伊藤朱里のレビュー一覧

  • きみはだれかのどうでもいい人

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    辛辣なタイトルに違わず内容もシビアだ。

    心の襞をこじ開けて、ぐいぐい抉って来るから油断ならない。

    この物語には至る所に毒が散りばめられている。

    県税事務所に勤める年齢も立場も異なる女性達。

    税金を滞納する客に支払いを促すという仕事内容だけでも相当キツい事は想像出来る。
    それに輪を掛けて険悪な人間関係。

    家族ですら解り合えない事があるのに、職場が同じと言うだけで他人を完全に理解するなんて不可能だ。

    主人公に自分の弱さを投影し、共感し、居た堪れない思いになる。

    例えどうでもいい人と思われようが自分の心の背骨だけは折らすまい。

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    2023年02月18日
  • きみはだれかのどうでもいい人

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    私もだれかのどうでもいい人なんだな

    私も多くの人に対してどうでもいいと思って対応していたことに気づいた。

    Forget,but never forgive.
    求めるのをやめろ、しかし全てを与えろ。

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    2023年01月13日
  • 名前も呼べない

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    「名前も呼べない」
    〝ただ、伸ばしてくれた手を、伸ばし返すことだけはしなくてはいけないと思った。〟


    「お気に召すまま」

    理由が欲しい。手っ取り早い方法は、相手に全責任を押しつけるか、ひたすら自分を責めつづけるか、そのどちらか。

    見えるもの全部にもっともらしく理由をつけないと安心できない人なんか、放っておきなさい。

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    2022年12月31日
  • きみはだれかのどうでもいい人

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    何て言ったらいいか全然分からなかったけど、最後の解説が一番分かりやすく言ってくれてました

    「自分は」かならず誰かを傷つけている、という自覚

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    2022年10月27日
  • 名前も呼べない

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    予想外のトリック的なところもあり、オ!!っと思わせられる部分もありました。
    全滝的に重くて、暗い気持ちになりながら読んでいました。正直読んでいて愉快な本でもないし、カタルシスも何も無いのです。どんより系と勝手に名付けたくなるような小説でした。

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    2021年11月24日
  • 緑の花と赤い芝生

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    立場も環境も価値観も違う2人の女性。お互い疎ましく思い、でも少しだけ憧れもあり。。ほんの少しだけ心が繋がる部分もあるけど、街で肩がぶつかり合う程度の繋がりに感じた。こういう2人が仲良くなるって現実難しいよねー。

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    2020年12月02日
  • 緑の花と赤い芝生

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    ネタバレ

    学歴も職業もハイスペックな志穂子。
    新婚で家庭のことを中心に生活する杏梨。

    兄嫁と義妹という関係になった、ともに27歳の生い立ちも自分で選んだ人生の立場も正反対の2人が
    すれ違いながらも、互いの思う苦悩を感じ取って、もがきながらも生きる様子。

    専業主婦のおっとりした母に女の子の価値観を押し付けられてきた志穂子。
    ひとり親として働きながら自分を育ててくれた母の存在を恐れる杏梨。

    勉強も仕事も、人一倍に努力してきたのに、結婚もしないでと言われ続けること。
    結婚して、仕事や家庭のことを一生懸命しているのに、義母にとって大切なのは、嫁ではなく娘で、子供のことを聞かれること。

    女、つらー。
    題名

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    2019年11月12日
  • 緑の花と赤い芝生

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    文章が好き、というよりは、「女」としての思考、思想、価値観が好きと思える作家。劇的にハマった、というよりはじわじわ好きになったなあ。本作もよかった。

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    2019年10月05日
  • 緑の花と赤い芝生

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    あらすじより義姉妹の対立抑え気味で良かった。
    本音じゃなしでわかり合うのは絶対無理。どうせケンカするなら、本音でしたいなあ。女たちは腹のウチ出してるけど、男たちがなんだかヌルヌルしててやだわ。言わなくてもわかるだろう?みたいのは、もう通用しないのになあ。

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    2019年07月07日
  • 緑の花と赤い芝生

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    緑の花と赤い芝生。
    伊藤朱理さん。

    結婚したばかりの27歳。主婦。
    義理の妹は、27歳独身。
    同い年の2人。

    2人の立場。生い立ち。考え。
    女性の生き方。

    言葉の一つ一つが、重く、胸に響いた。

    おもしろかった。


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    2019年06月20日
  • 緑の花と赤い芝生

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    もがいている27歳の正反対の女性。片方は既婚、片方は独身だけど、それぞれの親との関わり方が興味深かった。

    読んでて、ときたま、しんど…ってなる時もあるくらい、良い意味で生々しい。

    2人の話が交互に書かれているから、途中でついていくのがしんどくなるくらい、生々しかったなー。

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    2019年05月08日
  • 緑の花と赤い芝生

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    全くタイプの違う27歳女子二人,兄嫁と義妹という難しい関係と嫁姑問題があって,しかも二人がそれぞれ母親との相性が悪い.女同士の微妙な空気感を上手くすくい取って面白い.ただ,夫であり兄である男の存在感のなさを筆頭に,出てくる男がからっきし魅力がなかった.

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    2019年02月13日
  • 緑の花と赤い芝生

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    今の若い女性の感性で二種類の角度から描かれている少し問題含みの日常。
    でも昔のおじさんの立場から言わせてもらうと、これってわざわざ人生を難しくしてる感じ、もっとストレートに生きたほうが楽じゃないって、余計なことを思うけど。

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    2019年01月26日
  • 名前も呼べない

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    女の、醜くてどうしようもなくて面倒で鬱陶しくてでも、パズルの凹凸みたいに噛み合えば少しだけいとしいかもしれない感情の起伏。沈んで浮上する、その訳の分からない綺麗とは言い難いエネルギー。好みは分かれそうだけれど、私は好きだったな。

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    2016年11月06日
  • 名前も呼べない

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    「お気に召すまま」の方が良かったですかね。
    表題作の方は違和感を感じつつ読んでたら、サプライズに見事にやられました。

    「穿つ」という言葉がやたらと多用されている印象を受けました。お気に入りの単語なんでしょうか。

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    2016年07月16日
  • 名前も呼べない

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    家庭のある相手と不倫をしていた主人公の恵那は前職の新年会でその恋人に子どもが生まれていたことを知る。最後にネタバラシがあって、おっと思ったけど、それがわかったあとだと題名はもしかしてこういうこと?ってちょっとしらけてしまった。
    文章はすらっと読めるしうまいと思う。けど会話文のセンスが残念で、メリッサは痛々しくて聡明にはいまいち見えないし、ここで一言!って時のインパクトがない。あと新人は短い中でややこしい生い立ちを付け気味。

    『お気に召すまま』離婚経験者の主人公は家族、友人、勤務先の学校の人の中で色々を乗り越えていく

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    2016年04月14日
  • 名前も呼べない

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    すっかり騙されました。しかも後味の悪い方に。
    途中で違和感を覚えつつも「まあ常識的に考えてそういうことはないよな」と思い込んでいた自分への、
    これは罰か、それとも復讐か。
    「名前も呼べない」ことの意味(もしくは意図)が、今になってようやくわかった。
    名前には、意外といろんな意味が含まれているのだ。暗号のように、符丁のように。特に、その「響き」の中に。

    陳腐な感想だけれど、女性はやっぱり恐ろしい。
    主人公の恵那にはほんとうにイライラさせられた。自分が知る小説の登場人物のうちでも一二を争う「嫌な女」だ。少なくとも今年の内では一番の、「嫌な女オブザイヤー」である。
    しかし彼女を打ちのめすのだから、

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    2016年03月24日