堀川惠子のレビュー一覧

  • 透析を止めた日

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    一気に読んだ。
    血液透析の末期がどんなに苦しいかとか、緩和ケアは一部の人しか使うことができないとか、初めて知ることばかりで、どう自分の人生を終わりにするかなんて自分ではどうにもならないのかと悲しく、また怖くもなった。
    が、この本の出版で、政治も動き出している。「人生に向き合う医療」を願う。

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    2026年01月19日
  • 教誨師

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    大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。
    私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。
    正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。
    忌まわしい印象がある。
    生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。

    しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。
    また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重

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    2026年01月18日
  • 透析を止めた日

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    家族が慢性腎臓病なので気になって読みはじめました。著者は、実際に夫が腎臓病で、辛い闘病生活を共に過ごされて、看取られた後に時間をかけて本書を書いてくださったことにまず感謝です。近くに透析患者がいない私は、透析というものが全くわかっていなかったですが、これからもしかしたら家族が経験しなければならない治療の全容を思い描くことができました。病院によっては透析の選択肢が示されない可能性、血液透析の最後に尿毒症になるととても苦しいこと、腹膜透析だと身体への負担が減ることなど、知らなかったことがとても読みやすく書かれていました。読んで本当によかったです。

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    2026年01月17日
  • 透析を止めた日

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    沢山の人に読んで欲しい

    ノンフィクション作家さんである著者が夫との透析の生活から最期まで書き綴った内容である

    透析についてまるで知識がなかった
    献血を受けるようなイメージを勝手にしていたが辛く痛みも伴うなんて

    信頼できるお医者さんに出会えなかったことは 同じ結果だとしても残された家族にとってずっとモヤモヤが続くのではないか

    災害も多い日本において透析患者が困る事態にならないように 腹膜透析なども広く知ってもらい 在宅でケアできる体制が整うことを望む

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    2026年01月07日
  • 透析を止めた日

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    腎不全で透析に週3回通いながら放送業界の第一線で活躍する夫の闘病と死に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。人生百年時代でも、この本を読めば闘病という心身の過酷な体験を身近に感じられて読書を通して貴重な体験をさせて貰った。
    リアルな闘病体験を全体の三分の一ほどで描いたあと、その後に腎不全終末期の課題に向き合う著者の考え方が語られているのは説得力があった。著者の活動を応援したい。

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    2025年12月30日
  • 透析を止めた日

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    無知だった。あまりにも無知過ぎた。
    だからこそ、このタイミングでこの著書と出会わせてくれたのだと思う。不思議と必要なタイミングでさりげなく授けてくれる人が現れる私の人生。
    どんな病気でも終末期には苦しまず逝けるようケアが施されるものと思っていた。
    そうじゃないんだ…こわいな。
    実際に透析患者だった最愛の御主人を看取った筆者御自身の壮絶な体験。そして、今の透析医療の現実。
    ひとりでも多くの方の元に届いて欲しい一冊。
    誰ひとり残さず、最期は穏やかであってほしい。
    そして、堀川恵子さんの文章が好きだ。
    テンポがよく、サバサバとしていて時にクスッとなってしまう正直な物言いが小気味良く、読まさる。
    病床

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    2025年12月16日
  • 戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇

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    偶然にも今年、東京・目黒の五百羅漢寺に行った。
    慰霊碑は目にしたが、不覚にもその時はこのことについて知らなかった。
    1945年8月6日、アメリカが広島に投下した原子爆弾で全滅した悲劇の移動劇団「桜隊」。被爆した場所こそ広島だが、その直前まで東京を拠点にしていた劇団だったため、東京に慰霊碑があるのだそう。
    その桜隊の演出家でありながら、運命のちょっとしたいたずらで原爆の惨禍を免れた(直後入市被爆してしまうが)演出家・八田元夫氏の視点から、戦時中演劇界を襲った検閲、投獄、拷問。そして原爆投下による広島の悲劇を描いたノンフィクション。

    すっかりファンになった、ノンフィクション作家・堀川惠子さんの圧

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    2025年12月16日
  • 教誨師

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    ネタバレ

    読み終わってからも、どう感想を書けばいいのか整理がつかずな内容だった。
    被害者遺族の感情に立つと、死刑囚のことはどうしたって許せない。
    けれど、人は、人との出会いで変わっていくもの。
    それをどう受け入れればいいのかわからなくなってしまった。

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    2025年12月13日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    透析患者を取り巻く状況ーーー例えば、透析に通うADLがなくなった時から社会的入院を余儀なくされるとか、寝たきりでも死ぬまで回し続けるのが一般的とか、透析を止めて安らかに逝く手段がないとか、そもそも腎不全は緩和ケアの対象外だとかーーーそういうことを私は全く知らなかった。
    著者と夫の日常の描写を通して、特にその最期の壮絶さを通して、著者の問題意識は痛いほど伝わってきた。夫の死後、献血に行ったら栄養失調と言われ、一気に白髪になり、などという記載もあったが、本当に苦しかっただろう。
    それでも本書の後半の冷静な取材は見事だった。現状を綴るだけでなく、明確に腹膜透析と在宅ケア社会資源という理想型を提言して

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    2025年12月08日
  • 教誨師

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    すごい話だった…。“死刑”が法の上で許容されているこの日本は、いわば“殺人”を合法的に犯すことを黙認しているんだと気付かされた。自分から遠い話だった死刑制度の実態が、とても近くに感じた。今まで、重罪を犯した犯罪者が極刑に処されることに対して何も疑問を持たず、その執行が多くの人の苦しみの上に成り立っているなんて知らなかった。
    なんて制度だろう。誰も幸せになれない。
    どうしたらいいのか、今を生きている、無自覚にもこの制度の上で生きている私たちが考え続けないといけないんだと思った。

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    2025年11月08日
  • 原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年

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    いつもながら堀川さんの著作は読みごたえがある。これまで読んだ裁判とか死刑囚がテーマではなく、この本は広島の原爆がテーマだけどもともと堀川さんは広島出身だそうでそれだけに真摯に取材を重ねた感がある。
    原爆投下そしてその後をたどるなかにさまざまな不条理が、やるせない思いにさせるものが描かれる。原爆を機に身内ですら疎遠になったり不仲になったり、原爆で亡くなった人の算定の覚束なさとか、供養塔に納められている人の情報が実は不確かだったりとか、本で深く触れられている佐伯敏子さんや著者が受けた行政の対応とか。平和を軸に誠実に公明正大に対応している気がしていた行政の被爆者対応、縁故者対応だって平和のイメージを

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    2025年09月15日
  • 教誨師

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    50年にわたって死刑囚と対話を重ねて刑の執行に立会いつづけた教誨師の僧侶の語りに基づくノンフィクション。興味本位で読み始めたが、死刑という刑事罰のあり方について考えさせられた。贖罪とは、犯罪者の人権とは、執行を決める人と立ち会う人の心のありようとは。執行の現場における生々しい描写も多く、「よってたかって人殺しをする」シーンをイメージすると読み進めるのも苦しかった。語り手や死刑囚、死刑執行に携わるすべての人に敬意や配慮が感じられて、取材が丁寧で信頼できると感じた。

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    2025年09月08日
  • 透析を止めた日

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    読んでる時に、その本にとらわれて、頭から離れないことがある。
    そんな本だった。

    人工透析には血液透析と腹膜透析があることを知りながらも、多くの患者はその違いを十分に説明されず、選択肢を持てないまま苦しみの中で亡くなっていく。
    その現実を突きつけられたとき、私は「知らされないこと」そのものが人を追い詰め、尊厳を奪うのだと痛感した。
    著者の夫もまた透析の果てにとても辛い最期を迎え、その体験が記者としての冷静な視点と重なり、文章に圧倒的な力を与えている。


    堀川さんの聡明で澄んだ言葉は、重く難しいテーマを驚くほどわかりやすく伝え、心に真っ直ぐ刺さってきた。

    読み進めることは辛くもあったが、その

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    2026年04月08日
  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    「狼の義 新犬養木堂伝」林新/堀川惠子

    犬養毅とその側近であった古島一雄、この二人の物語を読み終え、深い感慨に耽っている。今の程度の低すぎる候補者やすでに議員になっている人に是非読んでもらいたい本である。私欲を排し、国家の行末を真剣に考え、命を削る覚悟で政界を生きた犬養毅。壮絶な一生に学ぶべきものがあると思う。

    ・犬養毅が心から尊敬したのは福沢諭吉だけだった。

    ・犬養毅はいつも貧乏だった。年がら年中高利貸しに追いかけられていたが、それでも支援を求めてくる人には気前よくなんでも与えていた。

    ・犬養毅は護憲派の政党をひとつにまとめ、全員が胸に白バラをさして議会に入場して、藩閥政治の桂園時代

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    2025年07月16日
  • 原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年

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    毎朝の通勤電車の中で、ときおり涙ぐみながら読んだ。私たちが穏やかで変わり映えのしない日常を送るこの地の下には、たくさんの死が埋まっている。どうしてそれを忘れていられよう。

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    2025年06月19日
  • 透析を止めた日

    購入済み

    身につまされる

    身内を同じく見送ったものとして考えさせられた作品。 自分がこの病について不勉強でけして穏やかに看取れたとは言えず当時は分からなかったことが堀川さんによって解明された気がする。

    #深い #共感する

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    2025年06月11日
  • 暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

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    歴史物は昔から好きで、明治から昭和にかけての本も読んできたが、敗戦の要因が今までとは違う角度から明解に書かれており、腹落ちできた。海軍物の小説は多く、陸軍はインパールなど印象が悪かったが、一部には有能なメンバーがいたことを知れたのはよかった。

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    2025年04月29日
  • 狼の義 新 犬養木堂伝

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    書評:命を懸けて、言葉を信じ抜いた人間の肖像
    ――『狼の義 新 犬養木堂伝』(角川ソフィア文庫)

    「話せばわかる」——その言葉の裏には、犬養毅という一人の政治家が、言論による政治、政党による民主主義を誰よりも強く望んでいた事実がある。本書『狼の義』は、五・一五事件で暗殺された総理大臣の伝記という枠を超え、「国家とは何か」「人は何のために生きるのか」を静かに、そして力強く問いかける。

    犬養毅は、藩閥による専制の時代にあって、国家と政府を明確に区別し、政府が国家に反すると判断すれば倒閣も辞さない。その一貫した信念は、時に政局において不可解にも映るが、彼の中では明確な論理が通っていた。国家の未来

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    2025年04月17日
  • 教誨師

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    すごかった。
    軽率にに死刑制度は賛成か、反対か、なんて答えられない。浄土真宗の悪人正機説、「善人が救われるのであるから、悪人であればなおさらだ」というフレーズが初めはよく分からなかったが、全部読み終わった後なんとなく理解した。
    遺族はもちろん、加害者も執行側も教誨師も、一人一人が重いものを背負っている感じがやりきれなかった。

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    2025年02月15日
  • 裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

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    裁判によって「裁かれるのは誰か」。裁く人も裁かれる人も人生の重荷を背負っている。被告人のみならず、裁判に携わる関係者、そしてその仕組みのもとで暮らしている国民である自分も無関係ではない、と気づかされる。
    人生の明暗を分けるその境界線は非常に脆い、という言葉は、だからこそ常に相手の思いを聴く、相手の思いに馳せることが大事、ということにつながるのだと思った。

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    2025年01月19日