伊藤朱里のレビュー一覧
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一気読みしました…。わたしはこの本に救われるに違いないと思いながら。
この中に出てくる人物では、田邊さん以外の人の考えていることや行動、思っていることなどに、「これはわたしかもしれない」と思いました(人も信号機みたいにわかりやすくすればいいのにと言った須藤さん含め)。嫌いじゃないけど、田邊さんだけは全然わかんなかったです笑。
ある一時期の職場で起きたことをいろんな視点から語る話ですが、みんな自分のことで精一杯で、誰かが誰かを傷つけていて、酷いことを言ったり、それを聞いたり。誰かが誰かのことだけを大事にしたり、心温かいどんでん返しがあったりなんかはせず、「やはり人間の世界ってこんなもんなんだ -
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2026年の1冊目。発売は2015年。どうして10年も読まずにいたのか。
まともではない父親、女手ひとつで育ててくれた母もどこか狂っていて、心はずっと救いを求めていたのだろうか。
たった一人で東京で働き、生計を立てるも保育士の仕事も夜の仕事もトラブルに巻き込まれて続けられなかった。圧倒的な不器用さ。自分を痛めつけながら生きていて、それこそが相応だと思ってしまう自己否定。
初めて心を許せた相手もまた自分を利用しただけだった。
親友のメリッサが、美青年でありながら性的マイノリティ、強さと正しさと安定を待ち合わせているのが精神的弱者にとってあまりにも救いで眩しくて、どうして主人公が惚れないのかずっと -
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漢検一級レベルの単語がゴロゴロでてきます。
読めねぇ〜〜わかんねぇ〜〜とスマホで調べまくりでした。
前半は罪悪感に苛まれた結果、もがき続け、似た者だと感じた恋人もただの他人だと気が付き受け入れていくお話。
後半は自身の罪悪感を認識したのちに、複雑なことに何かと理由をつけて語ろうとする他人なんか放っておけと、前に進めるお話。
自他との境界をひいて、罪の所在をお互いに認めることが成熟。
責任の所在に関して、相手が悪いと決めつけてしまうことも、自分を責め続けてしまうことも、どちらもよくないんだね〜ほーんって思いました。
複雑な気持ちを理解しようと、眉間に皺を寄せながら読みました。
面白いな〜と -
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ネタバレ【あらすじ】
結婚式に参列した千佳は、帰り道でタクシーの運転手に想いを零す(六月 アマリリス 「おしゃべり」)、資格試験に合格した優里は、喧嘩別れした親友のことを思い出す(三月 クリスマスローズ 「追憶」)、推しのスキャンダルにショックを受けたるりは、あることを思いつき――(八月 向日葵 「あなただけを見つめる」)。
女性たちの揺れ動く心情を、花と花言葉にリンクさせながら、温かく描き出していく二十四篇の連作小説集。
【個人的な感想】
登場人物が多く、整理しながら読まなければ、短編同士繋がっていても理解できない。
短編の内容はどれも重ためで好きだった。
『チューリップ』『ホウセンカ』『バンク -
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インパクトのあるタイトルがきっかけ。
読み進むにつれだんだん生き苦しく感じられるけど、先が気になり読まずにはいられない。
曇り空の下を歩いていて最後まで晴れ間が見えなかった感じだった。
心に病を患った須藤深雪は一般的に「仕事のパフォーマンスの低い人」。
須藤深雪を通して同じ職場の4人の女性の視点で描かれた連作短編集。
何度も同じミスをしたり、仕事が遅いとついつい強い口調で注意したりしてしまう。
相手を傷付けないように「目の前の人が自分の大切な人だったら」と思って接するのも良いことだと思うけど、自分の周りの人全員をそんな風に四六時中考えていたら疲れてしまい生きていけない。
心に余裕のある人か -
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ああ〜切れ味が良すぎてグサグサいかれた…特に最後の2篇。1篇ずつ読むしかできなかった、苦しくて。
関さんの強さと小田嶋のいまの世代感。うるせーな、細かいよ、めんどくせーな、って感じにする描写がリアルすぎる…
宇佐美先生にキレる場面、その前に感情と経緯が織り混ざってモヤモヤする場面、痛いほど共感した。知らんのに言うなよ!と。「知らんけど」のくだりがとてもよかった。
p.229 事実を知っても「自分に恥じることがないなら、顔も知らない相手の悪口にどうして傷つく必要があるの?」と一蹴して、心底どうでもいいような、なにも変わらない態度でいてくれたのは先生だけだ。
「相手はあなたの魅力を見ようと -
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誹謗中傷はじめ様々な言論が飛び交い日夜誰かが炎上しているSNSもとい昨今のインターネット空間。いやはや読んでて背筋が凍る…w令和ロマンくるまが言う「ベタ・メタ・シュールの三すくみ」で自分だけは俯瞰で的確に物事を見られていると思ってる人や最近もはやテンプレ化した「思ってたことを言語化してくれた!」といいね押しがちな読者をガンガンに刺してくる。殺伐としたSNSが苦手な人(そもそもそういう人がこの私の個人の感想まで辿り着くのかは若干疑問の余地があるがw)は閲覧(?)注意な一冊かも。その中で第2話の『純粋に疑問なんだけど』は(このタイトルからしてもう最高!)ラストに少しだけ救いが垣間見えた気がした。
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Posted by ブクログ
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それって「あなたの」
感想ですか?
借り物の言葉で、
安全な場所から投げつけられる悪意になんか、
負けない。
推して、推されて、無責任な「感想」に振り回されて、抗って。
氾濫する言葉と格闘する女性たちを描いた全4篇。
切れ味抜群、なのに愉快でクセになる‼︎
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インフルエンサー、
インフルエンサーの本を出版する編集担当、
インターンの大学生と契約職員のおばさん、
アイドルオーディションで最終選考で落ちた候補生
もう読みながら、痛くなりました。
スマホが -
Posted by ブクログ
ネタバレ『名前も呼べない』と『お気に召すまま』の2篇。
バシッと読者に突きつけられる、印象的な文章がいくつもありメモをとっておきたくなる。迷ったときに思い出せたら、きっと力になってくれそうな言葉たち。
どちらの主人公も自分の気持ちがよくわかっていなくて、人生において何を優先して何を大切にすべきかも見失っている状態だった。ただこれは第三者として見ているから冷静に考えられるだけで、もし当事者だったら彼女たちと同じように困難な状況に陥ると思うし、誰しも自分のことになると偏った物の見方をしてしまうものだと思う。
そんな主人公が、片や親友に、片や教え子に気付かされる形で、自分を取り戻していくラストに前向きさを感