コリン・デクスターのレビュー一覧

  • ウッドストック行最終バス

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    英ミステリ作家、コリン・デクスター(1930-2017)による、モース主任警部シリーズの1作目。
    モースは、「英国で最も好きな探偵」第1位に選ばれたこともあり、イギリスではシャーロック・ホームズを凌ぐ人気があるとも言われるのだそうである。
    本シリーズは長編13作、短編集1冊が刊行され、モースの死によって完結している。
    本編もドラマ化されているが、近年、若き日のモースを主人公としたテレビシリーズが制作され、日本でも一部が放送された(『刑事モース〜オックスフォード事件簿〜』(原題は"Endeavour"。モースのファーストネームで、原作の壮年モースはこれを明かしたがらず、ネタの

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    2018年05月21日
  • ニコラス・クインの静かな世界

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    聴覚障害を持つニコラス・クインが殺された。
    彼の勤務先は海外学力検定試験委員会。
    英語を母国語としない国での英語の学力試験を行う機関(?)らしい。TOEICとかTOEFLみたいなモノかな?

    最後まで読んで面白かったんですが、よくよく思い返すと、捕まったの誰だったけ?みたいな。
    あの人結局関係あったの?なかったの?みたいな、少々モヤっとするとこもあり。

    そして、解説読んで、もうこのシリーズ読まなくていいやと思ってしまいました。評論家の瀬戸川と言う人、最悪の解説じゃないですかね。

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    2016年10月23日
  • ウッドストック行最終バス

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    全編、モース警部による推理の「構築→解体」の試行錯誤であり、ラストまでもったいぶってようやく推理を開陳する一般的なスタイルとは違うところが楽しかったです。解説にもありますが、現代が舞台なのにしれっと「科学捜査」を無視しちゃう手法も面白いです。潔いw

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    2016年03月06日
  • ウッドストック行最終バス

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    ミステリの金字塔とも言える作品のひとつ。登場人物がみんないい感じに堕落してるとことか、おちゃめなモースとマジメなルイスのコンビの噛み合わないやり取りとか、トリック以外にも楽しめる要素がたくさんあった。あと意外とエロい描写も多い笑

    読み終わったあとクロスワードって言われると、確かにしっくり来る。引き込まれました。

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    2016年02月26日
  • 悔恨の日

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    モース警部シリーズの最終話。初期の『ウッドストック行最終バス』や『ジェリコ街の女』のようなモース警部の推理→再構築→新しい推理のスピード感はないが、モース、ルイス、ストレンジの主要登場人物の人間味が際立つまさに『名探偵退場』の一冊。
    初めて読むならやはり最初の『ウッドストック行最終バス』から読むのがお勧め。

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    2014年03月23日
  • ジェリコ街の女

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    自信満々に誤った推理を展開する、尊大だがどこか憎めないモース主任警部と、お人好しで翻弄されてばかりな反面、モースの推理をたったひとことで崩してしまう意外な鋭さももつルイス部長刑事。そんなふたりの凸凹コンビぶりが相変らず楽しいシリーズ第5作(前回読んだ『ウッドストック行き最終バス』が第1作とのこと)。

    イギリスの郊外が舞台だけに登場人物も限られ事件の内容も地味とはいえ、そういうことだったのか!!と唸らせる仕掛けはなかなか。

    作者も訳者も『ウッドストック行き〜』と同じなのに、文章のリズムが異なり読みやすかった反面、モースのとぼけた笑いが薄まっていたのはすこし残念。ルイス部長刑事の登場も後半から

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    2014年01月30日
  • 悔恨の日

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    長編13冊終了。
    この日が来るのが待ち遠しかった。
    でも今はさびしい。モース警部終わってしまった・・・

    13冊読むと泣くよって言われて意味わかりました。
    ウッドストックからこの期間、他の皆さんは何年もかけたので、
    数週間で読み終えてしまったのはもったいないっていうか申し訳ない。ごめんなさいm(__)m
    でもだからこそ、打ち寄せる波が大きければ引く波がもっと大きいように引きずられ乱され連れて行かれそうになります。

    モース警部、ありがとうさようなら。

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    2013年11月13日
  • 死はわが隣人

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    「死」について、「病気」についてモース警部が実に感慨深くなるシーンが多くなった本書、もはや…とも思わせる。
    と、そう記するとやけにシリアス調な内容と思わせられるがやっぱり、モース警部シリーズはこうでなくちゃ!コント満載です。
    思わず吹き出してしまいそうになる会話も多く、彼、彼らが(モースからの突っ込みが入りそう)真面目に語っているだけ余計におかしさが募ります。

    解説の西澤保彦氏の「いちびり」という言葉の説明を受けて分りました。
    モース警部の体の中に流れているのはそれだ!

    長編をあと一つ征服すると私にかけられたモース警部の呪いは解けますが、そこで彼と彼たちとの接点も無くなってしまうというのも

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    2013年11月10日
  • カインの娘たち

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    モース警部シリーズ。
    続けてモース警部の事件簿を読んでいると時間の経つのが早いような気がする。あっという間に読めちゃうという意味ではなく、モース警部が年をとっていくのが哀しいかな手に取るごとく・・・という意味。
    何年間もかかって書かれたモノを数カ月で読んでしまおうというのだからしょうがないけれど、モース警部の健康状態が気がかりで。

    このストーリーもまた、モース警部の眼を見張る推理が爆発。
    それにしてもどうしてこんなにもてるんだろう・・・

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    2013年11月07日
  • 森を抜ける道

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    モース警部シリーズ10作目。
    (ブルックナー8番を聞きながら。)
    誰かが私に呪文をかけた。
    この本を開くと瞼が重くなる。

    長くて登場人物も多くてまどろっこしい表現も多かったけれど、
    これまで読んだシリーズの中ではこれが一番面白かったかも。
    たぶんしないかもしれないけれど再読するならこれ。
    どこが気に入ったって訳ではないけれど女性たちそれぞれのたたずまいが凛としている。

    だけど、どうしてモース警部ってあんなにモテるんでしょう・・・

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    2013年10月31日
  • 謎まで三マイル

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    モース警部の推理、また炸裂!
    今回のは、ジグソーパズルの真ん中のピースがない!という話。
    自ら言うところが心憎い、うまい例えでした。

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    2013年10月19日
  • ニコラス・クインの静かな世界

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    難聴という障害をもつクイン氏がなぜ殺されてしまったのか・・・相変わらずモース警部の推理爆弾(!?)炸裂中。
    表紙がこのシリーズ綺麗で次々と楽しみなのですが、この本は出ない?

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    2013年10月14日
  • 死者たちの礼拝

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    二転三転して炸裂するモース警部の推理。
    相変わらずのモース警部とルイス刑事部長とのかけあい。
    やはり続けて読まねば…

    犯人当て?無理ですねぇ。

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    2013年10月14日
  • ウッドストック行最終バス

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    読書会用。
    それにしても…読みにくい訳でした。
    まず、文章になかなか入り込めず、右往左往。
    若い女性が複数出てくるので、イメージつけにくい。
    なぜ、あの彼女がモース警部にキラキラハートを抱くのかイマイチわからない・・・
    パズルのピースが一枚一枚組み立てられてゆく感じはそこはかとなく感じられ中盤以降は読み進めるのが苦にならなくなりました。

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    2013年09月26日
  • 森を抜ける道

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    「わたしを見つけて、スウェーデンの娘を

    わたしを蔽う凍った外被をとかして

    青空を映す水を乾かし

    わたしの永遠のテントを広げて」

                   A・オースチン(1853-87)

    この詩がキドリントンのテムズ・バレイ警察に届き、1年前のスウェーデン人女子学生事件の再捜査が始まる。

    事件担当のジョンソン主任警部にストレンジ警視が言う。

    「人はときとして間違った理由から正しいことをすることがある。

    しかしモースはどうか?

    彼はむしろ正しい理由から間違ったことをすることが多い。

    正しい理由とは・・・わかるな?

    だから彼がときどき飲みすぎるとしても・・・」

    「モース

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    2013年08月07日
  • ウッドストック行最終バス

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    「夕闇の迫るオックスフォード。

    なかなか来ないウッドストック行きのバスに痺れを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

    その晩、娘の一人が死体となって発見された。

    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出ないのか?」



    ミステリー好きのイギリスの読者は、この変人モース警部とルイス巡査部長の登場をどう迎えたのでしょうか。

    本格推理小説としては思いがけない展開、こんなことでいいんだろうか、あと二三作様子をみないとなんとも・・・

    しかしおもしろい!

    コリン・デクスターの長編ミステリーの第一作目、周到に準備されたプロットは読者に決して犯人がわからない。

    モースの愛車はランチヤ、

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    2013年06月16日
  • ウッドストック行最終バス

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    夕闇の迫るオックスフォード。
    なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、
    二人の娘がヒッチハイクを始めた。
    その晩、娘の一人が死体となって発見された。
    もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出てこないのか?
    テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、
    ルイス部長刑事とともに捜査にあたる。
    多くの仮説が覆されたあと、最終的に浮かび上がった解答とは……。

    現代本格の代表作家、デクスターのデビュー作。
    原題「Last Bus to Woodstock」。

    デクスターの名前は以前から知っていたが、手に取るのは初めて。
    作風についても噂は聞いていたが、確かに噂ど

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    2012年05月07日
  • ウッドストック行最終バス

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    10月ミステリー月間のしめ。

    この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
    一人の刑事さんの推論を何度も展開します。

    最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど

    後半のスピード感はとても面白い。

    最後の種明かしも納得です。

    ちょっと不明な点もあるし
    また読み返したいと思ってます。


    Oct 2009

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    2010年08月13日
  • 死者たちの礼拝

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    訳が読みにくいような・・・。私の日本語理解力が悪いからなのでしょうか。そんなこともあり、最後まで犯人は分かりませんでした。モース警部のあれこれと彷徨う推理もまたおもしろかった。しかし一番の謎は、なんでモース警部がこんなにモテるのか、ということだ。この本からは彼のイイ男オーラを感じれない・・・。戸惑うわー。

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    2011年08月16日
  • ウッドストック行最終バス

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    クラシカルなザ•ミステリーといった作品。
    やはりこういったクラシックな舞台と設定は好みだ。

    おそらく1970年代であろう時代設定、
    夕闇の迫るオックスフォード。
    なかなか来ないウッドストックへのバスに痺れを切らし
    二人の女性はヒッチハイクを始める。
    その晩、女性の一人は死体となって発見される。
    もう一人の女性は一体どこに消えたのか?
    そして事件を担当するモース主任警部が導き出す答えとは。

    あらすじからは特に物珍しさは感じないが、
    中々ミスリードが多く、犯人には意外性を感じた。
    モース主任警部の人間臭すぎる部分など、
    その辺のユーモアも兼ねた良作。

    最後が個人的には一方的な主張、あくまで推

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    2025年08月12日