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「彼方のアストラ」
2019年7月~
声の出演:細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
今でいうところの修学旅行である「惑星キャンプ」の最中、トラブルで宇宙に放り出されてしまった9人の高校生たち。奇跡的に乗り捨てられていた宇宙船に逃げ込んだものの、食料もないし帰り道もわからない……。そんな絶体絶命のピンチの中、9人が力を合わせて困難を乗り越えていく姿に、とっても元気をもらえる作品です。
ノリがテキトーすぎる熱血漢・カナタや、天然ボケ少女・アリエスなど、どこか抜けたところのあるキャラクターたちばかりなのに、いざ仲間のピンチとなれば、それぞれの個性を生かしてビシっとキメちゃうところがかっこいい!
しかし、仲間の一人が船内の通信機が意図的に切断されていることに気がついたことから、物語は意外な方向へ。
「このメンバーの中に、俺たちを殺そうとしている奴がいるかもしれない……」
そう、ミステリー要素もあるんです。SF×ミステリー、めちゃくちゃわくわくします。
未知の惑星での心踊る冒険模様だけでなく、仲間同士の疑心暗鬼・メンバーが抱える暗い過去など、シリアスな展開もしっかり描かれているのが魅力的。読みやすいのに重厚感のあるストーリーは、このままハリウッドで映画化されてもおかしくない!?
普段SFをあまり読まないという人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。
Posted by ブクログ
この巻でユンファが体験する、自分がグループの役に立てなくてみじめに思い、消えてしまいたくなる気持ちは私にとって他人事ではない。そしてそれは多くの人にとっても同じことだと、米津玄師の「アイネクライネ」が若者のアンセムになったときに知った。自分がグループの空気を心地よいものに維持する側に立ってからも、その頃の自責の悲痛は忘れられない。
同じくファンタジー系サバイバル漫画『ダンジョン飯』でもこの題材は取り上げられ、上手に調理されていたが、ここから逃げず、どれだけ説得力ある形で描けるかは、現代、その作品への支持・共感をとりつけたり、メインメッセージの説得力だったりに直結する。バリキャリの時代は終わっているからだ。
繊細で難しい問題だが、『彼方のアストラ』における向き合い方で特に真摯だった点は、結局のところ彼女の意外な技能は娯楽に属しているということである。医療だの、生物学だの、機械にまつわる技術だのといった分野に比べ、軟派に思われてしまう領域、要するに前世代のサバイバルにおいて「余技」と見なされるスキルだ。
しかしこの物語では違う。『宇宙兄弟』『火星の人』などで世間的にも浸透したファクトだが、プロジェクトチームが大きな成果を産むための極めて重要な要素に「明るさ」があるからだ。料理の知識も、衛生観念も、ユーモアも、娯楽も、上述した硬派な技術と同じぐらい重要で実用的だ。『11人いる!』や『十五少年漂流記』をこの漫画が「前に進めた」証があるとしたら、きっとそれだろう。
そしてその歌が今後歌われることがなくとも、仲間の窮地を救うことがなくとも、役に立たなかったとしても、ユンファは心からカナタたちと仲間になれたのだ。それこそが、本当に大切なことだ。ユンファにとっても、カナタたちにとっても。悲しいことだけれど、人間はそう簡単に透明になることはできない。一方でにわかに信じられない人も多いだろうが、心を開きあうことはそれだけで極めて実用的なスキルである。歌は仲立ちに過ぎない。それがこの巻の真摯さである。
ところでアームホイップの天丼は地味に重力が1Gを下回っているため可能だったという地味な仕掛けまで芸が細かい。お見事だ。
「彼方のアストラ」
2019年7月~
声の出演:細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
少年・青年マンガ
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