緑川ゆきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小さな頃から妖怪が見える夏目。
結界から放たれた招き猫を依り代としたニャンコ先生。
夏目の祖母である「レイコ」が勝負をして打ち負かした妖怪との
契約書となる「友人帳」にある名前を妖怪たちに返してあげるために
日々体力勝負で奮闘したり、ニャンコ先生にこっそり命を狙われたり[笑]
見えないものが見えるために、人に疎まれ、拒まれ
寂しい想いを抱える夏目と妖怪たちとの間に芽生える
優しい想いや繋がりが切なくあったかい。
そして何より、猫ぢゃないっと言いながらもついつい
ねこじゃらしを見ると遊んでしまったり、まぁるいフォルムで
とてとてと走るニャンコ先生がたまらなくかわいいっっ!!
目に見えなく -
Posted by ブクログ
映画版から先に観ていたので、シナリオは全部知っている筈だったのに、どうしようもないぐらい……号泣。声に出して、えぐっ、えぐっ、という、我ながらみっともない……。
ちょっと「おおかみこども」にも通ずるんだけれど、長い年月がふたりの断絶を映し出してゆく作品。ぜんぜん脇道に逸れない、まるで最初から最後まで一度にゴロッと出てきたような、隙のない展開が素晴らしい。50ページで人を泣かせる、お手本というか究極に近いものかも……。やられました。
ほかの短編はいまいちかも……。あと「愛蔵版」とありますが、特に愛蔵版っぽくはないです。この短編は語り継ぎましょう。伝説にしてゆきましょう!