loundrawのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人と一緒にいても、どれだけ相手を理解できているのか自信がない。
変なことを言っていないか心配になるし、嫌われるのが怖いし、余計なことばっかり考えちゃう。
相手を知りたいはずなのに、自分の心配だけなんだ。
僕たちの現在は限りない偶然の積み重ねだ。
逆に言えばその偶然こそが、僕たちをここに立たせている理由でもあるのだろう。
歳を取らない、実は人間じゃない、そんなことより目を背けたくなる自分の弱さなんていくらでもある。
それでも、僕たちはきたいをするのだ。
まだなにか、変われるんじゃないかと。
理想と現実をさまよいながら、いつか本当に納得できる自分に出会えるのだと、儚い未来を信じて生きる。 -
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表題作「僕は君を殺せない」
二人の語り手で物語が展開します。
友人の代理で参加したミステリーツアーで猟奇連続殺人に巻き込まれて逃げてきた人物と、
女子高生と半同棲する男子高校生と。
この二人がつながっていきます。
猟奇連続殺人のスリルは勢いがあって、ひきつけられました。
一方で、女子高生に尻に敷かれている男子高校生の屁理屈めいた語り口もおもしろく、どんどん読み進めました。
ただ、物語の種明かしがされるにつれ複雑な話になっていって(途中で読む期間があいてしまったからかもしれないけど)設定がややわかりにくかった…というのと、後になるほど勢いが削がれてしまったのが残念。なんだか最後はいい話になっちゃったし。でもラストの雪の場面は泣けました。せつない。
主人公の行動の変化の動機が弱かったかな。出だしがおもしろかっただけに、伏線回収が尻すぼみな印象。
併録されていた「Aさん」
こちらはホラーじみたお話で、Aさんと主人公はどんなふうにつながっていくの…?とドキドキハラハラするような展開で、ついページを繰る手がとまりませんでした。が、こちらも尻すぼみだったかな。冒頭とラストのつながり方はおもしろかったけど、主人公はいったいどうしちゃったんだい?というのがわからずスッキリしない終わり方。私の読みが足りていないんでしょうか。
併録「春の遺書」
三作の中で一番こちらが好きです。話の内容自体はさほど斬新ではないものの、情景が美しく、せつない世界観に浸れました。
余談。
表題作から、勝手にボーイズラブだと思いこんで読みましたが、違った(笑)僕と君っていうから、てっきり…(笑)でも、まぁまぁおもしろく読めました。 -
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こんな本、読まなくて良いですよ。
そんな事、口が裂けても言えません。もちろん。
ただ言えるのは、この本に興味を持っている
のならば、優先度は低いものですよ、という事。
表題作はあまりに面白そうな宣伝をされていますものですから、ハードルを上げるのも無理はないですよ。
誰だってそうです。
文章も何か読みにくさみたいなものを感じますし、何が起こってるのかも把握出来ません。
本来であれば星2つで十分な内容だと僕は考えるのですが、短編2作が表題作と比べると個人的には好みであったので、星を1つ足したんです。
肩透かしをくらいたい方はオススメかなぁ、なんて
思う今日この頃です。 -
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バイト先の後輩に教えてもらって読んだ作品。1日で読み切れた。
その子がお勧めする話だから優しそうな話かと思ったら人を殺す殺すでゆなへのギャップが強まった(笑)
誰が僕で誰が君なのか、それを考えながら読めて、大掛かりな過ぎないトリックにゆるい気持ちで読めた。
2人の男の子の視点によって書かれている。一人称が僕と俺の2人。僕側の書き方が好きだった。少し物事を俯瞰していて、自分を大きく見積もらず、受け身で少し捻くれてるような感じが、喋り方や「」にならない男の子の考えなども話し方は優しいがすこし捻くれているような感じが好きだった。
伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーでも、感じた感覚だった。落ち着いた主人公が好きなのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ記憶屋シリーズのスピンオフ作品。
「記憶屋」の最後、真希が遼一に
話した会話の真相?がわかる話や、
高原弁護士が記憶屋を知るきっかけ
になった話。帰らぬ人を待ち続ける
女性の話の中篇2本ちょいの
ボリュームでした。
「記憶」を消す消さないの話は
確かに消した方がその後の人生に
おいてそれ以外に方法がないと
思いつつも、現実では
そういったどうにもならない
ことを何とかしようとして
生きていくことに本当に
意味があるのではないかと思った。
ただ、突発的な事故や
事件みたいなものはもともと
体験することのなかった
ものなので実際に「記憶」が
消せたらいいのになとも思う。
ただ、作中で高原弁護士が
言っていた「記憶」を部分的に
消すことは「小規模な自殺」的な
言葉にハッとさせられた。
たしかに今まで自分を形成
してきたであろうその「記憶」を
消すのだからそういう一面も
あると考えさせれました。
「ライ・フォー・マイ・レディ」
の話で、「なんだって!」
と思う話の展開に驚きつつ、
主人公?である真希ちゃんは
すごい人生を歩まなければ
ならないんだなと思いました。
ホラー小説の「記憶屋」シリーズ、
なんだかんだと全シリーズを通して
ホラー要素はどこ?と思いつつ、
色んな人の様々な人間的な心の
葛藤を考える本なんだと思いました。