堀川惠子のレビュー一覧

  • 裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

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    素晴らしいルポ。死刑をめぐる論点が明確に示されている。死刑制度の改革が求められるいる。多くの人に読んでもらいたい!

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    2026年10月10日
  • 透析を止めた日

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    2025年11月、日本の保険医療の診療報酬を決定する中央社会保険医療協議会(中医協)は、末期腎不全の緩和ケアについて診療報酬加算を決定した。これまで緩和ケアの対象はがんに限られており、新たな疾病が対象に追加されるのは初めてとのこと。
    その大きなきっかけとなったのが、2024年11月に出版されたこの本だという。わずか1年で、日本の医療を大きく変えた本だ。

    本書は2部構成。第1部は著者でありノンフィクション作家の堀川惠子氏が、夫の林新氏が透析と共に歩んだ22年余りを綴った闘病記だ。
    日本の透析医療の現実、ことに終末期の「透析を止める」という選択に伴う苦痛は、想像を絶する。読んでいてしんどくなる事が何度もあった。
    しかしそれ以上に、過酷な運命に向き合う林氏と堀川氏のひたむきな姿に胸を打たれた。腎臓移植によりひとたび透析から解き放たれ、2人で近所の桜まつりに出掛ける場面。透析再開を前に、取材のため無理を押して西南戦争の跡地を訪れた2人がつい取材に没頭する場面。結婚っていいものだな。場違いながら、そんな感想すら抱いた。

    第2部は、取材に基づいて、終末期の透析患者をめぐる諸問題を扱ったルポ。
    何よりも印象的だったのは、「腹膜透析PD」という選択肢。ぎりぎりまで生命維持を優先する人工透析とは異なり、「納得して看取る」ための透析だ。
    腹膜透析PDを選び、人生の最期を穏やかに迎えられた幾人かの患者と家族の物語。読んでいて、近所のコメダ珈琲で何度も涙が溢れた。家で読むべきだった。
    「納得して看取る」最期を支える、医師や医療従事者の奮闘も忘れてはいけない。
    ご本人も仕事人間と自称している通り、きっと堀川氏は本来、働く人間の気高さを描いてこそいちばん輝くんだろう。

    今まで読んだ中で一番のノンフィクションに出会えただけでなく、2人の素晴らしい作家に出会うこともできた。林氏の手がけた2本のNHKスペシャル、その書籍化、それに堀川氏の他の著作。どれもいずれ手に取ろうと思う。読んでみたい本、観てみたい映像がまた増えた。

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    2026年10月01日
  • 教誨師

    購入済み

    この本との出会いに感謝

    とあるゲーム配信者から勧められて購入した一冊。

    今まで面白かった本はいくらでもあるが、
    出会えたことに感謝の気持が芽生えた本はこれが初めて。
    そして最後かも。

    住職と死刑囚との対話、その中での色々な出来事、思いの変化。
    どれもが人間臭く、息が聞こえるような距離感を感じた。

    とても重い話なのに、全体を通して暗さや説教臭さもなく、
    普通のドキュメンタリーを見るような感覚で読めた。

    泣いたり笑ったたりという本ではないが。
    おそらく多くの人の琴線に触れることになると思う。

    おすすめします。

    #切ない #タメになる #深い

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    2026年09月22日
  • 透析を止めた日

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    苦しい。ヒトとして尊厳のある死を迎えたいだけなのに、綺麗事を言っていられない現実を知った。
    主に患者目線の前半部分を読んでいた時は、病院や医薬品・医療メーカーの利益でなく、目の前の患者に人として向き合って欲しいと素人の外野は思ってしまった一方で、現状の医療制度だと緩和ケアが病院にとっては要はサビ残であるというところも知って、やるせない。
    このやるせなさをどうにかするのが国の仕事じゃないの?と怒りの疑問で胸がいっぱい。

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    2026年09月19日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    凄すぎ...難しいテーマなのに文章が読み易いし、人格が立派すぎる...そこまで頑張ってどうして自分を責めるんだ、私なら絶対序盤で挫折すると思う

    前半はかなり絶望的な内容で号泣しながら読んだけど、後半は腹膜透析という選択や自分に合うお医者さんを見つければ穏やかに逝けるという可能性も知れて少し気持ちが落ち着いた。腎臓疾患以外にも応用できる見方があると思う。本当に読んで良かった本。

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    2026年09月13日
  • 教誨師

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    あらすじを読んだだけで気が引き締まった。教誨師という仕事について知るだけでなく、死刑判決が出た後の死刑囚について、自分があまりにも無知だったことを痛感。書かれた内容は現在の制度とは違う箇所もあるとは思うが、死刑制度が今も残る日本に住む身として、読んでおいた方が良い一冊。

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    2026年09月06日
  • 教誨師

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    手が止まらず2日間で読み終わりました。
    何も深いことは言えませんが、出会えてよかった本だと思います。
    本当に色々考えさせられました

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    2026年09月02日
  • 透析を止めた日

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    全く知らなかった未知の世界で衝撃の連続だった。その立場にならないと知らずに終わる事は多い。
    治して命を繋ぐ医療、穏やかな死へと繋ぐ医療。
    とても良い勉強になった。

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    2026年08月24日
  • 教誨師

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    とても重いテーマの本と出会ってしまった‥
    死刑囚の教誨師…

    歎異抄、自利と利他
    知らない事ばかりでとても勉強になりました。
    中でも特に心に残った文章を書き留めてみました。

    それは、軽率な言葉の刃物で相手の心をズブリと貫き、治らない傷を刻みつけ、その人生をも狂わせてしまう者を罰する法律は見当たらない。見えない傷は法律では裁けない。何より言葉を吐いた側の多くは自分がそんな大変な事態を招いている事に気づいてもいない。

    何とも心が締めつけられます。だからって殺して良いわけがない。ココが揺らぐ事は無いのだけれど‥

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    2026年08月22日
  • 透析を止めた日

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    透析のことは知人に透析を受けている人がいたり、血液透析がどんな風に行われるかは結構知っていたつもりだったが、血液透析の終末期がこんなに辛いなんて全く知らなくて、この本はものすごい衝撃だった。
    透析患者のブログなどでは途中で更新が止まってそれきり、というものばかりで、そこはブラックボックス。その先はただ『死』なのだろうと推測はするだろうが、その『死』までの間に起こることが読んでいて恐怖を感じた。
    著者の夫は難病が原因となり、血液透析を始めている。透析が続けるのが難しくなり、終末期に激痛と溺れるかのような呼吸困難がダブルで襲い、なのに緩和病棟はおろか緩和ケアもまともに受けられない。
    血液透析の導入期は、それを受ければ普通に暮らせる、という希望をほとんどの人が持つであろうが、その最期まで考える人はそういないだろう。何せ今までそうした情報は書物やメディアでも公にしたものが無かったから。
    よくここまで詳しく書いてくれたと思う。
    3部構成となっており、はじめに夫の血液透析導入中の生活から終末期まで、次に日本における血液透析の現状、最後にもう一つの透析である腹膜透析について、となっている。
    現段階では血液透析が圧倒的に多いが、どの治療でもリスクはつきものだけれど、腹膜透析のメリットや可能性も知ることができて良かった。
    読書終了後、調べたところ、著者の夫が治療を受けていたときは透析患者は緩和病棟に入ることは適応外だったようだが、今年(令和8年)6月から、条件が合えば終末期の透析患者も緩和病棟の適応になるらしいことが分かった。透析患者ではないが、少しホッとした。
    透析患者の疾病の1位は糖尿病。これは予防することはできるので、生活習慣全般においてこれからも家族も含めて気をつけていきたい。

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    2026年08月16日
  • 透析を止めた日

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    前半と後半の二部構成。
    前半はご主人との共闘の日々。後半は、日本の医療に関する現状を述べている。

    こういう本の場合、読み手としてどこを軸にすべきか非常に迷う。読み進める中で患者たるご主人がどのように死ぬのかを読み手(自分自身)が期待しているんじゃないかと勝手な興味本位を感じたりもする。非常に複雑だ。

    しかし、筆者たる患者の妻はこれを記録として出版してくれている。読まないより読んだ方が絶対いいのだ。

    後半は正直、読み流した。前半部分が重く(充実?濃い?もちろん良い意味)どうでもよかった。

    医者も仕事。利益追求もよく理解できる。医者だけが責められることもない。毎度難しいテーマだ。

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    2026年08月15日
  • 透析を止めた日

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    腎不全の方の終末期、看取りの問題を取り上げており、透析の闇を赤裸々に綴ってくれております。
    ガンの見取り、ホスピスなどは国策として進んでいるが、末期の腎不全の方の対応は希薄な状況です。
    腎不全になったら透析をしなければならないという固定観念ができていると感じています。
    特にDrは透析はやるべきものという考えが強いかもしれません!特に血液透析ですね。
    これだけ血液透析ができる場所が増えてますし。
    腹膜透析という選択肢が、出来るように在宅で生活の質が高いまま最後を迎えられるように、どんどん増えていくべきだと感じております。
    是非、今の腎不全の医療・看取りについて知ることが出来る本です。

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    2026年08月13日
  • 透析を止めた日

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    透析という言葉は一般的な言葉として認知されていると思うので、メガネを見て障がい者だと思わないように、透析をしてるから辛そうと思っていなかった。緩和ケアがなされないなんて….患者だけでなく、患者の家族含めた多くの日本人が経験する1番身近な地獄なのではと思った。

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    2026年08月11日
  • 裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

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    人が人を裁くとはどういうことか、深く考えされる内容だった。日本で行われている絞首刑による死刑制度。死刑執行は罪を犯したものの最大限の償いと今まで考えてきたが、理解が不十分だった。
    長谷川武が罪を犯してから死刑執行されるまでの心の成長は著しい。自分の犯した罪を省みて、被害者や遺族に思いを寄せている場面はすくわれる思いがした。
    法を犯すものとそうでないものの境界線は曖昧だ。人間らしい死刑囚の一面を知り、私たちと大きな違いがある人とは思えなくなった。苦境に立たされた時、自分が法を犯さずにいられるのか、自信がなくなる。

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    2026年08月09日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    透析の最期の迎え方に関して知識がないため非常に勉強になると共に、このような医者にはならない様にしようと読んでて感じた。
    腹膜透析で苦しんでいる在宅の患者さんもいたりする為、読んでいてそこまで良い様に思われている患者さんもいるのだなと感じた。

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    2026年08月09日
  • 透析を止めた日

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    透析というものについて、あまり知らなかったことが分かった。入院してる透析患者と関わることはあったが、終末期について考えることがなかなかなかった。最期をどう迎えるか、どう生きるか、当たり前に考えるべきはずのことを考えられていなかったと思った。腹膜透析についても、まだまだ知らないことが多いなと。私も本書にあるような偏見を持っていたのだと思った、、腎代替療法の治療選択を提示するような部署では働いてないが、透析患者と関わる上でとても大事な視点を教えてもらったように思う。読んで良かったと思った。

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    2026年07月19日
  • 透析を止めた日

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    今まで一番泣いた本
    医療従事者として働く中で透析患者さんと接する機会もあるため、すごく考えさせられた。
    家族としてはこのくらいやって欲しい。
    スタッフ側からしたらここまではできない。
    両方の現状がわかるので難しい。
    人手不足だし。
    でも家族が患者になったら…
    医療従事者にはぜひ読んで欲しい本です!

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    2026年07月19日
  • 教誨師

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    すでに亡くなった教誨師の方の独白。
    死刑宣告を受けたものに対しての教誨師がどうあるべきか、50年以上の歳月をかけて導いた答えには説得力があった。後悔したケースもあった様だが、真摯に向き合ってこその後悔だと思うし、これだけ負担のある仕事をされていることに頭が下がる。私自身死刑囚の気持ちに思いを馳せたことはなく、許す気持ちは持てないが、彼らの生きてきた環境も恵まれざるものがあったということも視野にいれたいと思う。

    死刑制度は誰も幸せになれない~これから日本で考えなくてはならないテーマだろう。

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    2026年07月15日
  • 透析を止めた日

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    今まで透析についてほとんど知識がなかった。
    (身近で経験した人はいたが)
    どこか自分とは遠い所にある出来事だと思っていたけれど、今や透析患者の高齢化が進んでおり、それこそが切実な問題になっているという事。
    読んでいて思わず、近くに腹膜透析(これも初めて知った透析)を引き受けてくれる病院はあるのだろうか?と調べてみたりもした。
    ホスピスは主にがん患者の為の施設であり、末期の腎臓病患者には開かれていないなど、意外なことも知った。
    お読みになることをお勧めしたい一冊です。

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    2026年07月14日
  • 透析を止めた日

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    この本は医療ビジネスの闇の部分を見事に曝している。
    医療を受けるということは、よい生を全うすることと必ずしもイコールではなく、医療ビジネスの餌食となる可能性を秘めていることを実感させられる。

    透析だけでなく、人がどう死に向かうべきなのかを考えさせてくれる本として、患者や家族、医療・介護現場で働く人は心して読むべき本だと思う。

    仕事上多くの透析患者さんと接する機会がある。透析患者さんはわがままだったり健康管理の意識が皆無の人が多くて、医療介護職から厄介者扱いされやすいと感じている。
    著者の堀川さんのご主人のように仕事をバリバリしたいからと食事制限を含めた健康管理をキチンとされている人はなかなかお会いすることがない。
    医療者・介護者は、忙しさやわがままに振り回されて疲弊し、透析患者の抱える様々な思いに心を閉ざしがちだ。でも、患者や家族の感じている深い部分に想いを馳せる機会としてこの本を読むべきだと思う。
    明日からの看護や介護は違ったものになるはずだ。

    堀川さんのご主人の林新氏が壮絶な最期を迎えられたことはとても残念なことだ。けれど、それを献体として一冊の本に纏め、透析が抱える様々な問題を提起してくださったことは素晴らしい。

    緩和ケアを受けられずに、苦しみながら最期を迎えるしかなかったという事実。
    透析患者が緩和ケアを受けられるようになることは透析患者と家族、医療者の喫緊の願いだ。
    この本がキッカケとなり緩和ケアの基準に変化が起きようとしていると聞く。

    病と共にどう生きるかはとても大切。
    同時に、病と共にどう死を迎えるかをもっと丁寧に医療・介護者が考えられる世の中になって欲しい。

    現場だけでなく一番変わるべきなのは医療ビジネスに乗っ取られた医療保険の診療報酬なのだと思う。
    堀川さんのような緻密なルポが広く世に出てくることで、医療ビジネスに変化が起きることを願わずにはいられない。

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    2026年07月06日