loundrawのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どなたかのレビューを読んで買ったと思っていたのだが、今、見るといいね!をつけたレビューもなく、何で見たんだったのだろうなあ…。
ともあれ、、、夏の間、郊外の飛行場跡地で線香花火を灯すと現れるという“サマーゴースト”と、自殺系サイトで知り合った3人の高校生の物語。
映画の脚本を担当した作者自らがノベライズした作品というのは後で知ったが、確かに、まあ、そんな感じ。
160頁に満たない短い話で、ほぼ想像した通りに進んでいく話だが、現世に未練を残すゴーストと人生を終わらそうと考える高校生たちの、それぞれの心情が夏の終わりの季節と相まって醸し出す切なさはなかなかに沁みる。(友也の母親の押しつけがましさ -
Posted by ブクログ
人と一緒にいても、どれだけ相手を理解できているのか自信がない。
変なことを言っていないか心配になるし、嫌われるのが怖いし、余計なことばっかり考えちゃう。
相手を知りたいはずなのに、自分の心配だけなんだ。
僕たちの現在は限りない偶然の積み重ねだ。
逆に言えばその偶然こそが、僕たちをここに立たせている理由でもあるのだろう。
歳を取らない、実は人間じゃない、そんなことより目を背けたくなる自分の弱さなんていくらでもある。
それでも、僕たちはきたいをするのだ。
まだなにか、変われるんじゃないかと。
理想と現実をさまよいながら、いつか本当に納得できる自分に出会えるのだと、儚い未来を信じて生きる。