古泉智浩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
6年間の不妊治療ののち、NICUに入っていて両親が引き取りに来なかった生後5ヶ月の赤ちゃんを里親として引き取り、育てることを決めた漫画家のエッセイ。とても面白かったです。不妊治療をしている時里親の事も考えていたのですが、実の子じゃないと可愛いと思えないのでは?という不安が全部解消されました。ただ著者の文体は少し正直すぎるので、奥さんや元婚約者、実の娘が読んだらどう思うんだろう、という身勝手な表現も所々あり少し気になりました。里親というのは実親が子供を返して欲しいと言ったら返さなくてはならないのだそうで、そのあたりの葛藤もとても伝わるものがありました。どうかずっと育てていけますようにと願ってやみ
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創刊3年目の意欲作
28作品を収録した電子コミック誌で、創刊3年目の意欲作。
内田春菊の新連載「LOVE FOR SALE ~俺様のお値段~」は、独特のユーモアで人間関係の複雑さを描く。長尾謙一郎「クリームソーダシティ」は懐かしさと奇抜さが融合した復活作。莉ジャンヒュン「637日―軍と死―」は韓国軍の過酷な現実を赤裸々に描写。小本田絵舞「若奥さま喜々一発!」は軽快なコメディで笑いを誘う。土屋雄民「さくらん坊たち」は詩的な物語で心を掴む。吉田貴司「やれたかも委員会」や佐藤秀峰「描クえもん」など人気連載も健在。
多彩なジャンルと作家陣の個性が光り、電子書籍の鮮明なビジュアルが作品を際立たせる。
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購入済み
やや重いトーンの作品が多い
巻頭の佐藤秀峰「描クえもん」は、漫画業界の裏側をユーモアと風刺で鋭く描き、読者を惹きつける。牧鉄兵「ヒトカギリ」は緊迫感ある展開と深い心理描写で魅了し、大坪商介「エクゾジャケット」はSFと人間ドラマが融合した独特の世界観が際立つ。バズ「やれたかも委員会」は日常の微妙な感情を巧みに捉え、共感を誘う。郷田マモラ「東京D」は都市の闇をリアルに切り取り、吉田浩「カレーは辛え」はスパイシーな物語で強い印象を残す。多様なジャンルと作家の個性が交錯し、読み応え十分。電子版の鮮やかなビジュアルも魅力だが、やや重いトーンの作品が多く、好みが分かれる可能性も。
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購入済み
読み応え十分
巻頭の佐藤秀峰「描クえもん」は、漫画業界の裏側をユーモラスかつ辛辣に描いている。牧鉄兵「ヒトカギリ」は緊迫感ある展開と深い心理描写で魅了。大坪商介「エクゾジャケット」はSFと人間ドラマが融合した独特の世界観が光る。バズ「やれたかも委員会」は日常の微妙な感情を巧みに表現し、共感を呼ぶ。郷田マモラ「東京D」は都市の闇をリアルに切り取り、吉田浩「カレーは辛え」はスパイシーな物語で印象深い。多彩なジャンルと作家の個性が交錯し、読み応え十分。
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インディーズマンガの可能性
佐藤秀峰編集長による電子書籍マンガ誌のもう半分の魅力を存分に味わえる一冊です。
郷田マモラの「[poor] ~ゼラニウムの誘惑~」は、欲望と裏切りが織りなす重厚なサスペンス。吉田浩の「やれたかも委員会」は、恋愛の「もしも」をユーモラスに描き、読者に軽快な笑いを届ける。左紳之介の「エルソナシンドローム」や牧鉄兵の新作など、個性豊かな連載・読み切りを収録。コメディからシリアスまで幅広く、商業誌では味わえない自由な表現が魅力となっています。
電子書籍の利点を活かし、実験的なストーリーやニッチなテーマが随所に。新人作家の斬新な視点とベテランの安定感が融合し、インディーズマンガの可能性を示しています。
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オルタナティブコミックの最前線
佐藤秀峰編集長による電子書籍マンガ誌のもう一つの顔。
郷田マモラの「[poor] ~ゼラニウムの誘惑~」を筆頭に、吉田貴司の「やれたかも委員会」など、9作品以上を収録しています。
サスペンスやコメディ、ヒューマンドラマまで幅広いジャンルで、商業誌では見られない自由な作風が魅力です。
郷田の「[poor]」は、欲望と裏切りが交錯する重厚な物語。
吉田の「やれたかも委員会」は、ユニークな視点で恋愛の「もしも」を描き、軽妙なユーモアが光ります。テレビドラマ化されましたね。
新人やベテラン作家の読み切りも充実し、多様な表現が共存し、インディーズマンガの可能性を体現する内容となっています。
電子書籍の特 -
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独自の視点と実験的なストーリー
大ボリュームで、オルタナティブコミックの魅力を存分に発揮。佐藤秀峰の「Stand by me 描クえもん」はマンガ家の裏側をユーモラスに描き、塀内夏子の「EVIL」は緊迫感あるサスペンスで引き込まれます。ほかにも「あいこのまーちゃん」など、多彩なジャンルの作品が揃い、新人からベテランまで個性的な作家陣の競演が光りますね。独自の視点と実験的なストーリーを求める読者に強くおすすめです。
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482ページの大ボリューム
創刊号は、多彩なジャンルのオルタナティブコミックが集結。
佐藤秀峰らの個性豊かな作品群は新鮮で、482ページの大ボリュームも魅力。電子書籍で気軽に楽しめるが、試し読みの物足りなさが惜しい。
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Posted by ブクログ
わたしの六月はゾンビ月間。
ゾンビ作品を検索してたどり着いた一冊。
まぁそのまんまアンソロジー。
ちょっとサイズの大きい本なので、リアル書店で探すときには注意が必要。
アンソロジーなので、凝ったものから安直なものまでとりどり。
イラストや1ページだけの作家も並んでいるので、目当て作家がいる方は注意が必要かも。
極端につまらないものはなかったけれど、面白いと思えるものも多くはなかった印象。
アクションありスリラー的なものもあり。
読者がぞ何尾物に求める形も様々だから、すべてのゾンビファンが全ての話に喜べるつくりには絶対にならないわけで、こんな感じのものが一番なのであろう。