久保帯人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
普段、私はWJの定期購読者の七割は読んでそうな、メジャー作品の感想をここに書こう、とは思わない。なので、WJファン失格の読み手かも知れん
ちょっと乱暴な言い方をすると、「面白い」「質が高い」と皆が知っているような事実を、わざわざ記すのはどうかな、と思ってるからだ
しかし、そんな私ですら、ここにレビューを記したくなるほど、BLEACH(59)のインパクトは強かった
剣八vs八千流の興奮と愉悦、狂気に満ちた斬り合いは、主人公の一護の挫折と苦悩すら霞ませてしまうほど、私のハートを根底から震わせてきた
愛しい、とは違う。けれど、大切な相手に、自分の大事なモノを最期に無事、託せた女性の顔は理屈抜きで美し -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の小説版は、原作で描かれていない時期の物語です。一護が藍染との戦いで、死神としての力を失ってから、その力を取り戻すまでの間の17ヶ月間の物語。
力を失い、無力感にさいなまれる一護を見ている、周囲の人の物語です。一語が霊や虚や死神と関われなくても、繋がりが断たれたわけではない石田や、織姫や、ルキアも、みんな前に進んでいる。みんなが見たかった場面がていねいに描かれています。
特に、ルキアの副隊長就任と髪型の変化の話、3席コンビとの関係や、織姫の話はいいです。そして仮面の軍団の連中のお話も。
平子と雛森の会話は、ちょうど今週の原作でも出ていて不思議な気がしたのですが、こんな感じだったんですね。 -
Posted by ブクログ
ジャンプ漫画のノベライズというと本編を劣化させた2級品という印象を漠然と持っていたんだけど、なんだこれは…
基本的にワタシはアニメのオリジナルキャラクターというものが嫌いで、そしてそれは主にそのキャラクターが本編のキャラに比べて底が浅く作中で浮いていることに起因するのですが、この作品のオリキャラはまさにBLEACHにふさわしいキャラクター。
そして、よくこれだけこまごまと拾ってくるなというほどに脇キャラ、設定が次々と、それも自然な流れで登場し、これまた師匠が描くキャラそのものが文章によって緻密に再現されていて、読んでいるといちいち完璧にそのシーンの師匠絵ヴィジュアルが浮かび上がります。
さらに