loundrawのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表題作「僕は君を殺せない」
二人の語り手で物語が展開します。
友人の代理で参加したミステリーツアーで猟奇連続殺人に巻き込まれて逃げてきた人物と、
女子高生と半同棲する男子高校生と。
この二人がつながっていきます。
猟奇連続殺人のスリルは勢いがあって、ひきつけられました。
一方で、女子高生に尻に敷かれている男子高校生の屁理屈めいた語り口もおもしろく、どんどん読み進めました。
ただ、物語の種明かしがされるにつれ複雑な話になっていって(途中で読む期間があいてしまったからかもしれないけど)設定がややわかりにくかった…というのと、後になるほど勢いが削がれてしまったのが残念。なんだか最後はいい話になっち -
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Posted by ブクログ
こんな本、読まなくて良いですよ。
そんな事、口が裂けても言えません。もちろん。
ただ言えるのは、この本に興味を持っている
のならば、優先度は低いものですよ、という事。
表題作はあまりに面白そうな宣伝をされていますものですから、ハードルを上げるのも無理はないですよ。
誰だってそうです。
文章も何か読みにくさみたいなものを感じますし、何が起こってるのかも把握出来ません。
本来であれば星2つで十分な内容だと僕は考えるのですが、短編2作が表題作と比べると個人的には好みであったので、星を1つ足したんです。
肩透かしをくらいたい方はオススメかなぁ、なんて
思う今日この頃です。 -
Posted by ブクログ
バイト先の後輩に教えてもらって読んだ作品。1日で読み切れた。
その子がお勧めする話だから優しそうな話かと思ったら人を殺す殺すでゆなへのギャップが強まった(笑)
誰が僕で誰が君なのか、それを考えながら読めて、大掛かりな過ぎないトリックにゆるい気持ちで読めた。
2人の男の子の視点によって書かれている。一人称が僕と俺の2人。僕側の書き方が好きだった。少し物事を俯瞰していて、自分を大きく見積もらず、受け身で少し捻くれてるような感じが、喋り方や「」にならない男の子の考えなども話し方は優しいがすこし捻くれているような感じが好きだった。
伊坂幸太郎のアヒルと鴨のコインロッカーでも、感じた感覚だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ記憶屋シリーズのスピンオフ作品。
「記憶屋」の最後、真希が遼一に
話した会話の真相?がわかる話や、
高原弁護士が記憶屋を知るきっかけ
になった話。帰らぬ人を待ち続ける
女性の話の中篇2本ちょいの
ボリュームでした。
「記憶」を消す消さないの話は
確かに消した方がその後の人生に
おいてそれ以外に方法がないと
思いつつも、現実では
そういったどうにもならない
ことを何とかしようとして
生きていくことに本当に
意味があるのではないかと思った。
ただ、突発的な事故や
事件みたいなものはもともと
体験することのなかった
ものなので実際に「記憶」が
消せたらいいのになとも思う。
ただ、作中で高原弁護 -
Posted by ブクログ
ひょんな事から知り合ってしまった
主人公と子狐と仔猫の、日常と事件内容。
2つの事件が詰まっています。
一つ目は、主人公がきちんと関わり合いのあるもので
ふたつ目は、知り合い同僚がかかわっている事件。
最初の事件は、よく聞く話がある犯人でした。
しかしそれに繋がるとは、思いもよらない展開。
こればかりは、狐と猫の手を借りねば無理かと。
という話の全容よりも、一度容疑者扱いされた
オーナーの方が気になります。
そりゃされたらいつまでも根に持つ内容ですが
それ以外にも嫌われる理由が…ありますよね?w
しかし二つ目の事件の『後の事』はオーナーのおかげ。
それでも顔を突き合わせたくない彼らがすご