岩永亮太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
永い戦争がおわり、停戦から3年
飢餓 疫病 そして兵隊の野盗化…
それは“戦災”という名のもう一つの戦争だった
という言葉で始まる物語。
舞台はパンプキン・シザーズと呼ばれる戦災復興部隊。
作戦中に出会った男が後に3課(パンプキン・シザーズ)に配属されることになる主人公。
主人公の元いた部隊が特殊で、それに絡む話しも面白い。
先の戦争中に存在しないことにされていた部隊。
絵はまだまだだけど、熱くて胸にガツンとくる。
考えさせられる所も多く、漫画に全力を注ぎ込んでる感が凄くて鳥肌が立つシーンも。
名言も多い。
戦車や戦争好きにとてもお勧めの作品。 -
Posted by ブクログ
「劇場版パンプキン・シザーズ」完結の巻。
なんつーか、無駄なページが1枚もなく、素晴らしい構成力だと思う。
区長やアーヴィーのたどる結末も、
フランシア伍長の最期の望みも、
ヴィッター少尉のたどりついた答えも、
悪夢にとらわれることも辞さずにアリスの背中を守る伍長も、
7巻の「貴様にもの申したいこと」をはっきり伝えるアリスも、
その言葉を頼りに束の間悪夢から解放される伍長も、
くず折れた伍長をしっかりと支えるアリスも、
それぞれの抱える重みをしっかりと描いているので、それぞれがすごく説得力を持っている。
マーチス、オレルド、ウェブナー中尉の役どころも心にくい。これだけの人数が物語をひっ