loundrawのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表題作よりも、「Aさん」「春の遺書」の方が好みだった。
「僕は君を殺せない」参加したミステリーツアーで殺人事件に巻き込まれるも生き残った男の子と、可愛い彼女がいてその奔放な彼女に振り回される男の子の二人の視点で語られる。二人にどのような接点があるのか。事件の真相は。「僕」が殺せないのは誰なのか。良くも悪くもない、予想通りの結末だった。
「Aさん」はホラーじみていて、海の近くの団地が舞台のお話。終始不気味な雰囲気でオチも好き。
「春の遺書」は一番好きな話。祖父が亡くなり、形見分けした物の近くに毎晩現れる幽霊。その幽霊は祖父の死後一ヶ月も経たないうちに自死した祖父の弟だった。彼は何を探しているのか。真相がとても切なくて、「誰も悪くない」の一言が沁みるお話。 -
Posted by ブクログ
どなたかのレビューを読んで買ったと思っていたのだが、今、見るといいね!をつけたレビューもなく、何で見たんだったのだろうなあ…。
ともあれ、、、夏の間、郊外の飛行場跡地で線香花火を灯すと現れるという“サマーゴースト”と、自殺系サイトで知り合った3人の高校生の物語。
映画の脚本を担当した作者自らがノベライズした作品というのは後で知ったが、確かに、まあ、そんな感じ。
160頁に満たない短い話で、ほぼ想像した通りに進んでいく話だが、現世に未練を残すゴーストと人生を終わらそうと考える高校生たちの、それぞれの心情が夏の終わりの季節と相まって醸し出す切なさはなかなかに沁みる。(友也の母親の押しつけがましさはクソ)
強烈なメッセージが発せられているというわけではないが、読んだ人には改めて“死んで花実が咲くものか”と刷り込みされるような出来上がり。