堀川惠子のレビュー一覧

  • 教誨師
    教誨師という存在すら存じていませんてした。
    死刑執行の直前の様子は、たとえ殺人犯といえどただの人間でした。そして執行する方もまた人間という事に気付かせていただきました。

    この本をきっかけに歎異抄を読もうと決意しました。仏様とのご縁を結んでもらったのです。
  • 教誨師
    本屋で何気なく手に取った1冊だったけどとても衝撃だった。私は祖父が熱心な仏教徒だったこともあり、仏教の教えはとても身近に感じた。教誨師と死刑囚との関わりを通して死刑囚のイメージが変わったとともに命について考えさせられた。母親の存在ってものすごく大きい。育った環境と周りの助けの有無で防げたものが多いと...続きを読む
  • 教誨師
    カウンセラーみたいに上からモノを言っている人間になっていないか?
    掃除のおばちゃんみたいに、同じ目線で話をしている人になれているか?
    本音で人と話をできるのは後者の人
  • 教誨師
    非常に興味深い本だった。
    犯罪者や犯罪心理的なものにもともと興味があったという事もあり非常に読みやすい。

    死刑については、賛成か反対かは非常に難しく結論が出せない。

    とりあげられてた各死刑囚の話は1970年代以前ということで、最近の死刑囚とは罪を犯す理由や心理的な変化はあるのだろうか?

    被害者...続きを読む
  • 教誨師
    死刑囚に「救い」を与えることは出来ない。

    そのような結論に至ってもなお、どうにか救ってあげたい一心で死刑囚と向き合う教誨師。

    このような厳しくも尊い役割について、私たちはもっと知ろうとしなければならない。
    世界的には少数派となった死刑制度をとる日本においては特に。




  • 教誨師
    死刑制度に関し深く考えるキッカケをくれた本。

    死刑囚は最後まで悪魔ではなく、
    善なる心を教誨師や刑務官の努力によって
    持ち直すことができることが記載されています。

    ただ法は絶対なので、
    どんなに更生しても迫りくる死は避けられず、
    職業の意と反する現状の苦悩。

    また彼らの行為は決して許される事は...続きを読む
  • 教誨師
    教誨師渡邊普相は、世に出すのは1970年ごろまでの話に限ってほしいと著者に頼んだという。近しい類縁の者が存命のうちはという理由はもちろん、むしろそのころまでは拘置所にもまだいくぶん長閑さがあり死刑囚の人間味を垣間見る環境が残っていたからであろう。

    現在は、死刑囚は周囲との接点を遮断し生きる意欲をな...続きを読む
  • 教誨師
    人を殺した者が、人によって殺されるまでの間、宗教者に何ができるのか。

    死刑制度の是非を問うとか、そういうことではなく、死刑執行の現場はこうであり、執行される側の人間はこういう人間だった、そして執行する人間がいるという事実を教えてもらった。
    最後のほうの渡邉普相の言葉が、リーガル・ハイの堺雅人の言葉...続きを読む
  • 教誨師
    その「たったひとり」との出会いにすら恵まれない人生を不運と片付けるのは 何ともやりきれない。
    何度も出てきたこの「たったひとり」との出会い という言葉。誰か信じられるひとや大切に思い思われるひとと どこかで出会っていたら。出会ったことに気づいていたら。

    まさに最期の時まで 教誨師として走り続けた
    ...続きを読む
  • 教誨師
    二度と娑婆に出ることのできず、狭い房に収監されている死刑囚に、精神的な広がりを与えようと取り組む僧侶である教誨師の話。
    死刑囚との面談だけではなく、彼らの刑の執行にも立ち会う、非常に精神的に辛い役割も担っている。
    教誨師である渡邉普相は、そういったストレスからアルコール中毒になっていくが、その弱さ・...続きを読む
  • 教誨師
    教誨師

    ずっと気になっていた作品。

    死刑囚との対話とはどんなものか、教誨師とはどんな仕事なのか気になり読んでみた。
    渡邊普相の言葉が文字越しに語りかけてくるような錯覚に陥った。
    悪人正機説、渡邊普相が師として仰いでいた篠田龍雄氏が「死刑囚の話」として宗教誌に寄稿した文章
    どれも死刑囚の話ではない...続きを読む
  • 教誨師
    教誨師という映画を見た。内容はもとより、俳優さんの演技にもひかれ、非常に印象の残る映画にだった。その映画のことを知りたくて検索をかけていてあがってきたこの本。映画の原作本ではないということだったが、興味が沸き手に取った。語られている死刑囚の姿が映画と重なる部分が多く、最初、原作じゃないって言っても、...続きを読む
  • 教誨師
    「空間」
    ひとはいつしか見えたていたはずのものが見えなくなってしまう生き物だ。
    小さい頃は電車の窓から見える景色を必死になってかじりついて見ていた子どもも、いつかはスマホにかじりつくようになり、視線はいつしか下へ下へと移っていく。
    建物で空は狭くなり、美しかった空も、気に留めるひとは少なくなった。
    ...続きを読む
  • 原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年
    堀川惠子(1969年~)は、広島県に生まれ、10年に亘る広島テレビ放送での報道記者・ディレクターのキャリアを持つ、ドキュメンタリーディレクター、ノンフィクション作家。『死刑の基準~『永山裁判』が遺したもの』で講談社ノンフィクション賞(2010年)、本作品で大宅壮一ノンフィクション賞(2016年)を受...続きを読む
  • 教誨師

    涙一滴、値する命

    ラジオ放送動画で興味を持ちました。
    一見、死刑囚は平凡な風貌ですが、おぞましいまでに残酷な犯罪をくり返す人もいます。
  • 原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年
    読みながらふと、終戦から自分が生まれるまでよりも長い年月を私は生きてきたのか、と気づき、戦争ってつい最近のことなんだなとひしひし感じ、ずーーーっとキリキリお腹が痛い読書時間だった。父親が生まれたのなんてまだGHQ占領下だものなぁ。
    著者の緻密な取材には頭が下がるばかり。自分が生まれるたった数十年前の...続きを読む
  • 原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年
     広島の平和記念公園は設計者の丹下健三氏の思想から、原爆ドームを悲劇と平和の象徴として中心に据えることを意図してつくられており、訪れた人が平和の祈りを捧げる目線の先にドームがくるように周辺施設は配置された。


     しかしその原爆ドームから少し離れた場所に原爆供養塔という、原爆の犠牲になった七万柱の遺...続きを読む
  • 教誨師
    重い。重いけど。
    死刑制度や裁判員制度があるのに、自国の死刑の実態について何も知らない・知ることができないというのは異常だなと思う。死刑制度がある国にいるからには知っておくべきなんじゃないかしら。
    教誨師へのインタビューを中心に書かれたルポだが、教誨師や死刑に関わる方々には頭が下がるばかり。なんとな...続きを読む
  • 裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

    上質なミステリーのようです

    世の中に「死刑」の是非をめぐる論争は数多ありますが、この本はそうした枠を超えて、読むものに命の大切さや人を裁くことの難しさを訴えていると思います。堀川惠子さんの作品は4作目ですが、どの本も取材が行き届き、著者の切なさや温かい心が込められています。これからもどんどん書いてください!
  • 教誨師
    学生時代に死刑制度の是非についてディベートしましたが、あれが机上の空論だった、ということにこの本を読んでみて今更ながら気付かされました。