伊藤朱里のレビュー一覧
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ネタバレ【あらすじ】
人気作家6人による、ほろ苦くて味わい深い「食」と「人生」を描いた短編集。
■収録作
・幸せのカレーライス(伊吹有喜)
雨足が強い中、空腹に耐えきれず入ったお店で――。
・四十歳の栄養(中西智佐乃)
美容室で働く麻美。あまりの忙しさにバランス栄養食品をかじる日々……。
・フレンチと返報性(藤野恵美)
かなは大学で突然、それほど親しくない友人からフランス料理の食事に誘われる。
・二代目のミンチョさん(伊藤朱里)
アイス屋でよく見かける女性は、いつも違う男性と来店していた。
・五十の壁が高すぎる(古内一絵)
よく訪れる店で食事をしたときに、茂樹が感じた異変とは。
・真っ -
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一気読みしました…。わたしはこの本に救われるに違いないと思いながら。
この中に出てくる人物では、田邊さん以外の人の考えていることや行動、思っていることなどに、「これはわたしかもしれない」と思いました(人も信号機みたいにわかりやすくすればいいのにと言った須藤さん含め)。嫌いじゃないけど、田邊さんだけは全然わかんなかったです笑。
ある一時期の職場で起きたことをいろんな視点から語る話ですが、みんな自分のことで精一杯で、誰かが誰かを傷つけていて、酷いことを言ったり、それを聞いたり。誰かが誰かのことだけを大事にしたり、心温かいどんでん返しがあったりなんかはせず、「やはり人間の世界ってこんなもんなんだ -
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2026年の1冊目。発売は2015年。どうして10年も読まずにいたのか。
まともではない父親、女手ひとつで育ててくれた母もどこか狂っていて、心はずっと救いを求めていたのだろうか。
たった一人で東京で働き、生計を立てるも保育士の仕事も夜の仕事もトラブルに巻き込まれて続けられなかった。圧倒的な不器用さ。自分を痛めつけながら生きていて、それこそが相応だと思ってしまう自己否定。
初めて心を許せた相手もまた自分を利用しただけだった。
親友のメリッサが、美青年でありながら性的マイノリティ、強さと正しさと安定を待ち合わせているのが精神的弱者にとってあまりにも救いで眩しくて、どうして主人公が惚れないのかずっと -
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漢検一級レベルの単語がゴロゴロでてきます。
読めねぇ〜〜わかんねぇ〜〜とスマホで調べまくりでした。
前半は罪悪感に苛まれた結果、もがき続け、似た者だと感じた恋人もただの他人だと気が付き受け入れていくお話。
後半は自身の罪悪感を認識したのちに、複雑なことに何かと理由をつけて語ろうとする他人なんか放っておけと、前に進めるお話。
自他との境界をひいて、罪の所在をお互いに認めることが成熟。
責任の所在に関して、相手が悪いと決めつけてしまうことも、自分を責め続けてしまうことも、どちらもよくないんだね〜ほーんって思いました。
複雑な気持ちを理解しようと、眉間に皺を寄せながら読みました。
面白いな〜と -
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ネタバレ【あらすじ】
結婚式に参列した千佳は、帰り道でタクシーの運転手に想いを零す(六月 アマリリス 「おしゃべり」)、資格試験に合格した優里は、喧嘩別れした親友のことを思い出す(三月 クリスマスローズ 「追憶」)、推しのスキャンダルにショックを受けたるりは、あることを思いつき――(八月 向日葵 「あなただけを見つめる」)。
女性たちの揺れ動く心情を、花と花言葉にリンクさせながら、温かく描き出していく二十四篇の連作小説集。
【個人的な感想】
登場人物が多く、整理しながら読まなければ、短編同士繋がっていても理解できない。
短編の内容はどれも重ためで好きだった。
『チューリップ』『ホウセンカ』『バンク -
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インパクトのあるタイトルがきっかけ。
読み進むにつれだんだん生き苦しく感じられるけど、先が気になり読まずにはいられない。
曇り空の下を歩いていて最後まで晴れ間が見えなかった感じだった。
心に病を患った須藤深雪は一般的に「仕事のパフォーマンスの低い人」。
須藤深雪を通して同じ職場の4人の女性の視点で描かれた連作短編集。
何度も同じミスをしたり、仕事が遅いとついつい強い口調で注意したりしてしまう。
相手を傷付けないように「目の前の人が自分の大切な人だったら」と思って接するのも良いことだと思うけど、自分の周りの人全員をそんな風に四六時中考えていたら疲れてしまい生きていけない。
心に余裕のある人か -
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ああ〜切れ味が良すぎてグサグサいかれた…特に最後の2篇。1篇ずつ読むしかできなかった、苦しくて。
関さんの強さと小田嶋のいまの世代感。うるせーな、細かいよ、めんどくせーな、って感じにする描写がリアルすぎる…
宇佐美先生にキレる場面、その前に感情と経緯が織り混ざってモヤモヤする場面、痛いほど共感した。知らんのに言うなよ!と。「知らんけど」のくだりがとてもよかった。
p.229 事実を知っても「自分に恥じることがないなら、顔も知らない相手の悪口にどうして傷つく必要があるの?」と一蹴して、心底どうでもいいような、なにも変わらない態度でいてくれたのは先生だけだ。
「相手はあなたの魅力を見ようと