伊藤朱里のレビュー一覧
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元職場の女子会で恋人に娘ができたことを知らされる主人公・恵那
かつて家族間で起こったことや、以前働いていた職場でのこと
どうにも上手く自分を受け入れられず、生きづらさを抱えつづけている恵那…表面はへらへら取り繕っていても、そのしんどさがこっちにも伝わってきた
怒るべきところで上手く怒れない恵那の代わりに親友のメリッサが気持ちいいほどの怒りを表してくれる
物語として絶対必要だけれど、わりとメリッサも背負いこんでいるものは大きいんだよな…
巧みで繊細な文と恵那の心情がマッチしていた
ぐるぐると内へと沈み込むような内容なので元気なときに読むのをおススメします
本作は「名前も呼べない」と「お気に召す -
Posted by ブクログ
森ちゃんの内側に住んでいるサイン、コサイン、タンジェントの3人が脳内会議を開き外界を測りにかける。
うぁー、三角関数とか無茶苦手なアレルゲンなんですけど。呼吸できなくなるんですけど、保健室行っていいですかっていいたくなる感じに読みづらかったんですが次第に慣れてくると、可愛いが大好きで愛想ふりまくサイン、勝気で毒舌おばさん入ってるコサイン、日和見主義でやりすごすタンジェント、内角に守られて自分を形成してる森ちゃんは、他人からの無自覚な悪意や好意からも傷ついてしまう知覚過敏で許容量超えるとフリーズしてしまうこともあったりで、女の子って器から抜けきれないでいる。
歯科助手の先輩には、毅然として隙のな -
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「好きと似合うがイコールじゃなくなったら死んだほうがマシ」
と混乱する “サイン”
「だったら死ねばっ」
と毒を吐く “コサイン”
「いやそれうちらも困るやん」
と茶々を入れる “タンジェント”
駅前のファッションピルに入っているショップで、洋服の試着をしている場面から始まる。
え〜〜(@_@)
サイン・コサイン・タンジェント
って、高校の時に苦戦した三角比!?
頭の中が苦手意識でいっぱいになる。
でも数学嫌いの皆さん、安心して下さい。
数学の話ではありません(笑)
主人公は、理不尽な事だらけの世の中を懸命に生きる女性、森ちゃん。
変化し続ける社会に対応し、女性である自分を守る -
Posted by ブクログ
ネタバレ「名前も呼べない」
騙された... ずっと宝田(夫)と不倫してるのかと思ってた。これぞ、先入観です。
メリッサはとても素敵な人だと思いました。
「お気に召すまま」
割と好きでしたね。全部ものごとに理由をつけなきゃいけない奴らなんて放っておきなさい。というこにスカッとした。
最初の方読んでて、ずっと 元夫が頭良い嫌な人で "対等” な関係を望めなくて、自分というものを無くしてしまいそうになっている人の話かなと思ってたけど、違うかった。
生徒に対して 自分のせい だと思うのはやめなさい。そんなのは貴方の手にあまる問題であるし、1回や2回の過ちで、挽回の機会の一切を奪われる -
Posted by ブクログ
なんと表現していいのか。主人公の気持ちが痛いほどわかるし、敏感すぎにも思えるし、若さやかわいいさを重要視させらてきた過去の自分にもシンクロして、それが彼女の中の3人の意識と同化してざわざわします。加害者が「年配の男性」とも限らない、被害者が「若い女性」とも限らない、自分が被害者と思っていても加害者であるかもしれない。そして至る所にそれらは存在して"つぎたしのタレ"のようになくならない。そんな世の中はなんて生き難い。主人公がたどり着く、とにかく考えることをやめないことしかできないのかもしれない。感想をうまく言うことが難しい小説ですが、喉に小骨が引っかかったような読後感が残る小
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県税事務所のお話。
同期が休職したことで急遽異動させられてきた若手職員の中沢環。
空気の読めないメンタル病みアルバイト・須藤深雪。
ベテランパートの田邊陽子。総務の優秀お局・堀セイコ。
などなど同じ職場で働く、年齢も立場も異なる女性たちの目に映る景色を、4人の視点で描かれている。
滞納する人間たちのセリフは現実味があり心が暗くなる。
普段、仕事をしながら感じている言葉にならない思いを、
これでもかと言語化していて、共感性が高い分、心がしんどい。
言葉でここまで表現できるのかと。複雑な比喩が多用されているからかな。
それぞれがそれぞれの立場で苦しんでいて
まさに「きみはだれかのどうでもいい人