あらすじ
あらゆることに敏感すぎて生きづらさを感じていませんか?
人の感情にすぐ左右される、気にしすぎとかネガティブとよく言われる、人込みが超苦手、上司など誰かの攻撃を受けやすい、たわいない会話や大人数の宴会は苦手、自分はダメだと責めてしまう、音や匂い、電磁波などが気になって仕方がない、食事に敏感、寝つきが悪い・・・
それは、5人に1人いるとされているHSP(とても敏感な人)気質だからかもしれません。
生きづらい、疲れる、敏感すぎる自分への対処法や、自分の個性のたくさんのメリットを知って、明日からはラクに生きられる実践的な方法をケース別にイラスト入りで紹介しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私自身、学校での生活のしにくさが少しあり、それが積み重なって不登校になった時期がありました。(今は不登校から抜け出しました)この本を読んだ時に、たくさん自分に当てはまっていたので少し生活しにくさの原因が少しわかったような気がして楽になりました。生きにくさを抱えている人はぜひ読んでみてほしいです。
Posted by ブクログ
HSPに関するネットコラムを読んで、この著者を知った。
自分はHSPなんだろうなあと思っていて、それに関する書籍を読んだこともあったけれど、なんか腑に落ちなかった。
日々子育てをしている中でとんでもなく辛い時がある。
子供の泣き声とか、喧嘩する声とか、大きな声、高い声に対してある閾値を超えると泣き叫びたくなるくらい辛くなる時がある。
トイレに鍵をかけて篭るか、寝室にバリケードを作って一人になって布団にくるまることでどうにか対処していて。最近では耳栓買おうと思っていて。
子供の甲高い声や泣き声を不快に感じる人は一定数いると思うのだけれど、自分が敏感すぎるのではないか、これがHSPだからなのかを知りたかった。
HSPの人がどうやって子育てをしているのか知りたくてネットサーフィンをしていたところ、上記のコラムと出会う。
そして、著書を早速読んでビックリ。納得できることしかない。
今まで読んだことのあった本はなんだったのだというくらい。
HSPの解剖書であり、取扱説明書であり、対処法のレシピ集なのだ。
共感しかない。
と同時に、また改めて自分のことを知れた気がする。
10代の頃は、"他人から見える自分"ということをいつも考えていたような気がする。
"いつも明るくて元気な私"でいたくて、周りにはそのように振るっていた。
常に明るくテンション高く、笑顔で、ネガティブなことは言わないように。
自分の本当の気持ち、というよりは他者を優先していたんでしょう。
その頃は自分の心に生じる微妙な違和感に、少しだけ気がついていたような気がしたけれど、蓋をする事が出来た。
20代、少しずつ社会が解り始め、なんとなく心もスレ始めて、大学に入ってからは友達が全く出来なくて、いつも校内を一人で歩いていた。他人から一人って思われるのが嫌で誰もいない教室を探したり、辛くなったらピアノを弾きに行ったり、常に音楽を聴いて外界を遮断していた。
授業は最低限の出席で。でもそれでも頑張れたのは、自分自身に対するプライド。出来ない(留年や退学)に負けたくないって思ったからなのかな。
アルバイトでは自分の真面目さが評価されて、自分の居場所があると思えた。やるべき仕事をきちんとしていれば、自分というアイデンティティが保てた。
自分のしたことで誰かが喜んでくれるのもとても嬉しかった。自分は仕事が好きなのだと思っていた。早く社会人になりたかった。
大学を卒業してから社会人になってビックリした。
まず、朝早く起きれない。辛い。自分のタイミングで睡眠がコントロール出来ない。
そして、朝から晩まで職場に拘束され、自宅には実質寝に帰るようなもの。
目を閉じたらまた朝が来てしまう。
金曜日の夕方が一番元気で、日曜日の夜はとんでもなく憂鬱になった。
1日8時間(プラスα)週に5日も働くことが苦痛で苦痛で仕方がなかった。
お昼は一人になりたくて近くの自宅に帰ろうとすると同僚に一緒に食べようと言われ、そのわりに相手は自由に携帯を見たりなんかしていて、しんどくて地獄だった。私は誰かといる時に携帯を見てはいけないと思っていたのだ。
この時間なに、一人になりたい…。。。
雑談が苦手なのだ。
意味のない会話が苦痛で仕方がない。
相手が何に興味があるのかということに関心がないから、質問も浮かばない。
そんな感じでやがて体調を崩し、酒と薬に依存するようになる。
そんな20代。
そして今、30代。
子供が生まれて、子育てに関する本を読み漁るうちにどんどん自分を俯瞰的に、客観的に見れるようになる。
どうして自分がこんなに生き辛いのか。
どうしてこんな風に育って来たのか、生きて来たのか。感じ方をしてしまうのか。
本当はどうしたかったのか、どうされたかったのか。
がんじがらめになった糸を、一本一本ゆっくりと解いていくような。
30年以上生きてきて、ようやく"本当の自分"を解り始めたような気がする。
それは今、夫と子供達という完全に安全な基地の中に居れるからなのだと思う。
(子供達には言葉を選んでるけど)夫に対しては本当に何でも言える。それは夫が何でも聞いてくれるし、何を言ってもフラットに受け止めてくれるから。
私という存在を丸ごと大きな愛で包んでくれてるなといつも感じる。
"健全で安心"を日々一心に感じている。
私は実家にいる頃本当に辛かった。
まるまる自分を肯定された記憶がない。
自分の好き を肯定されたこともない。
母親は特に自分の価値観と違うもの、美的感覚と異なることは容赦なく批判してきた。
羨ましいよね、自分は子供に対して自由に好き嫌いを言えるのに、子供には許さないんだから。
いつでも親の顔色を伺って、機嫌を損ねないように、自分が怒られないようにしてきた。
条件付きの愛情だったなって感じる。
幼少の頃から家を出るまで、良い思い出が本当に無いのだ。
歳を重ねるたび、実家のことを考えるだけで憂鬱になる。数時間実家にいるだけでも心臓がバクバクして、落ち着かなくてとんでもなく緊張してしまう。
辛い。
なるべく穏便に済ませたいから縁を切るとかはしないと思うけど、可能であればもう出来るだけ関わりたくない。
それはきっと、どうして私をこんな風に育てたんだという憎しみと、もっとこんな風に育てて欲しかったという絶対に叶えられない希望に板挟みになってこの感情を上手く昇華させられないからなんでしょうね。
長くなったけど、ここにこうやって書くことでだいぶ心を整理出来るのだ。
この本で面白かったのは、
"HSPは集団で過ごすことそのものに苦痛を感じやすいため、チームで行うスポーツの楽しさが理解できず〜"
というところ。
私は自分がプレイするのは嫌いじゃ無いんだけど、見るのとか、チームでというのがものすごく好きじゃ無いのでかなり腑に落ちました。
中学に入って、"99%の生徒が何かしらの部活に入ってるからどこかに入りなさい"と最初のアナウンスであって。
え、なんでみんな入ってるから自分も入らないといけないの?と思ったのをよーーく覚えてる。
案の定、部活選びに失敗し、中学の時はなんとか運動部に所属してたけど、人間関係で大失敗して、一生運動部なんて入らねーと思った。もちろん友達も出来ないから中学は最高に暗黒期だったな。
小学校の時の友達と離れたくなかったのに、親から強制されて中学受験したのにね。
そう考えると、私やっぱり思春期の頃からもうずっとこれだったんだなって。
そんなことを思いました。
この本に載ってた別のおすすめの本も読んでみるぞー!
Posted by ブクログ
すー、っと頭に入りました。
辛かったのは、そういうことだったのかな、と。
なんでもない事、って人がいうことが、いつもちっともなんでもなくなくて。
なんで、こうなんだろう、ってくよくよ。
体質かー。
なんだか少し、自分を労わりたくなりました。
Posted by ブクログ
自分と同時に周りの人に読んでもらうと良いと思う。私は以前の課長に「ナイーブ」(正確にはセンシティブだろ!)扱いされ、今も噂を流され、仕事がやりにくい。
マイナスじゃなくて、むしろ自分たちの方が気付けなくてすいません!くらいの気持ちでいてほしい。後輩や部下ならまだしも、上司なんだから、しっかりしてよ。
Posted by ブクログ
面白かった。読んで良かった。
セルフチェック用にチェック項目があって。26個中23個当てはまった。
「おれHSPだったんか。」と納得した。
読んで良かった事実をまとめると。
・5人に1人いる脳の型で発達障害に間違えられやすい。
・普通の人より得られる感覚情報が多すぎて、脳が疲労しやすい。
・生まれつきの気質なのでどうしても苦手な事もある(変えられない部分がある)
・生き辛くても対策できる。
・嫌なことは思い切って損切する(飲み会とか、好きじゃない集まりとか)。
一番良かったのがー…
・苦しみ抜けば苦しみから抜け出せる。(カタカムナ理論)
全体的にスピリチュアルな内容も多かった。初めは、うさんくせえなとも思ったけど。
読んでくうちに納得できる部分の方が多くなった。
最後に。
読む前は「自分は絶対違う。読まないぞ。」と思ってたんだけど。
中田敦彦のyoutube大学でやってて、「俺だ!これ!!」となり。
youtubeだけで満足できずに買いました。
Posted by ブクログ
一般的に書店に出回っているポップなHSP本よりも、医師の立場で書かれた少し専門的になっている本。
脳の作りや遺伝子など、様々なエビデンスをもとに書かれています。
一見難しそうな内容を、一般向けにもわかりやすいように書いています。
他の本でHSPは何かを軽く学んだ後、この本を手にとると、読みやすいと思います。
自分自身、当てはまる部分がとても多かったです。
他の本ではあまり語られていないHSPの
Posted by ブクログ
心理本。
ちょっと自分で気になることがあって読んでみた。
まわりに敏感だったりする人はHSPという特徴を持つ人だーって話。
抽象論ではなく心理学的な話から脳や神経の解説、あと解決策としてのテクニックなどわりと具体的に書かれている印象でためになりそうな気がした
●なるほどと思ったところ。
→苦手な人には自分の影が投影されている、という話。自分の嫌なところが相手に見えるからイライラしたり許せなかったりする。あらためて言われると思い当たるところあり。。
→怒りの対処法。怒りのピークは最初の6秒。ここをぐっとこらえることでむやみにキレることもなくなる。わりと短気なのでこれは是非取り入れてみたいです、、、あと、まわりから隔離された場所に移動して5分ほどクールダウンするというのも、、やってみます
→上司から理不尽に怒られることが多いと感じたら、、それは自分が自分を否定してそれを醸し出すことで上司の怒りを誘導している、、というもの。これもちょっと思い当たるふしがあり、、、、自分はダメだ、、と思っちゃうのだめですね
●自分にあてはまるなと思ったところ(俺HSPなのか?)
→まわりの音が気になって仕事や勉強に集中できない。ファミレスとかカフェとか行ったら音楽聴かないとまわりの話ごととか気になって集中できないからそう
→部屋が片付けられない
→時間、いつもギリギリか遅刻(なぜか自分でも改善できない)
→怒りをコントロールできない(特に恋人や仲のいい相手)
→他人と本音で話せない(話せないというか聞く方が多く自分のことは話したくない)
→大人数の飲み会とか苦手で居心地が悪い。まずいかにはじっこの目立たない席を確保するかを死ぬ気で頑張るからそう
→相手が望むとおりにしようとする。これは特に子供の頃は極端に親に対してそうだったかな。家ではいい子、先生の前でも優等生。でも、、的な
→どこにいても自分の居場所がなく、浮いていると感じる。うん感じる。
→人の輪に入っていけない。これは無理。避ける逃げる
一応病気じゃなくて性質ということです。
敏感さをいかして生きていこうって言ってます
Posted by ブクログ
十勝むつみクリニックの院長で、日本で数少ないHSP臨床医の長沼睦雄さんの著書。
HSPは、それまで『恥ずかしがり屋』『内向的』『引っ込み思案』など呼ばれていた性質の背景にある「感覚処理過敏性」に着目して概念化されたもので、愛着や気質・性格理論に加え、神経科学・脳理論とユング心理学も取り入れた包括的で統合的な視野の中で『過敏性』について議論されているものです。
読みやすく、当事者には目から鱗の表現に出会うことができると思います。
4年ほど前に購入しましたが、今でも心に残っているのが
p.28
一般的に敏感さと恥ずかしがり屋や臆病は混同されることが多く、本当は敏感な神経システムを持っているだけなのに、内気で社会性に乏しいと思われてしまう
p.40
人間は自分で勝手に作り上げた思い込みというフィルターを通して、自分のパターンで自分のみたいものを見ている
心=私という二元論的な認識からの解放と、周囲の評価に過敏にならずに適当になることができた言葉です。
ほかにも、教科書的な表現でなく、心にストンと落ちる言葉が多くありました。さすがHSP臨床医、人の内面や心情を見つめてこられたことを感じます。
以下は、本著に対してではなく、HSPという概念そのものに対して。
HSPは心理学用語で、本書は神経症的な生きづらさについて多くが述べられていると感じます。
ただ、症状メカニズムや治療法について深めていくためには、さらに精神医学を学んでいく必要があると思います。
「敏感で生きづらい」といっても、不安障害なのか、気分障害なのか、発達障害なのかなど分かれていき、当然自分に最も近い疾患・障害に、よりよく生きるヒントがあるからです。
逆に言えば、生きづらさを抱える多くの人に響く、読みやすい本であると思います。
HSPが自身の精神・心について考えるきっかけになり、具体的に問題を解決するためには精神医学に進む。そんなすみ分けができてもいいのかなと思いました。
Posted by ブクログ
病院の先生が書かれたということで論理的な説明を交えながらイラストで見やすいものを期待していたのですが、所々スピリチュアルな用語が出てきてちょっと肩透かしを食らいました。
スピ的にHSPを捉えるのが悪いとは言いませんが、一冊の本としてどちらかに統一した方が良かったのでは。
イラストが多いので普段あまり本を読まないの方が読みやすいかもしれません。
Posted by ブクログ
HSPとHSSについて理解を深めた。内向的HSPは、かなり自分に当てはまった。娘は、外交的HSPもしくはHSP/HSSの複合型のように思えました。
Posted by ブクログ
【みな、それぞれ、みえない境界線(バリアーみたいなもの)がある。その境界線の強度が弱かったりすると、エナジーバンパイア的な人や環境からエネルギーを取られて疲れやすくなるらしい。】
・イラストはわかりやすくてよかった。
・文字組みがやや詰まっていて、今の自分にはきつくて(仮)ざせつした。
Posted by ブクログ
HSPの自覚があり他の本も読んでいるので
もう知識としてある内容も多かった。
初めて読む人には分かりやすくて良いと思う。
電磁波などのちょっとスピリチュアル?と思うところもあり。
でも参考になるところもあったので☆3
Posted by ブクログ
別の著者の本を読んだあとに、本書を読みました。以前読んだ本は著者が女性で、説明というより、寄り添ってくれる感じがして、読みやすかったです。そのためか、本書は、説明が理論的で、わかりやすいのですが、いまひとつ心に響きませんでした。その一方で、HSPと、発達障害、解離、抑うつ、不安症状や、さまざまな身体症状との類似性、違いが詳しく説明されています。自分は、大学生の頃に、心理学や精神医学に興味を持ち、さまざまな本を読んだ経験があったので、興味を持って読むことができました。HSPについて、理論を学びたい、実際の場面での対処法を知りたい人におすすめです。
Posted by ブクログ
自分には関係ないかもと思いながら手に取った本。
片付けが苦手なら目の前のことだけに専念。そうするとマイナス感情や感覚を認知的にコントロールできる
Posted by ブクログ
初めは自分に当てはまりすぎて読むのが辛くなるときがあったが、自分のことを知りたいと徐々に思えるようになった。
考え方を変えなきゃと悩んだり、敏感すぎる毎日に疲れがあったが少し楽になった気がする。
Posted by ブクログ
HSP症状のあるあるカタログ的教本。最後のページにはオススメの関連書籍やクリニックも紹介されている。
種類や傾向の度合いがあって、
HSP=保守派
HSS=改革派
HSP&HSS=周りといるときは行動的・一人になると内向的
のような印象で、悪く捉えれば躁鬱のような感じに思えてしまった。
ユング心理学によると、人間は社会性の面から本来の人格に加えて社会的性格を併せ持っているとしていて、いわば人間は本来多重人格であることが一般的であるようなだった。
他人の中に自分が抱える悩みやコンプレックスとなる要因を見ると、それを克服しよう・向上しようとしている自分の中にある「影」と重なり、つい批判的になってしまって自己嫌悪に陥るというのは割と日常的な人間関係の中でも垣間見ることの多い要点だと思える。
親ガチャという言葉が最近流行ったが、HSPの傾向として、昔からいい子ちゃんで、親から褒められたり自己を肯定できる経験がないアダルトチルドレンだったりという例が胸が痛い。やさしい虐待なる表現がある事は知らなかった。
自責の念が強すぎて、相手の理不尽な怒りさえ自分が悪いと抱え込んで「自分は嫌われている」と思い込む傾向。また、些細なミスを繰り返すことで、調子の良い同僚と比較して、自分はできないと決め込む傾向などは、現代社会の闇を感じるHSPの一面だった。
「頑張ればできる」「気持ちの問題だ」って言葉が全く救いにはならず響かないのには共感できる。自分の抱えてる不安要因がこの言葉をもってしても肯定できるまで納得できていないのだ。
ほとんどは共感できてしまう部分が多く、他人が責められているのを見て自分も心が痛んだり、他人の陰口が自分のことを言っているんじゃないかと思うのは割とほとんどの人がそうなのではと思う。心の境界線があったとして、実際に対してネガティブな反応を向けられたら気分転換できずに立ち直れないことを考えると、無神経になれるのが一番気楽な気がする。
HSPは発達障害とは違うとしているが、その境界がわかりづらく、HSPでありながら社会で活躍している・うまく活用できている人の例を見てみたいと思った。こういった類でありがちな、単に個性で片付けてしまうのは、どうしても腑に落ちない。