堀川惠子のレビュー一覧

  • 透析を止めた日

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    ものすごく読みごたえがあった。
    フィクションではない人生が、二人の人生が淡々と書かれていて、こんな悲しみのなか、悲しみのあとにさらに追究して社会に向けて提起する、なんてわたしにはとてもできないと思う。
    こんな言葉では軽くなってしまいそうだけれど、知れてよかったと思う。
    同時に、どうにか、どうにか少しでも医療の現場が変わっていって欲しいと思った。

    最後、病気そのもの以上にそれが元で治らない皮膚の痛みになにより苦しんだ、というのが亡くなった父と同様で、知識としても感情としても自分に刻まれました。

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    2026年04月12日
  • 暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ

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    暁の宇品は、日本軍が軽視した「兵站」というリスクの本質を、緻密な史料と現場視点から描き出した重厚なノンフィクションです。組織がデータや現場の警鐘を無視し、楽観や空気に流されて破局へと進む構造は、現代企業のリスクマネジメントにも通じます。現場と経営の乖離、意思決定の歪み、異論を封じる組織風土――その危険性をリアルに学べる一冊。リスクコンサルタントにとって、過去の失敗から「兆候をどう捉え、どう伝えるか」を考える上で必読の書です。

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    2026年04月12日
  • 教誨師

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    約50年、
    死刑囚と対話を重ねて、
    死刑執行にも立ち会い続けた教誨師の渡邉普相。

    「わしが死んでから世に出してくださいの」
    と言う約束のもと、
    初めて語られた死刑の現場とは。

    ずっと取材を拒み続けていた渡邉さんが、
    著者にだけ話し、託したこと。

    教誨師ってキリスト教のイメージがありましたが、
    様々な宗教家が担っていらっしゃるんですね。

    渡邉さんの生い立ちや教誨師になるまでも描かれ、
    死刑囚たちと対話を繰り返す日々が描かれています。
    また、その死刑囚たちの執行にも立ち会う。
    人が死ぬ瞬間に立ち会うことは、
    とても生々しくて、重くて、圧倒されました。
    だけど、それを人に語ったり吐露すること

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    2026年04月11日
  • 透析を止めた日

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    重厚な読書体験だった。

    透析を強いられつつも、自分の信念を貫き通した尊敬すべき人物を、共に戦った妻の立場から描いた人生記録。

    書き方によっては薄っぺらい告発の書になりかねないと感じたが、ノンフィクッション作家としての実力が遺憾なく発揮されており、素晴らしい作品に仕上がっていた。

    自分も大病を患い、膵臓を失い、

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    2026年04月05日
  • 透析を止めた日

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    「透析を止めた日」を通し、透析に「終わり」があること、そしてその最期の凄絶さを初めて知りました。腹膜透析などの選択肢についても。

    私の父も透析を受けています。食事制限中より元気な父の姿に安堵していましたが、本人の望む終わり方を問う重要性を痛感しています。「どう死ぬか」は「どう生きるか」そのものです。

    また、医療従事者として、「情報格差」を猛省しました。私は患者様と、治療の選択肢や疾患について十分に共有しているだろうか。患者様と真摯に向き合う覚悟を新たにしています。

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    2026年03月26日
  • 透析を止めた日

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    10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断せざるを得なかった夫を看取った著者による医療ノンフィクション。第一部は夫との闘病生活を描いた記録。第二部はその後著者が取材した透析業界の現状、腹膜透析とその選択肢によるQOLの向上、より良い治療のために努力する医師や看護師、介護業界の人々などを描いた内容。
    透析については全く知識はなかったが、年を取るにつれて自分にもその可能性はあり、血液透析の末期の苦痛や緩和ケアが保険適用されないこと、腹膜透析という可能性など参考になった。
    前半の著者の夫との闘病生活については、大変さや苦痛などは十分伝わったが、一方で夫の体育会的な前時代的感覚や

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    2026年02月28日
  • 透析を止めた日

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    【2026年35冊目】
    腎不全で透析治療を行う夫と結婚した妻から見た、日本の透析を含む医療事情を書いたノンフィクション。第一部は壮絶な透析治療生活から最期の日までを、第二部で日本の透析治療の今を描いている。回復のための治療ではなく、死なないための治療である透析治療の闇に切り込み、光を照らし出した一作。

    ノンフィクションはほとんど読まないので(理解できないから)本作は知人に半ば押し付けられるように勧められて手に取りました。が、大変読みやすかったです、「透析治療って言葉だけは聞いたことある」みたいな知識レベルでも十分理解できる内容として書かれていました。

    生きるための透析治療の過酷さ。なんのた

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    2026年02月25日
  • 透析を止めた日

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    終始、胸が苦しかった

    こんなにも、ごめんなさい、申し訳ないって思いながら読んだ本はないと思う
    慢性期、終末期医療にかかわることが多い私には、刺さる言葉が多かった

    どれだけ辛かったことだろう
    どれだけ苦しかったことだろう
    関わることがあまり無かったとはいえ、知らないことが多すぎた

    医療に携わるものとして、時に
    知らなかった、では済まないこともある
    自分から手を伸ばさなければ知り得ないことがある
    この本は、透析というものを
    改めて学んだ一冊

    自分から知りたいと手を伸ばして良かった

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    2026年02月24日
  • 透析を止めた日

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    ネタバレ

    読み始めは前半の闘病記のあとは専門的好きで読みづらいとではと思ったが、後半もわかりやすくグイグイ引き込まれていった。
    透析の詳しい現状もあまり知らなかったので、終末期医療が今までは癌患者を対象としたものだったことに衝撃を受けた。
    医療側の事情、保険料の問題、地域差など条件は本当に様々ですぐに改善されるものではないだろうが、少しでも多くの人がどんな病気でも納得のいく治療と終末期を迎えてほしいと願ってやまない。

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    2026年02月22日
  • 透析を止めた日

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    日々、忘れてはいけないことは何か?
    →ただ生きていられること、それがいかに難しく、有難いことであることへの感謝。

    大病をした時、どうすべきか?
    →知識を得ること。病院の判断が正しいとは限らないので、療法の選択含めて患者や家族自身が人生の手綱を握り続けること。

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    2026年02月19日
  • 透析を止めた日

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    素晴らしかった
    何度も何度も涙が溢れた

    腎代替療法と透析患者の終末期を取り巻く現状を、家族とノンフィクション作家のふたつの視点から切り込む。

    著書の堀川さんご自身が夫の苦しみに我がことのように寄り添い手を握り続ける姿はもちろん、積極的な治療から離れつつある夫へできる限りのケアを提供しようとする看護師たちに胸が熱くなった
    そう、私たちは患者さんになにかできることは無いか考え続けなければいけない

    10年前、私が循環器内科にいた頃も医師は『緩和ケア=負け』のように感じている人は少なからずいたように思う
    今は医療チームとご本人、家族が対話のプロセスを踏めていることを祈る
    この本の中でも何度か出て

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    2026年02月18日
  • 透析を止めた日

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    最近、緩和ケアの対象が癌以外にも広がるという新聞記事を見た。

    世間に問題を提起することの重要さを改めて感じました。

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    2026年02月17日
  • 透析を止めた日

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    ノンフィクション作家の堀川惠子氏の夫との闘病の日々と、透析医療の取材をもとに問題提起をした作品。
    血液透析と腹膜透析、緩和ケア、終末期医療、透析クリニックなど知らないことが多かった。
    血液透析患者の過酷な状況は読んでいるだけでも胸が苦しくなる。週3回4時間にわたる透析を続け、それでも病状は徐々に進行していき、終末期にはさらに激しく苦しむという。堀川さんのご主人も38歳から、60歳で亡くなるまでその経過をたどりながら、最後の最期までNHKの番組制作プロデューサーの仕事を続けたという。
    大病院の信頼していた主治医でも、別の病院に移ることになりいなくなると患者は精神的に影響を受けるだろう。
    病院で透

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    2026年02月14日
  • 透析を止めた日

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    医療者がお勧めする本という記事を見て、読んでみようと思っていた。
    前半は著者の体験談。
    ドキュメンタリーとして末期腎不全の終末期が描かれてある。
    直接見ていた訳では無いので悲惨という印象はあったが、思ったより厳しい内容だった。

    後半はちょっと医療関係者や透析患者の家族以外には難しい内容。
    非常に優れた取材によって興味深いものとなっていたが、上手くいった症例を集めているのだろうから過度にPDへの期待が膨らみそうで怖くもある。
    透析患者への緩和ケアは次回の診療報酬改定から、保険適応になる。
    しかし社会保障費は世間的には悪人。
    後書きに信頼できる医師はいなかったという記載があるが、そんな患者や家族

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    2026年02月08日
  • 透析を止めた日

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    一気に読んだ。
    血液透析の末期がどんなに苦しいかとか、緩和ケアは一部の人しか使うことができないとか、初めて知ることばかりで、どう自分の人生を終わりにするかなんて自分ではどうにもならないのかと悲しく、また怖くもなった。
    が、この本の出版で、政治も動き出している。「人生に向き合う医療」を願う。

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    2026年01月19日
  • 教誨師

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    大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。
    私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。
    正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。
    忌まわしい印象がある。
    生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。

    しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。
    また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重

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    2026年01月18日
  • 透析を止めた日

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    家族が慢性腎臓病なので気になって読みはじめました。著者は、実際に夫が腎臓病で、辛い闘病生活を共に過ごされて、看取られた後に時間をかけて本書を書いてくださったことにまず感謝です。近くに透析患者がいない私は、透析というものが全くわかっていなかったですが、これからもしかしたら家族が経験しなければならない治療の全容を思い描くことができました。病院によっては透析の選択肢が示されない可能性、血液透析の最後に尿毒症になるととても苦しいこと、腹膜透析だと身体への負担が減ることなど、知らなかったことがとても読みやすく書かれていました。読んで本当によかったです。

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    2026年01月17日
  • 透析を止めた日

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    沢山の人に読んで欲しい

    ノンフィクション作家さんである著者が夫との透析の生活から最期まで書き綴った内容である

    透析についてまるで知識がなかった
    献血を受けるようなイメージを勝手にしていたが辛く痛みも伴うなんて

    信頼できるお医者さんに出会えなかったことは 同じ結果だとしても残された家族にとってずっとモヤモヤが続くのではないか

    災害も多い日本において透析患者が困る事態にならないように 腹膜透析なども広く知ってもらい 在宅でケアできる体制が整うことを望む

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    2026年01月07日
  • 透析を止めた日

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    腎不全で透析に週3回通いながら放送業界の第一線で活躍する夫の闘病と死に立ち向かう姿を描くドキュメンタリー。人生百年時代でも、この本を読めば闘病という心身の過酷な体験を身近に感じられて読書を通して貴重な体験をさせて貰った。
    リアルな闘病体験を全体の三分の一ほどで描いたあと、その後に腎不全終末期の課題に向き合う著者の考え方が語られているのは説得力があった。著者の活動を応援したい。

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    2025年12月30日
  • 透析を止めた日

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    無知だった。あまりにも無知過ぎた。
    だからこそ、このタイミングでこの著書と出会わせてくれたのだと思う。不思議と必要なタイミングでさりげなく授けてくれる人が現れる私の人生。
    どんな病気でも終末期には苦しまず逝けるようケアが施されるものと思っていた。
    そうじゃないんだ…こわいな。
    実際に透析患者だった最愛の御主人を看取った筆者御自身の壮絶な体験。そして、今の透析医療の現実。
    ひとりでも多くの方の元に届いて欲しい一冊。
    誰ひとり残さず、最期は穏やかであってほしい。
    そして、堀川恵子さんの文章が好きだ。
    テンポがよく、サバサバとしていて時にクスッとなってしまう正直な物言いが小気味良く、読まさる。
    病床

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    2025年12月16日