堀川惠子のレビュー一覧
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約50年、
死刑囚と対話を重ねて、
死刑執行にも立ち会い続けた教誨師の渡邉普相。
「わしが死んでから世に出してくださいの」
と言う約束のもと、
初めて語られた死刑の現場とは。
ずっと取材を拒み続けていた渡邉さんが、
著者にだけ話し、託したこと。
教誨師ってキリスト教のイメージがありましたが、
様々な宗教家が担っていらっしゃるんですね。
渡邉さんの生い立ちや教誨師になるまでも描かれ、
死刑囚たちと対話を繰り返す日々が描かれています。
また、その死刑囚たちの執行にも立ち会う。
人が死ぬ瞬間に立ち会うことは、
とても生々しくて、重くて、圧倒されました。
だけど、それを人に語ったり吐露すること -
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10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断せざるを得なかった夫を看取った著者による医療ノンフィクション。第一部は夫との闘病生活を描いた記録。第二部はその後著者が取材した透析業界の現状、腹膜透析とその選択肢によるQOLの向上、より良い治療のために努力する医師や看護師、介護業界の人々などを描いた内容。
透析については全く知識はなかったが、年を取るにつれて自分にもその可能性はあり、血液透析の末期の苦痛や緩和ケアが保険適用されないこと、腹膜透析という可能性など参考になった。
前半の著者の夫との闘病生活については、大変さや苦痛などは十分伝わったが、一方で夫の体育会的な前時代的感覚や -
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【2026年35冊目】
腎不全で透析治療を行う夫と結婚した妻から見た、日本の透析を含む医療事情を書いたノンフィクション。第一部は壮絶な透析治療生活から最期の日までを、第二部で日本の透析治療の今を描いている。回復のための治療ではなく、死なないための治療である透析治療の闇に切り込み、光を照らし出した一作。
ノンフィクションはほとんど読まないので(理解できないから)本作は知人に半ば押し付けられるように勧められて手に取りました。が、大変読みやすかったです、「透析治療って言葉だけは聞いたことある」みたいな知識レベルでも十分理解できる内容として書かれていました。
生きるための透析治療の過酷さ。なんのた -
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素晴らしかった
何度も何度も涙が溢れた
腎代替療法と透析患者の終末期を取り巻く現状を、家族とノンフィクション作家のふたつの視点から切り込む。
著書の堀川さんご自身が夫の苦しみに我がことのように寄り添い手を握り続ける姿はもちろん、積極的な治療から離れつつある夫へできる限りのケアを提供しようとする看護師たちに胸が熱くなった
そう、私たちは患者さんになにかできることは無いか考え続けなければいけない
10年前、私が循環器内科にいた頃も医師は『緩和ケア=負け』のように感じている人は少なからずいたように思う
今は医療チームとご本人、家族が対話のプロセスを踏めていることを祈る
この本の中でも何度か出て -
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ノンフィクション作家の堀川惠子氏の夫との闘病の日々と、透析医療の取材をもとに問題提起をした作品。
血液透析と腹膜透析、緩和ケア、終末期医療、透析クリニックなど知らないことが多かった。
血液透析患者の過酷な状況は読んでいるだけでも胸が苦しくなる。週3回4時間にわたる透析を続け、それでも病状は徐々に進行していき、終末期にはさらに激しく苦しむという。堀川さんのご主人も38歳から、60歳で亡くなるまでその経過をたどりながら、最後の最期までNHKの番組制作プロデューサーの仕事を続けたという。
大病院の信頼していた主治医でも、別の病院に移ることになりいなくなると患者は精神的に影響を受けるだろう。
病院で透 -
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医療者がお勧めする本という記事を見て、読んでみようと思っていた。
前半は著者の体験談。
ドキュメンタリーとして末期腎不全の終末期が描かれてある。
直接見ていた訳では無いので悲惨という印象はあったが、思ったより厳しい内容だった。
後半はちょっと医療関係者や透析患者の家族以外には難しい内容。
非常に優れた取材によって興味深いものとなっていたが、上手くいった症例を集めているのだろうから過度にPDへの期待が膨らみそうで怖くもある。
透析患者への緩和ケアは次回の診療報酬改定から、保険適応になる。
しかし社会保障費は世間的には悪人。
後書きに信頼できる医師はいなかったという記載があるが、そんな患者や家族 -
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大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。
私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。
正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。
忌まわしい印象がある。
生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。
しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。
また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重 -
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家族が慢性腎臓病なので気になって読みはじめました。著者は、実際に夫が腎臓病で、辛い闘病生活を共に過ごされて、看取られた後に時間をかけて本書を書いてくださったことにまず感謝です。近くに透析患者がいない私は、透析というものが全くわかっていなかったですが、これからもしかしたら家族が経験しなければならない治療の全容を思い描くことができました。病院によっては透析の選択肢が示されない可能性、血液透析の最後に尿毒症になるととても苦しいこと、腹膜透析だと身体への負担が減ることなど、知らなかったことがとても読みやすく書かれていました。読んで本当によかったです。
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Posted by ブクログ
無知だった。あまりにも無知過ぎた。
だからこそ、このタイミングでこの著書と出会わせてくれたのだと思う。不思議と必要なタイミングでさりげなく授けてくれる人が現れる私の人生。
どんな病気でも終末期には苦しまず逝けるようケアが施されるものと思っていた。
そうじゃないんだ…こわいな。
実際に透析患者だった最愛の御主人を看取った筆者御自身の壮絶な体験。そして、今の透析医療の現実。
ひとりでも多くの方の元に届いて欲しい一冊。
誰ひとり残さず、最期は穏やかであってほしい。
そして、堀川恵子さんの文章が好きだ。
テンポがよく、サバサバとしていて時にクスッとなってしまう正直な物言いが小気味良く、読まさる。
病床