あらすじ
問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう? 夏、クラスメートの代わりにミステリーツアーに参加し、最悪の連続猟奇殺人を目の当たりにした『おれ』。最近、周囲で葬式が相次いでいる『僕』。――一見、接点のないように見える二人の少年の独白は、思いがけない点で結びつく……!! すべての始まりは、廃遊園地にただよう、幼女の霊の噂……? 誰も想像しない驚愕のラストへ。二度読み必至、新感覚ミステリー!!
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Posted by ブクログ
とても好きな作品。
視点がよく変わり時系列もバラバラですが、読み終わった後に綺麗に頭の中で繋がるのでとても読み応えがありました。
スカッとした終わり方ではないですが、それも物語に合っているなと思います。
Posted by ブクログ
こわい。
想像力がとてつもなく働く。
最後は少し ? が残るけどそれがしっくりくる。
ミステリーは最後まで引き込まれて続けるところに
良さがある。
Posted by ブクログ
表題作のやるせなさと切なさがなんとなくすきで再読。展開が二転三転するとか、重厚な謎が解かれるとか、予想外の結末が待ち受けているとか、そういうのがあるわけではなくてむしろさらっと読めるんだけど、そのあっさりさと物語の結末がいい具合に噛み合っている気がしてしまう。結局タイトルがすべてで、君が僕のやさしい弱みになっていたんだよなあって思うとしょんぼりするし、ほっとする。表題作含めてお話が3つ収録されているけれど、やっぱり表題作がすきかな。
Posted by ブクログ
表題作は文句なしによかった
Aさん もまぁ良い
春の遺書 祖父の病死と祖父の弟の自死
祖父の遺品の謎
祖父の弟の自死の理由 若気の至りとはいえ、理解に苦しむ
この作品がいいと言っている人たち ここんところ解って言ってます?私はムリ
Posted by ブクログ
文体にやや稚拙なところがありますが、面白かったです。カッチカチの本格ミステリや文学を好む人はあまり好きではないかも。でもライトノベル系が好きな人には刺さると思います。この空気感の作品はなかなかないので、求めている人は「これだ!」となると思います。ほの暗いけど変にエキセントリックにはならない。ハッピーエンドは面白くないけどバッドエンドを望んでいるわけじゃない。そういう人におすすめです。
Posted by ブクログ
読みやすかった!
面白かった!
でもちょっともう1回読まないと
難しい?
残りページめっちゃあるから
まだ何かあるんか?と思ったら
すぐ終わってしまって焦る
Posted by ブクログ
復讐のために人生を費やしてる切ない感じが、個人的には好き。
レイちゃんと僕の関係性は好き。
一馬とはどういう経緯でこういう関係性になったのかは謎。
表題作より「春の遺書」が一番好きかもしれない。
表題作も他2作も、よくよく考えたら全て「幽霊」が出てくるんだ。
短編2作はいいのだけど、表題作の亡霊が出てくる流れは必要だったのかな?と思ってしまった。
Posted by ブクログ
視点が変わりながら真実が少しずつ明るみになる感じが面白かった。
ただ、どういう流れで一馬と仲良くなって彼が共犯者となってる?とか
レイちゃんから誠に近付いてきたのは何か思ってて?とか
もしかしたら伏線として含められてるのかもだけど、読み解けない部分があってもう少し深掘りされてたらスッキリしたのかなぁって思った
スッキリしない終わり方もアリなんだけど…なんか微妙に小出しにされた情報があるから回収されるのかな?って期待しちゃったり
Posted by ブクログ
☆3.9
一人称の使い分け(おれと僕)
おれと僕は一体この物語に出てくる誰なんやって考えながら読むのか楽しかった!
分かった時の怖さ、なんでなんやろって思ってたのが分かった時の納得、どれもよき!!
Posted by ブクログ
僕と君は誰なのか? という煽り文から気になって読み進めたのですが、途中から僕も君も分かってしまい…もう一捻り欲しいなというのが正直な感想です。
こんなに大量に人を殺して捕まらないのか? 性別が変わってるのはなぜ?(事件の真相を暴かれたくない清瀬のデマ?)など、深く考えれば考えるほどわからなくなってしまいました。
ただ、「Aさん」と「春の遺書」はどちらも面白く綺麗にまとまっていると感じたので星3です。
Posted by ブクログ
表題『僕は君を殺せない』と、短編『Aさん』、『春の遺書』の 2編から成る。
『僕は君を殺せない』は、帯で二度読み必至とかなり推されていたが正直それ程でもなかった。
「僕」と「俺」がそれぞれ誰なのか、がポイントなんだろうけど、「うーん」って感じだった。
レイちゃん切ない。
『Aさん』はホラー寄り。
『春の遺書』は切ない感じで良かった。
Posted by ブクログ
10代〜20代に圧倒的支持!って、もう過ぎちゃたからなぁ。
と思いつつ読んでみる。
表題作だけかと思ったら3編あるのね。
それぞれが、怖い印象。
まぁ、ホラーミステリー的なジャンルになるだろうからね。
二度読み必至!とあったけど、ある意味二度読まないと分からないかも。
『俺』と『僕』に着目して再度読んだら色々分かるのかな。
Posted by ブクログ
「僕は君を殺せない」というお話の他に短編の小説が2編入ってた。本を読み慣れてないからかもしれないけど、中盤あたりまで話が飛んでよく分からなかった。だけど、徐々に明らかになる話の展開にドキドキした。
Posted by ブクログ
最後の「春の遺書」好きです。
とても切ない、哀しい物語だったけど。
生きていてほしかったな。
どうか、兄弟妹一緒に幸せでいられますように。
「僕は君を殺せない」
迎えに来てほしかったな。
Posted by ブクログ
何年か経ってからの2回目
1回目に読んだ時より色々把握したり
気づくこと多かったけど、
やっぱり一馬がよくわからないことと
レイちゃんのことももっとかいてほしかった
あと、残り二つも続いてるもんだと思ってて
Aさんの途中で別の話だと思い出したけど、
途中までなんの繋がりだったっけって
すごい考えながら読んじゃいました
最後の話はすごく好きな話だなあと思いました
悲しすぎるけれども
Posted by ブクログ
想定外だったのは、これが短編集で、かつ連作ではなかった点。最初の話が終わった後、次の作品でどういう風に何を回収するのかと思いながら読んだけど、腑に落ちないまま終わっていく。
メインとなる作品について、思った以上にどんでん返しがなくて、拍子抜けをした。だからこそ連作だと思ったんだけども。この作者の別作品を読んで、作風を感じつつ、忘れた頃に読んでみるとまた何か違うかもしれない。
Posted by ブクログ
表題作「僕は君を殺せない」
二人の語り手で物語が展開します。
友人の代理で参加したミステリーツアーで猟奇連続殺人に巻き込まれて逃げてきた人物と、
女子高生と半同棲する男子高校生と。
この二人がつながっていきます。
猟奇連続殺人のスリルは勢いがあって、ひきつけられました。
一方で、女子高生に尻に敷かれている男子高校生の屁理屈めいた語り口もおもしろく、どんどん読み進めました。
ただ、物語の種明かしがされるにつれ複雑な話になっていって(途中で読む期間があいてしまったからかもしれないけど)設定がややわかりにくかった…というのと、後になるほど勢いが削がれてしまったのが残念。なんだか最後はいい話になっちゃったし。でもラストの雪の場面は泣けました。せつない。
主人公の行動の変化の動機が弱かったかな。出だしがおもしろかっただけに、伏線回収が尻すぼみな印象。
併録されていた「Aさん」
こちらはホラーじみたお話で、Aさんと主人公はどんなふうにつながっていくの…?とドキドキハラハラするような展開で、ついページを繰る手がとまりませんでした。が、こちらも尻すぼみだったかな。冒頭とラストのつながり方はおもしろかったけど、主人公はいったいどうしちゃったんだい?というのがわからずスッキリしない終わり方。私の読みが足りていないんでしょうか。
併録「春の遺書」
三作の中で一番こちらが好きです。話の内容自体はさほど斬新ではないものの、情景が美しく、せつない世界観に浸れました。
余談。
表題作から、勝手にボーイズラブだと思いこんで読みましたが、違った(笑)僕と君っていうから、てっきり…(笑)でも、まぁまぁおもしろく読めました。
Posted by ブクログ
わたしは好きなんですけど、レビューが低いことにびっくりしました。ただ、帯に書いてあるような売り文句で売る本ではないかなと。じっくり読んで、何ヶ月後かにふと思い出す。そんな読み方がこの本には合ってる気がします。
Posted by ブクログ
この作品って、サブタイトルの3つの話は繋がってないよね⋯⋯?
全体的に淡々とした雰囲気で書かれていて、各作品の内容もそれにマッチしていたので統一感のある綺麗な1冊だった。
最後の「春の遺書」が一番好きかな。悲しくて。飲み込んだ紙の内容がたまらない。
「Aさん」はうっすら怖くてよかった。詳細が読みたい。
表題作はそんなに⋯⋯。どんでん返しの作品だけど、想像のつく結末。もう一度読みたいとは思えなかった。
Posted by ブクログ
表紙とタイトルに惹かれました。
「僕」と「おれ」
全く繋がりのなさそうな二人の視点から
物語が語られて、意外なところで結びつく。
少しずつ真相に迫っていく過程が
自分的にはかなり怖かった。
殺人鬼が、すぐ目の前にいる状況
考えただけで冷やっとする。
ただ、二度読み必至といわれるほどの
感覚はなかったなぁ
ですます調の語りが恐怖を煽ってきた
Posted by ブクログ
一人称が「僕」と「おれ」の2人から交互語られる物語。最初は難しかったけど読んでいるうちにまさか、、と少しずつ分かった。色んな名前が出てくるので人間関係の図が1番分かりにくかった。
君と僕とおれは一回読めばすぐにわかった。
イニシエーションラブのミステリーホラーバージョンみたいな感じだった。
感想見てると怖くなって後半の短編2つは読めませんでした。
Posted by ブクログ
こんな本、読まなくて良いですよ。
そんな事、口が裂けても言えません。もちろん。
ただ言えるのは、この本に興味を持っている
のならば、優先度は低いものですよ、という事。
表題作はあまりに面白そうな宣伝をされていますものですから、ハードルを上げるのも無理はないですよ。
誰だってそうです。
文章も何か読みにくさみたいなものを感じますし、何が起こってるのかも把握出来ません。
本来であれば星2つで十分な内容だと僕は考えるのですが、短編2作が表題作と比べると個人的には好みであったので、星を1つ足したんです。
肩透かしをくらいたい方はオススメかなぁ、なんて
思う今日この頃です。
Posted by ブクログ
バイト先の後輩に教えてもらって読んだ作品。1日で読み切れた。
その子がお勧めする話だから優しそうな話かと思ったら人を殺す殺すでゆなへのギャップが強まった(笑)
誰が僕で誰が君なのか、それを考えながら読めて、大掛かりな過ぎないトリックにゆるい気持ちで読めた。
2人の男の子の視点によって書かれている。一人称が僕と俺の2人。僕側の書き方が好きだった。少し物事を俯瞰していて、自分を大きく見積もらず、受け身で少し捻くれてるような感じが、喋り方や「」にならない男の子の考えなども話し方は優しいがすこし捻くれているような感じが好きだった。
伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーでも、感じた感覚だった。落ち着いた主人公が好きなのかなと思った。
Posted by ブクログ
本書は表題作を含む短編集です。物語の内容はそれぞれ異なります。
個人的に一番好きだったのは表題作です。主人公の淡々と語る落ち着いた口調が好ましく感じました。また、賛否両論ありますが、どこか憂いを帯びた結末も好みでした。恐らく世間的に最も好印象なのは最後の短編作だと思います。
内容は良いのですが、全体的に少し伏線の回収が粗く感じました。
Posted by ブクログ
初めましての作家さん。
「誰も想像しない驚愕のラスト」「三浦しをん絶賛!」
「二度読み必至」という帯の文言に踊らされました。
期待度大で読んだのに、驚愕はしなかった。
ってことで、本の帯や背表紙を無視して読む事をお勧めします。
更に、3篇に分かれているのかとおもいきや、別の作品。
3本の短編集でした。
他の2作品は、ホラー系でしょう。
春の遺書は切なかったです。
Posted by ブクログ
いや、短編集やったんかい。
本のタイトルになってる「君は僕を殺せない」は、ミステリーとしてはかなり微妙。ロジカルな驚きはほとんどない。
ただ、ビックリするくらい読みやすい。丁寧で、一文一文が短いからかな?
いい意味で透明な文章って、そんな感じ。
その文章が醸し出す雰囲気が凄く心地よかった。
個人的には抱き合わせで載ってる「Aさん」と「春の遺書」の方が断然面白かったかなー。
ちょっとしたミステリー要素をアテにして、雰囲気を楽しむような本だな、って感想。