岩永亮太郎のレビュー一覧
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久しぶりに面白い漫画を発掘できました。
永き戦争がようやく終わり、停戦後、戦災の傷跡が残っていた。
飢饉、疫病、兵士の夜盗化。それを阻止すべく立ち上がったのが帝国陸軍情報部第3課 通称――Pumpkin Scissors(パンプキン・シザーズ)
アリス少尉とオーランド伍長の関係が好きです。
恋愛じゃない結びつきって好きなのよね〜。
伍長の過去が、かなり気になります。なんか戦争兵器だったぽいです。過去の記憶が欠落してます。情緒不安定なので、厳しいけど優しいアルス少尉を、まるで母のように慕ってるんだろうな〜。
世界が平和になって終わるといいですね。2人の関係も気になる所です。
でも、別に恋愛に発展 -
Posted by ブクログ
とんでもなく久しぶりの新刊が「描く方にも、読む方にも、とんでもない労力を強いる内容」だったとは思わなかった。本の小口が真っ黒になっているのは伊達ではない。
この24巻の筋道を作り上げるまでに作者はどんだけ頭を抱えたものだか想像に難くない。1年休んでいいよ、マジで。
この巻は「現代世界に通じる情報の恐ろしさ」をただひたすらに種明かしした巻であり、おそらく今後の本作品のキーにもなりうるもの。
そして恐ろしい点が、読者に対し「流し読みを許さない」ものであることだ。流し読みをすればあっという間に読み終わるだろうが、それは中身が全く頭に入ってない証拠だ。逆に理解しようと思えば「嫌でも脳みそフル回転で1ペ -
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少しファンタジー
あちらこちらで 二重三重に陰謀が張り巡らされているようで、息詰まる展開が続いてゆく。登場人物たちの個性がますます明らかになっていって面白い。基本的にシリアスでリアル感が強い作品なのだが、ヒロインが剣を振るうシーンなどはずいぶんとファンタジーっぽい。まあ 息抜き的にはよいか。
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きな臭さが増す
よくある話ではあるが、死の商人と癒着している役人ともっと不気味なマッドドクター。
ほのぼのした話やギャグが所々に入るので、作品全体が殺伐としたものにならないところがいい。
戦後復興という舞台設定が目新しいので、ありふれたプロットでも新鮮に感じることができる。 -
購入済み
個性豊かなメンバーたち
戦争中ではなく荒廃した戦後の治安維持 という舞台設定が斬新である。
描いている場面は戦闘シーン中心ではあるが、戦後 ということでいくらか見方考え方も変わる。
メンバーはいずれもなかなかに個性豊か。対戦車兵が余りにも超人的なのが少々気になる。 -
購入済み
各キャラがそれぞれ個性的
皆、軍人もしくは悪役という立場なのに、色んな登場人物が細かく描き分けられていて、楽しめる。
主人公組(表紙の2人だけでなく、他のメンバーも)がそれぞれ役割を割り当てられ、役に立って話が進行していく。ハガレン初期のマスタング組のような雰囲気。
とにかく強い男主人公が、性格はおっとりというか気弱な感じだけど得体の知れない、秘密を背負った人物らしくて、話の展開と共に、この秘密の中身も気になる。
人がたくさん死ぬけどグロいとか悲惨とかそういった描写は抑えられていて、それらの事件に関わった人々の心情がメインに描かれている。
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Posted by ブクログ
パンプキン・シザーズの絵はお世辞にも上手いとは言えないし、どうしても荒川弘派生、って感じで個性が際立っている、と言う訳でもないのだが、とにかく私はオーランド伍長の傷だらけの体、って言うのものの吸引力が凄いんだよ。これだけで読んでしまう、と言うくらいに。「痛い」描写と言うのは色々ある、絵柄にも因るし、表現の仕方にも因る。少年漫画である以上「痛さ」を考えさせるには「痛さ」を省かないが、絵柄で生々しく伝える事は制御しているんじゃないかな、という気がする。「痛さ」全開になってしまう絵柄では少年誌には描かせない、とか。そう言う視点から考えるとある意味「容赦」してブレーキをかけないBLは凄い。オーランド伍
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Posted by ブクログ
哲学問答のように本作で語られる「正義とはなにか」「なぜ人を殺してはいけないのか」…そしてオーランド伍長に施された施術の正体…901ATT(部隊)番外編だけ別で描いてくんないかな…やっぱこの部隊の非情さ、実験台と言う部分が読んでみたいよ。オーランド伍長以外の被験者はどうだったのか、とか非常に気になる。時代設定とかやっぱハガレンと文化レベルが似てるんだよね。錬金術か科学か、ってとこが大きな違いなだけで。オーランド伍長がランタン灯した後の絵柄が凄い好きなんだけど、他の時の絵柄との落差、ってのがどうしてもあるように思えてしょうがない。等身の絵の時と、コミカル域に入った時の等身の低い絵柄になった時のギャ