しわすだのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下町で居酒屋を営む姉妹のお話。 第10弾。
・自分たちの城
・黄ばんだ図面
・休業のご挨拶
・たこ焼きパーティー
・我が家のすき焼き
結婚も決まった美音と要だったが、新居の問題、要の母の問題など遅々として進まない状況に、馨含め、町内のぼったくり常連客が頭を悩ましていた。
しかし要の提案により、ぼったくりの店舗を増築し、そこへ美音と要、実家は薫が住むことになり、ぼったくりはしばらく休業に。
休業中で通えなくなった常連客の寂しさと、店に対する思いやりや愛着が、町内のお祝いムードを加速させる。
ぼったくりあっての商店街、商店街あってのぼったくりで、愛しさが止まらない。
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Posted by ブクログ
「ぼったくり」シリーズ第10弾。
記念すべき10冊目に、「ぼったくり」の転機。
丸ごと一冊、美音の結婚にまつわる話に費やされている。
作者はつくづく結婚話が好きなんだなあ~
それも、平凡な娘が玉の輿に乗るシンデレラストーリー…
美音のあまりの遠慮深さとウジウジにちょっと嫌気がさしました。
後半のお話は、ぼったくりらしく、お料理の生きた、いい人情話でした。
ウメさんみたいな自立したお年寄りはかっこいいなあ、と常々思っていましたが、やはり思うところや寂しさはあり…
ジンと来るお話でした。
あと、商店街の中で「ぼったくり」がどれだけ大切な存在なのか、休業を持って知ることもあり、また、いつもとは違 -
Posted by ブクログ
シリーズも、もう9巻目!あらためて驚く。
8巻、9巻と続けて読むことができました。
おかげで、黒豆やら伊達巻やら栗きんとんやら、すっかりおせち気分になってしまい、黒豆を煮てみたい、なんて思ったりして…これから暑くなるのに。
シリーズ長続きの理由はやはり、ヒロイン美音の年代の問題だけではなく、「ぼったくり」と縁のあるさまざまな年代や家庭の問題を親身になって扱っているからだと思います。
解決してめでたしめでたしになるものもあれば、当事者同士が一緒に考えていける方向に進むものなど、簡単にまとめないところもリアルでいい。
美音と要の関係も進んで、いよいよお店はどうなるのかという局面に差し掛かってき