堀川惠子のレビュー一覧

  • 透析を止めた日

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    医療者がお勧めする本という記事を見て、読んでみようと思っていた。
    前半は著者の体験談。
    ドキュメンタリーとして末期腎不全の終末期が描かれてある。
    直接見ていた訳では無いので悲惨という印象はあったが、思ったより厳しい内容だった。

    後半はちょっと医療関係者や透析患者の家族以外には難しい内容。
    非常に優れた取材によって興味深いものとなっていたが、上手くいった症例を集めているのだろうから過度にPDへの期待が膨らみそうで怖くもある。
    透析患者への緩和ケアは次回の診療報酬改定から、保険適応になる。
    しかし社会保障費は世間的には悪人。
    後書きに信頼できる医師はいなかったという記載があるが、そんな患者や家族

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    2026年02月08日
  • 透析を止めた日

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    一気に読んだ。
    血液透析の末期がどんなに苦しいかとか、緩和ケアは一部の人しか使うことができないとか、初めて知ることばかりで、どう自分の人生を終わりにするかなんて自分ではどうにもならないのかと悲しく、また怖くもなった。
    が、この本の出版で、政治も動き出している。「人生に向き合う医療」を願う。

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    2026年01月19日
  • 教誨師

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    大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。
    私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。
    正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。
    忌まわしい印象がある。
    生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。

    しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。
    また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重

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    2026年01月18日
  • 透析を止めた日

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    家族が慢性腎臓病なので気になって読みはじめました。著者は、実際に夫が腎臓病で、辛い闘病生活を共に過ごされて、看取られた後に時間をかけて本書を書いてくださったことにまず感謝です。近くに透析患者がいない私は、透析というものが全くわかっていなかったですが、これからもしかしたら家族が経験しなければならない治療の全容を思い描くことができました。病院によっては透析の選択肢が示されない可能性、血液透析の最後に尿毒症になるととても苦しいこと、腹膜透析だと身体への負担が減ることなど、知らなかったことがとても読みやすく書かれていました。読んで本当によかったです。

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    2026年01月17日
  • 透析を止めた日

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    沢山の人に読んで欲しい

    ノンフィクション作家さんである著者が夫との透析の生活から最期まで書き綴った内容である

    透析についてまるで知識がなかった
    献血を受けるようなイメージを勝手にしていたが辛く痛みも伴うなんて

    信頼できるお医者さんに出会えなかったことは 同じ結果だとしても残された家族にとってずっとモヤモヤが続くのではないか

    災害も多い日本において透析患者が困る事態にならないように 腹膜透析なども広く知ってもらい 在宅でケアできる体制が整うことを望む

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    2026年01月07日
  • 透析を止めた日

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    腎不全で透析に週3回通いながら放送業界の第一線で活躍する夫の闘病と死に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。人生百年時代でも、この本を読めば闘病という心身の過酷な体験を身近に感じられて読書を通して貴重な体験をさせて貰った。
    リアルな闘病体験を全体の三分の一ほどで描いたあと、その後に腎不全終末期の課題に向き合う著者の考え方が語られているのは説得力があった。著者の活動を応援したい。

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    2025年12月30日
  • 透析を止めた日

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    無知だった。あまりにも無知過ぎた。
    だからこそ、このタイミングでこの著書と出会わせてくれたのだと思う。不思議と必要なタイミングでさりげなく授けてくれる人が現れる私の人生。
    どんな病気でも終末期には苦しまず逝けるようケアが施されるものと思っていた。
    そうじゃないんだ…こわいな。
    実際に透析患者だった最愛の御主人を看取った筆者御自身の壮絶な体験。そして、今の透析医療の現実。
    ひとりでも多くの方の元に届いて欲しい一冊。
    誰ひとり残さず、最期は穏やかであってほしい。
    そして、堀川恵子さんの文章が好きだ。
    テンポがよく、サバサバとしていて時にクスッとなってしまう正直な物言いが小気味良く、読まさる。
    病床

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    2025年12月16日
  • 戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇

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    偶然にも今年、東京・目黒の五百羅漢寺に行った。
    慰霊碑は目にしたが、不覚にもその時はこのことについて知らなかった。
    1945年8月6日、アメリカが広島に投下した原子爆弾で全滅した悲劇の移動劇団「桜隊」。被爆した場所こそ広島だが、その直前まで東京を拠点にしていた劇団だったため、東京に慰霊碑があるのだそう。
    その桜隊の演出家でありながら、運命のちょっとしたいたずらで原爆の惨禍を免れた(直後入市被爆してしまうが)演出家・八田元夫氏の視点から、戦時中演劇界を襲った検閲、投獄、拷問。そして原爆投下による広島の悲劇を描いたノンフィクション。

    すっかりファンになった、ノンフィクション作家・堀川惠子さんの圧

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    2025年12月16日
  • 教誨師

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    ネタバレ

    読み終わってからも、どう感想を書けばいいのか整理がつかずな内容だった。
    被害者遺族の感情に立つと、死刑囚のことはどうしたって許せない。
    けれど、人は、人との出会いで変わっていくもの。
    それをどう受け入れればいいのかわからなくなってしまった。

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    2025年12月13日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    透析患者を取り巻く状況ーーー例えば、透析に通うADLがなくなった時から社会的入院を余儀なくされるとか、寝たきりでも死ぬまで回し続けるのが一般的とか、透析を止めて安らかに逝く手段がないとか、そもそも腎不全は緩和ケアの対象外だとかーーーそういうことを私は全く知らなかった。
    著者と夫の日常の描写を通して、特にその最期の壮絶さを通して、著者の問題意識は痛いほど伝わってきた。夫の死後、献血に行ったら栄養失調と言われ、一気に白髪になり、などという記載もあったが、本当に苦しかっただろう。
    それでも本書の後半の冷静な取材は見事だった。現状を綴るだけでなく、明確に腹膜透析と在宅ケア社会資源という理想型を提言して

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    2025年12月08日
  • 透析を止めた日

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    腎臓の病気の治療法である人工透析を通して、生と死について、医療について深い示唆を与える本である。著者は、腎臓の難病によって人工透析しなければならない夫を看取る。しかし、衰弱して人工透析が受けられなくなった夫は、苦しみの中で亡くなった。なぜ、最後まで苦しまなければならなかったのか。まず、人工透析を受ける患者は緩和ケアを受けられない。そして、人工透析にも血液透析以外に腹膜透析という方法があることを知らせられない。緻密な取材で、乱暴に言えば金のなる木としか見られていない人工透析患者の現状を紹介し、患者の尊厳を守り安らかな最期を迎えられるようにするにはどうすればよいかを提言する。死の瞬間に尊厳があるの

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    2025年11月28日
  • 透析を止めた日

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    透析という言葉の裏に隠れている医療現場について学べる良書。
    さらに、患者中心主義に基づいた解決の糸口についても伝えてくれた。
    色々学べて読んでよかった!

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    2025年11月23日
  • 透析を止めた日

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    自分がいかに、人工透析について知らなかったか、それだけでなく偏見の目を持っていたのかに気付かされた。
    透析クリニックの前に、送迎の車が停まり、患者さんたちが乗り降りしているのを見ると、不摂生の結果、医療費の高騰、という言葉が頭をよぎることがあった。

    でも、透析を受ける(まわす、というらしい)というのは、その人の心にも身体にも大きなダメージがあること、家族の負担も大きいこと、そもそも透析を始める理由も様々であること。

    知らずに判断するのは良くない、とよく言われるけれど、まさにそう。


    さらに、「人工透析」が市場のシステムに組み込まれているのも悲しい現実だと思った。以前いった病院に「病ではな

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    2025年11月23日
  • 透析を止めた日

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    とても読み応えのある一冊だった。
    腎臓にまつわる病気や、日本の医療制度について知らないことをかなり教わることができた。

    それに加えて、僕は果たして、ここまで愛し、愛してくれる人に今後の人生で出会えるのだろうか?と疑問を感じた。
    自分が林さんと同じ立場に立った時、信念を持ったまま矍鑠と人生を終えられるだろうか。それを背負ってもいいと思ってくれる人に出会えるだろうか。そして僕はその人に、背負ってもらう覚悟ができるだろうか。また、すべて逆も然り。

    なんかそんな、自分の今後について考えさせられる本でもあった。
    愛とは。
    助け、助けられる、とは。

    とてもよかった!

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    2025年11月21日
  • 透析を止めた日

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    透析患者の辛さ、実態を知った。
    透析専門クリニックの裏話も知った。
    自分がもし透析必要な状態になれば、腹膜透析を選びたい。

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    2025年11月20日
  • 透析を止めた日

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    透析を止めるとは?どういうことだろうか?気になり、読みました。人生の質は、最期の死様まで大切に扱われ、選択の種類や経過がつまびらかにされる事が必要だと感じました。
    著者の配偶者と自分の経験を、傷口を開く覚悟で記し、
    透析についての、日本の現状まで取材した行動力と精神力は、すごいものがありました。

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    2025年11月18日
  • 透析を止めた日

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    透析がこんなに辛い治療だったとは。正直言って驚いた。この本をきっかけに、患者に様々な選択肢を与えられるような環境に進むことを望む。

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    2025年11月14日
  • 教誨師

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    すごい話だった…。“死刑”が法の上で許容されているこの日本は、いわば“殺人”を合法的に犯すことを黙認しているんだと気付かされた。自分から遠い話だった死刑制度の実態が、とても近くに感じた。今まで、重罪を犯した犯罪者が極刑に処されることに対して何も疑問を持たず、その執行が多くの人の苦しみの上に成り立っているなんて知らなかった。
    なんて制度だろう。誰も幸せになれない。
    どうしたらいいのか、今を生きている、無自覚にもこの制度の上で生きている私たちが考え続けないといけないんだと思った。

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    2025年11月08日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

     知らないことが多すぎる。この本からたくさんのことを知った。

     透析患者は生きているかぎり透析を続けるしかないことは知っていたけど、透析を止めた後に旅立つまでの間に人生最大の苦しみがあることは知らなかった。止めたら死ぬけど、それは穏やかなものだと思っていた。

     誰もが、死の間際に緩和ケアを受けられるものと思っていた。しかし実際は、緩和ケアを受けられるのはがん患者とAIDS患者、重度の心不全の患者に限られていて、透析患者をはじめその他の病気の患者は受けることができない。

     透析に血液透析と腹膜透析という二つがあることも知らなかった。日本の腹膜透析の患者は透析患者全体の2.9%だという。香港

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    2025年11月07日
  • 透析を止めた日

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    愛と勇気で世の中に一石を投じた、貴重な一冊です。

    2024年1月に、恩師が人工透析になったことを知ってから、何かに取り憑かれたように腎臓の病気について調べ始めました。しかし、透析を止める日がくることについて考えは及ばず....
    2024年11月に本書出版されたことを知ったとき、ハッとさせられました。

    著書の夫である林新さんの透析導入は、難病が原因でした。治療の記録は克明です。克明であるがゆえに辛い。林さんは治療過程の中で、実母からの移植も受けています。

    第一部は1人の患者の治療記録に留まらず、ご夫婦の愛に満ち溢れていました。透析を止めることになってからの様子は、涙なしに読めませんでした。

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    2025年11月05日