安斎勇樹のレビュー一覧
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ネタバレ社内向けに問い合わせのメールを送ったら「この聞き方では萎縮と反発しか感じない」と返信されてしまい、積読にしていた本書を読む時がきたか!?と手にしてみた。
結論として、仕事にも育児にも夫との会話にも活かせそうな気づきを得ることができた。ということで、星は5つ。
冒頭の「お通夜ミーティング」が、自分の働く組織の打合せそのもので引き込まれた。企業におけるミーティングの司会進行を担当する人は非常に参考になると思う。課長にこの本を紹介したいなぁ…。
読み始めたときは、「社内で上手なファシリテーターのもとで打合せに出たことないしなぁ…」「私自身が手法を使いこなせるようになる気がしないなぁ…」と思って -
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ワークショップにおいて、議論を活性化させ、より生産的な場にするための手法をまとめた本。大切なことは、課題の質・ワークショップの進め方・思考法と環境の整備だと思う。
ワークショップの進め方がどんなに良くても、課題の質が悪いと良い結論を得ることはできない。逆に、課題の質が良ければ、議論が活発になるそうだ。勝負は戦う前にすでに決まっているのである。
ワークショップの進め方は、イントロダクション→知る活動→創る活動→まとめの順序で行うのが一般的である。イントロダクションでは、掴みとして無関係な話題を出すのではなく、簡単なものでいいからテーマに沿った話題をすることが大事である。その後の、知る活 -
Posted by ブクログ
1.自分の問いかけをレベルアップさせるため、自分の質問で相手の感情を刺激するためにはどうしたらいいのかを考えるために読みました。
2.ファクトリー型組織として成功してきた日本にとって、現代は危機的状況に陥っていることは周知の事実です。そして、コミュニケーションが大事なことも周知の事実です。しかし、なぜ変われないのか?それは、「質問する側」に問題があり、お通夜ミーティングを繰り返してしまうからです。
本書では「問いかけ」とは相手に光を当てるスポットライト的な存在として例えながら述べています。問いかけのやり方1つ変えるだけで相手の感情を刺激し、心理的安全を作ったり、信頼関係を築く一歩が生まれます -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は、ファシリテートが上手な人を理論と事例を交えて非常にわかりやすく説明している一冊だった。
特に勉強になったのは、「ファクトリー型」と「ワークショップ型」の組織の違いの視点はである。著者は、ワークショップ型の組織では、参加者それぞれのこだわりを許容することが必要だと述べている。一方で、自分を振り返ると、他人のこだわりに対してどこか非寛容になってしまう傾向があることに気づかされた。
ただ、その非寛容さは単なる拒絶ではなく、相手のこだわりが「深い思考の結果」なのか、それとも「何も考えずに出てきた思いつき」なのか判別しづらいという難しさに由来しているのだと思う。実際、質の高いこだわりは創造性につ