衝撃の展開に次ぐ展開!何気ない少年少女の日常が細かく描写されているからこそ、唐突に訪れる窮地や明らかになっていく世界の真相に背筋が寒くなります。日常と非日常のメリハリがバランスよく練 -
Posted by ブクログ
ボッスンが、大人でもあり子供でもあるのが好き。
高校生ってどっちでもあるよね。
もっと言えば大学生だって、新社会人だって、三十路だって比率が変わるだけで大人でも子供でもあるんだよなと、彼らを見て思うアラフォーです。
こんな魅力的な主人公なかなかいないよ。人見知りで自信がなくて、でも決めるときは決めることができる頼れるリーダー。
青春文化系部活漫画とギャグマンガとの比率が天才的だと思う。
キャラクターたちがそれぞれ大変魅力的なのに、子供向けギャグマンガの範疇にきちんと収まっているところが素敵。
ワルモノいないし。
少年マンガかくあるべしのお手本みたいな漫画。
もっと彼らを見たかったけど、最