あらすじ
チームの主体性と創造性を発揮したい、すべてのマネージャー必携!
ベストセラー『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』の著者による最新作
仲間と力を合わせ、チームで成果を出すためには、周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えることが重要です。
著者の長年の研究と実績をもとにノウハウ化された、チームの眠っているポテンシャルを最大限に発揮させるための「問いかけ」の実践的指南書!
「さあ、この企画に何か意見はありませんか?」
「どんどんアイデアを提案してください! 」
と呼びかけても、プロジェクトメンバーたちは、互いに発言権を譲り合うように、一向に口を開いてくれない
「遠慮なく意見していただいて構いませんよ」
「どなたか、いかがでしょうか?」
といった呼びかけも虚しく、期待していた「画期的な提案」はおろか、誰も「自分の意見」さえ述べてくれない
――こんな状況に遭遇した経験、ないでしょうか?
これは、多くのチームで発生している「孤軍奮闘の悪循環」と呼ばれる状況です。
一度このサイクルに陥ると、チームの主体性と創造性はどんどん下がっていきます。
そして皮肉なことに、優秀でモチベーションの高い人ほど、このサイクルによってチームのポテンシャルを抑制し、そしてチームから孤立していくのです。
しかし、本書に興味を持ったあなたが思い描く理想は、仲間と力を合わせて「チームで成果を出す」世界であるはずです。
では、この悪循環に陥らずに、チームと職場を魅力的な場に変えるためには、どうすればいいのか?
それは、周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えることなのです。
これからの時代、仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいきません。
問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出す。
これが、現代の最も必要なスキルの一つなのです。
あなたひとりの実績を磨くよりも、「問いかけ」によるチームの力を高めていったほうが、結果として
「あの人と一緒に働くと、気持ちよく仕事ができる」
「あの人のチームだと、良い成果が出せる」
「あの人のもとでは、次々に良い人材が育っている」
といった「あなた自身の評価」へとつながり、活躍の場も広がっていくのです。
そして何より、一人で孤独に努力を重ねるよりも、他者の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなることでしょう。
【停滞した場を打破する! とっさの質問リスト】
■素人質問
「すみません、これどういう意味ですか?」
「初歩的な質問なのですが、これはどういうことですか?」
「理解不足で申し訳ないのですが、このプロジェクトの目的はなんですか?」
■ルーツ発掘
「どこにこだわりがありますか?」
「なぜそこにこだわるのですか?」
「いつ頃からこだわるようになったのですか?」
「○○○とは何が違うのですか?」
■真善美
「『正しい○○○』とはなんでしょうか?」
「本当の意味での『良い○○○』とはなんでしょうか?」
「今こそ考えたい『美しい○○○』とはなんでしょうか?」
■パラフレイズ
「その言葉を、別の言葉に言い換えるとどうなりますか?」
「その言葉を、別のものに喩えるとどうなりますか?」
「その言葉を、このミーティングでは禁止しませんか?」
「その言葉を、数字で表現すると、100点満点で何点ですか?」
「その言葉を、改めて定義するとしたら、どのような言葉になりますか?」
■仮定法
「もし~だとしたら、どうでしょうか?」
「仮に~だとすると、どうなりますか?」
「もしあなたが~の立場だったら、どう考えますか?」
「もし制約がなかったら、どうしたいですか?」
「もし世界が~だったら、どうなっているでしょうか?」
■バイアス破壊
「本当にXは必要ですか?」
「Xを除外してみると、どうなるでしょうか?」
「Xでない~は、考えられないでしょうか?」
「XにあえてYを入れると、どうなるでしょうか?」
感情タグBEST3
問いではなく問いかけ
日々のミーティングで使いやすいように考えられた多数の問いかけを学べる。問いがこれほどまでに構造化されて意図を持ってまとめることができるというのが素晴らしい。コンサルやコーチングにも活用できそう。
Posted by ブクログ
ミーティングにおいて、メンバーの個性や長所を引き出しチームのポテンシャルを上げるための「問いかけ」の技術を【見立てる】【組み立てる】【投げかける】の3つのステップで提案している本です。
よくまとまっていてわかりやすかったです。
そもそもうちの会社のミーティングは「ファクトリー型」なので、まずそこからなのですが、、、、
キャリコンなどのカウンセリング面談ではクライアントのこだわりを探ったり、内省を促せるようトレーニングしているので、本書の技術が使えると思いました。
Posted by ブクログ
社内向けに問い合わせのメールを送ったら「この聞き方では萎縮と反発しか感じない」と返信されてしまい、積読にしていた本書を読む時がきたか!?と手にしてみた。
結論として、仕事にも育児にも夫との会話にも活かせそうな気づきを得ることができた。ということで、星は5つ。
冒頭の「お通夜ミーティング」が、自分の働く組織の打合せそのもので引き込まれた。企業におけるミーティングの司会進行を担当する人は非常に参考になると思う。課長にこの本を紹介したいなぁ…。
読み始めたときは、「社内で上手なファシリテーターのもとで打合せに出たことないしなぁ…」「私自身が手法を使いこなせるようになる気がしないなぁ…」と思っていたけど、司会じゃなくても使えそうで、おぉー、と思うテクニック満載。
このところ打合せに参加しないといけないことが多くて、早速「素人質問ですみませんが〜」という前置きとか、進行役ではないことばかりの自分にも打合せで使えるフレーズを実践。ただ座ってるだけだった打合せが、急におもしろいものに思えてきた!進行役の不手際に気づいてしまって、イラつくことも増えたけど…。
1回本を読むだけでできるものではなくて、繰り返し繰り返し訓練が大事なんだろうなぁ。
日常生活でも、大事な話をするときに行き当たりばったりで話していたけど、あらかじめ問いかけを自分の中でデザインすることはとても大事だとハッとした。本当に自分がたどり着きたいゴール、話し合いの目標、相手の意見を聞き出しながら場をまとめて行くにはコツがあるんだなぁ。
もしかすると、小さい子どもへの問いかけも、作法によって会話の広がり方が違くなるかも。
まだうまく説明できない子どもに対して、「今日1番楽しかったことは?」と聞いても「わかんない」になってしまっていたが、「1番じゃなくてもいいよ、なにを思い出すかな?」と聞いてみたら「ブロック」「お砂場」などいくつか単語がでてきた。「全部!」と言われてしまう場合もあるけど…。
それでも、共感によって「そっか、全部楽しかったんだね」と受け止めてから次の質問をすると、保育園からの帰り道にどんどん話がはずんでいったので、効果は実感できた。
そんなことを少しずつ実践しているうちに、育休中に参加した育児セミナーを思い出した。「言葉にしてくださって、ありがとうございます」本書の最後のほうにこの例文がでてきたのを見て、そのセミナーのファシリテーターさんの声が聞こえた気がして、思いがけず涙ぐんでしまった。
あのときの進行役の方は、思い返してみればめちゃくちゃ有能なファシリテーターさんだった。はじめての子育てで不安ばかりだった。そんな中で参加したセミナーだった。あのときも、ファシリテーターさんは参加者の無能さをあぶり出すことなく、安全に話しやすい場を作り上げていたんだなぁ、としみじみ納得。
社内でいい打合せに参加したことない、と思っていたけど、問いかけの場は仕事だけじゃないんだな。夫との会話にも活かせそうだし、仕事でも日々の雑談やコミュニケーションの基礎になりそう。とにかく繰り返し実践してみよう。
Posted by ブクログ
こういう本欲しかった。質問の仕方について、言語化してくれていて助かる。
ゆさぶりとフカボリ分かりやすいなあ。教員の発問にもつながるところがあり、ありがたい。
Posted by ブクログ
●ミスを恐れるのではなく、試行錯誤を楽しみ、失敗から学ぶ
●具体的にヒアリングする
(例)
•普段の商談で大切にしてる事は? ❌
•これまでの商談で意外に効果があった工夫は?◯
●評価の食い違いは、価値観のズレから生まれる
●チームに必要な変化とは目標も現状の、ギャップから生まれる
●着飾り過ぎないシンプルな問いかけも忘れない
Posted by ブクログ
会議の場、1on1の場、日常のFBなど色んな場面で使える考え方
「こだわり」と「とらわれ」は本書のように問いかけをしてもらわないと気づきにくい部分だと思う
考え方や具体例も多く載っているので、日常に使う
イメージがわいた
特に誰かと真剣に向き合い、相手の考えを聞きたいとき、思考を促したいときに読んでほしい
持
Posted by ブクログ
1.自分の問いかけをレベルアップさせるため、自分の質問で相手の感情を刺激するためにはどうしたらいいのかを考えるために読みました。
2.ファクトリー型組織として成功してきた日本にとって、現代は危機的状況に陥っていることは周知の事実です。そして、コミュニケーションが大事なことも周知の事実です。しかし、なぜ変われないのか?それは、「質問する側」に問題があり、お通夜ミーティングを繰り返してしまうからです。
本書では「問いかけ」とは相手に光を当てるスポットライト的な存在として例えながら述べています。問いかけのやり方1つ変えるだけで相手の感情を刺激し、心理的安全を作ったり、信頼関係を築く一歩が生まれます。
では、実際にどのように問いかけていけばいいのか、その具体的な方法を述べています。
3.自分が問題意識していた部分を突いてきた本でした。普段から、聞くことを意識し、いかに相手の話を引き出すかだけを考えていました。しかし、それだけでは新しいアイデアを生むことはできないですし、チームが成長することはありません。大切なことは、「相手の感情を刺激するために多く発言してもらうことに加え、心理的安全作ること」です。私の場合、もしかしたら相手が嫌々話している可能性があったので、本書を2ヶ月に1回振り返りながら自分の会話をレベルアップさせていきたいです。
Posted by ブクログ
適切な問いかけは自分自身にもチームにもよい気づきをもたらし、引き出せるものがあるはず。まずはこの本の例を取り入れて型を覚えていきたい。小さくてもチームに変化をもたらして、いつかはチームにぴったりのオリジナルなパターンを編み出せるとよいな。
Posted by ブクログ
コミュニケーションは聞くと話すというやり取りで成り立っているところ、質問を何のためにしているか?を深く考えさせられる1冊。
相手の考えを探るには傾聴が基本であるが、この本では問いかけをすることで、相手がより自分の考えを整理して、探究できるようになるためのアプローチ方法が書かれている。
ぜひ精読し、実践しながら身につけていきたいスキル。
入社3-5年目、はじめて部下を持つ人におすすめ。
Posted by ブクログ
本書は、ファシリテートが上手な人を理論と事例を交えて非常にわかりやすく説明している一冊だった。
特に勉強になったのは、「ファクトリー型」と「ワークショップ型」の組織の違いの視点はである。著者は、ワークショップ型の組織では、参加者それぞれのこだわりを許容することが必要だと述べている。一方で、自分を振り返ると、他人のこだわりに対してどこか非寛容になってしまう傾向があることに気づかされた。
ただ、その非寛容さは単なる拒絶ではなく、相手のこだわりが「深い思考の結果」なのか、それとも「何も考えずに出てきた思いつき」なのか判別しづらいという難しさに由来しているのだと思う。実際、質の高いこだわりは創造性につながるが、質の低いこだわりは議論を妨げてしまう。その見極めは、相手へ問いを返し、背後にある考えを引き出すことでしかできない。本書を読み、この“見極めるための問い”こそが、ファシリテーターに求められる重要な技術だと改めて理解した。
また、「未定義の頻出キーワード」という概念は特に重要だと思った。背後に明確な考え方があれば“こだわり”として扱うべきだが、思考が伴わず形骸化した状態で用いられている場合、それはただの“とらわれ”になる。自分の会社の会議でも、マジックワードが先行することで議論が曖昧になってしまう場面が多々ある。そうした言葉が出てきた際に、背後の思考を引き出し、こだわりなのかとらわれなのかを判断する力の重要性を強く実感した。
本書は、会議を効率的に進めるためのテクニックにとどまらず、参加者一人ひとりの思考の質をどう高めるかという深い問題に踏み込んでいる。その中で、自分自身の思考のクセや姿勢を振り返るきっかけも得られた、非常に学びの多い一冊だった。
Posted by ブクログ
部分分業のファクトリー型チームから多様な価値観を持つワークショップ型のチームへの変革が求められる時代で、うまく他力を引き出すための良い問いの本質とその具体例が学べる。
特に心に残ったことは、ミーティングプロセスの具体的な設計手法の部分。過去⇔未来と個人⇔組織・社会という4象限のマトリクスを使うことで、「いきなり聞くには重すぎる」メインディッシュとなる問いかけに至るまでのプロセスを作る事ができる。
会議のアジェンダを考える際の拠り所として使えそうだと感じた。
Posted by ブクログ
哲学カフェの運営に興味を持ち、ファシリテーターを勤めるのに何か役立つ情報がないかと思い、手に取りました。
日頃、何気なく行なっている問いかけについて、理論的・体系的に言語化してくれており、非常に有益。
当方教員で、普段から教室やさまざまな場で問いかけを行っているが、その際使っているであろうテクニックがタグ付けされていて、コミュニケーションの奥深さを感じた。
一つだけ印象に残っていることを挙げるなら、対話の大きな流れを事前にデザインする手法に関して。
自分➖組織と過去➖未来を軸にマトリックスを作って、上下に行き来しながら対話を展開するとダイナミズムが生まれるというようなことが書いてあり、ぜひ意識して使ってみたいノウハウであると感じた。
Posted by ブクログ
この書籍は読んだだけでは効力の三分の一くらいしか得られないのかなと感じた。
本を片手にどうやって、職場の同僚と話をするか、問いかけるか、そうやってはじめて最大限の効力を発揮するんだなと感じる。
かなりワクワクする。自分の職場に合わせてブレンドしたいなと思う。
Posted by ブクログ
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ファクトリー型とワークショップ型
★拘りを見つけ育て、囚われを疑い問い直す
過去の武器は未来の足枷
拘りの尊重、適度な制約、遊び心を擽る仕掛け
見立て、組み立て、投げかける
拘り、囚われは何?
ぶっちゃけ?
価値観→観点→評価、確証バイアス
★★見立て:場の目的、見たい光景、現在の様子
★情報共有、擦合せ、アイデア出し、意思決定、FB
★フカボリ①素人質問②ルーツ発掘③真善美
→①そもそも
→②where・when
→③良い〇〇とは
★ユサブリ①パラフレイズ②仮定法③バイアス破壊
→①言い換えると・例えると
→②もし・仮に〇〇なら
→③除外すると
冒頭1分が勝負:予告・共感・煽動・余白
Posted by ブクログ
お通夜状態になる会議とかミーティングって本当に参加している身としても辛い
初対面でも
なんかこの人変なこと言ってる
なんて、とても思われたくないし
でも、司会進行役の人がうまく話を振ってくれたり、まとめてくれたりすると、とたんに話がしやすくなる
そんな経験は幾度となくある
私はそんな司会進行が上手くないので、このようなルールとかメカニズムを知って活用できたらいいと思える、そんな本
Posted by ブクログ
質問の受け取られ方を気にしがちなのだが、それを自分の工夫につなげられるのだな、と気づかされた。
他人に作用することは難しいが、その一助となることは間違いない。
本書でも述べられていたが、自分の他者に対する「道具性」に気がついた後だからこそ、一読の意義があった。
Posted by ブクログ
「問いかけ」に特化したファシリテーション本。ファシリの最重要要素なので下手なファシリ本読むならこの本を薦めます。「問い」の重要さは散々語られるけどこの本ほど何を・どのように問いかけ、反応をどう受け止めれば良いか問いかけにまつわる一連の流れをわかりやすく構造化して解説している本に初めて出会った。特に「見立てる」「組み立てる」「投げかける」の3ステップは実際に問いを発する前までの準備が大切であることが端的に理解できて良い。ファシリテーターだけでなく、コンサルや教師や医師など広く対人支援に関わる職業の新人育成にも活用できる視点だと感じる。
Posted by ブクログ
ファシリが苦手だったのですが、本に書いていることを実践していると苦手意識がなくなってきた気がする。事前にどんなミーティングなのか、どんな質問(問い)をするのかを準備するのが大切。
Posted by ブクログ
チーム形成をはかる前に、チーム形成がうまくいかない初期に読んでおきたい本。
特にプレイングマネージャーになりがちな、新米マネージャーは読むことをおすすめ。
丁寧に読んで味わった方が良い。さらっと読むと、なんか普通のことが書いてあって味気なく感じるかも。言葉の言い回しは訓練でなんとかなるもの。まさにそのことが書かれている。
Posted by ブクログ
問いかける人(≒ 会議を主催する人)はその場の目的と見たい光景をイメージし、その光景へ持っていくために
・意見が出やすい雰囲気づくり(心理的安全性を高めたり)
・問いかけの設計(多様な考えを引き出す質問)
・出席者の観察(どの方面に特にこだわり、深い考えがありそうかなど)
を行う必要がある。本書はその役に立つ一冊。
項目としては多いので、一読したら実際に会議を主催したりした際に本書とともに反省し次回どうするかを考えたりする使い方がいいのかな。
Posted by ブクログ
問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術
著:安斎 勇樹
仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいかない。問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出すことが、現代の最も必要なスキルのひとつである。
ひとりの実績を磨くよりも、「問いかけ」によるチームの力を高めていったほうが、結果として「あの人と一緒に働くと、気持ちく良く仕事ができる」「あの人のチームだと、良い成果が出せる」「あの人のもとでは、次々に良い人材が育っている」といった「自身の評価」へとつながり、活躍も広がり、他社の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなる。
本書の構成は以下の5章から構成されている。
①チームの問題はなぜ起きるのか
②問いかけのメカニズムとルール
③問いかけの作法①見立てる
④問いかけの作法②組み立てる
⑤問いかけの作法③投げかける
各々の個を最大限に高めるために「問いかけ」を使い、それぞれを繋ぎ合わせる中で、チームとしての最大の成果をえるためのスキルが説明されている。問いかけのルールである見立てる・組み立てる・投げかけるという順序と具体例が記されており、どれかを組み合わせながら最適な「自分たちの問いかけ」を模索していくことができるつくりとなっている。
コーチングやティーチング、チームマネジメントの概念についても「問いかけ」という視点からわかりやすく紹介されている。
自身や自組織に合う組み合わせを見つけながら試行錯誤するだけでも確実にチーム力は高まる。それほど具体的な現場で活かせる知識が丁寧に記されている。
Posted by ブクログ
相手を見て言葉を選ぶ、相手を大切にする姿勢が、チームワークの向上につながるということかと感じたが、逆にいじわるな組織が世の中にそれだけ多いと言うことなのかとも思った。
Posted by ブクログ
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1.この本を選んだ目的
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5月からキャリアコンサルタント育成講座の学校に通っています。その中で、「問いかける」ということの難しさを体感しています…(T . T)
そんな中、読もうと思っていたけど、読めていなかったこの本のことを思い出し、手に取りました。
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2.概要
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もりだくさんですね。
概念的なものから、実際の問いかけの例まで、山のようにでてきます。
お腹いっぱいになります。
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3.感想
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ほんと、盛りだくさんなんですけど、全部、自分のものにはできないですね。
いろんなやり方があるなと感じると同時に、結局は相手に興味を持って、相手のことを理解していくことが基本だなと、思いました。
キャリアコンサルタントは、相手が気がついていないことを気づかせてあげることに重きを置く学習をします。
関係性を構築した上で、見立てていくわけですが、たくさん演習をして、多くの支援ができるようになりたいと感じています。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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盛りだくさんすぎの印象で、なにかを新たに学んだという感じにはなっていないです。
ここに書かれている技法を意識して取り組もうという気になれなかったので、、、結局は、いろいろ考えていくことが大切だなと、改めて感じたことが学びだったでしょうか。
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5.具体的にどのような行動をするか?
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ただ、相手の個性を引き出すというのは、なかなかに共感できました。この点は意識していきたいと思います。
Posted by ブクログ
問いかけ上手になるためにをテーマに書かれた論文のよう。人とのコミュニケーションの中で行う問いかけについて、論文のように書いてある本。
途中から細か過ぎて自分にはできない!と流し読みしてしまったが、
「質問の仕方まで考える、設計することが大事。そして質問の仕方ひとつでワクワクするな!」と思ったので、会議、打ち合わせのコミュニケーションの中で少しでも実践していこう、と感じた。
Posted by ブクログ
・チームのポテンシャルを最大限に発揮させるための「問いかけ」の実践書
・方法論について、「見立てる」「組み立てる」「投げかける」の3つの作法に分解して解説されている
Posted by ブクログ
これは管理職/役職向けの本かな?
平の自分には必要ない内容に感じました。
けれども、こんな風に問いかけてもらえたら答えやすいかも、というフレーズも見受けられたので★★★評価です。
それにしても400Pも必要でしょうか?多忙な現代人には200P程度でうまく収めて欲しいものです。。
Posted by ブクログ
漠然とした質問ではなく、仮定や制約条件など工夫して問いかけることでミーティングを活発にできる。メンバーのこだわりを探る、あえて空気読まない(AKY)が印象に残った。
Posted by ブクログ
コラムとはいえわざわざ『中動態の世界』を引用しておきながらファシリテーションにまつわる倫理的な(主に生権力にまつわる)問題に触れないというのはなんだかもやもやするし、そもそも中動態の話が出たのがファシリテーター側の態度を説明するためというのがどうにも腑に落ちない。それから後半、とりわけレトリックの章などは恥ずかしくて読んでいられない。問いかけのユサブリ/フカボリという区分も本人が認めるように境界があいまいであるのでその意義があまり感じられないし、カタカナにするのもわけがわからない。
Posted by ブクログ
すっかり投稿が滞ってしまっておりました。久々の投稿となってしまいました。こちらの本に関しては会社における「輪読会」において課題図書となった本。毎週定期的な時間に(オンラインで)集まり、それぞれの担当範囲を読んで解釈した内容を発表後、ディスカッションという形で進めている輪読会。これまでの輪読会での対象本と比べるとずいぶんとさらっとしていて、逆に輪読会的にはこちらの内容で資料に落とすのは難しかったぐらいか。 内容としてはまさに「問いかけの作法」としての実践本であり、副題にある「チームの魅力と才能を引き出す技術」の本である。 決して顧客に「問いかけ」を行ってニーズを明確化して購入に至らしめるようなSPIN関連の本ではない。(わかってます)
ファクトリー型からワークショップ型へとチーム編成が見直され、VUCAの時代にチームとしての成果を求めていくために、どうチームの魅力と才能を引き出していくか。 そのためにはどのような「問いかけ」を行っていけばチームメンバーを高めていくことができそうか、著者が10年以上研究を重ねた内容を極力実践に近い形で体系化してまとめた本。 読みやすい本なので一日でさらっと読めてしまう。 あとは、これをどう自分の活動にあてはめ、定期的に振り返り、どうブラッシュアップしていくか、は、読者次第ってとこかな。
最近、ずいぶんと読書レビュからも離れてしまっていたので、書き方を既に忘却してしまった感がありますが、以下は引用抜粋となります。
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P9
これからの時代、仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいきません。問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出すこと。これが現代の最も必要なスキルのひとつなのです。
(中略)
世間に目を向けてみても、アイドルのプロデューサー、スポーツチームの監督、バラエティ番組の司会、ビジネスコーチや編集者など、「自分が答えを出す」のではなく、うまく他者に問いかけることによって、「他人の才能を引き出す」ことができる人が、ますます表舞台で注目されるようになってきています。
(中略)
何より、一人で孤独に努力を重ねるよりも、他社の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなるはずです。
P14
問いかけは、人間力やセンスではなく、一定のルールとメカニズムによって説明できる、誰にも習得可能なスキルです。問いかけに必要な要素と工程を分解し、誰にでも実践可能なプロセスに落とし込んだ理論が、本書で提案する「問いかけの作法」のモデルなのです。
P67
自分たちのものの見方は、捨ててもかまわない「とらわれ」なのか? あるいはこれから守るべき「こだわり」なのか? 自問自答しながら探索し続ける姿勢が肝要です。
P75
「仮に自動運転社会が来ても、自動車で『移動する時間』そのものはなくなりません。私たちは、カーナビが作りたいわけじゃない。生活者に『快適な移動の時間』を提供したいんです!」
P96
問いかけとは、「質問」を通して、相手に「ボール」を渡す行為です。ボールを受け取った相手は、そこで初めて自分の頭を使って、自分らしいプレイを試行錯誤することができるようになります。良いチームには、必ずパスの技術に優れた「司令塔」もしくは「縁の下の力持ち」のような存在がいて、味方の才能を引き出しているのです。
P133
本書が徹底して「問いかけ」の質にこだわっているのは、チームの問題をすべて「心理的安全性が低いからだ!」と考えて匙を投げるのではなく、「問いかけ」に工夫を凝らして、自然と「心理的安全性が高いチーム」を作ることができると信じているからです。
P197
課題を適切に設定し、それに合わせてミーティングの目的と時間割を適切に組み立てることができれば、それだけで成果は約束されたようなものです。
P236
フカボリモードの質問の型
1.素人質問:みんなのあたり前を確認する
2.ルーツ発掘:相手のこだわりの源泉を聞きこむ
3.真善美:根底にある哲学的な価値観を探る
ユサブリモードの質問の型
1.パラフレイズ:別の言葉や表現に言い換えを促す
2.仮定法:仮想的な設定によって視点を変える
3.バイアス破壊:特定の固定概念に疑いをかける
P351
印象を強めるために質問の文言がむやみやたらに長くなってしまっても、相手の注意はかえって分散してしまいます。意識をしておくべきことは、一度通して聞いて、質問の意図が理解できるかどうか、ということです。何度も聞きなおさなければ質問の前提が理解できないようであれば、装飾を減らしましょう。問いかけは、シンプルであるに越したことはありません。レトリックを過剰に活用しないようにしましょう。
P370
「この質問の考えにくさは、どのあたりにありますか?」という質問の不備を尋ねる質問自体が、チームの変化を生み出すブレイクスルーにつながることもあります。なぜならば、うまくいくと思った質問の未知数や制約がうまく機能しなかったということは、事前段階には見抜けなかったチームのこだわりやとらわれが存在していたということですから、さらによい質問を組み立て直すための重大なヒントが隠されているかもしれないからです。
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