長沼睦雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここ10年ぐらいでHSP(感覚や感情に過敏さを持つ人)という概念が日本でもかなり広がった。
この本は、HSPの子ども版とも言えるHSCについて書かれている。
おそらく保護者向けで、親しみやすく平易な語り口で書かれているが、内容は幅広い分野の研究に踏み込んで言及していて、情報量はめちゃくちゃ多い。そういう意味では決して易しい本ではない。
著者は児童を多く診てきた精神科医で、患者を診るにはあらゆるバックグラウンドを考慮して全人的に関わることが不可欠だという信念を持っているようだ。
元々の専門である脳神経的な知見をベースに、身体的・感覚的な視点、心理的な視点、スピリチュアルな視点までも含めて横断的に -
Posted by ブクログ
ネタバレHSS型HSPというカテゴリーの研究についての本。
とても興味深かったし、もしかしたら自分はここにカテゴライズされるのかもしれないと読めば読むほど思った。
一人で落ち着く時間が必要なのに、退屈が最大の敵であり抑制から逃げ出したい。
繊細で不安がりで心配性なのに、好奇心には恐ろしく弱くて信じられないほど突拍子もないことをしでかす。
そんな両極端な二面性を持て余し、何となく社会に馴染めない気持ちを抱えながら生きるHSS型HSP。
私は多分HSP特性の方が強い。
なのに時折現れるHSSは容赦なく私が整えてきたHSP的安寧を壊し、何もかもを破壊していってしまう。それがあまりにもつらく、HSSの去っ -
Posted by ブクログ
10代の時に起こりやすい心の悩みや諸症状などを、優しく解説しており、よい1冊だと思います。
引きこもりや、不登校などの悩みを、無理やり解決したり、悩んでいる理由をしつこく詮索したりしないように、悩んでいるお子さんの目線で寄り添っている様子が伝わってきました。
敏感に物事を感じる「超敏感気質(HSP)」が5人に1人ぐらいいるという話は、驚きました。私も、急な予定変更に戸惑うなど、「HSP」に当てはまるところは少しありました。意外にそういう悩みを抱えている人は結構いるんですね...。
このような本やインターネットで、十人十色な、様々な人を知り、同じ悩みを抱えている人は1人じゃないということを -
Posted by ブクログ
ネタバレHSPに関するネットコラムを読んで、この著者を知った。
自分はHSPなんだろうなあと思っていて、それに関する書籍を読んだこともあったけれど、なんか腑に落ちなかった。
日々子育てをしている中でとんでもなく辛い時がある。
子供の泣き声とか、喧嘩する声とか、大きな声、高い声に対してある閾値を超えると泣き叫びたくなるくらい辛くなる時がある。
トイレに鍵をかけて篭るか、寝室にバリケードを作って一人になって布団にくるまることでどうにか対処していて。最近では耳栓買おうと思っていて。
子供の甲高い声や泣き声を不快に感じる人は一定数いると思うのだけれど、自分が敏感すぎるのではないか、これがHSPだ -
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Posted by ブクログ
最近、仕事で会話が上手くできないな、と感じたり、自分に自信がないと感じることが多くなってきたので読んでみました。
読書、特に小説を読むことが多い人や、国語の文章読解が対策せずとも得意だった人には、この特性があるのでは?と思う。
会話中に相手の反応が気になりすぎる、またその空間の空気が悪いと自分まで緊張し、具合が悪くなったり、本来の力が出せなくなってしまう…。
私も思い当たることが多く、環境に負けずに自分を強く持ちたいと思い、この本にあった対策をいくつか実行したいと思う。
・自分が思ったことを否定しない
・相づちのバリエーションを増やす
・自分の心に問いかける
・苦手な同僚、上司には先に自分 -
購入済み
良書でした
下の息子が不登校に片足を突っ込んでおり、冷静に向き合えるヒントにしたくて読みました。自分自身もやっぱりそうだったことがわかり、もっと早い段階で知識があれば、辛さは半分以下だったと感じました。この本で得た知識をもとに下の息子が幸せに生きていける道を一緒に探そうと思います。