伊藤朱里のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なんと表現していいのか。主人公の気持ちが痛いほどわかるし、敏感すぎにも思えるし、若さやかわいいさを重要視させらてきた過去の自分にもシンクロして、それが彼女の中の3人の意識と同化してざわざわします。加害者が「年配の男性」とも限らない、被害者が「若い女性」とも限らない、自分が被害者と思っていても加害者であるかもしれない。そして至る所にそれらは存在して"つぎたしのタレ"のようになくならない。そんな世の中はなんて生き難い。主人公がたどり着く、とにかく考えることをやめないことしかできないのかもしれない。感想をうまく言うことが難しい小説ですが、喉に小骨が引っかかったような読後感が残る小
-
Posted by ブクログ
県税事務所のお話。
同期が休職したことで急遽異動させられてきた若手職員の中沢環。
空気の読めないメンタル病みアルバイト・須藤深雪。
ベテランパートの田邊陽子。総務の優秀お局・堀セイコ。
などなど同じ職場で働く、年齢も立場も異なる女性たちの目に映る景色を、4人の視点で描かれている。
滞納する人間たちのセリフは現実味があり心が暗くなる。
普段、仕事をしながら感じている言葉にならない思いを、
これでもかと言語化していて、共感性が高い分、心がしんどい。
言葉でここまで表現できるのかと。複雑な比喩が多用されているからかな。
それぞれがそれぞれの立場で苦しんでいて
まさに「きみはだれかのどうでもいい人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ学歴も職業もハイスペックな志穂子。
新婚で家庭のことを中心に生活する杏梨。
兄嫁と義妹という関係になった、ともに27歳の生い立ちも自分で選んだ人生の立場も正反対の2人が
すれ違いながらも、互いの思う苦悩を感じ取って、もがきながらも生きる様子。
専業主婦のおっとりした母に女の子の価値観を押し付けられてきた志穂子。
ひとり親として働きながら自分を育ててくれた母の存在を恐れる杏梨。
勉強も仕事も、人一倍に努力してきたのに、結婚もしないでと言われ続けること。
結婚して、仕事や家庭のことを一生懸命しているのに、義母にとって大切なのは、嫁ではなく娘で、子供のことを聞かれること。
女、つらー。
題名