【感想・ネタバレ】問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術【DL特典付き(未収録原稿)】のレビュー

あらすじ

チームの主体性と創造性を発揮したい、すべてのマネージャー必携!
ベストセラー『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』の著者による最新作

仲間と力を合わせ、チームで成果を出すためには、周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えることが重要です。
著者の長年の研究と実績をもとにノウハウ化された、チームの眠っているポテンシャルを最大限に発揮させるための「問いかけ」の実践的指南書!

「さあ、この企画に何か意見はありませんか?」
「どんどんアイデアを提案してください! 」
と呼びかけても、プロジェクトメンバーたちは、互いに発言権を譲り合うように、一向に口を開いてくれない

「遠慮なく意見していただいて構いませんよ」
「どなたか、いかがでしょうか?」
といった呼びかけも虚しく、期待していた「画期的な提案」はおろか、誰も「自分の意見」さえ述べてくれない

――こんな状況に遭遇した経験、ないでしょうか?

これは、多くのチームで発生している「孤軍奮闘の悪循環」と呼ばれる状況です。

一度このサイクルに陥ると、チームの主体性と創造性はどんどん下がっていきます。
そして皮肉なことに、優秀でモチベーションの高い人ほど、このサイクルによってチームのポテンシャルを抑制し、そしてチームから孤立していくのです。

しかし、本書に興味を持ったあなたが思い描く理想は、仲間と力を合わせて「チームで成果を出す」世界であるはずです。

では、この悪循環に陥らずに、チームと職場を魅力的な場に変えるためには、どうすればいいのか?

それは、周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えることなのです。

これからの時代、仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいきません。

問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出す。
これが、現代の最も必要なスキルの一つなのです。

あなたひとりの実績を磨くよりも、「問いかけ」によるチームの力を高めていったほうが、結果として
「あの人と一緒に働くと、気持ちよく仕事ができる」
「あの人のチームだと、良い成果が出せる」
「あの人のもとでは、次々に良い人材が育っている」
といった「あなた自身の評価」へとつながり、活躍の場も広がっていくのです。

そして何より、一人で孤独に努力を重ねるよりも、他者の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなることでしょう。


【停滞した場を打破する! とっさの質問リスト】
■素人質問
「すみません、これどういう意味ですか?」
「初歩的な質問なのですが、これはどういうことですか?」
「理解不足で申し訳ないのですが、このプロジェクトの目的はなんですか?」

■ルーツ発掘
「どこにこだわりがありますか?」
「なぜそこにこだわるのですか?」
「いつ頃からこだわるようになったのですか?」
「○○○とは何が違うのですか?」

■真善美
「『正しい○○○』とはなんでしょうか?」
「本当の意味での『良い○○○』とはなんでしょうか?」
「今こそ考えたい『美しい○○○』とはなんでしょうか?」

■パラフレイズ
「その言葉を、別の言葉に言い換えるとどうなりますか?」
「その言葉を、別のものに喩えるとどうなりますか?」
「その言葉を、このミーティングでは禁止しませんか?」
「その言葉を、数字で表現すると、100点満点で何点ですか?」
「その言葉を、改めて定義するとしたら、どのような言葉になりますか?」

■仮定法
「もし~だとしたら、どうでしょうか?」
「仮に~だとすると、どうなりますか?」
「もしあなたが~の立場だったら、どう考えますか?」
「もし制約がなかったら、どうしたいですか?」
「もし世界が~だったら、どうなっているでしょうか?」

■バイアス破壊
「本当にXは必要ですか?」
「Xを除外してみると、どうなるでしょうか?」
「Xでない~は、考えられないでしょうか?」
「XにあえてYを入れると、どうなるでしょうか?」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

社内向けに問い合わせのメールを送ったら「この聞き方では萎縮と反発しか感じない」と返信されてしまい、積読にしていた本書を読む時がきたか!?と手にしてみた。

結論として、仕事にも育児にも夫との会話にも活かせそうな気づきを得ることができた。ということで、星は5つ。

冒頭の「お通夜ミーティング」が、自分の働く組織の打合せそのもので引き込まれた。企業におけるミーティングの司会進行を担当する人は非常に参考になると思う。課長にこの本を紹介したいなぁ…。

読み始めたときは、「社内で上手なファシリテーターのもとで打合せに出たことないしなぁ…」「私自身が手法を使いこなせるようになる気がしないなぁ…」と思っていたけど、司会じゃなくても使えそうで、おぉー、と思うテクニック満載。
このところ打合せに参加しないといけないことが多くて、早速「素人質問ですみませんが〜」という前置きとか、進行役ではないことばかりの自分にも打合せで使えるフレーズを実践。ただ座ってるだけだった打合せが、急におもしろいものに思えてきた!進行役の不手際に気づいてしまって、イラつくことも増えたけど…。

1回本を読むだけでできるものではなくて、繰り返し繰り返し訓練が大事なんだろうなぁ。
日常生活でも、大事な話をするときに行き当たりばったりで話していたけど、あらかじめ問いかけを自分の中でデザインすることはとても大事だとハッとした。本当に自分がたどり着きたいゴール、話し合いの目標、相手の意見を聞き出しながら場をまとめて行くにはコツがあるんだなぁ。

もしかすると、小さい子どもへの問いかけも、作法によって会話の広がり方が違くなるかも。
まだうまく説明できない子どもに対して、「今日1番楽しかったことは?」と聞いても「わかんない」になってしまっていたが、「1番じゃなくてもいいよ、なにを思い出すかな?」と聞いてみたら「ブロック」「お砂場」などいくつか単語がでてきた。「全部!」と言われてしまう場合もあるけど…。
それでも、共感によって「そっか、全部楽しかったんだね」と受け止めてから次の質問をすると、保育園からの帰り道にどんどん話がはずんでいったので、効果は実感できた。

そんなことを少しずつ実践しているうちに、育休中に参加した育児セミナーを思い出した。「言葉にしてくださって、ありがとうございます」本書の最後のほうにこの例文がでてきたのを見て、そのセミナーのファシリテーターさんの声が聞こえた気がして、思いがけず涙ぐんでしまった。
あのときの進行役の方は、思い返してみればめちゃくちゃ有能なファシリテーターさんだった。はじめての子育てで不安ばかりだった。そんな中で参加したセミナーだった。あのときも、ファシリテーターさんは参加者の無能さをあぶり出すことなく、安全に話しやすい場を作り上げていたんだなぁ、としみじみ納得。
社内でいい打合せに参加したことない、と思っていたけど、問いかけの場は仕事だけじゃないんだな。夫との会話にも活かせそうだし、仕事でも日々の雑談やコミュニケーションの基礎になりそう。とにかく繰り返し実践してみよう。

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2023年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「この企画を一箇所だけ変えるとしたらどこがいいか?」「自分が顧客ならこの企画は何点をつける?」などの問いかけで会議を活性化する手法。背景としてはVUCAと表されるような時代の変化に対応して働き方がファクトリー型からワークショップ型へと変わっていく中でファクトリー型の弊害を取り除く必要がある。具体的には4つの弊害が挙げられていて、判断の自動化による認識の固定化、部分的な分業による人間関係の固定化、逸脱の抑制による衝動の枯渇、手段への没頭による目的の形骸化である。

問いかけの例「営業で心がけていることは?」→「営業で意外と上手く行ったテクニックは?」などの抽象的→具体的な問いかけ、「カーナビをどう改善したい?」→「そもそも何でカーナビを売りたいの?」というメタ的な問いかけなどが挙げられている
1.相手の個性を引き出しこだわりを尊重する、2.適度に制約をかけ考えるきっかけを作る、3.遊び心をくすぐり応えたくなる仕掛けを作る、4.凝り固まった発想をほぐし意外な発見を促す

問いかけのサイクル=見立てる、組み立てる、投げかける
見立て=評価にはそのための価値観が何であるかが重要、未定義の頻出ワードに着目する、ミーティングでの姿勢・態度などから不満や抑えられた衝動を見つけ出す
ミーティングの主な目的は1情報共有、2すり合わせ、3アイディア出し、4意思決定、5フィードバック
問いかけには予め準備しておくものとその場で突発的に必要になるものがある。問いかけは自分の立場seniorityや芸風によって意味合いが変わるものがあるが、特に突発的な質問で自分の芸風を変える必要はない
問いかけに際して何を主語にするかという幅の広げ方もある。あなたはどうするべきか、チームは、組織は、社会はなどと問いかけることで視野を広げたり集中させたりできる
深掘り質問1.素人質問、2.ルーツ発掘質問、3.真善美。揺さぶり質問1.パラフレーズ(動詞化、禁止)、2.仮定法、3.バイアス破壊
問いかけの手法、1.予告、2.共感、3.扇動(前提を大げさに強調する)、4.余白(により質問に惹きつける)
実際に問いかけるときにはどのような言葉を使うかも考慮する必要があり(レトリック)、また相手の反応に対してどのように質問をつなげるかなども詳細に説明されている

ミーティングでの他者に対する問いかけの手法の話だが、自分自身の思考に対しても、そのパターンや硬直性を打破するために自問自答する手段として活用できそう。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は、ファシリテートが上手な人を理論と事例を交えて非常にわかりやすく説明している一冊だった。
特に勉強になったのは、「ファクトリー型」と「ワークショップ型」の組織の違いの視点はである。著者は、ワークショップ型の組織では、参加者それぞれのこだわりを許容することが必要だと述べている。一方で、自分を振り返ると、他人のこだわりに対してどこか非寛容になってしまう傾向があることに気づかされた。
ただ、その非寛容さは単なる拒絶ではなく、相手のこだわりが「深い思考の結果」なのか、それとも「何も考えずに出てきた思いつき」なのか判別しづらいという難しさに由来しているのだと思う。実際、質の高いこだわりは創造性につながるが、質の低いこだわりは議論を妨げてしまう。その見極めは、相手へ問いを返し、背後にある考えを引き出すことでしかできない。本書を読み、この“見極めるための問い”こそが、ファシリテーターに求められる重要な技術だと改めて理解した。

また、「未定義の頻出キーワード」という概念は特に重要だと思った。背後に明確な考え方があれば“こだわり”として扱うべきだが、思考が伴わず形骸化した状態で用いられている場合、それはただの“とらわれ”になる。自分の会社の会議でも、マジックワードが先行することで議論が曖昧になってしまう場面が多々ある。そうした言葉が出てきた際に、背後の思考を引き出し、こだわりなのかとらわれなのかを判断する力の重要性を強く実感した。

本書は、会議を効率的に進めるためのテクニックにとどまらず、参加者一人ひとりの思考の質をどう高めるかという深い問題に踏み込んでいる。その中で、自分自身の思考のクセや姿勢を振り返るきっかけも得られた、非常に学びの多い一冊だった。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

質問の受け取られ方を気にしがちなのだが、それを自分の工夫につなげられるのだな、と気づかされた。
他人に作用することは難しいが、その一助となることは間違いない。
本書でも述べられていたが、自分の他者に対する「道具性」に気がついた後だからこそ、一読の意義があった。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

問いかけ上手になるためにをテーマに書かれた論文のよう。人とのコミュニケーションの中で行う問いかけについて、論文のように書いてある本。

途中から細か過ぎて自分にはできない!と流し読みしてしまったが、
「質問の仕方まで考える、設計することが大事。そして質問の仕方ひとつでワクワクするな!」と思ったので、会議、打ち合わせのコミュニケーションの中で少しでも実践していこう、と感じた。

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 すっかり投稿が滞ってしまっておりました。久々の投稿となってしまいました。こちらの本に関しては会社における「輪読会」において課題図書となった本。毎週定期的な時間に(オンラインで)集まり、それぞれの担当範囲を読んで解釈した内容を発表後、ディスカッションという形で進めている輪読会。これまでの輪読会での対象本と比べるとずいぶんとさらっとしていて、逆に輪読会的にはこちらの内容で資料に落とすのは難しかったぐらいか。 内容としてはまさに「問いかけの作法」としての実践本であり、副題にある「チームの魅力と才能を引き出す技術」の本である。 決して顧客に「問いかけ」を行ってニーズを明確化して購入に至らしめるようなSPIN関連の本ではない。(わかってます)
 
 ファクトリー型からワークショップ型へとチーム編成が見直され、VUCAの時代にチームとしての成果を求めていくために、どうチームの魅力と才能を引き出していくか。 そのためにはどのような「問いかけ」を行っていけばチームメンバーを高めていくことができそうか、著者が10年以上研究を重ねた内容を極力実践に近い形で体系化してまとめた本。 読みやすい本なので一日でさらっと読めてしまう。 あとは、これをどう自分の活動にあてはめ、定期的に振り返り、どうブラッシュアップしていくか、は、読者次第ってとこかな。

 最近、ずいぶんと読書レビュからも離れてしまっていたので、書き方を既に忘却してしまった感がありますが、以下は引用抜粋となります。
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P9
 これからの時代、仕事は「自力」ではなく、「他力」を引き出せなくては、うまくいきません。問いかけの技術を駆使することによって、周囲の人々の魅力と才能を引き出し、一人では生み出せないパフォーマンスを生み出すこと。これが現代の最も必要なスキルのひとつなのです。

(中略)
 世間に目を向けてみても、アイドルのプロデューサー、スポーツチームの監督、バラエティ番組の司会、ビジネスコーチや編集者など、「自分が答えを出す」のではなく、うまく他者に問いかけることによって、「他人の才能を引き出す」ことができる人が、ますます表舞台で注目されるようになってきています。

(中略)
 何より、一人で孤独に努力を重ねるよりも、他社の才能を活かしながら働くほうが、圧倒的に仕事が楽しくなるはずです。

P14
 問いかけは、人間力やセンスではなく、一定のルールとメカニズムによって説明できる、誰にも習得可能なスキルです。問いかけに必要な要素と工程を分解し、誰にでも実践可能なプロセスに落とし込んだ理論が、本書で提案する「問いかけの作法」のモデルなのです。


P67 
 自分たちのものの見方は、捨ててもかまわない「とらわれ」なのか? あるいはこれから守るべき「こだわり」なのか? 自問自答しながら探索し続ける姿勢が肝要です。

P75
 「仮に自動運転社会が来ても、自動車で『移動する時間』そのものはなくなりません。私たちは、カーナビが作りたいわけじゃない。生活者に『快適な移動の時間』を提供したいんです!」

P96
 問いかけとは、「質問」を通して、相手に「ボール」を渡す行為です。ボールを受け取った相手は、そこで初めて自分の頭を使って、自分らしいプレイを試行錯誤することができるようになります。良いチームには、必ずパスの技術に優れた「司令塔」もしくは「縁の下の力持ち」のような存在がいて、味方の才能を引き出しているのです。

P133 
 本書が徹底して「問いかけ」の質にこだわっているのは、チームの問題をすべて「心理的安全性が低いからだ!」と考えて匙を投げるのではなく、「問いかけ」に工夫を凝らして、自然と「心理的安全性が高いチーム」を作ることができると信じているからです。

P197
 課題を適切に設定し、それに合わせてミーティングの目的と時間割を適切に組み立てることができれば、それだけで成果は約束されたようなものです。

P236
フカボリモードの質問の型
 1.素人質問:みんなのあたり前を確認する
 2.ルーツ発掘:相手のこだわりの源泉を聞きこむ
 3.真善美:根底にある哲学的な価値観を探る

ユサブリモードの質問の型
 1.パラフレイズ:別の言葉や表現に言い換えを促す
 2.仮定法:仮想的な設定によって視点を変える
 3.バイアス破壊:特定の固定概念に疑いをかける

P351
印象を強めるために質問の文言がむやみやたらに長くなってしまっても、相手の注意はかえって分散してしまいます。意識をしておくべきことは、一度通して聞いて、質問の意図が理解できるかどうか、ということです。何度も聞きなおさなければ質問の前提が理解できないようであれば、装飾を減らしましょう。問いかけは、シンプルであるに越したことはありません。レトリックを過剰に活用しないようにしましょう。

P370
 「この質問の考えにくさは、どのあたりにありますか?」という質問の不備を尋ねる質問自体が、チームの変化を生み出すブレイクスルーにつながることもあります。なぜならば、うまくいくと思った質問の未知数や制約がうまく機能しなかったということは、事前段階には見抜けなかったチームのこだわりやとらわれが存在していたということですから、さらによい質問を組み立て直すための重大なヒントが隠されているかもしれないからです。
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2023年01月03日

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