堀川惠子のレビュー一覧

  • 透析を止めた日

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    10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断せざるを得なかった夫を看取った著者による医療ノンフィクション。第一部は夫との闘病生活を描いた記録。第二部はその後著者が取材した透析業界の現状、腹膜透析とその選択肢によるQOLの向上、より良い治療のために努力する医師や看護師、介護業界の人々などを描いた内容。
    透析については全く知識はなかったが、年を取るにつれて自分にもその可能性はあり、血液透析の末期の苦痛や緩和ケアが保険適用されないこと、腹膜透析という可能性など参考になった。
    前半の著者の夫との闘病生活については、大変さや苦痛などは十分伝わったが、一方で夫の体育会的な前時代的感覚や

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    2026年02月28日
  • 透析を止めた日

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    【2026年34冊目】
    腎不全で透析治療を行う夫と結婚した妻から見た、日本の透析を含む医療事情を書いたノンフィクション。第一部は壮絶な透析治療生活から最期の日までを、第二部で日本の透析治療の今を描いている。回復のための治療ではなく、死なないための治療である透析治療の闇に切り込み、光を照らし出した一作。

    ノンフィクションはほとんど読まないので9月(理解できないから)本作は知人に半ば押し付けられるように勧められて手に取りました。が、大変読みやすかったです、「透析治療って言葉だけは聞いたことある」みたいな知識レベルでも十分理解できる内容として書かれていました。

    生きるための透析治療の過酷さ。なん

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    2026年02月25日
  • 透析を止めた日

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    終始、胸が苦しかった

    こんなにも、ごめんなさい、申し訳ないって思いながら読んだ本はないと思う
    慢性期、終末期医療にかかわることが多い私には、刺さる言葉が多かった

    どれだけ辛かったことだろう
    どれだけ苦しかったことだろう
    関わることがあまり無かったとはいえ、知らないことが多すぎた

    医療に携わるものとして、時に
    知らなかった、では済まないこともある
    自分から手を伸ばさなければ知り得ないことがある
    この本は、透析というものを
    改めて学んだ一冊

    自分から知りたいと手を伸ばして良かった

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    2026年02月24日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    読み始めは前半の闘病記のあとは専門的好きで読みづらいとではと思ったが、後半もわかりやすくグイグイ引き込まれていった。
    透析の詳しい現状もあまり知らなかったので、終末期医療が今までは癌患者を対象としたものだったことに衝撃を受けた。
    医療側の事情、保険料の問題、地域差など条件は本当に様々ですぐに改善されるものではないだろうが、少しでも多くの人がどんな病気でも納得のいく治療と終末期を迎えてほしいと願ってやまない。

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    2026年02月22日
  • 透析を止めた日

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    日々、忘れてはいけないことは何か?
    →ただ生きていられること、それがいかに難しく、有難いことであることへの感謝。

    大病をした時、どうすべきか?
    →知識を得ること。病院の判断が正しいとは限らないので、療法の選択含めて患者や家族自身が人生の手綱を握り続けること。

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    2026年02月19日
  • 透析を止めた日

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    素晴らしかった
    何度も何度も涙が溢れた

    腎代替療法と透析患者の終末期を取り巻く現状を、家族とノンフィクション作家のふたつの視点から切り込む。

    著書の堀川さんご自身が夫の苦しみに我がことのように寄り添い手を握り続ける姿はもちろん、積極的な治療から離れつつある夫へできる限りのケアを提供しようとする看護師たちに胸が熱くなった
    そう、私たちは患者さんになにかできることは無いか考え続けなければいけない

    10年前、私が循環器内科にいた頃も医師は『緩和ケア=負け』のように感じている人は少なからずいたように思う
    今は医療チームとご本人、家族が対話のプロセスを踏めていることを祈る
    この本の中でも何度か出て

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    2026年02月18日
  • 透析を止めた日

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    最近、緩和ケアの対象が癌以外にも広がるという新聞記事を見た。

    世間に問題を提起することの重要さを改めて感じました。

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    2026年02月17日
  • 透析を止めた日

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    ノンフィクション作家の堀川惠子氏の夫との闘病の日々と、透析医療の取材をもとに問題提起をした作品。
    血液透析と腹膜透析、緩和ケア、終末期医療、透析クリニックなど知らないことが多かった。
    血液透析患者の過酷な状況は読んでいるだけでも胸が苦しくなる。週3回4時間にわたる透析を続け、それでも病状は徐々に進行していき、終末期にはさらに激しく苦しむという。堀川さんのご主人も38歳から、60歳で亡くなるまでその経過をたどりながら、最後の最期までNHKの番組制作プロデューサーの仕事を続けたという。
    大病院の信頼していた主治医でも、別の病院に移ることになりいなくなると患者は精神的に影響を受けるだろう。
    病院で透

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    2026年02月14日
  • 透析を止めた日

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    医療者がお勧めする本という記事を見て、読んでみようと思っていた。
    前半は著者の体験談。
    ドキュメンタリーとして末期腎不全の終末期が描かれてある。
    直接見ていた訳では無いので悲惨という印象はあったが、思ったより厳しい内容だった。

    後半はちょっと医療関係者や透析患者の家族以外には難しい内容。
    非常に優れた取材によって興味深いものとなっていたが、上手くいった症例を集めているのだろうから過度にPDへの期待が膨らみそうで怖くもある。
    透析患者への緩和ケアは次回の診療報酬改定から、保険適応になる。
    しかし社会保障費は世間的には悪人。
    後書きに信頼できる医師はいなかったという記載があるが、そんな患者や家族

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    2026年02月08日
  • 透析を止めた日

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    一気に読んだ。
    血液透析の末期がどんなに苦しいかとか、緩和ケアは一部の人しか使うことができないとか、初めて知ることばかりで、どう自分の人生を終わりにするかなんて自分ではどうにもならないのかと悲しく、また怖くもなった。
    が、この本の出版で、政治も動き出している。「人生に向き合う医療」を願う。

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    2026年01月19日
  • 教誨師

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    大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。
    私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。
    正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。
    忌まわしい印象がある。
    生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。

    しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。
    また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重

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    2026年01月18日
  • 透析を止めた日

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    家族が慢性腎臓病なので気になって読みはじめました。著者は、実際に夫が腎臓病で、辛い闘病生活を共に過ごされて、看取られた後に時間をかけて本書を書いてくださったことにまず感謝です。近くに透析患者がいない私は、透析というものが全くわかっていなかったですが、これからもしかしたら家族が経験しなければならない治療の全容を思い描くことができました。病院によっては透析の選択肢が示されない可能性、血液透析の最後に尿毒症になるととても苦しいこと、腹膜透析だと身体への負担が減ることなど、知らなかったことがとても読みやすく書かれていました。読んで本当によかったです。

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    2026年01月17日
  • 透析を止めた日

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    沢山の人に読んで欲しい

    ノンフィクション作家さんである著者が夫との透析の生活から最期まで書き綴った内容である

    透析についてまるで知識がなかった
    献血を受けるようなイメージを勝手にしていたが辛く痛みも伴うなんて

    信頼できるお医者さんに出会えなかったことは 同じ結果だとしても残された家族にとってずっとモヤモヤが続くのではないか

    災害も多い日本において透析患者が困る事態にならないように 腹膜透析なども広く知ってもらい 在宅でケアできる体制が整うことを望む

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    2026年01月07日
  • 透析を止めた日

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    腎不全で透析に週3回通いながら放送業界の第一線で活躍する夫の闘病と死に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。人生百年時代でも、この本を読めば闘病という心身の過酷な体験を身近に感じられて読書を通して貴重な体験をさせて貰った。
    リアルな闘病体験を全体の三分の一ほどで描いたあと、その後に腎不全終末期の課題に向き合う著者の考え方が語られているのは説得力があった。著者の活動を応援したい。

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    2025年12月30日
  • 透析を止めた日

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    無知だった。あまりにも無知過ぎた。
    だからこそ、このタイミングでこの著書と出会わせてくれたのだと思う。不思議と必要なタイミングでさりげなく授けてくれる人が現れる私の人生。
    どんな病気でも終末期には苦しまず逝けるようケアが施されるものと思っていた。
    そうじゃないんだ…こわいな。
    実際に透析患者だった最愛の御主人を看取った筆者御自身の壮絶な体験。そして、今の透析医療の現実。
    ひとりでも多くの方の元に届いて欲しい一冊。
    誰ひとり残さず、最期は穏やかであってほしい。
    そして、堀川恵子さんの文章が好きだ。
    テンポがよく、サバサバとしていて時にクスッとなってしまう正直な物言いが小気味良く、読まさる。
    病床

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    2025年12月16日
  • 戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇

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    偶然にも今年、東京・目黒の五百羅漢寺に行った。
    慰霊碑は目にしたが、不覚にもその時はこのことについて知らなかった。
    1945年8月6日、アメリカが広島に投下した原子爆弾で全滅した悲劇の移動劇団「桜隊」。被爆した場所こそ広島だが、その直前まで東京を拠点にしていた劇団だったため、東京に慰霊碑があるのだそう。
    その桜隊の演出家でありながら、運命のちょっとしたいたずらで原爆の惨禍を免れた(直後入市被爆してしまうが)演出家・八田元夫氏の視点から、戦時中演劇界を襲った検閲、投獄、拷問。そして原爆投下による広島の悲劇を描いたノンフィクション。

    すっかりファンになった、ノンフィクション作家・堀川惠子さんの圧

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    2025年12月16日
  • 教誨師

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    ネタバレ

    読み終わってからも、どう感想を書けばいいのか整理がつかずな内容だった。
    被害者遺族の感情に立つと、死刑囚のことはどうしたって許せない。
    けれど、人は、人との出会いで変わっていくもの。
    それをどう受け入れればいいのかわからなくなってしまった。

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    2025年12月13日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    透析患者を取り巻く状況ーーー例えば、透析に通うADLがなくなった時から社会的入院を余儀なくされるとか、寝たきりでも死ぬまで回し続けるのが一般的とか、透析を止めて安らかに逝く手段がないとか、そもそも腎不全は緩和ケアの対象外だとかーーーそういうことを私は全く知らなかった。
    著者と夫の日常の描写を通して、特にその最期の壮絶さを通して、著者の問題意識は痛いほど伝わってきた。夫の死後、献血に行ったら栄養失調と言われ、一気に白髪になり、などという記載もあったが、本当に苦しかっただろう。
    それでも本書の後半の冷静な取材は見事だった。現状を綴るだけでなく、明確に腹膜透析と在宅ケア社会資源という理想型を提言して

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    2025年12月08日
  • 透析を止めた日

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    腎臓の病気の治療法である人工透析を通して、生と死について、医療について深い示唆を与える本である。著者は、腎臓の難病によって人工透析しなければならない夫を看取る。しかし、衰弱して人工透析が受けられなくなった夫は、苦しみの中で亡くなった。なぜ、最後まで苦しまなければならなかったのか。まず、人工透析を受ける患者は緩和ケアを受けられない。そして、人工透析にも血液透析以外に腹膜透析という方法があることを知らせられない。緻密な取材で、乱暴に言えば金のなる木としか見られていない人工透析患者の現状を紹介し、患者の尊厳を守り安らかな最期を迎えられるようにするにはどうすればよいかを提言する。死の瞬間に尊厳があるの

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    2025年11月28日
  • 透析を止めた日

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    透析という言葉の裏に隠れている医療現場について学べる良書。
    さらに、患者中心主義に基づいた解決の糸口についても伝えてくれた。
    色々学べて読んでよかった!

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    2025年11月23日