loundrawのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ3人の死にたい高校生が夏にだけ現れる「サマーゴースト」に会いに行き、遺体を探す話。
登場人物の命や恋愛模様、線香花火や夏といったパーツにいたるまで、すべてがどこか儚い美しさを抽出して書かれています。
そうした儚く脆いものが生きていくための「つながり」につながっていくというところがキャラクターのあたたかみにも、作品の土台のようなものにもなっていると感じました。
ラストも見たいところがきちんと見られて、起こり得ない奇跡とあるかもしれない事象のバランスが絶妙で、夏や幽霊といった言葉を本当に大事にして書かれた物語でした。
短い作品であるため生や死について深く掘り下げられてはいませんが、だからこそ思春 -
-
無料版購入済み
読み始めると一瞬で思春期の空気を思い出せるマンガだった。漫画と原案と映画脚本、3人の名前が載っているけれど、原作は誰ということになるのだろう。気になります。
-
購入済み
これぞ三秋縋作品
三秋縋さんが好きで購入しました
メインキャラクターの後ろ向きな生き方とか、不幸な中で見つける幸せとかが好きな人にはぜひおすすめです
はぁ…もっと三秋作品を読みたい…
追記
「#バトル 格闘 アクション」とありますが、そういった作品ではありません
殺人シーンはありますが、グロくなく、そういった場面をメインにしてはいないです -
Posted by ブクログ
『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』などの表紙カバーイラストが代表作の新進気鋭のクリエーター・loundrawの初小説。
丁寧な文体・文章、考え抜かれたストーリー構成、登場する各キャラクターの生き生きとした描写、絶妙に張り巡らされた伏線、文中に挿入されている素敵なイラスト、そして想像の斜め上を行く壮大なラストへの物語の展開。
感動しました。
小説のジャンルとしては、大きく分ければやっぱりラブストーリーになるのかな。
「旅するカメラマン」を自称する謎の美少女・伊藤チナミと主人公・山浦大志の成長物語でもあり、命のはかなさや人間関係を描くヒューマンドラマでもあり、伊藤チナミとは誰なのか -
Posted by ブクログ
ボリュームが多すぎず少なすぎず、かつ、読んで癒されそうなものを…と探してたまたま目についた本でした。
作者のお名前も存じ上げなかったのですが、とっても面白い本に出会えて運が良かったです。
表紙を見て気になった方は、レビューとか見る前にとりあえず読んでほしいです。
個人的にはこの本もっと評価されてもいいのにな、と思います。
時系列順に書かれておらず、時間を行ったり来たりする形式で、始めこそ読みづらさを感じましたが中盤あたりから面白さが読みづらさを上回り、一気読みしてしまいました。
マジックアワーの空を現実で見た時のような、不思議な高揚感を味わえて、またひとつ本の面白さを知ることができました。